―――どうしてこうなった?
人間が視覚で認知できる三次元よりも遥かに高次元的な、それこそ六次元とか七次元の世界で、彼はただ彷徨っていた。
■年前
俺は、「僕のヒーローアカデミア」の主な舞台である「雄英高校」の受験会場に来ていた。俺は僕のヒーローアカデミア、通称ヒロアカについての知識を殆ど持っていない。しかし、どうせ転生したのなら楽しみたいのだ。故にギリギリ知ってた「ヒロアカの舞台は雄英高校」という知識を元に雄英高校を受験しに来た。さて、迫力がすごいな。…ん?
「そこの君!金の葉状の冠なんて受験会場に持ち込むんじゃない!」
…こいつ、
「おい、聞いてるのか!」
「あぁ、悪いな。少し呆けてた。これは個性の影響で生えたもの、いわば体の一部みたいなもんだ。鬼には角が生えているだろ?それと同じさ。」
「そうか…それは失礼した。すまなかったな。…そんな風に変わる個性もあるのか。」
結構話が通じるんだな。…因みに、主人公が転んでお茶子に助けられるシーンは見れなかった。
筆記試験は前世の知識と今世の勉強、何よりも精霊としての高い知能や学習能力や記憶力で楽勝で突破した。スラスラ解けた。ケアレスミスさえなければ満点行けると思う。強いて言うなら記述に不安があるくらいか?
さて、いよいよ本番、実技試験だ。
「今日は俺のライブにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!」
・・・シーン
哀れな・・・。さて、記憶にあった知識との違いは…ないな。で、そろそろだったか?
「俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校“校訓”をプレゼントしよう!!かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った!!『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!!
それでは皆良い受難を!!」
じゃ…行くか
さて、ここで遊戯王プレイヤーの8割…いや、約9割にとっての常識を教えよう。
「ハイスタートー!」
ブワッ……!!
「「「えっ…?」」」
『どうしたぁ!?実戦じゃカウントなんざされねえんだよ!!走れ走れぇ!!リスナーの一人はもう飛び出してったぞ!!』
「「「っ…!」」」
真ん中辺りまで行き、
「標的捕捉!!ブッ殺……ッ!!」ザシュッ!!
ふむ、やはり穂先の選択:破壊が一番いいかな。嵐は論外だし、他も遠距離じゃないからこれがいいだろう。
「「「「「標的補足!!」」」」」
さて、目指すべきは1位。それも2位と圧倒的大差をつけた上で。そうだな、ダブルスコアとか狙ってみるか。それじゃあ、
グジュッ!!
一方その頃
「おい、Dブロックヤベェぞ!」
「うわ、何だコイツ。軍隊かよ!」
「言ってる場合じゃねぇぞ!これだとDブロックから合格するやつがだいぶ少なくなる!出す予定じゃないロボも投入しろ!流石にこのままはダメだ!」
そして、
「この入試は敵の総数も配置も伝えていない。限られた時間と広大な敷地…そこからあぶり出されるのさ」
1匹のネズミが口を開いて話し出す。
状況を早く捕捉するための 情報力
遅れて登場じゃ話にならない 機動力
どんな状況でも冷静でいられるか 判断力
そして純然たる 戦闘力
「市井の平和を守るための基礎能力がPポイント数という形でね」
「1人…1人?ヤバい奴がいて目が眩みがちだけど、今年はなかなか豊作じゃない?」
「いやー、まだわからんよ」
「真価が問われるのは…これからさ!!」
そして誰かがYARUKI SWITCHを押した。
主人公side
そろそろ出てくるかな?
ゴゴゴゴゴ・・・
来たね。さて、大盤振る舞いだ。
◆◆◆
そこで起きたことを現地で理解できた者は殆どいない。
恐ろしい巨大なロボが現れて、そして・・・
ロボだけを襲う嵐が、
ロボを覆う氷が、
ロボを押し流す水が、
ロボを縛る呪が、
ロボを燃やす炎が、
ロボを破壊する拳が、
ロボを鎮める音が、
そして何より、ロボと対峙する天使が持つ神剣の如きオーラを放つ剣が、
一斉にロボを襲い、ロボは蹂躙される
理解できなかった受験生は思う
ああ、今まで恐れていたものは何だったのか
あれではもはや、
彼らの心は、折れてしまった
そしてこれは余談なのだが、理解できた一部の者は、全員が原作においてヒーロー科にはいった者たちであり、蹂躙を見ても心が折れなかった者たちである。
彼らは少し呆けた後、動き始める
そして、
『終了~!!』
試験が終わる。
1,2,3ヶ月に1話って感じですかね