ナンバーズ戦争に巻き込まれたのでOCGのガチデッキで対抗します! 作:黒霧春也
夕陽と一条の言い合いが一区切りつき、デュエルが再開された。
「では僕のターン! きた、僕はシンクロン・エクスプローラーを召喚して効果発動! 墓地のジャンク・シンクロンを特殊召喚。そして墓地からモンスターが特殊召喚された場合、手札のサテライト・シンクロンを特殊召喚」
「相手の場に3体のモンスターが現れたッス!」
「土壇場であそこまで展開できるんですね……」
「いや、まだだ! 自分フィールドにチューナーモンスターが存在する場合、墓地のボルト・ヘッジホッグは特殊召喚できる。そして墓地のモンスターが特殊召喚されたから、手札のドッペル・ウォリアーも特殊召喚できる!」
シンクロン・エクスプローラ、ATK0
ジャンク・シンクロン、DFF500
サテライト・シンクロン、ATK700
ボルト・ヘッジホッグ、DFF800
ドッペル・ウォリアー、ATK800
低レベルだが5体のモンスター。
しかもチューナーであるシンクロンモンスターが2体おり、この後の展開は予想できる。
「これでいける! 僕はレベル2のドッペルウォリアーとシンクロン・エクスプローラにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング! シンクロ召喚、レベル7! 現れろ、ジャンク・アーチャー!」
ジャンク・アーチャー、ATK2300
加藤のフィールドに現れたのはオレンジの装甲に青い大きな弓を持つシンクロモンスター。
このカードは攻撃力は低めだが、効果はそこそこ強いのでコチラを選んだみたいだ。
「悪いけどそのシンクロ召喚は通さない。トラップ発動、煉獄の落とし穴。このカードの効果でジャンク・アーチャーの効果を無効にして破壊するよ」
「やっぱりそうくるよね」
「!」
煉獄の落とし穴の効果で破壊されていくジャンク・アーチャー。
だがその事は予想済みだったのか、加藤は頬を吊り上げながら話す。
「流石に2枚も伏せて何もないとは思ってなかった。でももう落とし穴系はないはず!」
「……」
「その無言は図星だね」
この推理は実際に当たっているかはともかく。
野次馬は加藤の推理を聞き、納得したように頷いていた。
「確かに2枚も落とし穴系の罠を伏せるか?」
「その時次第だからわからないけど彼女の反応的に2枚は薄そうだね」
「うーん、アタシ的にはないと思うわ」
夕陽の反応的には落とし穴系の罠ではない。
その事に安心したのか、加藤は笑みを浮かべながら展開を進めていく。
「やっとこれで動けるよ。僕はシンクロ召喚で墓地に送られたドッペルウォリアーの効果でドッペルトークン2体を特殊召喚する!」
「またチューナーと非チューナーが揃いましたね」
「夕陽様、またシンクロ召喚が来るッス!」
加藤のフィールドにはドッペルトークンを含めた4体のモンスターが揃った。
ここまでの展開はあまり見れる物ではないので、野次馬も盛り上がっていた。
「おいおい、ここまで展開出来るのか!」
「加藤先輩かっこいいです!」
「これワンチャンあるぞ!」
大盛り上がりする野次馬を尻目に、加藤は視線を自分が召喚したモンスターの方に向ける。
「僕はレベル1のドッペルトークン2体とレベル2のボルト・ベッジホッグに自身の効果でレベル4となったサテライト・シンクロンをチューニング!! シンクロ召喚、レベル8! 現れろ、ギガンティック・ファイター!」
ギガンティック・ファイターATK2800→3100
ギガンティック・ファイターの効果はお互いの墓地に存在する戦士族モンスター1体につき攻撃力を100ポイントあげる。
今墓地に存在する戦士族モンスターは夕陽が1枚、対する加藤は2枚でギガンティック・ファイターの攻撃力が300ポイントアップ。
「攻撃力3100。伝説の青眼の白龍の攻撃力を上回ったぞ!」
「これならいける!」
「加藤先輩、行ってください!」
加藤に声援を送る野次馬こと学園の生徒達。
その言葉を耳にした加藤はテンションのボルテージを上げながら叫んだ。
「バトル! ギガンティック・ファイターで星輝士トライヴェールを攻撃!!」
「「「いけええ!!」」」
気合いが入ったギガンティック・ファイターの攻撃。
この一撃が星輝士トライヴェールに放たれたが……。
「悪いけど僕は君達のようなロマンチストじゃない。リバースカードオープン、光子化を発動。ギガンティック・ファイターの攻撃を無効にしてその分、トライヴェールの攻撃力をアップさせる」
「「「!?!?」」」
「な、なんだって!?」
星輝士トライヴェール、ATK2100→5200
渾身の一撃。
その一撃がたった一枚の罠カードで防がれ、野次馬達の盛り上がりは急激に冷めていく。
逆に夕陽の取り巻きの2人はホッとしたのか息を吐く。
「焦らさないでくださいよー」
「でもこれで相手の心がポッキリ折れてよかったッス」
ここまで来たら2人の性格が悪いように見える。
まあそれはさておき。テンションがガタ落ちになった今の状況、加藤の手札はゼロなのでやれる事がもうない。
「た、ターンエンド……」
「よし、僕のターン。バトル、攻撃力が上がった星輝士トライヴェールでギガンティック・ファイターを攻撃!」
「ぐあぁ!?」
星輝士トライヴェール、ATK5200
vs
ギガンティック・ファイター、ATK3100
ダメージ、2100。加藤、LP1900→0(➖200)
勝者、光坂夕陽。
デュエルの決着がつき項垂れる加藤。
対する夕陽の元には、明るい笑みを浮かべる羽川と蒼山がトコトコと優雅に近づいていくのだった。
〈余談〉
「トンカツうめぇ」
ちなみにこの小説の主人公である月原純斗は、外で起きているデュエルを知らずにランチセットをのんびりと食べていた。
ただ、この後な起きる面倒事に巻き込まれるとはこの時の本人は知る由もなかった。
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〈作者の一文〉
・1月4日(今日)の6時くらいからUAとお気に入りが爆増して嬉しい➕めっちゃ驚いてます!
(上がり様が急だったので怖くもあります)
・皆様、私の作品を読んでいただき本当にありがとうございます!
(ただ正直、なんでUAが爆増したのかが謎?)
サテライト・シンクロンとドッペル・ウォリアーの特殊召喚効果は同時に使えないとの指摘があったので修正しました!(1月4日、22時11分)
(指摘していただいた方、ありがとうございます!)
大体の投稿時間は何時頃がいいかを知りたいのでアンケートをやらせていただきます。(あくまで目安です)プラス、締め切りは1月26日の18時です。
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1番、12時頃
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2番、15時頃
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3番、16時頃
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4番、17時頃
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5番、18時頃
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6番、19時頃
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7番、20時頃
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8番、21時以降