ナンバーズ戦争に巻き込まれたのでOCGのガチデッキで対抗します!   作:黒霧春也

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11話・Q学園の敷地に入るのに許可証はもらってないの?、Aそんなのもらってないよ

〈別視点〉

 

 光坂(夕陽)vs加藤のデュエルの結果、無傷で光坂が勝利した。

 

「この僕があの時と同じくボロ負けするなんて」

 

 悔しそうに地面を叩く加藤。

 その姿に野次馬はなんとも言えない表情をしており、一部は顔を背けながら去っていった。

 

「銀薔薇がここまで強いなんてな」

 

「彼女に勝てるビジョンが思い浮かばないわ」

 

「同じくだ! てかエクシーズ使いの時点でまず無理だろ」

 

 野次馬の悲壮感、まるで賭け事にまけたギャンブラーみたいだ。

 彼らの落ち込んだ姿を見た羽川と蒼山は満足そうにしており、嬉しそうに夕陽の元に向かった。

 

「無傷の勝利おめでとうございます」

 

「別に運が良かっただけだよ。それよりも彼が見えないわね」

 

「彼? それって夕陽様がここに来た目的ッスよね」

 

「そうそう」

 

 メッセージアプリでの返信で「了解」と来たので学園内にいるはず。

 そう思ってたのか夕陽は周りにいる野次馬に彼の事を聞こうとした時、デュエルを見ていたイチゴ頭の少年・遊次が不思議そうに口を開いた。

 

「オレのナンバーズを狙いに来たんじゃないのか?」

 

「さっきも言ったけど今日はあくまでプライベート。それにCNo.持ちの貴方と決着をつけるなら別の舞台があるよね」

 

 別の舞台。

 基本的にナンバーズを集める事が仕事の夕陽は、本当は一条遊次とデュエルしたい気持ちもあるみたいだ。

 でも今日はプライベートでナンバーズハンター用のデッキで、仕事用のフォトンギャラクシーは持ってきてない。

 

(それに仕事の道具もないし、今戦ってもナンバーズは奪えない)

 

 この場所で遊次を倒せてもナンバーズは手に入れられない。

 その事を理解している夕陽はあくまで受け流しつつ、胸ポケットからスマホを取り出す。

 

「前に言ったとおり、君の決着はGWに行われるデュエルソウルカップ(DSC)で決着をつけさせてもらうよ」

 

 スマホでメッセージを打ちながら反応する夕陽。

 その姿に遊次が悔しそうに拳を握っていると、このタイミングで返信があったのか夕陽のスマホが鳴る。

 

〈メッセージ〉

 

・夕陽。用事が終わったから玄関ホールに向かうね

 

・ジュン(純斗)。了解

 

 彼からの反応があった事で夕陽は頬を緩ませる。その姿に残った野次馬や羽川達は不思議そうにしていた。

 

(あの夕陽様を喜ばせる相手は誰でしょうか?)

 

(夕陽様は頬を少し染めてないッスか?)

 

 これは嵐の予感がする。

 その事に羽川と蒼山は悩み、これから起きる事への不安も抱えてしまうのだった。

 

〈月原純斗視点〉

 

 学園にある食堂でお昼を食べた後。

 下靴に履き替え、夕陽さんの言う通り玄関ホールで待っていると本人がや……。

 

(あれ? なんか人が多いような)

 

 今日の約束はあくまで一対一だったはずなのに、背後霊持ちのイチゴ頭に真っ白いブレザーを着た見た目が整っている女子2人。

 

「嫌な予感しかしない」

 

 他にも野次馬っぽい生徒達が結構な数いるので、冷や汗を流していると夕陽さんと目が合う。

 

「ふう、やっと合流できたね」

 

「お、おう……。それは良かったが本来は13時に駅前集合だったよな」

 

「あー、今日が楽しみだったから我慢できずに君がいる学園に来ちゃった」

 

「いやいや!?」

 

 見た目や雰囲気が王子様系美少女である夕陽さん。

 彼女の容姿がアイドルレベルに優れている時点でも目立つのに、周りの鋭い視線が俺に刺さってきている。

 

(これは何かあったな)

 

 用事って聞いていたので何かあるとは思っていたが、嫌な予感が的中したみたいだな。

 今の現状を見て頭が痛くなっていると、夕陽の後ろにいる2人の少女が親の仇を見るような視線をコチラに向けてきた。

 

「彼が夕陽様が気になっている殿方なのですね」

 

「見た目はわるくないッスけど上の下くらいッス」

 

(おいこら、コイツら見た目で判断しとる!?)

 

 見た目は俺も気にしてしまうので嫌な気持ちになる。

 まあでも、初対面では見た目が大切なのはわかるので理解できるところが辛い……。

 

「なんかごめんね」

 

「別に気にはしないが……。それよりも夕陽さん達は事務室で許可証をもらったの?」

 

「許可証? ボク達はこの学園の生徒にデュエルを挑まれて普通に入ったよ」

 

「へ?」

 

(おいおい)

 

 許可証をもらってないのは少しまずい気がする。

 そのことを夕陽さんに伝えると、首を傾けていたので俺は彼女と後ろにいる女子2人を事務室に連れていくのだった。

 

〈余談〉

 

 夕陽さん達の許可証はなんとかもらえたが、事務員さんに無断で夜桜学園に入った理由を聞かれた結果、見知らぬサッカー部の部長が呼び出されたのは別のお話。(実は4月3日の大会の決勝の対戦相手だったが純斗は忘れている)

 

 

 

 

 

 

 

大体の投稿時間は何時頃がいいかを知りたいのでアンケートをやらせていただきます。(あくまで目安です)プラス、締め切りは1月26日の18時です。

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