ナンバーズ戦争に巻き込まれたのでOCGのガチデッキで対抗します! 作:黒霧春也
・多分ですが、今よりもさらにラブコメ風味が強くなっていきます。(ただプロットはあるが、ストックが0なのでやばい)
もしかすると間を空けるかもです。
ナンバーズハンターの2人をボコった次の日の放課後。
今日は金曜日なので明日の休みをどう使うか悩んでいると、いきなりスマホが震え始めた。
「うん?」
廊下の端でスマホを取り出すと美里さんからの電話がかかってきていたみたいだ。
なのでスマホのホーム画面を開き、折り返しで彼女に電話をかける。
「もしもし」
『繋がってよかったッス』
「お、おう。それよりもソッチはまだ学院の中か?」
『もちろんッス。ただ夕陽様と花梨が女子達に囲まれて出られないッスから先にウチだけ学院近くの喫茶店で待っているッスね』
「了解した」
彼女達プラス一条とは集まる約束をしているので問題はないが。
そう思いながら俺は一条に連絡を入れつつ、美里さんが待つ喫茶店に向かうのだった。
ーー
聖アルカナ学院近くの喫茶店ことスターダスト(現実のスタバっぽいところ)では真っ白い制服に身を包む女性生徒達が多く集まっていた。
(めっちゃ入りにくいな……)
スタダに集まるお嬢様学校の生徒。
少し違和感はあるが、自分の中にあるお嬢様の像はすでに崩壊しているので大きな問題はないはずだ。
「っと、美里さんはどこだ?」
とりあえずアイスコーヒーのLサイズを購入した後、店内を回っていると壁側のテーブル席にいる美里さんを見つけた。
「純斗さん、こっちッス」
「ああ」
美里さんはコチラを見ながら嬉しそうに手を上げる。
その姿は愛らしく見えるが、出会って二日目なのに好感度が高いような……。
そう思いながら美里さんが待つ席に座ると、向こうが嬉しそうに頬を緩ませた。
「待たせたか?」
「少し待ったッスけど全然大丈夫ッスよ」
「それはよかった」
向こうが飲んでいるのは抹茶ラテか。
その選択肢は少し渋く感じるが、抹茶ラテも美味しいので悩んだんだよな。
「って、いきなり呼び出してごめんッス」
「別に問題ないが荷物は大丈夫なのか?」
「タブレットとノートくらいなので問題ないッスよ」
「ほうほう」
教科書は学院支給のタブレットにインプットされているのか。
そこは俺が通っている夜桜学園と同じみたいでよかったが……。
「なんかチラチラ見られているような?」
「あー、まあ、この時間は学院の生徒が多いから仕方ないッスよ」
「だよな……」
周りからのチラチラとした視線が気になるが今はこっちの話だな。
俺はアイスコーヒーに口をつけながら、にっこりと笑う美里さんに改めて声をかける。
「まあ、そこは置いといて。本題のデュエルのプロデュースをどうしていくかだな」
「その件なんスけど一ついいッスか?」
「お、おう」
先程の嬉しそうな笑みとは別の何か企んでそうな雰囲気。
美里さんのかわりように俺は緊張しながら唾を飲み込んだ。
(何を言われるんだ?)
家にあるOCG時代のカードやデッキは誰にも見せてないのでバレてないはず。
そうなると何があるか、俺には思い浮かばないな。
「これは思いつきなんスけど、他の3人を指導する前にウチだけを指導して欲しいッス」
「……えっと?」
「だ、大丈夫ッスか?」
思っていたよりも斜め上に考えが飛んだような。
自分の頭脳がショートする感じがあるのでアイスコーヒーを飲みつつクールダウンしていく。
「大丈夫。それよりも3人に教える前に美里さんだけへに指導するってドユコト?」
「そこはいろいろ考えて、純斗さんが1対4でプロデュースするよりもウチがサブに回って手助けした方がいいと思ったんスよ」
「ああ、なるほど」
確かに料理する時みたいにサブで手伝ってくれるのはありがたい。
それに4人一気に教えるよりも2対3の方が自分では気づかない部分もサポートしてもらえる。
(確かに合理的だが何かが引っかかる)
問題は特になさそうだし、副担任みたいな動きを美里さんがしてくれるのは嬉しい。
だが何かが欠けているような気もするので答えずらいな。
「何か問題があったッスか?」
「いや、美里さんがサポートしてくれるのはすごくありがたいよ」
「なら採用でいいッスか!」
「お、おう……」
流れ的には夕陽さん達に教える内容を事前に美里さんに指導する。
他の人達からはズルと思われそうだが、ぶっつけ本番よりも練習はしたいのでアリではある。
そう思いながら俺の手を嬉しそうに握る美里さんを見続けるのだった。
ーー
約1時間後。
自宅のマンションに着いたのはいいがなぜか美里さんが実家から大きな荷物をウチのリビングに置いていた。
「な、なあ……。その荷物は何が入っているんだ?」
「デュエルモンスターズのカードと着替えとお泊まりセットとかッスよ」
「え?」
お泊まりセットってドユコト?
もしかしてうちに泊まる気なのか……。
俺は焦りで心臓がバクバクになっていると、美里さんが不思議そうに頭を傾けた。
「あ、純斗さんには伝えてなかったッスね」
「何が!?」
「それは……。っと、電話が鳴っているッスから少し待ってくださいッス」
微妙なタイミングで電話が来たな。
そう思いながら少し待っていると、彼女から驚きの言葉が出る。
「花梨達も到着したッスか! あ、ウチは先に純斗さんの自宅にお邪魔しているッスよ」
「お、おう……」
「あのー、ずるいと言われても仕方ないッスけどなりゆきでこうなったんスよ」
(断片的で何を話しているかわからん!)
人の通話を邪魔するのも問題に感じるし離れるか?
少し居心地が悪いので自室に移動するか悩んでしまうが、美里さんはあっさりと通話を終わらせた。
「純斗さん、移動するッスよ!」
「どこに?」
「そんなのお隣の308号室にッス」
「へ?」
なんか流れ的にアル事が思い浮かんだが、そんなわけがないはずなので苦笑いを浮かべる。
(そんなわけないよな……)
ただこの嫌な予感を感じながら玄関のドアを開けると、そこには制服姿の羽川さんが高級そうな何かが入った箱を持ちながら待っていた。
「昨日ぶりですね純斗さん」
「そ、そうだな。で、その箱は一体?」
「これはそうめんで、隣に引っ越してきたのでその挨拶として持ってきました」
「……」
まさかの予想が当たってしまった!?!?
てかそんなわけないだろ、とアタフタしていると308号室のドアが開き、中から見覚えのある銀髪の人物が現れた。
「美里ー、純斗と2人きりで羨ましいね」
「ゆ、夕陽様!? う、ウチは……」
「まあまあ、それよりもなんで君らが隣の部屋から出てきたんだ?」
「その件ですが、我が家の中でお話ししませんか?」
「お、おう」
真顔で自宅に招く。
そこだけ切り取ったらまだ普通かもしれないが、相手は女子高生なので緊張してしまう。
(転生して一週間くらいしか経ってないのに女子の部屋に呼ばれるとは)
下手なラブコメよりも展開が早すぎる。
そう思いながら俺は内心で引きつつ、真顔のままの羽川さんにつられて308号室に案内されるのだった。
大体の投稿時間は何時頃がいいかを知りたいのでアンケートをやらせていただきます。(あくまで目安です)プラス、締め切りは1月26日の18時です。
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1番、12時頃
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2番、15時頃
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3番、16時頃
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4番、17時頃
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5番、18時頃
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6番、19時頃
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7番、20時頃
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8番、21時以降