ナンバーズ戦争に巻き込まれたのでOCGのガチデッキで対抗します! 作:黒霧春也
〈ターン4終了時点〉
・月原(純斗)
・LP3200、手札1枚(海皇の龍騎隊)
・・フィールド(モンスターゾーン)
・氷結界の龍トリシューラ、ATK2900
・・フィールド(魔法・罠ゾーン)
・伏せカードが2枚
ーー
・蒼山(美里)
・LP1100、手札1枚(ブリザード・プリンセス)
・・フィールド(モンスターゾーン)
・なし
・・フィールド(魔法・罠ゾーン)
・なし
リソース的にはこちらが有利なまま。
ただこの世界は運命力が試されるアニメ次元に近いので、美里さんのドロー次第でデュエルが大きく傾きそうだ。
「まだッス、ウチのターンドロー!! ウチは魔法カード・命削りの宝札を発動するッス!」
(マジかよ!?)
命削りの宝札はそこそこなデメリットがある代わりに
ここでそのカードを引けるのは運がいいなと思っていると。
「ウチは手札は1枚なのでデッキからカードを
「はあぁ!?!?」
(まさかの原作効果かよ!)
命削りの宝札(原作アニメの効果)
効果、手札が5枚になるようにデッキからドローし、5ターン後に手札を全て捨てる。
ぶっ壊れもいいところだろ。
ただ流石に制限カードみたいなのでデッキに1枚しか入らないのが救いなところだな。(それでもかなりやばい)
「このタイミングで命削りの宝札は流石の純斗でも驚くよね」
「というか美里は私の事を言えないですよ」
「てか命削りの宝札ってトリシューラほどじゃないが高かったよな」
「そりゃ、ぶっ壊れのドローカードで禁止カードレベルの強さを持っているので高額です」
命削りの宝札が禁止カードにされないのはおそらく庶民の手が届かないからか?
「デュエルを続けても大丈夫ッスか?」
「あ、ああ……」
驚きすぎて口を開けていると美里さんが遠慮がちに話してきたので、戸惑いつつも頷く。
「では! ウチは魔法カード、予想GUYを発動してデッキから通常モンスターのアクア・マドールを特殊召喚するッス!」
「お、おう」
(とりあえず命削りの宝札の効果は忘れないとな)
相手の手札が5枚になった。
ぶっちゃけ頭がおかしいレベルに感じるが、アニメを思い出してそんな感じだったなと理解する自分もいるんだよな……。
「これでリリース素材は揃ったッス! ウチはアクア・マドールをリリースして手札のブリザード・プリンセスを特殊召喚するッス!」
「!」
流石に今のタイミングでブリザード・プリンセスはやばい!
俺は冷や汗を流しながら自分のフィールドに伏せられているカードを使っていく。
「ウチはブリザード・プリンセスの効果を発動するッス!」
「その効果は止められない……」
「無効化させるカードは使えないッスよね」
(チェーン発動ができないのはきついな)
こちらの伏せカードの1枚はブレイクスルー・スキル。
このカードで効果を無効にしたかったが、ブリザード・プリンセスはチェーンブロックを使わないカードなので発動が間に合わない。
「次はこっちッス! 手札の魔法カード、フォースを発動するッスよ!」
「また汎用カードか」
氷結界の龍トリシューラ、ATK2900→1450
ブリザード・プリンセス、ATK3000→4450
フォースのお陰で攻撃力の数値が更に開き、このままだと確実にやられてしまう。
「バトル! ブリザード・プリンセスで氷結界の龍トリシューラを攻撃するッス!」
「伏せカードは発動しない」
ブリザード・プリンセス、ATK4450
VS
氷結界の龍トリシューラ、ATK1450
(ダメージ、4450➖1450 3000)
月原(純斗)、LP3200➖3000 200
ギリギリ生き残ったが相手のフィールドには大型モンスターであるブリザード・プリンセスが残っている。
この状況で勝てる手段は一応あるが、それは相手次第っぽいな。
「ウチはカードを1枚伏せてターンエンドッス!」
「やり合うギリギリのデュエルだね」
「これは見応えがあります」
「てか、互いに不利な状況から立て直してないか?」
そこに気づくか。
俺は一条の何げない一言に感心しつつ、このピンチをどう乗り切るかを考える。
その結果、シンプルイズ・ベストがいいと判断する。
「このターンで勝敗を決めたいところだな」
「そうなるといいッスね」
「今に見てろ。俺のターン、ドロー!」
残りのライフは200で手札は2枚。
伏せカードは激流葬で前のターンに使えばよかったが後の祭りっぽい。
「仕方ない。俺は海皇の龍騎隊を通常召喚!」
「海皇の龍騎隊? あのー、まさか……」
「バトル! 俺は自身の効果でダイレクトアタックができる海皇の龍騎隊で攻撃!」
「やっぱりッスか!」
海皇の龍騎隊
ATK1800→2000、レベル4→3
海皇の龍騎隊の効果でレベル3以下の海竜族モンスターはダイレクトアタックできる。
この効果を使ってアトランティスの効果でレベルが3になった龍騎隊で攻撃したのだが。
「まだ終わらないッス! 罠カード、ダメージ・ダイエットを発動してウチが受けるダメージを半分にするッス!」
「仕留めきれなかったか!」
海皇の龍騎隊、ATK2000
(ダメージ、2000の半分で1000)
美里、LP1100➖1000 100
向こうはアニメで言うところの鉄壁に入った。
ここまできたらもう押せる手段はないので、俺は大人しく手札のカードを伏せた。
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」
「ふう、なんとかターンが回ってきたッス!」
本来はダイレクトアタックで終わらせるつもりだったが流石に無理だったか。
俺は自分のための甘さに後悔していると、美里さんがデッキから勢いよくカードを引いた。
「このターンで決めるッス! ウチのターン、ドロー!」
(さあ、どう来る)
出来ればモンスターを召喚・特殊召喚して欲しいところだが。
そう思っていた俺の願いから大きく外れる事が起きてしまった。
「あ、ごめんッス。ウチは魔法カード、火炎地獄を発動するッス」
「……へ?」
「「「え?」」」
火炎地獄って互いにダメージを受けるやつだよな。
俺は美里さんが発動したカードを見て固まっていると、そのまま互いにダメージを受けてモニターには引き分けの文字が浮かび上がった。
月原(純斗)
LP200→0(➖800)
蒼山(美里)
LP100→0(➖400)
〈純斗が伏せていたカード〉
・激流葬
・激流蘇生
・ブレイクスルー・スキル
ーー
デュエルの決着がつき、俺の美里さんは互いに椅子の背もたれに寄りかかった。
「純斗さん、ウチとのデュエルはどうだったッスか?」
「なんというか、型にハマらない自由さが感じられるデュエルで良かったぞ」
「ありがとうッス!」
OCGの時に経験したテンプレデッキ同士の対決ではなく、自由性があるデッキでのデュエルは楽しかったな。
「ただ何個か気になるところがあったけど大丈夫か?」
「もちろんッス!」
「まずはトリシューラの除外効果の時にネクロ・ガードナーの効果を発動しなかった事だな」
「それってドユコトッスか?」
「ネクロ・ガードナーは相手のターンなら好きなタイミングで除外できるんだよ」
夕陽さん、簡単な説明ありがとうございます。
4ターン目のトリシューラの効果にチェーンして発動出来ればその後の攻撃を防げていたのでここは大きいな。
「ネクロ・ガードナーって相手の攻撃の時に除外して効果を使っているんだよな」
「基本的にそっちが多いんだけど、除外される時に使えば相手の効果をスルーできるんだよ」
「それはすごいな!」
「この辺は伏せカードにサイクロンを使われた時の対処法に似てますよ」
追加の説明助かります。
しかも俺が何も言わずに他の奴らが説明してくれるのは楽だな。
「っと、他はそこまで気にならなかったが根本的な問題があるな」
「根本的な問題ッスか?」
「単純に言えば今回のデュエルは運に任せすぎ」
「それは……」
原作の裏遊戯みたいな運命力が続くならいいが、そこまでは流石に無理。
ならどうするかと言えばデッキの安定性を上げるか、カードパワーをあげるが現実的なところ。
その事を美里さんに伝えると、彼女は嬉しそうに頷いた。
「なるほどッス! ならデッキの調整は言い出した純斗さんに手伝ってもらうッスね」
「え、あ、おう」
「なんか2人の仲がよくなってない?(ハイライトオフ)」
「「ひいぃ!?!?」」
ふと隣を見るとハイライトが消えた夕陽さんの目が……。
俺と美里さんは互いに冷や汗を流しながら夕陽さんに言い訳の言葉を口にするのだった。
ブリザード・プリンセスのところは修正しました。(指摘ありがとうございました!)
大体の投稿時間は何時頃がいいかを知りたいのでアンケートをやらせていただきます。(あくまで目安です)プラス、締め切りは1月26日の18時です。
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1番、12時頃
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2番、15時頃
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3番、16時頃
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4番、17時頃
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5番、18時頃
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6番、19時頃
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7番、20時頃
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8番、21時以降