ナンバーズ戦争に巻き込まれたのでOCGのガチデッキで対抗します! 作:黒霧春也
・遊戯王ゼアル・マスターピース(折れないハートと迷った)
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・1、2話はプロローグで今回から1章が始まります。
デュエル会場から離れた噴水公園。
そこではデュエルをする子供達やイチャイチャしているカップル。他にも老若男女問わず嬉しそうにのんびりしていた。
「これからどうするかだな」
調子に乗って自分で自分の目標を叩き潰してしまった。
完全にやらかしたのでベンチに座りながら項垂れていると、誰かがコチラに吹っ飛んできた。
「ぐぁっ! なんでおれの真紅眼の黒竜だけが破壊されたんだ!」
「オレ様の白輝士イルミネーターはナンバーズ以外との戦闘では破壊されない耐性を持っているからだよ!」
「そ、そんな! こんなところでおれは負けるわけにはいかないんだよ!」
「雑魚が一丁前に言いやがって! てか、ブレイドナイトのダイレクトアタックでもう終わりだ!」
チンピラっぽい金髪の少年のフィールドには攻撃姿勢をとっているブレイドナイトがいる。対するザリガニみたいな髪型をした高校生くらいの少年のフィールドには何もない。
なので、金髪の少年は容赦なくザリガニ頭の少年にダイレクトアタックを仕掛け勝負を決めた。
「これでお前のナンバーズはオレの物だ!」
倒れた少年から一枚のカードが浮き上がり金髪の少年の方に飛んでいく。そのカードが何かわからなかったが、口ぶり的にナンバーズのカードみたいだ。
「おれの願いが……」
「はっ! どうせロクでもない願いなんだろ」
「!?」
この一言で地面に倒れているザリガニ頭の少年が悔しそうに地面を叩く。
その瞬間、まるで時が止まったように周りの人達の動きが止まり、動いているのが俺と金髪の少年のみになった。
(な、何が起きているんだ?)
噴水を見ると水飛沫が宙で止まっており、どこからともなくハーモニカみたいな音が聞こえてくる。
「標的発見。これよりナンバーズハントを開始する」
凛とした高校生くらいの女性の声。
その声がする方に振り向くと銀髪碧眼で真っ白なスーツを着た美少女が右腕の時計を光らせながらコチラに近づいて来た。
その姿は美しいが、それと同時に冷たさを感じる。
「動ける奴らがナンバーズ持ち。なら、まとめて倒すのみ」
「はっ! よくわからないがオレ様が相手してやるぜ!」
No.10白輝士イルミネーター使いの金髪の少年がデュエルディスク片手にデュエルを挑んだ。
しかし……。
「やれフォトン・ワイバーン」
「ぐあぁ!?!?」
金髪の少年はライフを削れずに敗北。
そのまま地面に倒れたタイミングで銀髪の美少女が右手を金髪の少年の方に向けた。
「ナンバーズハント」
「!? ぐあぁ!」
金髪の少年が悲鳴を上げた後、何が真っ白な物が彼の胸から引っ張り出され、残ったのは魂を抜かれたような姿。
まるで遊戯王ゼアルに出て来たナンバーズハンターみたいだ。
「一体君は……?」
「ボクかい? ボクはナンバーズハンター。君達のナンバーズを奪う存在だよ」
(やっぱりかー!?)
嫌な予想が当たって冷や汗ダラダラになっていると、ナンバーズハンターがコチラに向いたので俺は苦笑いを浮かべながらベンチから立ち上がった。
「なぜナンバーズを集めているんだ?」
「君は質問が多いね。まあ、今から魂を奪う相手に話す事じゃないよ」
「そうかよ」
ぶっちゃけ逃げたい。
魂をかけたデュエルなんて闇のゲームと変わらない気がするが、銀髪の美少女は左手に装着されている赤い紐をコチラに飛ばして来た。
「!? これは」
「デュエルアンカー。これで塩顔の君は逃げられなくなったよ」
(おいおい……)
逃げようとした矢先に逃げられなくなった。
俺はどうするか悩んでいると、彼女がデュエルディスクをつけたままコチラを睨んできたのでむかっときて言い返す。
「ナンバーズをかけるのはいいが、俺になんのメリットがあるんだ?」
「君が勝てばボクを好きにすればいい。ただそんな事は絶対にあり得ないけどね」
「はっ、いってろ」
少し言い方が荒くなったが問題はない。
俺はリュックの中に入れているデュエルディスクを腕に装着。デッキはついたままなのでアンカーを引っ張りながら相手を睨む。
「「デュエル」」
月原・LP4000VSナンバーズハンター・LP4000
先攻はナンバーズハンター。
またしても先攻は取られたが、手札的にはかなりいいので速攻で終わらせてやる。
「いくよ。自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札のフォトン・スラッシャーは特殊召喚できる。さらに自分フィールドにフォトンモンスターが存在する場合、手札のフォトン・アドバンサーも特殊召喚!」
フォトン・スラッシャー・ATK2100
フォトン・アドバンサー・ATK1000→2000
あ、あら?
ナンバーズハンター(仮)さんも手札がいいのでは?
頭を抱えたくなるが、ナンバーズハンターは真顔のまま一枚のカードを天高く突き上げた。
「ボクは攻撃力2000以上のフォトンモンスター2体をリリース! 闇に輝く銀河よ、希望の光となりて我が僕に宿れ! 光の化身ここに降臨! 現れてレベル8! 銀河眼の光子竜!!」
(やっぱりお前かよ!)
さっきからこっちのエクストラデッキに入っているあるカードがうるさかったから予想はしていたが……。
相手のフィールドに現れたのは上級モンスターの銀河眼の光子竜。コイツは厄介な効果を持っているので対策したいところだが。
「さらに魔法カード・フォトンサンクチュアリを発動! これでボクのフィールドにはフォトントークンが2体現れるよ」
「ほう、それで通常召喚権を残しているって事は」
「そうだよ! ボクはフォトントークン2体をリリースしてフォトン・ワイバーンをアドバンス召喚!」
そっちか!
まあ、フォトン・カイザーを呼ばれるよりはマシだがエクシーズキラーと呼ばれる銀河眼の光子竜がいるから余裕なのか?
「ボクはこれでターンエンド! さあ、せいぜい最後のデュエルを楽しむんだね」
この盤面で余裕そうにしている銀髪の美少女の表情を一気に変えてやる。そう思いながら俺はデッキからカードを勢いよく引く。
「俺のターン、ドロー」
『クオォン!』
「ん、おい、まさか」
エクストラデッキから聞こえる相棒の声は相手フィールドにいる銀河眼の光子竜に反応しているみたいだ。
って、なんで反応できるんだ?
(俗にいう精霊のカードなのか?)
確かに相棒とは長い付き合いだがこんな事になるなんて。
ただこっちの方が面白いので先に相棒を呼んだ方が良さそうだ。
「俺は手札のホルスの栄光ーイムセティの効果発動。自身と手札のホルスの先導ーハーピを墓地に送り、デッキから王の棺を手札に加えつつワンドロー」
「レベルモンスター使いか!」
「いや? 俺は永続魔法・王の棺を発動。手札の戦士の絆を墓地に送りデッキからホルスの祝福ードゥアムテフを墓地に送る!」
「お前は何がしたいんだ!?」
今やっている事はモンスターを墓地送りしているだけなので、ナンバーズハンター的にわからないみたいだ。
そのためここから一気に展開していく。
「その答えをみせてやるよ。俺は墓地に存在するホルスモンスター3体の効果を発動! 自身を墓地から特殊召喚する!」
「レベル8のモンスターが3体も揃うなんて……」
ホルスの栄光ーイムセティ・ATK3000
ホルスの先導ーハーピ・ATK2400
ホルスの祝福ードゥアムテフ・DFF0→2400
手札が4枚残っている時点でレベル8のホルス達が3体並んだ。
この状況にナンバーズハンターは固まっているが、無視して相棒を呼ぶ準備を整えていく。
「レベル8のハーピとドゥアムテフでオーバレイ!」
『グオォ!』
「! 銀河眼の光子竜が反応しているの?」
コチラが呼ぼうとしているモンスターに反応しているのか、相手フィールドにいる銀河眼の光子竜が大きく吠えた。
「宇宙を貫く雄叫びよ。遥かなる時をさかのぼり、銀河の源よりよみがえれ! 顕現せよ! そして我を勝利へと導け! エクシーズ召喚! 現れろランク8、No.107
『クオオォン!!』
「ぎ、銀河眼……。しかも100を超えたナンバーズだって!?」
No.107
俺が呼んだのはオーバーハンドレッドナンバーズ。
原作の遊戯王ゼアルでは後半のセカンドに出てくるカードで、物語を解決するためのヌメロンドラゴンのキーになる一枚。
まあ、俺が持っているのはOCG効果にナンバーズ耐性がある物なので例外かもしれないが。
「ナンバーズは100までしか存在しないはずなのに……。お前は何者なんだ!」
「そんなのは知らん!」
魔境のOCG次元の一般人って答えた方がいいのか?
俺は内心でナンバーズハンターに突っ込みつつ、攻撃準備を整えるタキオンさんを止めたくなるのだった。
大体の投稿時間は何時頃がいいかを知りたいのでアンケートをやらせていただきます。(あくまで目安です)プラス、締め切りは1月26日の18時です。
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1番、12時頃
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2番、15時頃
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3番、16時頃
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4番、17時頃
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5番、18時頃
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6番、19時頃
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7番、20時頃
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8番、21時以降