ナンバーズ戦争に巻き込まれたのでOCGのガチデッキで対抗します! 作:黒霧春也
〈作者より〉
・羽川さんの手札のズレがあったので展開を修正しました。
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〈ターン2、メインフェイズ1。ターンプレイヤー、羽川花梨〉
・月原(純斗)
・LP3500
・手札、2枚(1枚は天帝アイテール)
・フィールド〈モンスターゾーン〉
・天帝アイテール、ATK2800
・虚無魔神、ATK2800(効果無効)
・フィールド〈魔法・罠〉
・帝王の開岩(永続魔法)
・伏せカード✖️1
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・羽川(花梨)
・LP4000
・手札、0枚
・フィールド〈モンスターゾーン〉
・巨神竜フェルグラント、ATK2800
・フィールド〈魔法・罠〉
・巨神竜の遺跡〈永続魔法〉
相手のフィールドに巨神竜フェルグラントが1体のみ。
魔法・罠ゾーンに特殊召喚されたモンスターの効果を無効にする巨神竜の遺跡があるが、今の展開的にこっちもなんとかなる。
「悪いがこのタイミングで帝王の烈旋を発動」
「そのカードは……」
「わ、私は何もありません」
俺の動きを察した夕陽さんが「なるほど」と頷いており、羽川さんは悔しそうにコチラを見ていた。
「処理後に手札の天帝アイテールの効果を発動。墓地の帝王の烈旋を除外して相手フィールドの巨神竜フェルグラントとコチラの虚無魔神をリリースしてアドバンス召喚」
「相手ターンにアドバンス召喚できるのかよ!?」
「プラス、帝王の烈旋の効果で花梨の巨神竜フェルグラントをリリースをして有利盤面を作ったッスね」
このまま俺が何もしなければ次のスタンバイフェイズにアークブレイブドラゴンの効果でフェルグラントが蘇生させる。
そうなれば巨神竜の遺跡➕フェルグラントの効果はキツいな。
「仕方ない、俺はアドバンス召喚に成功した天帝アイテールの効果を発動。デッキから帝王魔法・罠カードを2枚墓地に送り、デッキから光帝クライスを特殊召喚。そしてこいつの効果でクライス自身と巨神竜の遺跡を破壊する」
「え? 巨神竜の遺跡は墓地以外の特殊召喚したモンスターの効果を無効にするから発動できなくね?」
「いや、巨神竜の遺跡の無効効果は自分のフィールドに高レベルのドラゴンがいなければ発動できない」
「マジか!? そうなるとアイツはこうなる事を予測していたんだな」
〈純斗が墓地に落としたカード〉
・汎神の帝王
・真帝王領域
流れ的に予測はしてました。
ただ問題はクライスの効果を使った後のドロー効果で、運の良い羽川さんが何をドローするかだ。
「花梨の手札とフィールドにカードがなくなったッスね」
「ただクライスの効果で互いに1枚ドローできるから、そこで逆転のカードを引けると状況が変わるよ」
「でもそんな事が……。あ、花梨ならあり得そうだな」
(ん? なんでイチゴ頭は羽川さんを名前で呼んでいるんだ?)
昨日は2人で楽しくスマッシュゲームをしていたのは知っているが、仲が良くなりすぎね?
俺は内心で気になりつつ、デッキの上に右手を置いた。
「「ドロー!」」
コチラが引いたカードは悪くない。
そう思っていると、羽川さんが自分の引いたカードを見て笑みを浮かべた。
「きました! 私は魔法カード、逆転の宝札を発動!」
「「「ええ!?!?」」」
(やっぱりこうなるか……)
逆転の宝札は手札とフィールドにカードがない場合に発動できるカード。条件が厳しい分、効果は強力の一言に尽きる。
「このタイミングでドローソースを引くなんて花梨の運がカンストしているッスよ!?」
「さっきピンチな時に命削りの宝札を引いた美里には言われたくないですよ!」
「ボクからすればどっちもどっちだよ!?」
「名前的にやばそうだな……」
(それはそう!)
今回ばかりはイチゴ頭の意見に完全同意。
しかもこのタイミングでピンポイントにドローソースを引くなんて、真面目に考えてアニメのメインキャラレベルの事をやっているだろ!?
「っと、このカードの効果説明は要りますか?」
「もちろんいるぜ」
「貴方ね……。効果を説明すると純斗さんのフィールドにあるカードと同じ枚数をデッキからドローします」
「へ?」
俺のフィールドには天帝アイテールが2体➕永続魔法が1枚なので羽川さんは3枚のカードがドローできる。
なので彼女は容赦なくデッキからカードを引いた。
(クライスの効果で自身を破壊してよかった)
自身を破壊しなければもう一枚ドローが増えていたと考えると、俺の選択は間違ってなかったな。
「ドローは悪くないです。私は速攻魔法、銀龍の轟咆を発動して墓地のラビードラゴンを特殊召喚します」
「あの状況で立て直したぞ!」
ラビードラゴン
ATK2950、レベル8
正直ここまで立て直されるとは思ってなかった。
というか、手札0の状態のドローでドローソースを引かれる事がやばい気がする。
「ではバトルに行きます! 私はラビードラゴンで天帝アイテールを攻撃します!」
「特に何もない」
ラビードラゴン、ATK2950
VS
天帝アイテール、ATK2800
(ダメージ、150)
月原(純斗)、LP3500→3350
これが攻撃力の上がった巨神竜フェルグラントだったら追加でドラゴンが蘇生して追撃されていた。
なら今の状況はマシと思った方がいいな。
「流石にこれ以上は無理なのでメインフェイズ2に入り、フィールドのラビードラゴンを墓地に送って巨神竜の遺跡を手札に戻して発動します」
「お、おい……。モンスターをリリースしても大丈夫なのか?」
「もちろんです!」
さっきアークブレイブドラゴンを墓地に送っているなら大丈夫だろ。
ただその効果を忘れているのかイチゴ頭はアタフタと心配そうにしていた。
「そしてカードを1枚伏せてターンエンド」
「ならターンをもらうぞ」
向こうの手札は1枚でフィールドには永続魔法の巨神竜の遺跡と伏せカードが1枚。
これなら有利盤面なのだが……。
「スタンバイフェイズに前のターンに墓地に送られたアークブレイブドラゴンの効果を発動します」
「だよな……」
「え? ああ、そのカードは!」
やっとこさアークブレイブドラゴンの存在に気づいたのか、イチゴ頭は口を開けて驚いていた。
「い、今更気づいたんスか……」
「オリジナルがいたとはいえ、なんでこんな奴と引き分けたんだろう?」
(2人とも嘆いてない?)
相手の墓地を確認するのは大切だ。
その事が後で伝えられそうなのだが、ぶっちゃけ説明が出来るほど余裕がない。
「私は墓地に存在する巨神竜フェルグラントを蘇生。そしてフェルグラントの効果を発動して天帝アイテールを除外します!」
「ま、マジかよ……」
巨神竜フェルグラント
ATK2800→3600、レベル8
今度こそ天帝アイテールは次元の彼方に消えていった。
しかも除去後の追加効果で巨神竜フェルグラントの攻撃力が上がってしまう。
「やるしかないな。俺は墓地に存在する汎神の帝王を除外して効果発動」
「またそのカードかよ!?」
「そりゃそうだろ」
今回見せるのは帝王の深淵2枚と進撃の帝王。
この3枚を羽川さんに見せると、彼女は露骨に嫌そうな顔をした。
「し、進撃の帝王で」
「わかった。じゃあ選んでくれた永続魔法、進撃の帝王を発動する」
「なんかまたややこしいカードが出てきたぞ」
確かにややこしくはあるな。
でもまあ、向こうのロックよりはまだ優しいので「相手よりはマシ」と考えながら展開していく。
「とりあえず帝王の烈旋を発動」
「またそのカードですか……」
「手札に来たから使うだろ。まあ、このカードの効果で羽川さんの巨神竜フェルグラントをリリースして手札の邪帝ガイウスをアドバンス召喚」
とりあえず帝王の烈旋を使い巨神竜フェルグラントを除去。
コチラは邪帝ガイウスを建てられたので満足しつつ、次を進めていく。
「こいつの効果で巨神竜の遺跡を除外。さらに帝王の開岩で冥帝エレボスを手札に加えた後に墓地のエイドスを除外して自身の効果を発動。墓地からイデアを特殊召喚する」
「巨神竜の遺跡の効果がないので発動できるのですね!」
「まあな。それでイデアの効果で2体目のエイドスをデッキから特殊召喚する」
「コッチも回り始めたな」
エイドスの効果でアドバンス召喚権が増えたのはいい。
ただ後の展開を考えると少し厳しいところがあるんだよな……。
「だいぶキツいが、俺はイデアとエイドスをリリースして手札の冥帝エレボスをアドバンス召喚」
「ついにきましたか……」
冥帝エレボス
ATK2800、レベル8
コチラのフィールドに現れたのは先程の帝モンスターよりも大きな体を持つ冥帝エレボス。
このモンスターが放つ威圧感はテーブルデュエルでもわりかし強く感じる。
(ここで伏せカードを戻すかだな)
冥帝エレボスの効果で伏せカードを戻せば安全に思えるが、フリーチェーンのカードならキツいのでここは。
「冥帝エレボスの効果発動。デッキから帝王の凍気と帝王の開岩を墓地に送り、伏せカードをデッキに戻す。プラス、イデアの効果で除外されている汎神の帝王を手札に戻す」
「やはりそうきますか! なら、このタイミングで伏せカードのサンダーブレイクを発動。手札のアークブレイブドラゴンを墓地に送って進撃の帝王を破壊します」
「やっぱりフリーチェーンのカードか!」
このタイミングで進撃の帝王が破壊されるのは痛い。
たたまだ帝モンスター2体が残っているので、ギリギリなんとかなる。
「俺は手札に戻った汎神の帝王の効果を発動。手札の始源の帝王を墓地に送り、2枚ドローする」
「純斗さんのデッキが薄くなってないッスか?」
「そりゃここまで回したら薄くもなるだろ……」
ガン回しでやっているのでデッキが薄くなってきた。
でもライトロードとかよりはマシに感じるので、自分の気持ちを落ち着かせる。
「まだ3ターン目なのにここまで消費するのか」
「それだけお前の展開はシンプルなんだよ」
「光坂の言葉を否定したいができない!?」
「そりゃそうッス」「そりゃそうです」
「お前らまで……」
味方が1人もいないイチゴ頭こと一条。
俺は彼の事を気の毒に思いながら、次の展開を考えていくのだった。
アンケートありがとうございました!
最近は忙しい➕ストックがなく毎日投稿が難しいですが、できる限り投稿していきたいと思ってます。(これからもよろしくお願いします)
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ミスがあったので修正しておきました。(デュエルの展開が少し変わります)
大体の投稿時間は何時頃がいいかを知りたいのでアンケートをやらせていただきます。(あくまで目安です)プラス、締め切りは1月26日の18時です。
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1番、12時頃
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2番、15時頃
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3番、16時頃
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4番、17時頃
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5番、18時頃
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6番、19時頃
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7番、20時頃
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8番、21時以降