ナンバーズ戦争に巻き込まれたのでOCGのガチデッキで対抗します!   作:黒霧春也

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 センチュリオンの新規が出たので一話分を投稿……。(お待たせしました!)
 久しぶりに書いたので若干ズレや誤字脱字があるかもです。


33話・主人公のデュエルって理論よりも直感で戦っているやつが多い気がするんだが?

 さてさてやってきました1番の問題児であるイチゴ頭とのデュエル。……うん、このテンションはやめておこう。

 そう思いながら取り出したデッキを片手にイチゴ頭こと一条と共にテーブルに着くと、向こうは嬉しそうにデッキをテーブルの上に置いた。

 

「今度はどんなデッキを使ってくるか楽しみだぜ!」

「楽しめる暇があればいいけどな」

「え?」

 

 今回のデュエル指導はミストラルは観客としてほぼ無言で隣に立ってもらう。

 というかコイツがアドバイスするのはわりかし反則レベルなので、俺はヒヤヒヤしながらデッキをテーブルに置いてシャッフルしていく。

 

「このデュエルも見ものです!」

「まあ、水属性デッキと帝デッキの後に何が来るかがボクも気になるよ」

「確かにあんまり読みきれないッスね」

 

 羽山さん、美里さん、夕陽さんの順番で話してくるが、彼女達が話す内容的に俺が使うデッキが気になるみたい。

 少しいやらしい気持ちになりながらデュエル盤のシャッフルが終わり、互いに手札を5枚引いた後にデュエルを開始する。

 

「それじゃあいくぞ!」

「おう、思いっきりこい!」

「「デュエル!!」」

 

 月原(純斗)LP4000VS一条(イチゴ頭)

 先行は月原(純斗)

 

 先行はこちらからなので手札を確認……え、マジで?

 初手からかなりいい手札なので、俺はニヤッとしながら一枚のカードを取り出す。

 

「俺の先行。まずはおろかな埋葬を発動し、デッキから幻影騎士団ダスティローブを墓地に送る」

「初手からおろかな埋葬ッスか……」

「ん? 墓地にモンスターを送っただけでそんなにやばいのかよ」

「それ本気で言っているのかい?」

「え?」

 

 わぁお、こりゃ指導のやりがいがありそうだな。

 調律やガードガンナーみたいにランダムで墓地にカードを落とすだけでもやばいのに、デッキから好きなモンスターが墓地に落とせる強さを知らないのか。

 この世界のリミットレギュレーションでもおろかな埋葬は制限で苦渋の選択は禁止になっているので、カードパワーの強さは証明されている。

 ただ一条はコチラの行動に疑問符を浮かべており、夕陽さんが呆れたようにため息を吐いていた。

 

「ま、まあ、コイツの場合は言葉で説明するより見た方が早いだろ」

「そうだね……」

「えっと、マジでどういうことだ?」

「見ていたら分かる。俺は墓地に存在する幻影騎士団ダスティローブを除外して効果発動。デッキから幻影騎士団ラギッドグローブを手札に加える」

「そうか! 墓地効果を持っているモンスターを送る為におろかな埋葬を使ったんだな!」

「そうそう!」

 

 へえぇ、意外と理解力があって助かる。

 そうなると幻影騎士団デッキを選んだのは正解と思いつつ、手札に加えたカードを含めて展開を考えていく。

 

「さっきよりは純斗さんの動きはおとなしいですね」

「ウチらの時よりローペースなデッキなんじゃないんスか?」

「なるほど……」

 

 先に戦った羽山さんと美里さんがコチラの動きに注目している。

 彼女達の予想は大体当たっているし、この世界ではリンク召喚が存在してないので展開がやりにくい。

 まあでもパワー的には悪くないので、俺はさっき加えたカードを上手く使う。

 

「さっき加えた幻影騎士団ラギッドグローブを召喚し、特殊召喚の条件をみたしたから手札から幻影騎士団サイレントブーツを場に出す」

「純斗お得意の高速展開だね!」

 

 幻影騎士団ラギッドグローブ、ATK1000

 幻影騎士団サイレントブーツ、DFF1200

 

 とりあえずこれで準備は整ったな。

 そう思いながらフィールドを確認した後、デュエル盤の左下にあるエクストラゾーンから一枚のカード取り出す。

 

「レベル3のモンスターが2体揃ったならそう来ますよね!」

「もちろん! 俺はレベル3の幻影騎士団モンスター2体でオーバレイ! エクシーズ召喚! 現れろ、ランク3! 幻影騎士団ブレイクソード!!」

「攻撃力2,000? なんかいつものモンスター達よりもパワーが低くねーか?」

「さあな?」

 

 幻影騎士団ブレイクソード、ATK2000

 

 首の無いデュラハンみたいな黒騎士が、防具をつけた馬に乗りながら堂々と現れた。確かにコイツを初手に出すのは悪手よりではあるけど、イチゴ頭への壁としては充分なはず。

 自分の中でそう結論つけながら、フィールドに現れたモンスターの効果を発動する。

 

「もしかして何かあるんスか?」

「もちろん。俺はX素材になったラギッドグローブの効果を発動し、ブレイクソードの攻撃力を1000ポイントアップさせる!」

「それってつまり……」

「攻撃力は3000になるな」

「初手からギャラクシーアイズレベルをサラッと出したね」

 

 幻影騎士団ブレイクソード、ATK2000→3000

 

 攻撃力があまり高くなくても効果でカバーができる。

 その事をイチゴ頭には知って欲しくてこのデッキを選んだが、果たして上手く伝わっているだろうか?

 少しの不安を抱えながら、俺は残った3枚の手札の中から伏せるカードを選んでデュエル盤にセットした。

 

「俺はカードを2枚伏せてターンエンド。さてと()()は初手の展開はどう思った?」

「うーん、この程度なら余裕で突破できるだろ」

「なるほど……」

「あらら、やっぱりイチゴ頭はそう考えるんスね」

「まあな! っと、俺のターンに入ってもいいか?」

「もちろん」

 

 イチゴ頭の反応も仕方ないかもしれない。

 センチュリオンみたいに派手さがなく、比較的おとなしめなので向こうは「舐められている」と感じてそうだな。まあでも、本当に状況を理解してないのはどっちなのかはコイツの展開次第だろうな

 不機嫌そうにデッキからカードを手札に加えた一条は、いつも通りの展開をしていく。

 

「俺はゴゴゴゴーレムを召喚した後に手札のカゲトカゲを特殊召喚する」

「やっぱりそのパターンだよな!」

「当たり前だろ! 俺はレベル4のゴゴゴゴーレムにレベル4のカゲトカゲでオーバーレイ!! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! 俺達の伝説はここから始まる、白き翼を翻し勝利へと導け! エクシーズ召喚!! 現れろ、ランク4! No.39希望皇ホープ!」

 

 ゴゴゴゴーレム、ATK1800

 カゲトカゲ、ATK1100

 No.39希望皇ホープ、ATK2500

 

 相手のフィールドに現れたのはヒロイックな騎士っぽいデザインで、遊戯王ゼアルの主人公である九十九遊馬が愛用していたエースモンスター。

 希望皇ホープは下敷きとして有名なモンスターだが、ホープダブルを経由することで本体もバカ火力になる。

 そのため油断できないモンスターだと思っていると、イチゴ頭がニヤッと頬を緩ませながら一枚のカードを発動した。

 

「いくぜ! 俺は魔法カード、破天荒な風を発動しホープの攻撃力を1000ポイントアップさせる!」

「これで攻撃力はブレイクソードを上回りましたね!」

 

 確かに攻撃力は上回ったな。

 どちらかといえば一条よりの羽川さんがテンションを上げながら説明を入れ、本人も嬉しそうに頷いている。

 ただ彼女の隣にいる美里さんや夕陽は微妙な表情を浮かべており、この後の展開が大体予想できてそうだ。

 

「このターンで決めてやるぜ! バトル、希望皇ホープでブレイクソードを攻撃!」

「その言い方だと何かあるんだろ!」

「おうよ! この瞬間、ホープのX素材を一つ取り除いて攻撃を無効にするぜ!」

「だろうな。だが、ダブルアップチャンスには繋げさせない! このタイミングでトラップ発動、ブレイクスルースキル!」

「なっ!? そのカードは!」

 

 希望皇ホープ、ATK3500

 VS

 幻影騎士団ブレイクソード、ATK3000

 月原LP4000→3500(ダメージ500)

 

 ブレイクスルースキルの効果でホープの効果が無効になり攻撃が続行。

 ただ破天荒な風の影響で攻撃力は向こうの方が上なので、ブレイクソードは粉々に砕け散った。

 

「攻撃力はホープの方が上だからバトルには勝ったけど何かあるよね」

「それってどういう?」

「ウチらに純斗さんが敢えてブレイクソードを破壊されたように見えたんスよ」

「ま、マジかよ!?」

「二人のいう通り。俺は破壊されたブレイクソードの効果を発動。墓地に存在する幻影騎士団モンスターであるラギッドグローブとサイレントブーツをレベルを一つあげて特殊召喚!」

「なんだと!?」

 

 幻影騎士団ラギッドグローブ、DFF500(レベル3→4)

 幻影騎士団サイレントブーツ、DFF1200(レベル3→4)

 

 ホープの一撃で砕け散ったブレイクソードがボロボロになりながら蘇生したモンスター達。

 これで次の展開ができるのだが、俺はこのタイミングであるキャラの決め台詞を放つ。

 

「幻影騎士団は倒れないし、倒れても仲間が繋いでくれるんだよ」

「だいぶ泥臭いデッキテーマッスね」

「まあなー。でも、このデッキは個人的にお気に入りだけどな」

 

 苦笑いを浮かべる美里さんに軽く返答した後。

 フィールドに揃ったレベル4のモンスターを見た一条は少し悔しそうに手札のカードをおいた。

 

「オレはカードを1枚伏せてターンエンド」

 

 これで意識が多少でも変わればいいんだけど。

 いつもの楽しんでいる雰囲気ではなく、少し暗い感じがするのが本当の一条かもしれないな。

 そう思いながらデュエルを一旦止めて、今の展開の書いた感想を聞いていく。

 

「これで2ターン目が終了したけどお前らはどう感じた?」

「うーん、ウチからすればいつも通りの純斗さんに見えるッス」

「ほうほう。ちなみにどんなところが?」

「ポンコツっぽいのに割と合理的なところとかッスね」

「あー、まあ、そうなるよな……」

「ッス!」

 

 美里さんの一撃に胸が痛くなるが、的を射てはいるので言葉に詰まる。

 なので分が悪い気がするので、ここは他のやつに聞いた方が良さそうな……似た答えが返ってくるのは気のせいだろうか?

 

「じゃあ羽川さんはどう感じた?」

「わたし的には一条さんの動きは悪くないように見えたのと、月原さんの性格の悪さがいい意味で出てると感じました」

「おお、そりゃよかったぜ!」

「う、うん、ある意味ストレート」

 

 喜んでいる一条とライフを削られたような感じになっている俺。

 温度差が激しい中、三人目である夕陽に質問したようとしたが、彼女は嬉しそうに呟く。

 

「今度はボクだけど、イチゴ頭は罠への警戒やリカバリーは考えた方が良さそうだね」

「と、いうと?」

「ボクとやり合った時も、君は無鉄砲に飛び込んで手痛い反撃を受けたよね」

「あー、確かに……」

「なら何かしらの対策を立ててから攻撃するのをおすすめするよ」

 

 おお、まともな意見が返ってきてよかった。

 しかも俺へのダメージが少ない感じだったのでホッとしていると、夕陽さんがウインクをコチラに飛ばしてきた。

 そのため俺はなんとも言えない気持ちになりながら軽く一礼した後、最後に一条へ今の感想を聞いていく。

 

「三人の意見はこんな感じだけど一条からは何かあるか?」

「うーん、直感に頼らず考えることも大切だと思ったな」

「そりゃそうだ!」

 

 逆に考えると今までは直感を頼りにデュエルしてきたのか!?

 そりゃ失敗することもあるし、対策を考えるのに苦労しそうなタイプだな……。

 ただ今回のデュエルで反省点も見えてきた感じっぽいから、俺は満足しそうになりながらデュエルに戻っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

大体の投稿時間は何時頃がいいかを知りたいのでアンケートをやらせていただきます。(あくまで目安です)プラス、締め切りは1月26日の18時です。

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