ナンバーズ戦争に巻き込まれたのでOCGのガチデッキで対抗します!   作:黒霧春也

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 皆様お久しぶりです!
 センチュリオンではないですが、幻影騎士団を楽しく回しております。(1ターンで5000字書けるとは思ってなかった……)


34話・主人公っぽい相手を下手に追い込むのはだいぶ危険な気がする……。

〈ターン2、エンドフェイズ。プレイヤー、一条〉

・プレイヤー、月原(純斗)

・LP3500、手札1枚

《フィールド》

〈モンスターゾーン〉

・幻影騎士団ラギッドグローブ、レベル4

・幻影騎士団サイレントブーツ、レベル4

〈魔法・罠〉

・伏せカード、1枚

 ーー

・プレイヤー、一条(イチゴ頭)

・LP4000、手札2枚

《フィールド》

〈モンスターゾーン〉

・No.39希望皇ホープ、X素材×1

〈魔法・罠ゾーン〉

・伏せカード、1枚

 

 ーー

 

 さっきのバトル的にイチゴ頭の手札の片方はダブルアップチャンスの可能性が高い。

 ならもう一枚の手札と伏せカードに注意すれば良さそうだな。

 

『純斗のデュエルは効率主義に見えて遊び心があるな』

「へぇー、ミストラルにそう言われるのは嬉しいよ」

「うん、ミストラルって誰?」

「あー……」

 

 全裸幽霊(ミストラル)を目視できるのは俺とイチゴ頭だけだったな。

 どう説明するか悩んでいると、事情を知っている夕陽さんが苦笑いを浮かべながら女子二人に説明し始めた。

 

「二人はナンバーズが意思を持ったカードなのは知っているよね」

「あー、まあ、そこは一応知ってますわ」

「ウチも……。ん? じゃあそのミストラルは意思を持ったナンバーズの名前ッスか?」

「そうそう!」

 

 夕陽さん説明ありがとう。

 内心でホッとしていると、夕陽がチラリとこっちを見てウインクを飛ばしてきたので軽く頷いておく。

 

「ほんと助かる」

「ふふっ、どういたしまして!」

「なんか釈然としないッスね」

『大体はあっているが微妙に違う……』

 

 あ、はい。

 ミストラルさんが目を逸らしているがさておき、今はデュエルの途中なので話を戻す。

 

「と、とりあえずデュエルに戻って。俺のターン、ドロー!」

「強引に話を戻したな!?」

「まあなー。っと、俺はレベル4の幻影騎士団モンスター二体でオーバレイ!」

「こ、今度は何が出てくるの?」

 

 ここでケリをつけるのは違う気がするな。

 本音を言えばレイダーズ・ナイトを出してアーク・リベリオンに繋げたいが、それをやると話が終わってしまう。

 だからここはコッチの黒いドラゴンを召喚していく。

 

「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う叛逆の牙、今降臨せよ! エクシーズ召喚! 現れろ、ランク4!! ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

「おお、なんかかっこいいドラゴンが出てきたッスね!」

 

 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

 ランク4、ATK2500→3500、X素材2

 

 遊戯王アーク・ファイブのキーになる漆黒のドラゴン、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン。効果はOCG版なので範囲が広い代わりに素材の消費が一つから二つになっているカード。

 個人的に好きなモンスターなので派手に召喚できたので満足しながら息を吐く。

 

「でも今のままだとホープの攻撃力と同じよね」

「あー、それはフラグッスよ花梨」

「えっ……」

「フラグってドユコト?」

 

 まさにその通り。

 膠着している羽山さんと今の状況が理解できてないのか目が点になっているイチゴ頭。この状況で何かに勘づいているのが美里で夕陽は明らかに笑みを浮かべている。

 

「まあ、こゆこと。俺はX素材を二つ使いダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動。ホープの攻撃力を半分にしてその分、このカードの攻撃力をアップさせる!」

「ええ!? それは流石にひどくねーか!」

「ははっ、この程度で酷いと言っているとやってられないぞ」

「マジかよ!?」

 

 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

 ATK3500→5250、X素材0

 No.39希望皇ホープ

 ATK3500→1750

 

 盤面デュエルだから特殊な演出はないがホープの攻撃力が半分になってその分、ダリべの攻撃力が上がった。

 ただ今のままだとホープの効果が有効なので次の手を打っていく。

 

「あ、ついでに墓地のブレイクスルースキルを除外してホープの効果を無効にする」

「ちょおおぉ!?」

「これでナンバーズのホープを破壊できるね」

「純斗さんは容赦がないッスね」

 

 いや、これでもワンショットを狙ってない分マジでは?

 口にはしないが内心でそう思っていると、羽川さんが不思議そうに呟く。

 

「そういえば純斗さんは手札を使ってないわね」

「えっ? あ、そうなるとドユコト?」

「イチゴ頭に説明すると純斗は手札以外のリソースを使って盤面を作ったんだよ」

「ほへぇー、ん? ってことはまだまだ動けそうじゃね?」

「ソユコト」

 

 ぶっちゃけまだまだ動けます。

 墓地には効果を発動してない幻影騎士団もいるので展開はできるので容赦なく展開していく。

 

「墓地に存在するラギッドグローブを除外して効果を発動。デッキから幻影剣を墓地に送る。さらにサイレントブーツも除外してデッキから幻影霧剣を手札に加える」

「お、おい、墓地に送ったやつってさっきの除外した罠カードみたいなパターンか!?」

「ビンゴ! イチゴ頭にしてはいい勘をしているな」

「ちょっ!? その言い方は酷いな!」

 

 いやだって……。

 今までの事を思い浮かべると突っ込みつらいので微妙な反応をしていると、呆れた表情をした夕陽達から鋭い一言が飛んできた。

 

「背後霊がいないと君の実力は初心者レベルだよね」

「ごふっ!?」

「あ、一条さんが倒れた」

「どうせすぐに復活するッスよ」

 

 ほんとコイツらは容赦がない。

 女子達の言葉に胸を抑えるイチゴ頭こと一条を尻目に、追加であるカードをデュエル盤に置いていく。

 

「あ、追加で速攻魔法・異次元からの埋葬を発動。除外されている幻影騎士団モンスター3体を墓地に戻すよ」

「それってマジ?」

「……血も涙もないわね」

「マジ。てなわけで墓地のラスティローブを除外してデッキから幻影騎士団・ティアースケイルを手札に加えて召喚!」

 

 幻影騎士団・ティアースケイル

 レベル3、ATK600

 

 ヤベェ、このターンで決まるかも知れない。

 コイツの効果は手札コスト1枚でデッキから幻影騎士団又はファントムカードを墓地に送れる。

 なのでさっきサーチした幻影霧剣ではなく、もう一枚のカードを捨ててティアースケイルの効果を発動する。

 

「さらにティアースケイルの効果発動。手札を一枚捨ててデッキからラスティローブを墓地に送る。そして墓地に存在する幻影剣を除外して墓地のラスティローブを特殊召喚!」

「こ、これでレベル3のモンスターが2体」

「ああ! 俺はレベル3の幻影騎士団モンスター2体でオーバレイ! エクシーズ召喚! 現れろ、ランク3!! 幻影騎士団・ブレイクソード!!」

 

 幻影騎士団ダスティローブ

 レベル3、DFF1000

 幻影騎士団・ブレイクソード

 ランク3、ATK2000、X素材2

 

 2枚目のブレイクソード。

 コイツの前半の効果ははまだ使ってないのでニヤッと笑いながら発動していく。

 

「純斗ってレアカードを何枚持っているの?」

「さあな? っと、俺はX素材を一つ使ってブレイクソードの効果を発動。こいつ自身とその伏せカードを破壊する!」

「ぐっ!?」

「ブレイクソードにこんな効果があるなんて……」

「しかも破壊されたなら蘇生効果も発動するッスよ」

 

 これでイチゴ頭に残ったのは効果が無効になったホープのみ。

 ここまできたら決着がつきそうだけどまだやることがあるので追加で展開する。

 

「美里のいう通り墓地からティアースケイルとダスティローブをレベル4にして蘇生させる!」

「3ターン目からいきなり容赦がなくなったわね……」

 

 幻影騎士団・ティアースケイル

 レベル3→4、DFF1600

 幻影騎士団・ダスティローブ

 レベル3→4、DFF1000

 

 やべぇ、調子に乗りすぎた。

 この時点でデッキを回している感じはするけど、ぶっちゃけまだ終わりじゃないのでフィールドのモンスターの方をちらっと見る。

 うん、目の端に映る女性陣の視線が痛いんだけど……。

 

「もうお腹いっぱいなんだが?」

「あー、悪いけどまだおかわりはあるぞ」

「おおう……」

「純斗さんが使っている幻影騎士団はスロースタートなだけでかなりやばいッスね」

「あのデッキじゃなくてよかったわ」

 

 なんかすまない。

 と言いつつ、巨神竜の遺跡やアークブレイブドラゴンでメタってくる羽川さんならやりようはありそうだが?

 今の流れを見つつフィールドに揃った幻影騎士団モンスター2体を使い、新たなエクシーズモンスターを呼ぶ。

 

「っと、俺はレベル4の幻影騎士モンスター2体でオーバレイ!」

「その言葉はさっき聞いたぞ!」

 

 そのツッコミは俺の胸に刺さるんだけど!?

 イチゴ頭からの突っ込みに胸が痛くなりながら、エクストラデッキから一枚のエクシーズモンスターのカードを手に取る。

 

「エクシーズ召喚! 現れろ、ランク4! ヴェルズ・タナトス!!」

「えっ? 純斗さんはヴェルズのカードも使うんスか!?」

「ん? ああ」

「ま、マジなんスね」

 

 あのー、なんで美里はそんなに驚いているんだ?

 どっかですれ違っている感じもするので、目が点になっている美里へ言葉を返す。

 

「お、おう、まあな。てか、その反応的にヴェルズのカード関係で何かあったのか?」

「うーん……。二人に説明すると、ウチの学園にいるやつで性格の悪いヴェルズ使いがいるんスよ」

「な、なるほど、そりゃきつそうだな」

 

 夕陽達のデッキは上級モンスターを多用するから、レベル5以上の特殊召喚を封じるオピオンにトラウマがありそう。

 自分の中で予想を立てていると、対戦相手であるイチゴ頭が頭を傾けながら口を開いた。

 

「よくわからねーがデュエルを続けようぜ!」

「ん、ああ。バトルに入って俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでNo.39希望皇ホープを攻撃!!」

「ぐっ!! お、お前はほんと容赦がないな!」

「これでも容赦はしているつもりだぞ」

「「「「どこが!?」」」」

 

 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

 ATK3500→5250、

 No.39希望皇ホープ

 ATK3500→1750

・一条(イチゴ頭)、LP4000→500(ダメージ3500)

 

 コイツら酷い!?

 思わず乾いた笑いが口から出てきたので、心が痛くなりながらなんとか言葉を発する。

 

「おおう……。これでもワンショット祭りをやらない分ましだろ」

「ワンショット祭りってどんな魔境なんスか?」

「さ、さあな?」

 

 OCG次元という名前の現代日本です。

 初手ワンキルに初手封殺などで対話をする気が全くないガチな方々を相手してきたので、俺の心は病んでるかも知れない。

 今のアニメ風のデュエルに心が踊っていたのは認めるが、コイツの反応が割とやばいのは悲しくなるな。

 

「まあでも、純斗のデッキを見るとワンショットはできそうだよね」

「どういう認め方だよ……」

「ふふっ、さあねー?」

「ブーメランが返ってきた!?」

「「「「自業自得!」」」」

 

 地味に痛いし声がさっき以上に揃ってないか?

 イチゴ頭との楽しいデュエルのはずが、どんどん自分の立場を落としているのは気のせいだろうか。

 胸がさらに痛くなる中、攻撃してないモンスターに対して涙声で指示を出す。

 

「……ヴェルズ・タナトスでダイレクトアタック!」

「悪いがその攻撃は通さない! オレは墓地に存在する光の護符霊剣を除外して効果を発動。これで純斗のモンスターはダイレクトアタックできない!」

「ですよねー」

 

 さっきブレイクソードで破壊したカードがソイツなんだよな。

 前よりカードの使い方が上手くなったイチゴ頭に感動しながら、地味に安心したので一息吐いていく。

 

「これで純斗の攻撃は終わりだけどどうするの?」

「とりあえずメイン2に入って伏せていた罠カード、幻影騎士団・ダークガントレットを発動。コイツの効果で2枚目の幻影騎士団・ダークガントレットを墓地に送る」

「同じ罠カードを2枚墓地に送るの?」

「あくまで保険だけどな。っと、追加でカードを1枚伏せてターンエンド」

 

 本音を言えば幻影翼を墓地に送りたいが俺の勘的にダークガントレットを落とした方がいいと言っている。

 だからコッチを墓地に送りながら、残った手札である幻影霧剣を伏せてターンエンドする。

 

「な、なんとか防ぎ切ったぜ!」

「そりゃいいけど次のターンでどうにかしないとお前は負けるぞ」

「ははっ、ならびっくり返してやるよ」

 

 おいおい、マジで嫌な予感が的中しそう。

 満面な笑みを浮かべるイチゴ頭こと一条のキラキラした目を見ながら、俺はダラダラと冷たい汗を背中に流すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

大体の投稿時間は何時頃がいいかを知りたいのでアンケートをやらせていただきます。(あくまで目安です)プラス、締め切りは1月26日の18時です。

  • 1番、12時頃
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  • 8番、21時以降
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