公安所属憎珀天のヒーローアカデミア   作:入魂ロフス

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流行からはだいぶ遅れてるけど見た目憎珀天のオリ主の小説です。過去に書いた小説の設定から作り直しました。


1話

[……………。]

 

「ああ、それでいい。」

 

[……?]

 

「誰かを殺してヒーローにはなれないからね。」

 

[………。……?]

 

「じゃ、それで頼むよ。」

 

[……………。]

 

「え?メッセージ残せるの?良いね!」

 

 

 

 

 

 

 

「頼んだぞ!少年!」

 

◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇

 

「………っ!?ハァ…ハァ…!」

 

 何か…とても大切な夢を見ていた気が……ん?

 何かに辿り着きそうだった思考が手に触れた紙切れによって中断される。

 

「進路希望調査か……どうせ皆ヒーロー科なんだろうな…」

 

 ベッドから降りて机に向き合った俺はふと、あるプロローグを思い出した。

 

◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇

 

事の始まりは中国 軽慶市

"発光する赤子"が生まれたというニュースだった!

 

以降各地で「超常」は発見され

原因も判然としないまま時は流れる

 

いつしか「超常」は「日常」に…

「架空」は「現実」に!!!

 

世界総人口の約八割がなんらかの

"特異体質"である超人社会となった現在!

混乱渦巻く世の中で!

かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が

脚光を浴びていた!!

 

"超常"に伴い爆発的に増加した犯罪件数

法の抜本的改正に国がもたつく間

勇気ある人々がコミックさながらにヒーロー活動を始めた!

 

"超常"への警備!

悪意からの防衛!

たちまち市民権を得たヒーローは

世論に押される形で公的職務に定められる

彼らは活躍に応じて与えられるんだ……

 

国から収入を!!

人々から名声を!!

 

◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇

 

 ってなわけでコミックの世界の住人になれる「ヒーロー」は子供達の将来なりたい職業ぶっちぎりNo.1。

 クラスの皆の話題も「ヒーロー」一色…実力さえあれば収入も名声も手に入る夢の職業ってえ話だけど…。

 

「つってもだいぶ汚れ仕事だよなあ…なんで皆あんなキラキラした目で目指せるんだか…」

「龍樹ー!起きろ朝だぞー!」

「あ!やっべ……今行く!」

 

 母さんの騒がしい声にそういえば今日から登校日だった事を思い出す。

 母さんと朝飯を食いながら今後のことについて考える。

 

 5歳の誕生日、父さんと母さんが俺の生誕を祝ってくれた日の夜。

 俺は死を覚悟するほどの頭痛に襲われた。

 頭痛が治まるまでに誰かと会話した気がするがそこら辺はあんまり覚えていない。

 

 ……ともかく俺の脳内には"ある男の記憶"が流れ込んだ。

 その"記憶"の中にあったのが…これからこの世界で起こるとされる『地獄』。

 

 恐ろしかった。得体が知れない記憶とあまりに残酷な未来に絶望した。それでも頭の中にあったのは…誰かの声。

 

『頼んだぞ!少年!』

 

 どこで聞いたかも、誰の声かもわからない。

 それでもこの声は俺の心に深く刻み込まれている、"記憶"風に言えば『呪い』だな。

 

 とにかく俺はあんな『地獄』が来るのは嫌だ。

 そして俺の『個性』は結構強いと思っている…ので!

 

「母さん」

「ん?どうした?」

「俺…ヒーローになりたい」

 

 俺1人であの未来を防げるかは分からないけど…何もしないであの『地獄』を待つよりかはマシだと思う。

 

「龍樹がヒーローになりたい…?今日は雪でも降るのか?」

「失礼な…俺も人並みに夢ぐらいあるよ」

「て言うかいっつも辛気臭い顔してるアンタがヒーローになりたいとはね…なんかあった?」

 

 母さんにそんな風に見られてたのかと地味に傷つい………って!

 

「そもそも今日登校日じゃねえか!こんな話してる時間ねえよ!」

「そういやそうだったな!行ってらっしゃい!」

「行ってきます!」

 

 いつも通りの朝。

 

「樹木くんヒーロー科志望にするの!?」

「お前がヒーロー科行ったら何も勝てるとこなくなるじゃん!?」

「ハッ…最初からお前に負けるつもりはねーよ!」

 

 いつも通りの学校。

 

「じゃーなー!」

「樹木!でっかいどんぐり拾ったからやるよ!」

「ガキかよ!サンキュー!」

 

 いつも通りの帰り道。

 

 俺は忘れていた。平和ボケしていたんだ。そもそもこの世界が…『地獄』だということに。

 

 

 

 

 ピーポーピーポーピーポー…

 

「おい…そんな…」

「君!この家の子かい!今はダメだ!ダメ!待って……」

 

 警察の人の忠告を無視して家に駆け入る。

 

「………………………」

 

 (ヴィラン)と母さんが戦ったのだろうか…家中がひどい有様だ。

 台所の奥に…母さんだったものがあった。

 

「待ちなさい少年…………っ!」

 

 町でよく見かけるヒーローが追いかけてきた。

 

「……………………母さん」

 

 

 

 

 その日。俺は全てを失った。

 

◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇

 

 俺が7歳の時に父さんがただの交通事故で死んだ。

 母さんと俺だけで暮らす分には父さんが個性『品種改良』で稼いだ金が残っていた。

 母さんは俺が独り立ちしたら働くつもりだったらしい。

 

 中学一年の夏の終わり。母さんが(ヴィラン)に殺された。

 母さんは個性『鬼』でそれなりに強かったからかなり抵抗したらしく、現場には(ヴィラン)の血痕が残っていた。

 

 俺は…その血痕を警察より先に採取した。

 幸い手元にはどんぐりがあった。

 

 どんぐりの『成長速度』を操作する。

 犯人の血を吸ったどんぐりが芽吹いたところで成長を止める。…続きは後だ。

 

 母さんの葬式を終えて。家に残った物を整理して。近くの施設に引き取られた。

 

 落ち着いてきた頃、犯人の血を吸ったどんぐりを成長させた。この芽は犯人のいる方向に進むはず。

 

 ひたすら探した。

 夜遅くまで帰らない俺を皆が心配した。

 

 だけど俺は…やらなきゃいけなかった。

 

 

 

 

 

 犯人の隠れ家を見つけた。

 好都合な事にその小屋は森の中にあった。

 

「"鎖牢樹"」

「ギョッ!?」

 

 周囲の木々の『形状』と『成長速度』を操り小屋ごと犯人を縛り上げた。

 犯人はラミアと半魚人の掛け合わせのような異形系の男だった。

 

「……クソが」

 

 小屋が爆散すると同時に周りに知らない人の死体が飛び散った……犯人からものすごい死臭がする。

 奴は母さん以外にも多くの人を殺したらしい。

 

「なんだ小僧!私の作品作りを邪魔するな!死ね!"水獄鉢"!」

 

 水の球体に囚われた。手元のどんぐりの『吸水速度』と『成長速度』を操作する。

 水の球体を全て吸い尽くし、成長した樹木の『形状』を操作する。

 

「"子龍樹"」

「小癪な……!"千本針・魚殺"!」

 

 犯人の繰り出した金魚が撃ってきた針を樹木の盾が防ぎ、龍の形をした樹木が金魚ごと全て食らい尽くした。

 

「クソクソクソクソ…!なんなんだ貴様は!

 いきなり人の作品作りを邪魔して縛り上げて!ヒーローでもなかろう!何が目的だ!?」

「………復讐だよ」

 

 犯人が何か言う前に周囲の樹木をさらに追加して締め落としてから警察に電話する。

 

「〇〇町の森林でヴィランを拘束した。水と魚を操ってくるから気をつけて。」

『ちょっ待っ……』

 

 通話を切る。拘束した犯人はそのままにしてその場を後にした。

 

「……呆気なかったなあ」

 

 俺は法を破った。個性の無断での使用。人間への個性行使。立派な犯罪だ……俺はヒーローにはなれない。

 

「ヴィジランテでも目指すかなあ……」

 

◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇

 

「がっ…!?」

「薬物とか何が良いんだか………」

「やるね君」

「っ!?」

 

 放課後にヴィジランテ活動をやり続けて…中学三年の春。

 俺に転機が訪れた。

 

「ヒーローと…警察ですか?」

「いいえ、違います。」

「…何の人?」

「樹木龍樹さん、あなたに公安から話があります。」

ヒロインどうする?(選択肢を少し変更しました…まさかこんなにハーレム好きが多いとは…)

  • ミルコ
  • リューキュウ
  • Mt.レディ
  • ピクシーボブ
  • レディナガン
  • 13号
  • 全員!!ハーレム万歳!!
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