相澤先生の最下位除籍の言葉にどよめきが走る。
「最下位除籍って…!入学初日ですよ!?いや初日じゃなくても…理不尽すぎる!!」
あの人は確か…麗日お茶子か、彼女も『地獄』を防ぐためには必要不可欠……というかこのクラスのメンバー1人でも失ったらアウトだな。
そして俺が入学した影響で尾白猿夫がA組に居ないのか…どんな異変が起こっているか後で調べなきゃな…。
「自然災害…大事故…身勝手な敵たち…いつどこから来るかわからない厄災、日本は理不尽にまみれてる。そういうピンチを覆していくのがヒーロー!
放課後マックで談笑したかったならお生憎!これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける!"Plus Ultra"さ、全力で乗り越えて来い…こっからが本番だ」
「ピンチを覆す…か」
ピンチと言えば直近で大事件もあるが…今は目の前の体力テストに集中しなきゃな……!
〜第一種目:50m走〜
俺は上鳴電気と走るのか…念のため注意しておこう。
「そこの金髪」
「え、俺?」
「虫が苦手ならなるべくこちらを見ずに走れ」
「虫出すのか?教えてくれてありがとよ!」
今回はスピード勝負…なら!
「"走虫樹"」
「ウェッ!?デカいムカデ!?」
地面に落とした『強化種子』から出てきた樹木が5m程の巨大ムカデになる。
「先生!準備OKです!」
「上鳴、早く並べ」
「ウェイ!」
巨大ムカデの頭部が変形した手すりに捕まる俺と隣から目を背ける上鳴。
パン!
「『オロチ』!」
『ギュロロロ!!』バビュン!
ピピッ…
「2秒51」
「よし!」
ピピッ…
「6秒73」
「樹木!お前のムカデが起こした風でちょっとタイム縮んだ!ありがと!」
〜第二種目:握力〜
ピピッ…
「1t!?万力とかアリなの!?」
「個性把握テストですからね!」
計測器の間に硬質化させた枝を挟んで…更に成長!
メキメキメキ………!!!
ピピッ…
「8t!?どーやったらそーなるの!?」
「植物パワー」
「植物パワーすげえ!!」
〜第三種目:立ち幅跳び〜
むむむ…これってアリなのか…?
「相澤先生」
「どうした樹木」
「これってアリですかね…ごにょごにょ…」
「……合理的だからアリで」
「了解です!」
先生と話していた俺に上鳴が話しかけてくる。
「樹木は先生と何話してたんだ?」
「今からやる奴の許可取ってきた」
「許可取るって今度は何するつもりだよ…」
指定の位置に着いたあと背後に『強化種子』を埋める。
ズムムムムム………!!
「デッカい腕だ!」
「いやほんとにデカいな」
俺が地面から生えてきた巨大な腕に乗るとそのまま腕が横に早送りのように伸び続け……運動場の端まで辿り着いた。
「樹木、それどこまで伸びる」
「種子一つでこの3倍伸びますね。追加すればまだ伸びます。」
「なるほど、無限で」
「「無限!?」」
「無限が出たぞ!」
〜第三種目:反復横跳び〜
これは普通にやるしかなさそうだな。
「70回!身体能力も高いのな!」
「一応『鬼』でもあるからな」
〜第五種目:ボール投げ〜
「樹木、お前は既にやったから一回だけな」
「了解です」
さっきのやつ以外の方法だと…アレかな。
「"竜王樹"」
ズムムムム………!!!
『アギャース!!!』
「「「ドラゴンだ!!」」」
「木のドラゴンが出たぞ!?」
「竜王…」そわ…
身軽さと攻撃力に特化した"竜王樹"…長時間の飛行はできないが滑空くらいならできる!
「『オロチ』!出来るだけ遠くに持っていけ!」
『アギャス!!』
ズドンッ!!
「「「跳んだーー!!」」」
ヒューーー………ポイッ!
ピピッ
「856.2m」
空高く跳躍した後滑空、落ちるギリギリでボールを投げた『オロチ』がボールを加えて戻ってくる姿は大型犬のようだった。
『アギャス!』
「よくやった『オロチ』!戻って良いぞ!」
「オロチ…名前があるのか!」そわ…
「明らかに自分で動いてたよな!?」
「どういう仕組みでしょうか…?」
あの後連続で使用した『強化種子』の消耗を確認している間に"記憶"にもあった緑谷出久が指のみのOFAを成功させるシーンが終わっていたらしい。
それにしても指エグいな、処置してやろ。
「緑髪のお前」
「僕!?」
「すごい怪我だな、固定するぞ」
「え?」
種子から伸びた細い枝達がバキバキに折れた指を包み込み手に固定する。
「外す時は言ってくれ」
「イテテ…すごいや…!骨折した箇所の固定も個性でできるなんてどこまで万能性の高い個性なんだあと巨人にドラゴンってもしかしてMt.レディとリューキュウをリスペクトしてるのかなそれにしてもあそこまで細かい造形や繊細な動作は意識してやってるのかテンプレートを作ってるのかどっちなんだろうあの喋る木の人形はどういう理屈で自分で動いてるんだろう……………」
「次の種目始まるぞ」
「あ……そうだった!樹木くん!君のお陰で調子が戻ったよ!ありがとう!」
〜第六種目:上体起こし〜
これも普通にやるしかないな。
「61回!」
「ありがとう上鳴」
「こっちこそさっきはありがとうな!」
〜第七種目:長座体前屈〜
腕に樹木を巻き付けて…伸ばす!
しばらく腕から伸び続けた細い樹木が運動場の端まで届いた。
「樹木…これはどこまで伸びる」
「立ち幅跳びの時と同じです!」
「じゃあ無限で」
「また無限出たぞ!?」
「長座体前屈で無限とかアリかよ!!」
〜最終種目:持久走〜
「最後に500mのグラウンドを4周、合計2kmを走ってタイムを測ってもらう」
「最後にこれを持ってくるのか……」
「ひでえや…」
これは50m走の時と同じようにムカデで良いかな。
「"走虫樹"、頑張るぞ」
『ギュロロロ……!!』
「ヒェッ…!」
「ムシムリ〜!」
「はいスタート」
バビュン!
「最初っから飛ばし過ぎじゃね!?」
初速は俺が一番だな…………あのバイクは八百万さん、氷結は轟、エンジン音は飯田、爆発音は爆豪か…皆どんどん追い上げて来るな。
まあ"走虫樹"はそもそも樹木だからこのままの速度を維持できる、上位は確定だな。
ピピッ!
「1分34秒」
「負けた……」
「遂に勝ちましたわ!!」
「ケッ」
「皆すごい個性ばかりだな!」
後から速度を上げてきた八百万と爆豪と飯田に追い越された……"走虫樹"はあくまで樹木だから一定の速度しか出せないのである。
「んじゃパパっと結果発表」
俺の見る限りだと各々全力でやってたから除籍は無いハズ……!
「ちなみに除籍はウソな」ブン
「「「………!?」」」
「君らの最大限を引き出す合理的虚偽!」
「「「「はーーーーー!!!!??」」」」
「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えればわかりますわ…」
普通はそう考えるよな。でも"記憶"によるとこの先生はやるときゃやる派なんだよ……。
とにかく緑谷が除籍にならなくて良かった!
「そゆこと、これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ。
緑谷、ばあさんのとこ行って治してもらえ。明日からもっと過酷な試練の目白押しだ」
「緑谷、固定外すぞ」
「ありがとう樹木くん…」
ちなみに俺は一位でした、やったぜ。
爆豪と轟がすごい目で見てくるけどあいつらも悪人じゃないし大丈夫だな。
「殺す…!」
………大丈夫だろうか。
◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇
「おーい!龍樹!」
「ん?……峰田か」
放課後、校門から出て帰路に着こうとした時。
峰田と上鳴が追いかけて来た。
「最初より距離を感じるぞオイ!?」
「峰田、俺も女子の前で好み聞くのは無いと思うわ」
「正直引いたぞ」
「oh……」
俺と上鳴の口撃に撃沈する峰田だったが即座に立ち直り香ばしい立ち方でこちらに問いかけて来た。
「御託は良いから二人ともよぉ…好みのタイプ教えろやぁ!!」
「「うるせえ」」
「チクショー!!」
何やら本気で悔しがっている様子の峰田に哀れみを感じていると上鳴がアイコンタクトをして来た。
「なんだ上鳴」ヒソヒソ
「ここまで言われたらなんか普通に教えたくなって来たんだけど良いかな?」ヒソヒソ
「………良いんじゃないか?」ヒソヒソ
「二人とも俺を除け者にしてんじゃねえよ!」
内緒話をしているのがバレたところで二人で峰田に顔を近づけて…。
「なんだよ二人とも!」
「好みのタイプくらいなら教えてやっても良いぞ」
「女子の前じゃ言いにくいけどここなら他の人に聞こえないからな」
「お前ら……最高じゃねえか!!」
途端に機嫌を取り戻した峰田に上鳴から小声で性癖をカミングアウトし始める。
「上鳴のタイプは!」
「実を言うと峰田、俺もおっぱい派だ」
「友よ!」
ガシッ!
なるほど、二人ともおっぱい派か。
少数派だとちょっと言い出しにくいが上鳴が勇気を出して言ったんだ、俺も言わなければな。
「それで樹木!お前はなんなんだ!」
「おっぱい派か?尻派か?」
「…俺は両方だな。さらに敢えて言うなら少し年上が好きだ」
「「トシウエ!」」
「樹木の好きな女ヒーローって誰?」
「リューキュウとかミルコ、後はMt.レディ辺りが好きだな」
「ヒュー!盛り上がって来たぁ!!」
峰田と上鳴との性癖話が盛り上がってきて少し声が大きくなってしまったその時。
「3人とも年頃なのね、でもここで話すのはやめた方がいいわ」
「「「…………あ」」」
彼女は確か蛙吹梅雨…よく考えてみればここは校門から離れているとはいえ通学路の一部、3人で周りを見ると…それなりの数の雄英生が目を逸らした。
「「「さーせんしたァ!!」」」
3人でダッシュで帰ったけど次の日登校中に他科の生徒に「猥談3人組」って呼ばれた。やっちまったぜ!!
※龍樹くんにむっつりスケベの傾向あり
ヒロインどうする?(選択肢を少し変更しました…まさかこんなにハーレム好きが多いとは…)
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ミルコ
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リューキュウ
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Mt.レディ
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ピクシーボブ
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レディナガン
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13号
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全員!!ハーレム万歳!!