公安所属憎珀天のヒーローアカデミア   作:入魂ロフス

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8話

〜緑谷side〜

 

 視界が黒いモヤに包まれた次の瞬間、僕は空中に投げ出された。

 下には水面…って事は!

 

「わぁぁ!?水難んん!!!」

 

 ワープ!あいつの"個性"か!!オールマイトを殺す!?何が…一体どうなってるんだ!何だよ!

 ……ていうか目の前に!

 

「来た来た!!」

「ボガァァァ!?」

 

 くそう!水中で上手く身動きが取れない…

 

「おめーに恨みはないけどサイナラ!!」

 

 目の前に迫り来る敵…不味いぞどうするどうすれば!

 動揺する僕にそのまま襲いかかろうとした敵が誰かに蹴飛ばされた。

 

「緑谷ちゃん!」

「サイナラー!!」

「サイナラ」

 

 あの人は…蛙吹さん!

 舌を伸ばして僕の体に巻きつけた蛙吹さんが凄まじい速度で浮上し始めた。

 

 水上にあった船に引き上げられた僕たちは現状を打開する策を練り……。

 

「勝つには…これしかない!」

 

 と決意を決めた所で…船の外から悲鳴が聞こえた。

 

「うわあああ!」「なんだコイツ!?」「下から生えて来たぞ!?」

 

 こちらが何もしていないのに何があったのか見てみると……。

 

「うわあ」「ええ…」「巨大なイソギンチャク…のような何かね」

 

 水の底から二体のイソギンチャクの怪物が現れて敵達と激戦を繰り広げていた。なんで???

 

「USJの防衛システムかしら…」「絶対違うと思う」

 

 本当にあれは何なんだ………ん?

 

「ねえ二人とも」

「こんな時に何だよ緑谷!」「どうしたの緑谷ちゃん」

「あれ…よく見たら木でできてない?」

「……そう見えなくもないわね」「…て事はよ!」

 

 だとしたら…!

 

「二人とも!どんぐり持ってない!?」

「何言ってんだ緑谷こんな時によ!?」「…そういうことね、持ってるわ」

 

 蛙吹さんがまだどんぐりを持っていた!

 

「それを水中に投げれば…!」

「どういうことだよ!?」

「"あれ"が増えるって事ね」ポイッ

 

 水面に落ちたどんぐりが水の底に沈んでいくと…水面が一瞬蠢き。

 

ズドォォン!!

「「「出たーーー!!!」」」

 

 水底からイソギンチャクの怪物が現れた。

 

「……本当に出たね」「出たわね」「ほへー…」

 

 ただでさえ切っても切っても生えて来る触手の怪物が二体から三体に増えた事で敵達の士気は崩壊、木の触手に簀巻きにされた敵達が水中に沈んでいった。

 

「っこれ!今なら逃げられるんじゃね!?」

「そうね、樹木ちゃんの邪魔になるといけないし早く避難しましょ」

「そうだね…ていうか樹木くんはどこに……」

「三人とも!」

ズドンッ!!

「うわあ!?」「何!?」

 

 どこからか樹木くんの声が聞こえたと思ったら真っ二つになっていた船が大きく揺れ、沈む速度が速くなった。

 音が聞こえた船の上を見ると…。

 

「「樹木(くん)!」」

「ケロケロ…樹木ちゃん助かったわ」

「そりゃ良かった!てか船沈みそうだな!突然悪いが今からとっておきを使うからここから逃げてくれ!」

「了解よ、二人とも私の手に捕まって」

「えあうん」「うっひょー!」

 

 樹木くんと蛙吹さんの間でサクサク進んだ話についていけず、ポカーンとしたまま蛙吹さんに掴まって水難エリアの端に向かう途中……、一瞬水面が震えたと思った次の瞬間。

 

ズドォォォン!!!

「ケロッ!?」「ギャーー!?」「……っあれは!」

 

 背後に巨木が生えていた。

 

「「なんで???」」「ケロ…これがとっておきなのね」

 

 困惑しながら水難エリアの端に向かおうとすると、蛙吹さんが叫んだ。

 

「二人とも!息を止めて!」

「「え…ボガァァ!?」」

ザバァァァ!!!

 

 後ろから波!?今度はなんだと後ろを見やると…目の前に壁が迫っていた。

 

「「うおおおおお!?!?」」「なんて範囲…ケロッ!?」

 

 あっという間に樹木の壁に飲み込まれた僕たちはいつの間にか…樹木の壁の上に放り出されていた。

 後ろから走って来た樹木くんが即座に謝って来る。

 

「すまん三人とも!意味なかったな!」

「おのれ樹木!逃げてもあんまり変わらねーじゃねえか!」

「樹木くんの方は一人だったの?」

「ケロ…樹木ちゃんはこれからどうするのかしら」

「ああ…俺はこれから主犯の方に行く。俺一人の方が周りを気にせず暴れられるから三人は皆の安否確認に行ってくれ」

「分かったわ樹木ちゃん、無理はしないでね」

「………」

「……樹木くん?」

「樹木!サンキューな!」

「…おう!」

 

 峰田くんとハイタッチして颯爽と走り去る樹木くんに…僕たちも何かできたんじゃないか。時々そう考える。

 「樹木くんは何かとんでもない無理をしてるんじゃないか」…僕はその直感に従うべきだったんだと思う。

 

 

 

 

 

〜樹木side〜

 

 火災エリアを抜け、水難エリアの上空にやってきた。

 よしよし…皆に投げた『種子』は仕事してるな…緑谷達の乗ってる船は…あった!

 

「『オロチ』!あそこに降りろ!」

『アギャス!!』

 

 船に飛び降りると同時に話を始める。

 

「三人とも!」

ズドンッ!!

「うわあ!?」「何!?」

 

 びっくりしてるが蛙吹さんは冷静だな。彼女中心に話そう。

 

「「樹木(くん)!」」

「ケロケロ…樹木ちゃん助かったわ」

「そりゃ良かった!てか船沈みそうだな!突然悪いが今からとっておきを使うからここから逃げてくれ!」

「了解よ、二人とも私の手に捕まって」

「えあうん」「うっひょー!」

 

 さすが蛙吹さん話が早い。びっくりするくらい早い。

 

 三人がある程度離れた所で…懐から赤子の拳サイズの『種子』を取り出す。

 

「『圧縮強化種子』!仕事してくれよ…ポイッと」

 

 水中に沈んでいった種子が芽吹くのを感じ、衝撃に備えた瞬間。

 

ズドォォォン!!!

「うおっ!」

 

 気付いたら巨木の上に居た。

 今回使ったのは限られた条件下でしか使えない必殺技…"世界樹"。その効果は…「『種子』の量産」

 

「『落ちろ』」

ザザザザザ……!!

 

 巨木のそこらじゅうに付いた『種子』達が一斉に落下・着水し……。

 

「"無間業樹"!!』」

ドドドドドド!!!

 

 巨木の下から樹木が溢れ出す。

 自律行動が出来るよう生物の形に整えた樹木と俺が直接操る樹木を半々にして解き放つと、樹木達が津波のようにUSJを埋め尽くしていった。

 

ズキン!

「…ッ」

 

 やはりここまでの大規模な個性行使は負担がでかいか…早めに終わらせよう。

 樹木の津波に巻き込んでしまったらしい三人の元へ降りていく。

 

「『オロチ』あいつらの所へ」

『アギャス!!』

 

 次は脳無との戦いが待っている…相澤先生の為にもサッサと行かなければ。

 

「すまん三人とも!意味なかったな!」

「おのれ樹木!逃げてもあんまり変わらねーじゃねえか!」

「樹木くんの方は一人だったの?」

「ケロ…樹木ちゃんはこれからどうするのかしら」

「ああ…俺はこれから主犯の方に行く。俺一人の方が周りを気にせず暴れられるから三人は皆の安否確認に行ってくれ」

「分かったわ樹木ちゃん、無理はしないでね」

ズキン!

「………」

「……樹木くん?」

 

 思ったより負担が大きいな…この調子だと3分もつかどうか…なんにせよ早く相澤先生の元へ行かなければ!

 

「樹木!サンキューな!」

「…おう!」

 

 峰田とハイタッチをして別れる。

 

「『オロチ』…皆を頼んだ!」

『『アギャス!!』』『『グォォォ!!』』『『キシャァァ!!』』『『オオオオ!!』』

 

 『オロチ』達をそれぞれのエリアに向かわせる。

 恐らくこれでチンピラ共に関しては解決。後は脳無に集中!

 

「行くぞ『オロチ』!」

 

 "竜王樹"の『オロチ』に乗って中央広場に向かおうとした瞬間、『オロチ』に弾き飛ばされた。

 

グシャッ!!

『アギャッ!!?』

「クルルルル……?」

「………っ!!!」

 

 生気を感じない異様な雰囲気、傷だらけの黒い身体、剥き出しの脳味噌、コイツが…改人脳無!!

 相澤先生はどうなった?死柄木が俺の対処に回したのか?てかそんなことより今は…!

 

「"断崖樹"!!」

ズドンッ!!

「クルッ…!?」

 

 地上を埋め尽くす樹木を操り、脳無が何かする前に樹木の壁で空中に轢き飛ばす。

 空中にいる間に…!

 

「"仏掌樹"、"剛拳樹"、"葬槍樹"」

 

 辺りに無数にある樹木を掌底、拳、槍の形に整え、落下して来る脳無に対して構えた。

 身軽さ重視とはいえ"竜王樹"が一撃でやられた奴の攻撃力に寒気がするが…。

 "記憶"の未来に介入できるか調べる為に…何より万が一でも皆が傷付くのを防ぐ為に!

 

「お前は俺が止める!」

ヒロインどうする?(選択肢を少し変更しました…まさかこんなにハーレム好きが多いとは…)

  • ミルコ
  • リューキュウ
  • Mt.レディ
  • ピクシーボブ
  • レディナガン
  • 13号
  • 全員!!ハーレム万歳!!
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