ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

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第9話です

なんとか間に合いました、ではどうぞ!


第9話「初の対外試合! 聖グロリアーナ戦車隊&ローズライダー部隊です!」

 これまでのガイム&パンツァーは

 

 試合に向けて訓練に勤しむ大洗戦車隊とライダー部隊のメンバー

 

 そんななか復活して初の戦車隊とライダー部隊との合同訓練が開始される

 

 訓練の出来は上々だったが一真たちライダー部隊のメンバーは一抹の不安を感じていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                『学園艦 大洗』

 

 試合当日の日曜日となり一真は身支度を済ませ部屋を出てると寮の前でみほを待っていた

 

「一真君おまたせ!」

 

「おはようみほちゃん、俺もさっき来たところだよ」

 

 挨拶を済ませると一真とみほは学校に向けて歩き始めた

 

「今日は試合かぁ~、相手の人はどんな人なんだろう?」

 

「実際に会ったことはないけど、相手の戦車隊とライダー部隊の隊長さんは凄く気品のある人だって聞いたことがあるよ」

 

「気品か・・・いかにも聖グロリアーナらしいな」

 

「そうだね」

 

 一真とみほが雑談をしている最中みほのケータイが鳴り始めみほはケータイの画面を見ると電話をかけてきたのは沙織だった

 

「沙織さんから電話みたい」

 

「もしかして・・・」

 

 一真は嫌な予感がしておりみほも同じだった

 

「とりあえず電話に出るね」

 

 そう言うとみほは電話にでた

 

「もしもし?」

 

「もしもしみほ?、いま麻子ん家なんだけどやっぱ起きなくてさどうしよう!!」

 

 やはりかと言わんばかりにみほは溜め息をついてしまった

 

「沙織さんこちらである物を用意してそちらに行きますからそれまで麻子さんをお願いします」

 

「分かったみほ頼りにしてるね!!」

 

 そう沙織が言った後電話を切った

 

「みほちゃん、ある物ってなんだ」

 

「すいませんその事なんだけど一真君にも手伝ってもらいたいんだけど・・・良い?」

 

「俺で良ければいつでも力になるよ」

 

一真はみほの頼みを承諾しある物がある学校に向かった

 

 

 

 

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                  『麻子の家』

 

 一方麻子の家では沙織が懸命に麻子を起こそうと麻子の取ろうとしていたが麻子が頑なに守っていた

 

「もぉ~麻子起きてよ~試合なんだから!!」

 

「・・・眠い」

 

「単位は良いのぉ~!!」

 

「良くない」

 

「だったら起きてよぉ!!」

 

「不可能はものは不可能なんだ・・・」

 

 一向に起きる気配はなく沙織はお手上げ寸前だったが

 

「~♪~♪」

 

 突如外からラッパの音が聞こえ沙織は戸を開けて外を見た

 

「おはようございます」

 

 外には優花里がおりその右手にはラッパが握られていた、どうやら優花里が演奏していたようだ

 

その直後ゆっくりとⅣ号戦車が前進し麻子の家の前で停車した

 

『ドォーン!!』

 

 なんと砲撃し辺りには凄まじい砲撃音がした、その爆音で周囲の人が驚いていた

 

 さすがの事に麻子はこの音で目が覚めた

 

【オレンジ!】

 

【lock on!】

 

【ソイヤ! オレンジアームズ! 花道 オンステージ!】

 

 砲撃が終わった直後に今度は何故か一真が仮面ライダー鎧武に変身した

 

「すいません空砲です!」

 

「すいません変身の練習です!」

 

 一真とみほは周囲の人に謝った

 

「「「おはようございます!」」」

 

 戦車に乗っていた一真・みほ・華の3人が沙織たちに向かって笑顔で挨拶をした(一真は変身しているため笑顔かどうかは分からないが)

 

 その光景に沙織たちは唖然としていた

 

 その後一真が隊長を務めるライダー部隊とみほが隊長を務める戦車隊は一度学校に集合軽いミーティングを済ませると移動し現在は昇降用のドックのうえで港に着くのを待っていた

 

「おぉ、町が見えてみましたね」

 

 優花里がそう言い一真たちAチームのメンバーが学園艦の進路の先を見るとそこには大洗町が見えていた

 

「あれが大洗の町か・・・」

 

 一真は初めて見る光景にじっくりと眺めていた

 

「久しぶりの陸だ~♪、アウトレットで買い物がしたいなぁ~」

 

「試合が終わってからですね」

 

 町を見て浮かれている沙織に華がやんわりと指摘した

 

「えぇー!!、昔は学校はみんな陸にあったんでしょう?、私その時代に生まれたかったよ~」

 

「私は海の上が良いです、気持ち良いし星もよく見えるし!」

 

(俺たちの世界じゃ学園艦自体がないからな、まぁ俺は海は嫌いじゃないけど)

 

 一真が心の中で言っていたが、その最中もみほは無言で大洗の町を眺めていた

 

「西住さんと一真さんはまだ大洗の町を歩いたことはないんですよね?」

 

「えっ・・・うん」

 

 みほは自分に急に話が振られ間をおいて答えた

 

「俺もそうだね」

 

「後で案内するよもちろん一真君もね!」

 

「ありがとう沙織さん」

 

「それは助かるありがとう沙織ちゃん」

 

 一真とみほは沙織のお誘いを快諾した

 

「よしっ!、これでイケメン1人確保だね!」

 

 沙織を心の中の声が漏れてしまい一真は苦笑いを浮かべていた

 

「あっそうだ、天子たちも連れていっても良い?、あいつらもこの町は初めてだから」

 

「うん、全然良いよ」

 

 そんな話をしていると艦が港に着いた、戦車は試合会場に向かって前進していた

 

 すると一真たちの後ろから巨大な影が現れ見上げるとと大洗の学園艦よりも更に巨大な艦が現れた、どうやらこれが聖グロリアーナと男子学園の学園艦のようだ

 

「でっか!」

 

 あまりの大きさに沙織が声に出して驚いていた

 

「あれが聖グロリアーナ女学院の戦車なんですか?」

 

「うん・・・」

 

 みほは圧倒されながらも華の問いに答えた

 

(チャーチル歩兵戦車とマチルダⅡ歩兵戦車か・・・さすが英国の作法と格式を重んじるだけあって戦車も英国の物か・・・)

 

 一真は学園艦を降りようとしている聖グロリアーナ戦車隊の戦車を見て何故か関心していたがそれよりも気になる事があった

 

 それは戦車隊を先導している5両の黒いローズアタッカーとそのライダー、彼らが今回一真たちと戦う聖グロリアーナ男子学園のライダー部隊だ

 

(あれが今日俺たちが戦う相手・・・確かローズライダー部隊って言ったかな)

 

 一真はライダーたちの姿を険しい表情で見つめていた

 

 

 

 

 

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                『大洗町 試合会場』

 

 大洗町では久しぶりの試合のために屋台や試合観戦の準備など非常に町が賑わっていた

 

 学園艦を降りて1時間後、その中大洗戦車隊とライダー部隊は一足先に試合会場に到着し横一列で並び各チームのリーダーとチームに所属しているライダーである一真たち5人がそれぞれのチームのリーダーの横に立ち戦車の前で聖グロリアーナ戦車隊と聖グロリアーナ男子学園ローズライダー部隊の到着を待っていた

 

 すると間もなく聖グロリアーナ戦車隊と聖グロリアーナ男子学園ローズライダー部隊が到着し大洗と同じように横一列で並び停車した、その後チャーチルから戦車隊を率いる隊長ダージリンが降りマチルダⅡからも各チームのリーダーが降りてきた、ローズライダー部隊のメンバーもバイクから降りヘルメットを取って一真たちと同じように並んだ

 

「本日は急な申し込みにも関わらず試合を受けて頂き感謝する」

 

「構いません事よ」

 

 桃が事務的に挨拶するとダージリンは笑顔で答えた

 

「それにしても・・・・・個性的な戦車ですわね」

 

「んなっ!」

 

(それもそうだよな・・・)

 

 ダージリンは口を手で隠していかにも笑いをこらえるかの如く言った、それに対し桃は「何を馬鹿げた事を!」と言わんばかりの剣幕だったが一真は心の中で同意していた

 

 ある戦車はピンク一色次の戦車は金ピカ塗装であり次の戦車は旗を立ててあるなど個性では済まされないレベルだった

 

「でも私たちはどんな相手でも全力を尽くしますの、サンダースやプラウダみたい下品な戦いはしませんわ」

 

「騎士道精神でお互い頑張りましょう」

 

 ダージリンは一真たち大洗のメンバーに向けて言った

 

 そんな中ローズライダー部隊の隊長アークが相手の戦車とこれから戦う相手を見定めているとある一人に視線が止まった

 

(あの男は・・・・・)

 

 アークの視線に止まったのは一真だった

 

(あの方に非常に似ている、それに・・・・)

 

 一真もアークの視線に気付きお互いに見合っていた

 

(間違いなく強い・・・・・もしかしたら)

 

「それではこれより、聖グロリアーナ女学院・男子学園と大洗女子学園の試合を始める」

 

 今回の試合の主審を勤める篠川香音が言った、その言葉で一真とアークは視線を自分たちの部隊に向け直した、なお主審の隣には副審である高島レミと稲富ひびきがいる

 

「一同!礼!!」

 

 香音の号令に聖グロリアーナと男子学園のメンバーと大洗のメンバーが一斉に礼をした

 

 それから幾分か時間が経過し大洗のメンバーはスタート地点に集合し試合が開始されるのを待っていた

 

 辺りはあまりにも静かであり風の吹く音しかしなかった

 

「用意は良いか2人の隊長?」

 

 その中桃が一真とみほに向けて通信を送った

 

「はっはい!」

 

「大丈夫です」

 

 みほは慌てながら答え一真は普通に答えた

 

「全てはきさまらにかかっている頼んだぞ」

 

 桃がそう言うとみほは少しばかり不安そうな表情を浮かべていた

 

「みほちゃん、みんなに何か起きた時には俺たちライダー部隊が音速を超えた速さで駆けつける、だから安心して相手と戦ってくれ」

 

 それに対し一真はみほを気遣い励ました

 

「ありがとう一真君・・・」

 

 みほが一真に礼を言うと一真はゆっくり頷いた

 

 その頃聖グロリアーナでは・・・・・

 

 大洗と同じようにスタート地点に集合し試合開始の合図を待っていた

 

「どうしたのですかアークさん?」

 

「いえ、なんでもありません・・・・・」

 

 ハッチから上半身を出して紅茶を飲んでいたダージリンが神妙な表情をしていたアークに問いかけ、アークは答えたがいかにも何かあるようにしか見えなかった

 

「あなたがそんな表情するなんて・・・そんなに気になる相手がいたのかしら?」

 

「えぇ、それが気になる男がいまして・・・」

 

「男?・・・あちら方で唯一男性のあの人ですか?」

 

 ダージリンは思い出したかのようにそれが一真のことだと今気付いた

 

「はい、あの男はあの方に非常に似ていました、それに・・・」

 

「それに?」

 

「あの男は間違いなく強いです、おそらく私よりも」

 

「そこまでの相手ですの?、確かにあの方に似ていましたが私にはただの優男しか見えませんでしたけど」 

 

 

 ダージリンの目には一真がそこまでアークを脅かす相手には思えなかった、アークはローズライダー部隊の隊長としてこれまでも幾度となくダージリンたち戦車隊と共に戦い聖グロリアーナに勝利をもたらした逸材であり、そんなアークにダージリンは絶大な信頼をおいていた

 

「あの男と見合った時に感じました、あの男の底知れなさがまるで闇に潜む鬼神のような」

 

「・・・・・」

 

 そう言って眼前を見据えているアークを見てダージリンは黙ってしまった

 

 両者それぞれのやりとりをしている中遂に開始の時がきた

 

「試合開始!!」

 

 香音の号令により大洗の戦車隊は一斉に動き出した、一真たちライダー部隊もロックビークルを開錠しバイクに変形するとそれに跨り一斉にアクセルを踏み発進した

 

 一真たちライダー部隊は先に出た戦車隊にすぐに追いつき戦車隊の前を走っていた

 

「いよいよ始まりましたね!」

 

「うん・・・」

 

「あのーそれでどうするんでしたっけ?」

 

 みほと優花里がⅣ号戦車の中で話しているとM3リーの通信手優季がみほに尋ねた

 

「えっ、先程も説明した通り今回は殲滅戦ルールが適用されますので、どちらかの戦車が全部やられたら負けになります」

 

「そうなんだ」

 

 みほが説明すると同じくM3副砲の砲手のあやが今初めて聞いたかのような感想を言った

 

「まず我々Aチームが偵察に向かいますので、各チームは100mほど前進した所で待機してください」

 

「「「「「「は~い」」」」」」

 

「「「「分かりました!」」」」

 

「「「「御意!」」」」

 

「俺たちライダー部隊はこのまま戦車の護衛を続ける」

 

「「「「了解!」」」」

 

「なんか作戦名ないの~?」

 

 突然杏がみほに尋ねた

 

「えっ、作戦名はえーと・・・こそこそ作戦です!、こそこそ隠れて相手の出方を見て、こそこそ攻撃を仕掛けたいと思います」

 

「姑息な作戦だな」

 

「桃ちゃんが建てたんじゃない」

 

 桃の言葉に柚子がツッコミを入れ桃がむすっとした表情で柚子を軽く睨んでいた

 

 その頃聖グロリアーナチームではダージリンが戦車の上に立ち優雅に紅茶を嗜んでいた

 

 するとハッチから上半身を出していたチャーチルの装填手オレンジペコが時期が来ましたと言わんばかりの視線をダージリンに送った

 

 ダージリンは視線に気づきお互いに見合うと両方とも戦車に乗り込んだ、戦車の隣で2人を見ていたアークもその意図に気づきバイクに跨りヘルメットを被った

 

「全車前進」

 

 ダージリンの号令で一斉に聖グロリアーナ戦車隊の戦車が動き出した

 

「ローズライダー部隊・・・出撃します」

 

 アークも号令を出しローズライダー部隊も一斉に動き出し戦車隊の前に出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「マチルダⅡ4両チャーチル1両前進中・・・・・」

 

「さすが綺麗な隊列を組んでいますね」

 

 現在大洗の部隊はみほと優花里が崖の上から聖グロリアーナの部隊の動向を監視していた

 

「うん・・・あれだけのスピードを出しながら隊列を乱さないなんてすごい」

 

 みほは双眼鏡で見ながら優花里の言葉に共感していた、大洗の部隊も隊列を組む練習はしていたがまだ始めたばかりであり聖グロリアーナのようにはいかなかった

 

「敵ライダー部隊はまだ戦車隊と一緒にいるな・・・」

 

「こちらが仕掛けてからですね」

 

 ライダー部隊もみほと優花里のいる地点の1つ上の場所から聖グロリアーナの部隊を見ていた

 

「こちらの徹甲弾だと正面装甲は抜けません・・・」

 

 優花里がみほに言った、優花里の言う通り聖グロリアーナが乗車している戦車は特に装甲が厚いのが強みであり

大洗の戦車ではまともにやりあってもその装甲は打ち破れないからだ

 

「そこは戦術と腕かな?」

 

「・・・はい!」

 

 みほが答えると優花里笑顔で返事をした

 

(戦術と腕か・・・)

 

 一真が心の中でみほが言ったことを呟いた

 

(戦術は問題はない・・・ただ俺たちにそれをこなすだけの技量が備わっているかどうかだな)

 

 一真はそう思いながら不安な表情を浮かべていた

 

「麻子さん起きて、エンジン音が響かないように注意しつつ展開してくだい」

 

「ん・・・」

 

 麻子は眠たそうに答えながらもみほの言う通りにやり、みほは麻子に言った後Ⅳ号戦車に乗り込んだ、優花里はみほよりも1足先に乗り込んでいた

 

 一真はそのやり取りでいつもの表情に戻り自分が乗っていたサクラハリケーンに跨りヘルメットを被った

 

 その後Ⅳ号戦車は踵を返すように180度回転し他の戦車もⅣ号戦車に合わせるように動き隊列を組みながら前進した

 

 ライダー部隊もそれに合わせて動き出しさっきと同じように戦車隊の前に出て先導するかのように走っていた

 

「敵は戦車隊・ライダー部隊共に5両が前進中です、予定通り私たちが囮となりますので皆さんは例の峠で待機していてくだい、これよりこそこそ作戦を決行します!」

 

「「「「「「はーーーい!!」」」」」」

 

 みほの言葉にDチームが元気よく答えた

 

「我々ライダー部隊はまず天子たちはK1150地点に移動、俺はAチームが誘い込み地点に到着した事を確認した後に合流する」

 

「「「「了解」」」」

 

 一真の言葉に天子が返事をした後、戦車隊は峠に向かいライダー部隊は一真の言った地点に向かった

 

 一真とみほたちAチームは聖グロリアーナの部隊を誘き出すためにみんなとは違う方向を走っていた

 

「それで私たちは?」

 

 華はこれから自分たちが何をしなきゃいけないのかみほに尋ねた

 

「攻撃を仕掛けて相手を誘い込む予定なんだけど・・・うまくいくかな?」

 

 みほは答えたが不安を隠せないでいた

 

「もし負けたらあんこう踊りだしね」

 

「うっ・・・」

 

 沙織の追い打ちににみほは怯んでいた

 

「こちらは初めての試合なんですしこちらは精一杯やるだけです・・・頑張りましょう」

 

 華がそう言いみほをフォローした

 

「だね、やるしかないじゃん!」

 

「そうだな、俺たちは自分に出来るだけの事をやるだけだ」

 

「・・・うん」

 

 一真たちの言葉にみほは安心したかのように返事をした

 

「私はイギリス戦車が動くところを生で見られるだけで幸せです!、勿論ローズライダー部隊の皆さんが変身した姿を見れる事もですが!」

 

「本当に幸せそうだね・・・」

 

 優花里が嬉しそうに言っているのを見て沙織は若干引いていた

 

「優花里ちゃんには悪いけど・・・ローズライダー部隊はみんなと会う前に俺たちが倒してしまうかもしれないぜ?」

 

「えっ!・・・それは残念ですが皆さんのためですから仕方ないですね」

 

 一真の言葉に優花里は一瞬驚き答えたが心なしか少ししょんぼりしているようだった

 

「すまないな、優花里ちゃん」

 

 そう見えた一真は謝った

 

「いえいえ!、そんな破神殿が謝る必要なんてないですよ!」

 

 優花里は慌てながら答え、みほたちはこの光景にクスッと笑みを浮かべていた

 

 その後一真たちは誘い込み地点に到着した

 

「一真君ありがとう、ここまで来たらあとは私たちでどうにかするから一真君は天子さんの所に行ってください」

 

「分かったみほちゃん、何か起きたらすぐに連絡を寄越してくれ」

 

 みほの言葉に一真は答えると踵を返し天子たちの所に向かった

 

 

 

 

 

 

 #####

 

 

 

 

〈みほサイド〉

 

「敵前方より前方より前進中、砲撃準備!」

 

 一真と別れた後みほは双眼鏡で聖グロリアーナの部隊を見ながら言った

 

「装填完了!」

 

 優花里がハッチを開けて上半身を出してみほに伝えた

 

「チャーチルの幅は・・・」

 

「3.25m」

 

 華が困っているところをみほがつかさず答えた

 

「4シュトリヒだから・・・距離810m・・・」

 

 華が呟きながら照準器を覗き込み、砲身の細かい調整をしていた

 

「撃て!」

 

 みほの言い放ち華が砲撃した、その砲弾はマチルダⅡの左側に着弾し直撃しなかった

 

「仕掛けてきましたね」

 

「こちらもお相手しますか・・・」

 

 オレンジペコが端的にダージリンに言いダージリンは応戦の構えを取った

 

 聖グロリアーナの戦車は一斉に仕掛けてきたⅣ号戦車に砲身を向け砲撃準備にはいった

 

「すいません・・・」

 

「大丈夫、目的は撃破じゃないから」

 

 華が謝るとみほが答えⅣ号戦車反転し聖グロリアーナの戦車を誘い込もうとして逃げた

 

「全車両、前方Ⅳ号に攻撃開始」

 

 ダージリンの指示に全車両が砲撃を始めた

 

「なるべくジグザグに走行してください、こちらは装甲が薄いですからマトモに食らったら終わりです」

 

「了解」

 

 麻子は軽く返事をしみほの言う通りにジグザグに走りながら敵の砲撃を避けていた

 

(うん?、相手のライダーが誰もいない・・・あの男が一緒にいると思っていたが・・・)

 

 アークは敵側にⅣ号戦車しかいなかったのが腑に落ちなかった

 

「思っていたよりやるわね・・・・・速度を上げて追うわよ」

 

 ダージリンの指示でスピードを上げてⅣ号との距離を詰めようとしていた

 

「どんな走りをしようと我が校の戦車は1滴たりとも紅茶を零したりしないわ」

 

 そう言っている傍でマチルダⅡの装填手オレンジペコが次弾を装填し砲手アッサムがⅣ号戦車に照準を合わし撃った

 

 みほはこれまでと違う砲撃音を聞き後ろを振り返った

 

「・・・!」

 

 マチルダⅡの砲弾がⅣ号戦車の左側の至近距離に着弾しⅣ号戦車が大きく仰け反った、みほは咄嗟にハッチに捕まり衝撃に耐えた

 

 みほは揺れが収まると直撃しなかった事に安堵の溜め息をついた

 

「みぽりん危ないって!」

 

 沙織が顔が見える程度にハッチを開けてみほに強く言った

 

「え・・・あぁ、戦車の車内はカーボンでコーティングされているから大丈夫だよ」

 

 みほは沙織が言いたい事が分かったように説明した

 

「そういうんじゃなくて!、そんなに身を乗り出して当たったらどうするのよ!」

 

 沙織は戦車じゃなくみほを心配していた

 

「まぁ滅多に当たるものでもないしこうしていた方が状況が分かりやすいから」

 

 みほは平然と答えた

 

「でもみぽりんにもしもの事があったら大変でしょ!、もっと中に入って!」 

 

「みほちゃん俺も沙織ちゃんの意見に賛成だ、そのもしもの事がいつ起きるか分からないもしかしたら次の砲撃かもしれない・・・状況なら車内からでも充分確認できるから沙織ちゃんの言う通りにしれくれ」

 

 沙織の言葉に一真も通信でみほに言い強く促した

 

「・・・心配しれくれてありがとね」

 

「じゃあお言葉に甘えて・・・」

 

 みほは一真と沙織が自分の事を気遣ってくれる事が嬉しかったが若干車内に引っ込んだだけだった

 

「ダージリンさん、自分たちも仕掛けます」

 

「お願いしますわアークさん」

 

 ダージリンが答えた後アークたちローズライダー部隊は戦車隊から離れ別行動を始めた

 

 

 

 

 

〈みほサイド OUT〉

 

 

 

 

〈一真サイド〉

 

 一真はみほたちと別れた後みほに通信を送り天子たちが待っている地点に向かった

 

 数分後天子たちのいる地点に着いた

 

「一真どうだった?」

 

 天子はちゃんと着いたかどうか気になり尋ねた

 

「何も問題なかったよ」

 

「でもなんでこの地点なの?」

 

 幽香がこの地点に来た理由を尋ねた

 

「恐らく敵はこちらの作戦には気付いているはずです、聖グロリアーナが浸透強襲戦術を得意としているなら一番恐れているのは敵に逃げられチャンスを作れることです」

 

「そこでライダー部隊を迂回させ敵部隊を挟撃し一気に打ち破ろうとするはずです」

 

 衣玖が敵を冷静に分析し確証できた事を一真たちに伝えた

 

「でもそれなら一度2手に分かれてから向かってくるんじゃないか?、もし作戦がバレて待ち伏せしていたら破綻してしまうだろう」

 

 夜罪が衣玖の説明で疑問に思った事を言った

 

「衣玖さん地図を」

 

「はい」

 

 一真の指示で衣玖は懐から折りたたんだ地図を取り出しその場で広げた、一真たちはその地図の周りに集まった

 

「今みほちゃんたちAチームが通っている地点がこのあたり・・・敵は俺たちがいない事を確認してから動くと思う、その推測通りだと今敵ライダー部隊は戦車隊と随伴しているはずだここからだと迂回できる道はここしかないんだ」

 

 一真は指で指し示しながら説明した

 

「なるほどなだからこの地点なのか」

 

「あぁこの道から挟撃するには俺たちのいるK1150地点を通るしかないんだ」

 

 天子は説明を聞き納得でき一真は新たに付け加えた

 

「それだと私たちはここで敵のライダー部隊が来るのを待つだけね」

 

 幽香がそう言うと一真が短く頷いた

 

「一真、今更だけど殲滅戦ルールだとあたしたちライダーはどんな扱いなんだ?」

 

 天子が一真に尋ねた

 

「俺たちライダーは各戦車チームに所属する形になっているんだ、つまり所属している戦車がやられると俺たちも道連れになるんだ、それにライダーの数は戦車の数と同じ数しか参加できないんだ」

 

「戦車と同じ数しかライダーが参加できないのは私には有利に働きますね、でも私たちそれぞれ何処の所属なんですか?」

 

 衣玖が新たに浮かんだ疑問を言った

 

「最初のチーム分けと一緒ですよ、俺がAチーム天子がCチームで衣玖さんがBチーム幽香がDチームで夜罪がEチームだ」

 

「本当に最初のままだな」

 

 一真の説明に夜罪がそんな感想を言ったそれから一真たちは静かにローズライダー部隊を待ち構えていた

 

 

 その頃ローズライダー部隊は・・・・・

 

「アーク隊長一度引き返して2手に分かれてから移動したほうが良かったのではないでしょうか?」

 

 戦車隊と別れた後一真が予想した道を通っていた、ローズライダー部隊の副隊長アルビオンがアークに懸念を声を上げた

 

「アルビオン敵は最近復活したばかりで初心者ばかりだぞ、我々の作戦に気付くわけないでしょう」

 

 アルビオンの言葉にローズライダー部隊の隊員レヴァイアが否定的な意見を言った

 

「そうですねレヴァイアを言う通りでしょう」

 

 アークはレヴァイアの意見に同意していた

 

(さて・・・そう簡単に行く相手なのか・・・?)

 

 アークは一真の顔を思い出しながら自分たちの思惑通り行くかどうか考えていた

 

「アーク隊長!、あれを見てください!」

 

 アルビオンが驚きながらもアークに言い放ち指差していたアークは指し示した方向を見るとそこには人影が見えた

 

「あれは・・・」

 

 次第近づいて行くとそこにいたのは一真たち大洗のライダー部隊だった

 

 アークは一瞬驚愕の表情を浮かべたが

 

「やはり待ち構えていましたか・・・」

 

 アークはそう言いながら内心嬉しそうだった

 

「アーク隊長?」

 

 アルビオンはアークの言葉に疑問を持ち尋ねた

 

「全車停止」

 

 アークが左手を挙げながら指示するとローズライダー部隊はその場で停車した

 

「あなたたちならここに待っていると思いましたよ」

 

 アークたちはヘルメットを取り一真たちと距離を取ってアークが一真に向けて言った

 

「そう思っていたのなら何故一度引き返して2手に分かれたのですか?」

 

 一真は疑問に思った事を尋ねた

 

「ねぇ一真あいつらが2手に分かれた場合あたしたちここで待っている意味ないよな?」

 

 天子が一真しか聞こえないぐらいの小声で尋ねた

 

「大丈夫、みんなと合流する前に別の道のほうには仕掛けを施してあるんだ、通った時には仕掛けが作動して俺たちに知らせる仕組みなっているんだ俺たちのロックビークルには時空間転移システムがあるからすぐに駆けつけれるだろ」

 

「そんな仕掛けまで・・・用意周到だな一真」

 

 一真の説明に天子が納得し関心していた

 

「それでどうなんですか?」

 

 一真は再びアークに向き直し再度尋ねた

 

「私は自分の信念に基づいて動いただけです・・・それに」

 

「?」

 

「何故か君と戦いたくなったんですよ」

 

 アークは口元をニヤつかせながら言い一真はアークの表情を真剣に見ていた

 

(アーク隊長の血を滾らせるなんて・・・あの人は相当な方なんですね)

 

 アークを見ながらアルビオンがそんな事を思っていた

 

「立ち話はここまでです・・・皆さん行きますよ!」

 

「「「「はい!」」」」

 

 アークの指示でアークたちはゲネシスドライバーを取り出し腰に装着すると赤いバラの形をしたクリアパーツのロックシード『ローズエナジーロックシード』を取り出し顔の近くまで掲げた

 

「「「「「変身!」」」」」

 

【【【【【ローズエナジー♪】】】】】 

 

 エナジーロックシードを開錠しアークたちの頭上から赤いバラのような鎧『ローズエナジーアームズ』がゆっくりと降りアークたちはドライバーにセットしロックをかけた

 

【【【【【LOCK ON!】】】】】

 

 待機音が流れアークたちは一斉にグリップを押し込んだ

 

【【【【【リキッド!】】】】】

 

 その音声と共にドライバー下部のポットに透明の液体が溜まり

 

【【【【【ローズエナジーアームズ!】】】】】

 

 英国風の優雅なメロディーが流れアークたちの頭にアームズが覆い被さり展開されるとアークたちは仮面ライダーに変身した!

 

「あれが「仮面ライダーローゼリア ローズエナジーアームズ」!!」

 

 一真がアークたちの変身した仮面ライダーの名前を険しい表情で言い放った

 

「あれがこの世界の仮面ライダーか・・・」

 

 天子もアークたちを見て感慨深く言った

 

「それにゲネシスライダーなのに武器はソニックアローではないんですね」

 

 衣玖がそう言った通りローゼリアが右手に握っているは同じくゲネシスライダーの斬月・真が使用したアームズウェポンソニックアローではなくイバラを模したムチ型のアームズウェポン「ローズウィップ」だった 

 

「この世界で誕生したエナジーロックシードですからね・・・俺たちの世界で開発されたメロンエナジーたちとは仕組みが違うのかもしれませんね」

 

 一真は考えついた推測を話した

 

「こちらもお喋りはここまでにしましょう」

 

「そうだな俺も戦いたくってうずうずしている所だしな」

 

 幽香の言葉に夜罪も同調するように言った

 

「そうだな、みんな・・・いくぞ!!」

 

 一真の掛け声で一真たちは一斉に戦極ドライバーを取り出し腰に装着しロックシードを取り出し顔の近くまで掲げた

 

「「「「「変身!」」」」」

 

【オレンジ!】

【バッナーナ!】

【ブドウ!】

【メロン!】

【ブラットオレンジ!】

 

 ロックシードを開錠し頭上からアームズが降りてくるとそれぞれの変身ポーズを決めドライバーにロックシードをセットしハンガーにロックをかけた

 

 

【【【【【lock on!】】】】】

 

 それぞれのドライバーから待機音が流れ一真たちは一斉にカッティングブレードでロックシードを切った

 

【ソイヤ! オレンジアームズ! 花道 オンステージ!】

【カモ~ン バッナーナアームズ! ナイト オブ スピアー!】

【ハイ~ ブドウアームズ! 龍・砲 ハッハッハッ!】

【ソイヤ! メロンアームズ 天・下・御・免!】

【~♪ ブラットオレンジアームズ! 邪ノ道 オンステージ!】

 

 電子音声と共に一真たちにアームズが覆い被さり仮面ライダー鎧武・バロン・龍玄・斬月・武神鎧武に変身した!

 

「ダージリンさんを待たせる訳にはいきません、迅速に対処してください」

 

「「「「了解!」」」」

 

 アークの指示にローズライダー部隊が一斉に返事をした

 

「こちらの目的はあくまで敵ライダー部隊の足止めだ、可能であれば倒しても構わないが無理だけはするな」

 

 一真も天子たちに指示を出した

 

「OK~まぁ自分に出来ることをするだけね」

 

「負ける気はさらさらありませんが!」

 

「そうねまぁ相手の実力次第じゃない」

 

「ふんっそれすらも粉砕するまでだ」

 

「みんな相手はゲネシスライダーだ、油断していると一瞬で足元を掬われるぞ」

 

 戦闘直前にも関わらず天子は軽口を叩いてるのを一真が否めた

 

「お前こそ気を付けろよ一真」

 

 バロンに変身している天子が一真に言った

 

「あぁ・・・分かっている」

 

 一真は少しトーンを落としながらも答えた

 

 その後両部隊武器を構え互いに睨み合っていた

 

 そして・・・・・

 

「「「「「はぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

「「「「「てやぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

 両部隊ぶつかり合い戦いの火蓋が切って落とされた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次回 ガイム&パンツァー!!

 

 遂にぶつかり合う大洗戦車隊&ライダー部隊と聖グロリアーナ戦車隊&聖グロリアーナ男子学園ローズライダー部隊!!

 

 苦戦を強いられる大洗側

 

「あれは?・・・」

 

「なんですの?・・・」

 

 戦車隊同士の戦いに乱入するその正体とは!?

 

 第10話「苦戦する大洗! 鎧武怒涛のアームズチェンジです!!」

 

【パイン!】

 

【イチゴ!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   




オリライダーの名前は・・・すいませんセンスがないですねでもこれしか浮かびませんでした

次回は鎧武が大暴れしますwww

次回も乞うご期待です!
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