ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

40 / 70
お待たせしました、第32話です

では、どうぞ!


第32話「第1回戦終了です! そして・・・」

 これまでのガイム&パンツァーは

 

 アキラとユウノたちを破ったバロンたちが大洗戦車チームの支援に向かう頃、一真が変身する鎧武はリョウが率いるG1小隊と激しい戦闘を繰り広げる!

 

 新たなゲネシスライダートゥルーライトニングは鎧武を倒す為密かに進行していたクラウンピースが乗るシャーマンに逆転の一手を握るⅣ号戦車をファイアフライと挟撃するよう指示を出し動揺を誘う

 

 敵の思惑通り追い詰められる鎧武だがサガラから渡されたゲネシスコアとエナジーロックシードを使い鎧武はジンバーアームズへとアームズチェンジを果たしトゥルーライトニングを撃破する!

 

 危機一髪の寸前のⅣ号戦車を救った鎧武はⅣ号戦車との同時攻撃で遂にフラッグ車を撃破!

 

 大洗チームの勝利を告げる放送で歓喜を挙げる者・意気消沈する者、そして不安の声を挙げる者に遠くから静かに見守る者がいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               『試合会場付近 小さい山 山頂』

 

「「藍様」の言う通り大洗チームが勝ちましたね!」

 

「えぇ・・・でもあの一真や天子に衣玖、それに幽香に夜罪がいてあそこまで苦戦するとは・・・」

 

 人が戦車でも米粒ぐらいにしか見えない距離にある小さい山の山頂には小学生ぐらいのネコ耳を付け?お尻には2つに分かれた尻尾が見える!?少女が、狐のような耳を付け?お尻には九つの金色の狐の尻尾が見える!?女性に尻尾を嬉しそうに振りながら声を掛けると狐耳の女性「八雲 藍(やくも らん)」は意外そうに答える

 

「それに一真もジンバーアームズを使ったみたいわね・・・」

 

「っ!?、紫様、いつの間に戻られたのですか?」

 

 すると何処からか音も立てずに八卦の萃と太極図を描いた中華風の服を着て口元を扇子で隠している女性が藍に答え藍は一瞬驚きながらも主人である「八雲 紫(やくも ゆかり)」に尋ねる

 

「ついさっき「あいつ」にまた頼まれ事を引き受けてきて帰ろうとした矢先にあなたたち2人の気配を感じたから何事かと思えば・・・」

 

 そう紫が言い横目で藍とネコ耳の少女を見ると2人は萎縮してしまう

 

「あ・・・あの・・・これは」

 

「すいません紫様・・・」

 

 なんとか謝ろうとする2人に紫は不意に笑みが零れる

 

「別に良いのよ、実は私も一真の戦いぶりを少しは見学したわ・・・どうやら人間に合わせて戦うのは一真にとっても相当負担になるみたいわね」

 

「はい・・・「今の一真」だけでもこの程度の烏合の衆ならジンバーアームズを使わずとも蹴散らせれるはずです」

 

「うんうん!、だって一真は藍様や紫様が組んでも負けた2人目の相手ですからね!」

 

 紫と藍の言葉にネコ耳の少女は大きく頷きそう答える

 

「橙!」

 

「ごっごめんなさい!、藍様!!」

 

「良いのよ藍、事実だから・・・負けた時は悔しかったけれど今も必死に頑張る一真の姿を見ていると何故か納得してしまう」

 

 ネコ耳の少女「橙(ちぇん)」を叱る藍だが紫が宥める

 

「一真は私が忘れ欠けそうになった物を必死に今も教えてくれているわ、言葉だけでなくその姿で・・・」

 

「紫様・・・」

 

「・・・?」

 

 紫の言葉の意味が分からず呆然とする橙だが藍は少し嬉しそうにする

 

「さぁ・・・帰りましょう、もうここにいても無意味だわ」

 

 紫がそう言い3人は踵を返し立ち去ろうとするが不意に紫は振り返り鎧武を見る

 

(一真・・・私はあのバカのようにあなたの邪魔はしない、あなたの成長を見守っているわ)

 

 紫はそう思いながら穏やかな笑みを浮かべると再び向き直し少し歩いていくとすぐに姿を消してしまった、まるで神隠しにもあったように・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     『試合会場 平原エリア』

 

「勝ったよみぽりんー!!」

 

「西住殿ー!!」

 

「みほさん!、やりました!」

 

 その頃みほはあんこうチームはⅣ号戦車を降りて立ち尽くす中沙織たちは勝利を喜びながらみほに走り寄る

 

「うん・・・ありがとう華さん」

 

「みほさんが励ましてくれたおかげです!、それに・・・一真さんの期待に応えたかったからです」

 

 みほに感謝を述べる華は不意に鎧武を見る

 

「「「「「おーーーい!!」」」」」

 

「西住隊長ー!!、破神隊長ー!!」

 

「勝った~!!」

 

 するとアヒルさんとウサギさんが香音が運転する18トンハーフトラック(ファモ)で白旗判定が出た戦車を牽引されながらもみほたちに嬉しそうに大きく手を振りながらみほたちに向かう

 

「「「「「おーーーい!!」」」」」

 

 また別の場所からも撃破されなかったⅢ突や38tがみほたちに向かい走らせぐったりとする桃の横で杏は笑顔でVサインをする

 

「なんとか勝ったわね」

 

「勝ちは勝ちだ、どういう形でもな」

 

 Ⅲ突や38tを追いかけるバロンたちもドライバーにセットしているロックシードを元に戻し変身解除をする

 

(あれ?、そういえば・・・Ⅳ号に白旗が上がっていない?・・・一真君が守ってくれたんだ)

 

 不意にⅣ号戦車が気になり見ると白旗判定が出ていない事に気付きアームズを装着していない鎧武を見て納得する

 

(俺がもっと早くジンバーを使っていたら、みんなを苦戦させる事もなかったのに・・・!)

 

 鎧武はみほたちの視線に気付かずに何故か自分を責め左手で握り拳を作ってしまう

 

「一真君ー!!」「一真さん!!」「一真殿!!」

 

 鎧武は沙織たちの呼び声に初めて反応しみほたちに向くと変身解除をしサムズアップをする

 

 すると華と優花里が笑顔で一真にサムズアップをした

 

 一真は少し意外そうに見るがすぐに満面の笑顔で返した

 

 だが一真は自分が装着していているドライバーとロックシードがまるで悲鳴のような電流が走っていた事に気付いていなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   『試合会場 観客席前』

 

 その後大洗チームとサンダースチームは観客席前に集まり両者向かい合う

 

「一同、礼!」

 

「「「「「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」」」」」

 

 裁判が入り既にいなくなった映姫の代わりに香音の号令で両者はお辞儀をしそう言い合うと観客席から大勢の拍手が沸き起こる

 

「すごい拍手・・・」

 

「それほど俺たちの事を応援してくれていたんだな・・・」

 

「シャーマンとガーディアンライダーチームに勝てるなんて!・・・」

 

「おいおい・・・気持ちは分からなくもないけど」

 

 それぞれ思い思いの感想を述べる中

 

「あなたがキャプテン?」

 

 ケイがみほに歩み寄り尋ねる

 

「はい・・・」

 

「中々エキサイティングな試合だったわ!、まさかこんなに楽しく試合が出来るとは思わなかったわ♪」

 

 ケイがとても嬉しそうに言いみほたちは面を食らった表情をする

 

「あの・・・」

 

「何?」

 

「4両しか来なかったのは?」

 

 みほはケイに思っていた疑問を尋ねる

 

「あなたたちと同じ車両数だけ使ったの」

 

「どうして?」

 

「THAT'S戦車道!、これは戦争じゃない、道を外れたら戦車が泣くでしょう」

 

 ケイの答えに思わず感動するみほとその傍らで聞き耳を建てていた一真も嬉しそうに頷く

 

「盗み聞きに探知なんてつまらない事やって悪かったわね・・・」

 

 するとケイはアリサとユウノがやった通信傍受と探知システムについて謝る

 

「いえ・・・全車両で来られていたら負けていました」

 

「それでも勝ったのわあなたたちよ」

 

 みほの言葉に沙織たちも頷くがケイはそう答えて握手を求める

 

「っ!、ありがとうございます!」

 

 みほは感動のあまり両手で握手するがケイは笑みを浮かべる

 

(でも全車両で来ても恐らく負けていた思うわ・・・)

 

 だがケイは心の中でそう思いながら一真を見る

 

 視線に気付いた一真は満面の笑みで返しケイは何故か赤面してしまい咄嗟にそっぽを向く

 

「ヨォーハガミー!、ボコボコにやられてしまったが良い試合だったぜ!」

 

「リョウさん、そんな事ありません、こちらもかなり苦戦しました」

 

 するとリョウがいつもの軽いノリで一真に話しかけ一真もそう答える

 

「確かにハガミーはあともう一歩まで追い込んだけどまさか幻のジンバーアームズが出てくるとは思わなかったぜ!」

 

「えっ?、ジンバーが幻のアームズ?」

 

 リョウの言葉に1つ腑に落ちないように言う一真に納得した面持ちをするリョウ

 

 どうやらリョウは何か確かめたくてそう言った様だった

 

(やっぱりジンバーアームズが「こちらの世界」では幻のアームズだと知らなかったようだな)

 

「でも・・・こんなに面白い試合が出来るとは、またお前たちと戦いたくなったぜ!、その時は俺たちが絶対に勝つけどな!」

 

「はい!、今度も絶対に負けませんよ!」

 

 リョウは心の中でそう呟くも陽気にそう言い一真もそう答え両者握手をする

 

「・・・ハガミー、1つ余計かもしれないけどアドバイスだ」

 

「はい・・・なんですか?」

 

 急に真剣な表情で言うリョウに一真は不思議そうに見る

 

「もっと仲間を頼っていけよ」

 

「あっ・・・はっはい」

 

 リョウのアドバイスに一真は歯切れの悪い返事をしてしまう

 

「あっ!?、一真発見!!、ご主人様こっちにいましたー!!」

 

「そんなに騒がなくても分かっているわ」

 

 突如クラウンピースが一真を指差して誰かに手招きすると試合をサンダース陣営で観戦していた赤髪の女性が少しうんざりした様子で言いながらやってくる

 

「クラウンピース!?、何故ここにいるんだ!?」

 

「へっへっへっ!、なんなったってあたしはシャーマンの車長をやっているんだよ!」

 

 予期せぬ再会に驚く一真に胸を張って自慢気に答えるクラウンピース

 

「知り合いだったならこんな事しなくてもちゃんと時間を作ってやったのに・・・」

 

「リョウ・・・あなたまさか?」

 

 リョウは踵を返し赤髪の女性と擦れ違う時にそう言い赤髪の女性は少し驚いた表情で答える

 

「その事については後で話す、今は「親友」と話してこいよ・・・変ティー」

 

「そのあだ名はよして・・・今は礼を言っておくわ」

 

 リョウと変ティー(変なTシャツヤローの略称)と呼ばれる赤髪の女性はそう言い合い赤髪の女性は一真に歩み寄る 

 

「久しぶりね一真」

 

「へカーティアさんまで!?、おっお久しぶりです」

 

 赤髪の女性「へカーティア」にやはり驚きのあまり少し困惑気味で答える一真

 

「やっぱり敬語なのね、クラウンピースには使っていないのに・・・」

 

「あっいえ!、なんかへカーティアさんには敬語で話さなきゃいけない気がするんです!」

 

 少しムスっとした表情でへカーティアに一真は必死に弁解するとへカーティアは微笑する

 

「別にいいわよ、少しからかいたかっただけだから」

 

「ご主人様もタチが悪いな~・・・そういえば一真ってまだライダーやっていたんだ」

 

「あぁ・・・色々あってね、それにこっちの世界にもインベスが出ているなら俺も黙っていられないから」

 

 クラウンピースはニヤニヤしながらへカーティアを見て言うと不意に一真に尋ね一真は真剣な表情で答える

 

(相変わらず変わっていないわね)(相変わらず変わっていないなぁ~)

 

「そういえば2人とも靴は履いていないんですね」

 

「あぁ・・・どうにも慣れなくてね」

 

「そうですよね~それにこっちのほうが快適だし~♪」

 

 へカーティアとクラウンピースは同じ事を考えると一真の問いにそう答え一真は苦笑いを浮かべる

 

「私は最近サンダースに来たんだけど一真はこっちの世界の生活には慣れた?」

 

「はい、こっちではちゃんと部屋も用意されていて結構快適にやっています」

 

「あ~そういえば一真は幻想郷にいる時って結構野宿が多かったんでしょう?」

 

 へカーティアの問いに一真はそう答えクラウンピースが思い出しかのように言う

 

「そうなんだよな~、最初の頃は妖怪や妖精に襲われて苦労したなぁ~」

 

 そうして笑顔で談笑するのを天子は微笑みながら天子たちフルーツライダーチームが見守っていた

 

「久しぶりですね、一真君があんなに笑顔なのは」

 

「あぁ・・・、まさかあの2人がいるとは思わなかったが奴らとは遠慮せずに話せるからな」

 

 衣玖の言葉に天子が答え不意に幽香はみほたちを見る

 

「戦車チームのみんなとはいつそう話せるようになるのかしら?」

 

「さぁーな・・・少なくとも俺たちや一真の秘密を話さない限り無理だろうな」

 

 幽香問いに夜罪がそういう予想を答え横目でみほたちを見る

 

(一真さん・・・私たちに見せる笑顔より輝いている)

 

(あのお二方は一真殿にとって特別なんでしょうか?)

 

 華と優花里はそう思いながら少し悲しそうな表情で笑顔で談笑する一真を見ていた

 

「変ティー・クラピー、帰るわよ」

 

「ラジャー♪」

 

「はぁ~・・・一真またね」

 

 ケイの呼びかけでへカーティアは溜め息をつくも一真にそう断って3人はサンダースチームに戻っていく

 

「はい、またそちらの方に遊びに行きます」

 

 一真がそう答えると何故かケイが少し反応を見せるが一真は気付かずにみほたちの元に戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方サンダースチームはアリサとユウノが2人並んで泣きそうな表情をしている所にケイたち3人が戻ってくる

 

 するとケイはアリサの肩に手を置き2回ほど頷くと・・・

 

「反省会するから」

 

 すこしキツめ言うとアリサとユウノはガックリと項垂れてしまう

 

「リョウとクラウンピースも分かっているわね」

 

「あぁ・・・覚悟は出来ている」

 

「ガーン!!、あたしはリョウの指示に従っただけだけど・・・まぁいいか」

 

 ケイがリョウとクラウンピースにも告げると2人とも分かっていたかのように答える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               『試合会場 観覧席エリア付近の小高い丘』

 

 その頃大洗チームとサンダースチームのやり取りを見ていた黒森峰チームの頼道は鼻で笑う

 

「ガキのお遊戯でもないのに甘ちょろい事を言いやがって」

 

「直江、そんな事も分からないからこそお前は成長しないんだ」

 

 頼道が酷評する中総一はそう言って反論する

 

「サンダース戦車チームの隊長が言った様にこれは戦争ではなく試合だ、勝利以上に日々の練習で培った事をどうやって活かし信念をどう貫くのかが求められる、サンダースチームは自分たちの信念に反する行動をやってしまったが大洗チームは追い詰められようと仲間を信じ自分たちの信念を貫き通した、それが大洗とサンダースの勝敗を分けた大きな要因だ」

 

「はぁ・・・」

 

 総一がそう語り頼道はあまり納得していない面持ちだがそう返事をする

 

(だが大洗チームには「絶対的な力」があった、その力がなくても自分たちの信念を曲げずに戦えるかまだ分からないが)

 

 総一には大洗チームに1つ思う事があったが黒森峰チームはその場を後にする

 

 だがまほは足を止め振り返りみほそれに一真を見る

 

(破神一真・・・お前はどうして危険を冒してまでみほたち戦車チームを守ろうとしたんだ?)

 

 まほは一真が試合中に取った行動が気になりその疑問が頭から離れなかった

 

 いくら強化を続けるライダーも戦車の砲弾を喰らえばただではすまない、過去にライダーが戦車の砲弾を受けてしまい一命は取り留めたがライダーとして再起不能になった事故もあり一真が行った行動は明らかに異常でまほが疑問に思うのも仕方なかった 

 

「どうしたまほ君?」

 

「いえ・・・なんでもありません」

 

 総一はまほの様子に気付きそう尋ねるとまほはそう答えエリカたちの後を追いかける

 

(・・・なるほど、やはりまほ君は私の期待通りの逸材だったな)

 

 総一は納得したように微笑し黒森峰チームと共にその場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日も暮れ始めた頃、一真とみほたちあんこうチームは自分たちの学園艦に引き上げるサンダース戦車チームとガーディアンライダーチームを見送っていた

 

「さぁ~こっちも引き上げるよ~、お祝いに特大パフェでも食べに行く?」

 

「行く!」

 

「丁度甘い物が欲しい所だったんだよね~」

 

 沙織の提案に麻子が即答し一真も同意する

 

(秋山さん、後で一真さんにあのお二方について聞いてみましょう)

 

(はい、了解であります!)

 

 華と優花里がこそこそと話している中猫の鳴き声のような着信音が聞こえる

 

「麻子、鳴っているよ」

 

 どうやら麻子のケータイの着信音であり麻子はケータイを取り出し画面を見る

 

「誰?」

 

「・・・!、「八意先生」から・・・」

 

(「八意」って・・・まさかあの人のわけないか)

 

 一真は「八意」という苗字に知り合いがいたがまさかと思い麻子は恐る恐る通話ボタンを押し電話に出る

 

「はい・・・えっ・・・はい」

 

 麻子はそう答えると固まってしまう

 

「どうしたの?」

 

「いや、何でもない・・・」

 

 沙織たちにそう答える麻子だが明らかに動揺しておりケータイを落としてしまう

 

「何でもない訳ないでしょう!?」

 

「おばぁが倒れて病院に・・・」

 

「「「「えっ!?」」」」

 

「なにっ!?」

 

 沙織の追求に麻子がそう答え一真たちは驚愕する

 

「麻子、大丈夫!?」

 

「早く病院へ!!」

 

「でも、ここから大洗までどうやって!?」

 

「学園艦に寄港してもらうしか・・・」

 

「撤収には時間が掛かります!!」

 

 麻子を心配しどうにかして病院まで送る方法を考えるみほたちだが良い案が浮かばない傍ら一真が意を決した表情をし何かを取り出す

 

「大丈夫!、俺がダンテライナーで病院まで送る!」

 

 一真はそう言い幽香から返却されたダンテライナーロックビークルを開錠しビークルモードへと変形していく

 

「そうでした!、その手がありました!」

 

 優花里が納得したように言い一真は頷くとダンテライナーに乗ろうとする・・・だが

 

「うっ!」

 

 突然目眩に襲われその場で思わず膝を着いてしまう!

 

「一真さん!、大丈夫ですか!?」

 

「あぁ・・・大丈夫だ」

 

 華が咄嗟に一真に駆け寄り支え一真もよろよろと立ち上がるが尋常じゃない程を汗を流していた

 

「恐らく試合でのダメージの蓄積と日頃あまり休んでいないせいで疲労が溜まっていたんです!、その体でロックビークルの操縦は無理です!」

 

「大丈夫だ・・・さぁ麻子ちゃん、早く乗るんだ」

 

 優花里がそう説明しその通りだったが一真は顧みずにダンテライナーに乗り込む

 

 だが乗り込むのでさえやっとの事なのにダンテライナーの操縦が出来る状態ではなかった

 

 するとほぼ満身創痍の一真を見た麻子は靴を脱ぎ捨てる!

 

「麻子さん!?」

 

「何やってんのよ麻子!?」

 

「泳いで行く!!」

 

 みほと沙織の問いに麻子はなんとも無茶な答えを言い制服まで脱ぎ捨てようとする麻子を止める沙織

 

「泳いでいける訳ないでしょう!!」

 

「麻子ちゃん俺は大丈夫だ!、早く乗るんだ!!」

 

 沙織はパニックに陥っている麻子を必死に止め一真はダンテライナーに乗り込むよう強く促す・・・その時!

 

「私たちのヘリを使って」

 

 突然の第三者の声に咄嗟に一真たちは振り向く、そこにいたのは・・・

 

 まほと総一たち黒森峰チームだった!!

 

「えっ?・・・」

 

「父さん・・・」

 

「良いですか?、破神教官」

 

「問題ない、事態は一刻を要する、すぐに準備に取り掛かってくれ」

 

「はい、すぐに「龍神(たつがみ)」を呼びます」

 

 驚きを隠せない一真とみほを余所にまほ・エリカ・総一は話を進め正均も納得した様子だった

 

「そんな!?、こんな奴らにヘリを貸すんですか!?」

 

「これも戦車道よ」

 

「勿論ライダー道の流儀でもあるよ」

 

 ただ1人頼道だけは納得していなかったがまほと正均がそう答え頼道は何も言えなくなる

 

「お姉ちゃん・・・」

 

「ヘリポートはこっちよ、急いで!」

 

 みほが思わず呟くとエリカがヘリが停まっている場所を誘導し一真もダンテライナーを降り華と優花里に支えながらも後をついて行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 『試合会場付近 ヘリポート』

 

 一真たちはエリカたち黒森峰チームの先導でヘリポートに到着するとそこには黒森峰学園機甲科が所有する「フォッケアハゲリス223ドラッヘ」が離陸準備を行っていた

 

「龍神は操縦を頼んだわよ、エリカはサポートをお願い」

 

「ヘ~イ」

 

「分かりました」

 

 操縦席を着いている黒髪に真紅な眼の少女はだるそうに答え副操縦席に着いたエリカも答える

 

「早く乗って!」

 

 乗る促すまほに麻子はお辞儀をしてからドラッヘに乗り込む

 

「あっ!、私も行く!」

 

 すると沙織も付き添いとしてヘリに乗り込む

 

「國村と直江は病院に送り届ける道中を護衛しろ」

 

「了解、直江は右を頼む」

 

「・・・了解!」

 

 頼道は少しイラつきながら答えるもヘリの左側に着き正均は右側に着くと持っていたダンテライナーロックビークルを開錠し変形するとダンテライナーに乗り込みゲネシスドライバーを腰に装着する

 

(・・・みほ君)

 

 まほがヘリから離れる中正均が気付かれないようにみほを見る

 

(・・・!、この感じまさか!?)

 

 一真は依然この世界で初めて戦う前に感じた妙な感覚に襲われる

 

 その直後ドラッヘの前方にクラックが発生しそこから更に進化しまるで東洋の龍のような姿になり巨大化したセイリュウインベスが現れる!

 

「くそっ!、こんな時に!」

 

 一真は毒づくも戦極ドライバーを腰に装着しオレンジロックシードを開錠しようとする

 

 だがその直前で総一は右手を広げて制止させる

 

「お前が出る幕ではない、それにお前の体調が万全なら既に送り届けているだろう」

 

 総一の指摘に一真は悔しそうにし総一は横目で見るもすぐにセイリュウインベスを見据え歩き始める

 

「破神教官!、ここは自分たちが!」

 

「お前たちは道中の護衛と言ったはずだ、ここは私に任せろ」

 

 正均はエナジーロックシードを取り出そうとするが総一は断り更に歩いて行く

 

「逸見君、今から2分後に発進しろ」

 

「っ!、はい」

 

 総一の指示に少々驚くエリカだが総一は歩きながらゲネシスドライバーを取り出し腰に装着するとメロンエナジーロックシードを取り出す

 

「変身」

 

【メロンエナジー♪】

 

 総一はエナジーロックシードを開錠し頭上のクラックからアームズが降りてくるとエナジーロックシードをドライバーにセットしハンガーにロックを掛ける

 

【LOCK ON!】

 

 待機音声が流れると総一はドライバーの左手のグリップを握り右手でシーボルコンプレッサーを押し込む

 

【ソーダー! メロンエナジーアームズ!】

 

 するとアームズが総一の頭にクルクルと回りながら覆い被さりメロディーが流れるとアームズが展開され総一は仮面ライダー斬月・真に変身した!

 

「どうした?、さぁ・・・掛かってこい」

 

 斬月・真はソニックアローを悠々と歩きながらセイリュウインベスを挑発し怒った素振りを見せるセイリュウインベスは尻尾で薙ぎ払うように斬月・真に仕掛ける!

 

 だが斬月・真はソニックアローで簡単に弾き返す!

 

「ふんっ、その程度か」

 

 斬月・真は鼻で笑うと走り出しセイリュウインベスに向かってジャンプし顔面をソニックアローで切りつけサマーソルトキックを浴びせる!

 

 受けたセイリュウインベスは大きく後退し倒れ込むも反撃と言わんばかりに火球を斬月・真に浴びせる!

 

「あっ!、早く一真さんのお父様を助けないと!」

 

「大丈夫、教官はこんな攻撃ではやられないわ」

 

 火球をマトモに受けた斬月・真に華たちが慌て始めるもまほがそう答え黒森峰チームや一真とみほは静かに見守る

 

 すると斬月・真は特にダメージはない素振りを見せ鎧に着いた火の粉を手で払うと右手に持っていたソニックアローを左手に持ち替え右手で弓部分を引いていく!

 

「ハァッ!」

 

 弓部分を放しオレンジ色の光矢が放たれセイリュウインベスに直撃する!

 

 威力が高ったのかセイリュウインベスは爆散してしまう!

 

 エリカに指示を出してからインベスを倒すまで2分以内で片付けてしまった

 

「正規軍の1個中隊でも苦戦する巨大インベスを本当に2分以内で撃破するとは・・・流石はライダー道最強の流派破神流です」

 

 優花里はそう解説するがいつものように嬉しそうではなく何処か戦慄を覚えた表情をしていた 

 

 その直後ドラッヘが離陸し正均と頼道も発進しドラッヘを護衛する

 

「ありがとう・・・」

 

「一応礼は言っておくよ」

 

 離陸を確認した斬月・真はドライバーのエナジーロックシードを元に戻し変身解除をしまほと共に立ち去ろうとするとみほと一真が感謝の言葉を述べる

 

「これでルクレールの詫びは済ませるつもりはない、近い内にその時の詫びはしっかりとさせてもらう」

 

 まほは無言のままだが総一はそう答えその場をした一真の鋭い眼光に睨まれながらも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     『何処かの試合会場』

 

 後日優勝候補であるプラウダチームとボンプルチームの試合を行われた

 

 結果はプラウダ戦車チームが所有するロシアの傑作戦車と称される「Tー34」にボンプル戦車チームの戦車「7TP戦車」は蹂躙される

ライダーチームも誰1人としてゲネシスライダーではなくCLASS B以下しか持たないボンプルのライダーチームはザクロの形をした赤いクリアーパーツのロックシードを使うプラウダのゲネシスライダー数人に圧倒され凄惨たる様子が広がっていた

 

 プラウダに控えていたライダーチームには銀髪でセミショートの髪をハーフアップに結いている背中の右側に翼が見える!?少女と長いストレートの黒髪に狼の耳を付け?お尻に尻尾が見える!?少女が佇んでいた

 

 

 

 

 

 

 別の場所では黒森峰チームと知波単チームの試合が行われていた

 

 知波単戦車チームは「九七式中戦車チハ」を主力として戦ったがほとんどがまほが乗っていたティガーⅠに撃破されてしまう

 ライダーチームもゲネシスライダーがいないが睡蓮の形をしたロックシードを使うライダーや木蓮の形をしたロックシードを使うライダーが奮戦するも頼道が変身するシュヴァルツやマスカットの形をした緑のクリアーパーツのロックシードを使うゲネシスライダーやグレープフルーツの形をしたロックシードを使う二刀流のライダーにやぶれてしまった

 

 その時総一は観客席とは違う所から試合を観戦していた

 

「どうだ?、今回の試合は?」

 

「あぁ・・・お前たちのおかげ良いデータが取れた」

 

 すると知波単側の教官か獣耳かと見紛うほど2つに尖った薄い茶色の髪に「和」の文字が入ったヘッドホンを付けた女性が総一に話しかけ総一も見知った仲のように答える

 

「すまない神子、神霊廟の住人を実験台のように使った」

 

「いや謝らなくていいぞ総一、我らも承知の上でやっている、早く一真を「守護欲」から解放する必要があるからの」

 

 総一はヘッドホンを付けた女性「豊聡耳神子(とよさとのみみのみこ)」に謝ると神子はそう答え一真の事も知った仲のように話す

 

「あぁ・・・必ず一真を「戦いという欲望の渦」から引き離す!、その為にも今回入手したデータは有効に使わしてもらう」

 

 総一は決意の篭った眼差しで言い踵を返しその場を後にする

 

(お前さんも中々の「守護欲」だが正常の範疇か、いや一真が異常すぎるだけか)

 

 神子は立ち去っていく総一を横目で見てそう思うと微笑するのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回ガイム&パンツァー!

 

 麻子のお祖母さんへのお見合いに向かう一真たち

  

「まさか・・・あの人は?」

 

 そこで一真はある人物と再会し驚愕の真実を知る!

 

「麻子ちゃんのご両親は・・・」

 

 動揺を隠せない一真だが麻子の為に何が出来るが模索し答えを出す

 

 一真が出した答えとは!?

 

 第33話「麻子さんの辛い過去です」

 

(俺が麻子ちゃんにしてあげられる事は・・・!)

 




いかがでしたか?

今回は初登場の東方キャラが紫と藍に橙そして神子たち神霊廟チームや龍神と呼ばれるドラッヘの操縦手などたくさんのキャラが今回登場しました(何気にへカーティアの名前明かしも今回からとなりました)

昨日ガルパンの映画を見に行く事が出来ました!、本当は初日に見に行きたかったのですが仕事が入って断念し次の日も急用が入り断念してやっと見る事が出来ました!

感想としてはすごい熱い展開に思わず「おぉ~・・・」と言いそうになりましたwww(特にライバル校が大洗チームの為に駆けつけくれる所なんて何故か涙が出そうになりました)
まだ見ていない方はすいません

次回は一真たちが麻子の過去を知りますがこの作品では一部設定を変更しています、それが後々に響いてくる事になります、次回も乞うご期待です!

12/3現在 へカーティア・八雲一家・神子の3人とフルーツライダーチームの方針に活動報告追加しました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。