ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

46 / 70
お待たせしました第38話の前編です

毎度のことながら勝手に前後編にしました

そしてどちらもいつもより長めです

ではどうぞ!


第38話「新ライダーと私の過去と最強のドラゴンライダーです!(前編)」

これまでのガイム&パンツァーは

 

 ヘルヘイムの森に取り残された一真と沙織は互いに心を通い合わせ沙織が一真に惹かれていくと紫の協力もあり無事学園に帰る事が出来る

 

 その頃みほたちもウサギさんチームを救出し1両の戦車を発見した

 

 戦車捜索が終わり汗を流す一同だが大洗町にインベスが出現しもうすでに疲労と回復しないダメージが残る一真だが仮面ライダー鎧武に変身し果敢に挑み見事インベスたちを撃破した、ある赤き瞳の少女に見守られながら・・・

 

 そして一真の旧友である早苗はある事を決意し知り合いでロックシードディラーであるマエリベリー・ハーンから戦極ドライバーとロックシードを受け取った

 

 果たしてその真意とは!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  『大洗女子学園 ガレージ前』

 

 大洗町でインベスが出現した次の日、一真たちに練習の開始前に戦車チームとライダーチームの一同が集まっていた

 

(みほちゃん・・・放課後に話があるって言ったのに急に明日にしようって・・・まぁ色々あったから仕方ないか)

 

 みほとの約束が急に変更になった事が気になるが考えるのを止め目の前に集中する

 

「今日は以前我々が試合をしたマジノ女学院とアンツィオ高校との試合が行われている、この試合の勝者が我々の第2回戦の相手になるがどちらも強敵だ!」

 

「そこで新たにライダーチームに加わる事になった者を紹介する」

 

 桃の発言に一同がざわめく中新たにライダーチームに加わる者がガレージから姿を現す

 

「今日から練習に加わる事になりました、鈴仙・優曇華院・イナバです、よろしくお願いします」

 

(っ!?、なぜ鈴仙さんが!?)

 

 新たにライダーチームに加わる者鈴仙が一同に挨拶しお辞儀をすると一真は信じられないような表情をする

 

「なんであの人ウサ耳なんて付けているんだろう?」

 

「コスプレ?」

 

 あやたちは鈴仙の頭に付いているヨレヨレのウサ耳を見て口々に言うと隣にいる幽香が苦笑いをする

 

「鈴仙はライダーの経験があり即戦力になる、昨日見つけた戦車も現在新たなチームを・・・」

 

「すいませーん!、少しいいですかー!!」

 

 桃の言葉を遮るような大きな声が一真たちの後ろから聞こえ一同が振り返る

 

「早苗ちゃん!?、どうしてここに!?」

 

「この人って昨日の・・・一真君のお友達!」

 

 予期せぬ訪問者に驚きを隠せない一真に昨日の事を思い出すみほたち

 

「今は戦車道とライダー道の授業中だ!、何をしに来た!」

 

「私もライダーチームに加えさせてください!」

 

 威圧的に尋ねる桃に早苗は怯まず答えると一同が一層ざわめき出す

 

「勿論ドライバーとロックシードは用意しています」

 

 すると早苗はメリーから貰った戦極ドライバーとロックシードを見せ夜罪は納得したように頷くが一真は驚きのあまり固まってしまう

 

「奴もライダーの経験がある、戦力になるぞ」

 

「じゃあ君も今日から練習に加わってね♪」

 

 夜罪の言葉に杏はそう言って早苗も練習に加わる事になる

 

「ありがとうございます!、東風谷早苗!一生懸命練習に励みたいと思います!」

 

 早苗は高らかに宣言する中一真は悲しそうな表情で早苗を見て鈴仙にも目を向けていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  『大洗女子学園 演習場』

 

 その後戦車チームもライダーチームも演習場に向かい戦車チーム1度戦車から降りて既に変身している仮面ライダーバロンに変身している天子と仮面ライダー龍玄に変身している衣玖に対峙する鈴仙と早苗を見守っていた

 

「新たにライダーチームに加わったお前たちにの実力を見せてもらう!」

 

「天子・衣玖、手加減はなしだ」

 

「言われなくても分かっている!」

 

「全力で行きます!」

 

 バロンと龍玄が互の武器を構え戦闘態勢が整うと鈴仙と早苗は頷き戦極ドライバーを取り出し腰に装着する

 

 すると2人のドライバーのフェイスプレートに鈴仙のはウサ耳を付けたライダーの横顔、早苗のは巫女のようなライダーの横顔が描かれる

 

 鈴仙は緑の実の形をしたロックシード「ウドンゲロックシード」を早苗はミラクルフルーツの形をしたロックシード「ミラクルフルーツロックシード」を取り出す

 

「鈴仙殿も東風谷殿もこれまで見た事もないロックシードですね、最近ロールアウトされてばかりのロックシードでしょうか?」

 

 今まで見た事のないロックシードにそう言う優花里をよそに2人はロックシードを顔の近くまで掲げる

 

【ウドンゲ!】

 

【ミラクルフルーツ!】

 

 2人はロックシードを開錠し頭上のクラックから緑の実のような鎧「ウドンゲアームズ」とミラクルフルーツの形をした鎧「ミラクルフルーツアームズ」がゆっくりと下りてくると2人はそのままドライバーにセットしロックを掛ける

 

【【lock on!】】

 

「・・・ヘシン!」

 

 鈴仙のドライバーからは小夜曲のようなバイオリンの待機音声・早苗のドライバーは風のようなようなオカリナの待機混声が流れカッティングブレードでロックシードを切ろうとする早苗に対しに鈴仙は某ダイヤスートの赤い先輩ライダーのような変身ポーズを取りカッティングブレードをロックシードを切る

 

「変身!」

 

【スゥ~ ウドンゲアームズ!】

 

【フゥ~♪ ミラクルフルーツアームズ!】

 

 すると早苗は切った直後に両腕をクロスし2人の頭にアームズが覆い被さり!

 

【ルナティック レッドアーイズ!】

 

【逆転! ミラクルウィンドウ!】

 

 電子音声とともにアームズが展開され鈴仙のウドンゲロックシードとアームズまるで満開になったの花のような形になり鈴仙と早苗は仮面ライダーに変身した!

 

「鈴仙殿が変身したウサ耳が付いているのでウサギのライダーに見えますね!、でもアームズの色が迷彩色なのでしょうか?」

 

「えっゆかりん違うよ、アームズの色は黄色だよ」

 

「違います、アームズの色は緑色です」

 

「黒だろう・・・」

 

「ピンクじゃないかな?」

 

 みほたちが鈴仙が変身した仮面ライダーが装着するアームズの色について議論する

 

 みほたちは嘘はついておらず確かに答える色に見えていたが全て間違いだった

 

(まさか変身しているだけで既にアームズの能力が働いているのか?)

 

 みほたちの話を聞いていた一真はそう考えその目には紺色に見えておりこれが正解だった

 

「確かミラクルフルーツって赤い果物じゃなかった?」

 

「でも確かに緑色ぜよ、そのおかげでライドウェアと良く合っているぜよ」

 

 その頃カエサルたちは早苗が変身する巫女のようなライダーが装着するアームズの色を話していた

 

「バロン、お前はその理由が分かるか?」

 

「いや、全然分からないけど・・・戦えばその内分かるだろう!」

 

 左衛門左の問いに首を傾げるバロンだが武器を振るい早苗が変身するライダーに駆け寄り龍玄は鈴仙が変身するライダーにブドウ龍砲の銃口を向ける

 

「ねぇ?、なんか名前はないの?」

 

 すると杏の問いに2人のライダーは少し考えると

 

「私は「仮面ライダーイナバ」で行きます!」

 

「なら私は「仮面ライダー風祝」にします!」

 

 2人の新ライダーは名前を叫び風祝は幣束に似たアームズウェポン「ミラクルステッキ」を振り上げバロンに駆け寄る

 

 イナバはなんと指を銃の形をし龍玄に向かって撃ち出す仕草をし龍玄もタイミングを合わせて撃つ

 

 するとイナバの指から弾丸のようなエネルギー弾が発射されブドウ龍砲のエネルギー弾を擦れ違い龍玄とイナバは避けると距離を保ち並行するように走りながら撃ち続ける

 

 バロンと風祝はバナスピアーとミラクルステッキで一進一退の激しい攻防が繰り広げ鍔迫り合いが始まる

 

「へぇ~そのアームズウェポンは剣にもなるんだ、でもそのアームズの真の能力は別にありそうだね」

 

「さぁどうかな?」

 

 両者の武器が火花を散らす中バロンの問いに風祝は惚けるように答えバロンのバナスピアーを押し退け切りかかるがバロンは咄嗟に避けお返しに風祝の足に向かって斬り払いをするが風祝の空高くジャンプして避けバク宙を決めながら着地する

 

「「はぁぁぁぁぁ!!」」

 

 そして再びバロンと風祝は駆け寄り激しい攻防を繰り広げた

 

 龍玄とイナバは撃ち合いながら走り両者は急に止まるとイナバは龍玄に向かって駆け寄り龍玄もブドウ龍砲をトンファーのように持ちイナバに駆け寄り殴りかかる

 

 イナバは難なく避け鋭いパンチを繰り出し龍玄は間一髪で避け回し蹴りをするがイナバも回避し両者とも全く譲らない戦いをする

 

(恐らくさっきの指鉄砲がアームズウェポンじゃない、一体なんだろう?)

 

 龍玄が今だ繰り出さないイナバのアームズウェポンが気になるとイナバは微笑しその赤い瞳が一瞬輝く

 

(っ?、さっきのは?)

 

 不自然な目の輝きに疑問に思うがブドウ龍砲を構え撃つがイナバに当たる直前に霧散するように消える!

 

「なっ!?」

 

「さーて、本物はどれかな?」

 

 驚愕する龍玄の正面に現れたイナバはなんと次々と分身していき龍玄の周囲を取り囲む!

 

「まさかこれがアームズウェポンなの!?」

 

 対処法が思いつかない龍玄は手当たり次第に撃つがどれも残像だった

 

「次はこっちから行くよ」

 

 イナバは余裕そうに言うと四方八方からエネルギー弾を撃ちまくり動揺している龍玄はマトモに受けてしまう!

 

「がっ!、がはっ!?」

 

「どう私の銃弾は?、結構効くでしょう♪」

 

 ダメージのあまりその場で倒れ込む龍玄に楽しそうに尋ねるイナバ

 

「すごいあのウサギさんライダー!、分身が出来るなんて!」

 

「私たちの戦車も出来ないかな~?」

 

「どう考えても無理だと思う・・・」

 

 その頃梓たちは自分のチームのマークであるウサギに似たイナバにシャレを交えながら言い他のチームも同様だが一真だけは難しい表情で戦闘を見る

 

(みんなには分身しているように見えるのか・・・でも)

 

 龍玄も含め一真以外の一同はイナバが分身し四方から攻撃したように見える・・・だが

 

(俺の目からはイナバが龍玄の周りを歩いているだけであんなに大袈裟に受けたように素振りを見せていたが3、4発しか撃っていない・・・やはりあのアームズは)

 

 一真の視点からは分身はしておらずただ龍玄の周りをぐるぐると歩き数発程度しか撃っていないように見え一真はイナバのアームズの特徴にある予想が着く

 

「そろそろケリをつける!」

 

【カモーン! バナナスカッシュ!】

 

 その頃バロンはカッティングブレードを1回倒しバナスピアーにエネルギーが溜まると風祝に向かって構える

 

「セエイィィィィィ!!」

 

 バロンはスピアビクトリーを放つが風祝は避ける素振りを見せずニヤリと笑う

 

「この時を待っていました!」

 

 風祝は自信満々に言うとカッティングブレード1回倒す

 

【フゥ~♪ ミラクルフルーツスカッシュ!】

 

 すると風祝は風を纏い始めなんとバロンのスピアービクトリーをミラクルステッキで受け止め吸収してしまう!

 

「なんだとっ!?」

 

「貰いましたよ、あなたの必殺技!」

 

 驚愕するバロンに風祝は自信満々に答えミラクルステッキを構えバロンに向かって突き出すと吸収したスピアービクトリーが放たれ動揺するバロンはマトモに受けてしまう!

 

「くっ!・・・くそっ!!、なんてアームズだ!」

 

「バロンの必殺技が跳ね返された!?」

 

「跳ね返すというより一度吸収し自分の物にしたというのが正しいな」

 

 鎧から火花を散らしながら転げ倒れるバロンにカエサルやエルヴィンが言い合い一真は風祝のアームズを理解し納得した様子で頷く

 

(逆転・・・なるほど、敵の必殺技を吸収し自分の必殺技として浴びせるカウンターのアームズか、風祝自身が風を纏っているって事はウェポンなしでも発動可能だろう、恐らくアームズの色もその能力で緑に変化させているだろうな)

 

「2人ともとても強いですね、あの比那名居さんや永江さんを追い込む程なんて」

 

「これなら「あいつ」は必要ないな」

 

 その頃柚子も新たなライダーを賞賛すると桃は一真を見てニヤリと笑いながら答える

 

「じゃあ破神君にも戦ってもらえばいいんじゃない~?」

 

 すると杏がそう言うと夜罪に申し訳なさそうに頷き夜罪も分かったと言わんばかりに頷き一真に歩み寄る

 

「一真、直に奴らの力を確かめてみろ」

 

「・・・分かった」

 

 夜罪の言葉に一真は察したように承諾すると戦極ドライバーを取り出し腰に装着する

 

「天子と衣玖さんは下がって、ここからは自分が戦います」

 

「えっ?、なんで一真が?」

 

「・・・分かりました」

 

 バロンと龍玄に下がるよう言いながら一真はオレンジロックシードを取り出す、バロンは疑問に思うが龍玄は察したように答え変身解除しバロンも納得がいかなかったが変身解除しエリア外に出る

 

 イナバと風祝は仮面の下で悲しそうな表情をするが構え戦闘態勢に入る

 

【オレンジ!】

 

 一真はロックシードを開錠し変身ポーズを決めようとするが

 

(うっ!・・・またっ!?、頻度が増している今日で3回目か・・・)

 

 目眩に襲われ視界がボヤけるが周囲に悟られないようにしロックシードをドライバーにセットしロックを掛けすぐさまカッティングブレードでロックシードを切る

 

【lock on! ソイヤ!】

 

 一真の頭に頭上から降りてきたアームズが覆い被さり!

 

【オレンジアームズ! 花道 オンステージ!】

 

 電子音声と共にアームズが展開され一真は仮面ライダー鎧武に変身した!

 

 鎧武は大橙丸を構えて歩み寄りイナバと風祝はこれまでない緊張感に襲われ互いに頷き合うと風祝は鎧武に駆け寄りイナバは指鉄砲を鎧武に向ける

 

「はっ!」

 

「そこっ!」

 

 風祝はミラクルステッキで切りかかり鎧武は寸前で避けイナバがエネルギー弾を撃つが鎧武は大橙丸を盾代わりに使って防ぐ

 

「くっ!」

 

「これじゃあ・・・!!」

 

 風祝とイナバは互いに悔しそうな表情をし連携攻撃を崩さないが鎧武に痛手を与える事が出来ない

 

 すると風祝の攻撃を避けた直後無双セイバーを抜刀し切り付け上段蹴りを浴びせる

 

「ちっ!」

 

 イナバは舌打ちをすると指鉄砲を撃つが鎧武はローリングで回避し無双セイバーのレバーを引きイナバに向かって撃つ

 

「っ!」

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

 イナバは寸前で避け合わせるように風祝も切りかかるが鎧武は読んでいたように避けると2つの武器で風祝を切り付けイナバに向かって吹き飛ばす

 

「早苗!!」

 

 イナバは風祝を庇うように立ち赤い目のアームズウェポン「ルナティックウェーブ」を発動する

 

「また分身です、流石に一真殿でもこれには・・・」

 

 流石の鎧武も太刀打ち出来ないと思い桃がニヤつく

 

 イナバは鎧武の3時方向まで歩き指鉄砲を数発を撃つ・・・だが

 

 鎧武は大橙丸で防ぎ本物のイナバに向かって駆け寄る

 

「一真君が戦いから逃げている!?」

 

「ふんっ、所詮は腰抜けだな」

 

「違います、一真君には本物のイナバが見えているんです」

 

「俺たちの方が狂わされるだけだ」

 

 天子やみほたちからの視点からは鎧武がイナバから逃げているようにしか見えなかったが衣玖と夜罪はイナバのアームズウェポンの能力が分かったように言う

 

(やっぱり一真には通用しない!)

 

 イナバはどうやら鎧武には効かないと分かりながらも使用していたが構わず撃ちまくるが鎧武は斬り払いをしながら駆け寄る

 

 イナバはやむを得ず格闘戦で鎧武に挑むが鎧武は簡単に防ぎ2つの武器を切り付けイナバは転げ倒れる

 

「強すぎる!」

 

 ヨロヨロと立ち上がる風祝は鎧武に戦慄すると鎧武は風祝に向きカッティングブレードを1回倒す

 

【ソイヤ! オレンジスカッシュ!】

 

【フゥ~♪ ミラクルフルーツスカッシュ!】

 

 鎧武は空高くジャンプし無頼キックを浴びせようとサークルを潜っていき風祝もそれに合わせてカッティングブレードを1回倒して受け止める態勢に入る

 

「「はぁぁぁぁぁ!!」」

 

 風祝は無頼キックを受け止め両者は競り合うが

 

「セイハァァァァァ!!」

 

 鎧武は競り勝ち大きな爆発が起きると綺麗に着地する鎧武と転げ倒れ強制変身解除された早苗は悔しそうに地面を叩く

 

「チャンスは今しか!」

 

【スゥ~ ウドンゲスカッシュ!】

 

 イナバは着地した直後を狙いカッティングブレード1回倒し右手の指にエネルギーが溜まり巨大な銃弾の形になり鎧武に向かって放つ!

 

 イナバのエネルギー弾は鎧武に直撃した・・・ように見え爆発が起きた地点を沙織たちはかなり不安そうに見る

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

【ソイヤ! オレンジオーレ!!】

 

 だが鎧武は爆炎の中から無双セイバーナギナタモードを風車のように回しながら駆け寄り次のエネルギー弾を撃とうとするイナバをエネルギーを纏ったナギナタで一閃する!

 

「ぐっ!!・・・あぁ・・・」

 

 イナバは断末魔とも聞こえない唸り声を挙げながら倒れこみ強制変身解除され演習用バトルフィールドが解除される

 

「流石は一真君だね♪」

 

「はい!」

 

「あんな特殊なアームズのライダーを簡単に打ち破るなんて凄い事です!」

 

「相変わらずヒヤヒヤさせてくれたけどな」

 

 沙織たちが鎧武の勝利を喜びみほも嬉しそうに頷く

 

「ちっ!」

 

「桃ちゃん・・・」

 

「よ~し、じゃあ通常の練習に戻るよ~、2人の新ライダーをよろしくね破神君~」

 

 杏が号令を出し鎧武が変身解除をする傍ら桃は悔しそうに舌打ちをし柚子は心配そうに呟く

 

「・・・じゃあ俺たちライダーチームもいつもの練習メニュー・・・!?」

 

 桃と柚子の姿を一真は申し訳なさそうに見てライダーチームに指示を出そうとするが目眩に襲われ倒れそうになる

 

「一真!?」

 

「一真さん大丈夫ですか!?」

 

 すると鈴仙と早苗はダメージが残る身体を起こして一真に駆け寄る

 

「全然大丈夫だよ、小石に躓いただけだから」

 

 だが一真は余裕そうに笑みを浮かべながら答えライダーチーム側の演習エリアに向かおうとする

 

(師匠の予想以上の状態まで追い込まれているなんて・・・分からないはずがないのにあの人たちは!)

 

 みほたちも心配そうにするが特に何もせず自分の戦車に乗り込み桃に至っては蔑むように鼻で笑いそんな戦車チームのメンバーに鈴仙と早苗は憎しみすら感じる

 

「あいつらを憎むのはお門違いだ、あいつが気負いすぎて・・・」

 

「あんたたちもそう、あいつらと一緒になって一真を追い込むあんたも天子も衣玖も幽香も絶対に許さない!」

 

「精々寝首を掻かれないようにすることね」

 

 夜罪が鈴仙に語ろうとするが鈴仙は夜罪たちに憎しみの目を向け早苗も忠告し一真の後に付いて行く

 

「やれやれ・・・すっかり憎まれ役になったな」

 

「お前は良いのか・・・それで」

 

 呑気に言う天子に夜罪が不安そうに尋ねる

 

「憎まれるのは慣れているからね、まぁあいつの方があたし以上に慣れているだろうけどな」

 

 天子は穏やかな表情で答え一真の後を付いていき衣玖たちも思い当たる節があるような表情をするが練習をする為にライダーチームの練習エリアに向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    『アイスクリーム店』

 

 その後放課後になり一真とみほは約束していたアイスクリーム店に向かい、現在テーブル席で向かい合うように座っていた

 

「それで話って何なの?」

 

「うん・・・実は一真君に破神流の後継者として聞きたい事は1つあるの・・・」

 

 一真が話を切り出しアイスを口にするとみほは俯き加減で言いそして・・・

 

「一真君は戦車道とライダー道の試合は勝たないと意味がない物と思っている?」

 

 みほの問いに一真は少し考え込み

 

「さぁどうだろうね、破神流としては分からないけど俺個人としては勝たなくちゃ意味がない試合なんてないと思う、勝つ以外にももっと大切な物があるはずだ」

 

「でも一真君・・・サンダース戦でも自分を危険に晒してまで私たちを守って・・・」

 

「それは俺がみんなを守りたかっただけ、みほちゃんが気にする事じゃないよ」

 

 一真の答えに納得がいかない様子のみほに一真は一つ心当たりがあった

 

「破神流は「勝つ為ならどんな手段をも使い、仲間すら駒のように平気で見捨てる」って言われている極悪な流派、その後継者が言うんだからみほちゃんも納得いかないよな」

 

 総一が創った破神流はあまりいい評判ではなくまるで悪の権化のような言われており一真自身もそうであるとみほが思っていると一真は考えていたがみほは首を横に振る

 

「世間ではそう言われているけど実際は違うよ、破神教官が創った破神流は「持てる力を全て出し切り常に連絡を取り合い仲間と協力し合って戦う」流派なんだよ、すごく誤解されているけどね」

 

(相変わらず・・・父さんは誤解されやすい人だな)

 

 みほがそう答えるのを聞き一真は穏やかな表情でそう思いながらアイスを食べる

 

「でもなんで今になってそんな事を?」

 

「最近沙織さんたちと昔の私の事を話してそれで・・・」

 

 一真の問いにみほはまた俯き加減になって答える

 

「実は去年の決勝戦・・・一真君のお父さん・・・破神教官も参加していたの」

 

「「教官支援参加枠」だね、個人的に調べたから何が起きたか大体知っているよ」

 

 教官支援参加枠・・・ライダー道側で設けられた枠であり強豪校とそうでない学校ではどうしてもライダーとしての実力・数の上での開きが戦車道側よりも顕著に出やすくその開きを少しでも埋める為に試合を行う両学校が申請すれば相手の学校より10倍以上の数の開きがある場合は試合開始直後から参加出来る、あと試合中にライダーチームの損失が5割を超えた場合も参加する事が出来るが暗黙の了解として強豪校は強豪校同士との試合でしか申請しても支援参加枠を使わない事になっていた

 

「みほちゃんは至近弾を食らって川に転落した戦車の乗員を助ける為に戦車から降りて救助に向かった」

 

「でも私が乗っていたのはフラッグ車だったから私が降りた間にやられてしまって・・・」

 

「後悔しているの?・・・自分がやった事に?」

 

 みほが辛そうで申し訳なさそうに言うのを見て一真はそう尋ねる

 

「まだ・・・分からない、お母さんには「犠牲なくして大きな勝利は得られない」って言われて」

 

「犠牲・・・だと?」

 

 みほが話したある単語に一真は反応し握り拳を作る

 

「でも破神教官には「誰かを助ける事は決して間違いじゃない、もっと胸を張りなさい、助けが間に合わなくてすまなかった」って逆に謝れてしまってそれにエリカさんや國村さんにも励まされて・・・」

 

「でも中にはみほちゃんを批難する者もいて何が正しいのか分からなくなってしまった」

 

 一真が簡潔に纏めて言うとみほは頷き完全に俯いてしまう

 

「色んな人に迷惑を掛けてしまって、私がやった事って間違いだったのかな?」

 

「・・・俺の考えを言わせてもらうけど、みほちゃんがやった事は決して間違いじゃないよ」

 

「えっ・・・?」

 

「犠牲の上での勝利なんて間違っている!、それに誰かを助けるのが間違っていたかもしれなような言い方は絶対にやめてくれ!、少なくともあの時みほちゃんが助けに行かなければ十中八苦転落した戦車の乗員は助からなかったんだ!」

 

「う・・・うん」

 

 一真は物凄い剣幕で言いみほは圧倒されながらも頷く

 

「それに・・・犠牲なんて認めてしまったら何の為にライダーがいるのか分からなくなってしまう」

 

「一真君・・・」

 

 だが途端に悲しそうな表情で言う一真にみほは不思議そうに見る

 

「まぁ・・・その時にみほちゃんがやりたいと思った事をやったのならそれで良いと思うよ」

 

「そんな事で・・・良いのかな?」

 

「あぁ・・・それで良いんだよ」

 

 突拍子もなく無責任な事を言う一真にみほは呆気に取られるが一真はサムズアップをし笑顔で答えみほは何故か妙に納得してしまいあの時の事を思い出す

 

「やっぱりあの人の言う通りだった・・・」

 

「あの人?」

 

「うん・・・私が助けに行った時に手伝ってくれた謎の仮面ライダーさん、その時私は力尽きそうになって川に流されてもうダメだって思った時も私に手を差し伸べて助けてくれたんだ」

 

 嬉しそうに謎の仮面ライダーの事を話すみほに一真は神妙な表情で聞く

 

「その仮面ライダーさんはとても鎧武に似ていたんだけど身体は銀色だったの、その銀色の鎧武さんに「いずれ君を本当に理解してくれる友達と仲間そしてライバルに出会える、だから自分の道を信じて進め!」って言われて・・・この学校に来たのも銀色の鎧武さんを探す目的もあったんだ」

 

(銀色の鎧武・・・まさかこの世界にはもう!?)

 

 一真はみほの言う銀色の鎧武に1つ心当たりがあり驚愕する

 

「実はその時、銀色の鎧武さんに貰った錠前があるんだ、優花里さんは全く見た事がないって言っていたけどもしかしたら一真君なら分かるかもと思って」

 

「錠前?・・・ロックシードか」

 

 みほは頷くとカバンからそのロックシードを取り出し一真に見せようとする・・・しかし

 

 突如一真のケータイのアラーム音が鳴り始め一真は確認する

 

「っ!!、また大洗町郊外にクラック!?、ごめんみほちゃんすぐに終わらしてくる!、お代はこれで払っておいて!!」

 

「うん一真君!!、気を付けて!!」

 

 通知システムと分かり一真はそう言って自分の財布を置いていき慌てて店を出るとサクラハリケーンロックビークルを開錠しビークルモードに変形し飛び乗ると一気に時空間転移で大洗町に向かった!

 

「一真君・・・もう体力も限界なのに・・・でも比那名居さんたちも向かっているよね?」

 

 みほは心配そうにし一真に見せようとしたロックシードをテーブルの上に置く

 

 そのロックシードはオレンジ・イチゴ・パイン・スイカ・バナナ・ブドウ・メロンなどが描かれた黒いクリアパーツのロックシードだった

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。