ウザカワ☆ストリーマーは配信がしたい。   作:田中滅

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アニメと漫画を観てたら我慢の限界が来た………だからこそ、投稿する!批評が来ても知らない……やりたいようにやる!!さぁ!最凶のカオスな女オリ主の爆誕だ☆

ヴィクセン「鬼バズり間違いナッシングっす☆」


第一章 神ゲーやってみた☆
初配信(プロローグ) 鬼バズり案件みーつけた☆


『ヴィクッとさんじょ〜!世界中みーんなに幸せをお届けしちゃうっすでお馴染みのサンタクロース・ストリーマー!ヴィクセンちゃんだぞ〜!今宵も鬼バズり間違いナッシングのゲームを紹介していくっすよ〜☆』

 

ディスプレイ型ゲームがレトロと言われる時代。世はフルダイブ型VRゲームが台頭し、数多くの大作が生まれ、その反対に数多の混沌としたゲームも産声を挙げる。その名は『クソゲー』、本来は忌み嫌われる之らを楽しむ者たちがいる

 

『うわぁ!ちょっ!なんっすか!コレ!レスポンスザコっ!どうやったら、こんなに動きが悪くなるっすか!?鬼バズり以前にゴミなんすけどー!あっ、死んだ……えっ?ヴィクっちよわよわ?ちょっ!ありえんてぃっすよ!ウチが弱いんじゃなくて、このゲームがゴミなんすよ!』

 

彼女もその一人、二足歩行のデフォルメトナカイというアバター姿に生意気な口調で、ゲームを酷評しながらもプレイする彼女の名はヴィクセン、又の名をサンタクロース・ストリーマーである。元よりサンタクロースは自称である為に本当かは真偽の疑いがあるが今は割愛させていただく

 

『ヴィクちゃんのよわよわに一万の援助』

 

『ヴィクちゃんは相変わらずのザコスケww』

 

『ヴィクちゃんの配信マジたすかる』

 

『ヴィクちゃんかわゆす』

 

『ヴィクちゃんにはげんきたーくさんもらってる』

 

『ヴィク。この前に貸した金返せ』

 

視聴者たちから寄せられる様々な声、彼女にとっては一番のエネルギーである其れを確認し、レスポンスの悪いゲームをプレイしまくる

 

『おお〜なんすか?なんすか?ウチ大人気っすね〜!あっ、サンラクパイセンはくたばってくださいっす。とりま!今日の配信はここまでにしといてぇ〜ヴィクちゃんはハムスターさんのお世話してくるっす☆またみてサンタクロース☆』

 

愉快そうに笑いながらも、配信終了の時間となり、御約束と言わんばかりに軽快な挨拶で視聴者たちに別れを告げる

 

「あぁ〜………よーやく、終わった………マジありえんてぃ……なんなのさぁ〜あのクソゲー!というか!パイセンのヤロー!配信中に返済の催促すんなしっ!マジありえんてぃ!」

 

ヴィクセンの殻を脱ぎ捨て、先程の愉快な後輩のイメージとは掛け離れた悪態を吐き捨てたのはプラチナブロンドのアシンメトリーショートが特徴的な美少女。猛獣が唸るように右隣の民家を睨み付ける

 

「とか言いつつも……またクソゲーをやりたいとか思ってるウチはな〜んて、健気なんでしょ〜。とりま、気晴らしに出かけますかねぇ〜……いくよ〜、オニバズ」

 

切り替えしの早い少女はゲージからペットのハムスターを出すと頭の上に乗せ、愛用の白いジャージに身を包み、外の世界に踏み出し、目的地に向かい、歩き出す

此処で、彼女について教えておこう。その髪色から理解出来ると思うが、彼女は純粋な日本人ではない。一部に外国の血が混じったハーフなのだ

 

「いらっしゃい……およ?珍しいねぇ。コーハイちゃんだけとは、陽務クン(・・・・)は……って、いるじゃん」

 

「うげっ!後輩!?いたのかっ!ちっさくて気付かなかった……ほら、出口はあっちだ。帰れ」

 

馴染みの店に足を踏み入れると、少女を見た店主が少女とその隣にいた少年に声を掛けた。少年の方は少女に気付き、露骨に嫌そうな表情を見せる

 

「あんれ〜、誰かと思えばぁ〜!パイセンじゃないっすかぁ!元気そうっすね!なんすか?可愛いコーハイちゃんを尾行っすか?うわぁ〜マジ引きますね☆」

 

少年とは裏腹に面白い玩具を見つけた様に、彼女は彼を煽り出す。その瞳は正に水を得た魚を体現したかのように輝いている

 

「営業モードやめろやっ!クソ後輩!クソゲーよりもクソだなっ!?だいたいなんだ!あのクソゲープレイ動画!意味わかんねぇよ!?どうやったら、あんなレスポンスゴミのゲームで死にまくれんだよっ!?つーか!あのゲームは死にゲーじゃねぇだろ!謎解きだったろ!あとサンタクロースってなんだ!お前のアバターはどう見てもトナカイだろうがっ!こんのクソゲー大好きロリ後輩っ!!」

 

「あ〜価値観の違いっすかねぇ。ウチ的にはかなりの死にゲーでしたよぉ?あと、我が家はサンタクロースの家系なんですから、サンタを名乗るのは当たり前じゃないっすか。えっ、というかちゃんと見てくれるパイセンってば優しぃ〜!その優しさにあざまる水産よいちょまるです!ぴえんを通り越して、ぱおんっすよ!あれ?使い方あってます?これ」

 

「知るかっ!!さっさと帰れ!!」

 

話の噛み合わない後輩を相手に少年は食って掛かる。彼等は生まれた頃からの付き合いでお隣さん、百々の詰まりは幼馴染の間柄にある。故にこの関係もある意味では当たり前なのだ

 

「それで?二人は次は何をプレイするの?」

 

戯れ合う二人に声を掛けた店主。すると、彼等は唸り声を挙げる様に悩む

 

「それが、さっきまでプレイしてたフェアクソが極まり過ぎたのか、次が思いつかないんですよ」

 

「ウチも今は鬼バズりなゲームはないっすね〜。なんか、コレだ!みたいなヤツとかあります?というかクソゲーが鬼バズりってなんすか、パイセンの頭の中はイカれトンチキっすね」

 

「お前には聞いとらん」

 

「なるほど……ならさ、いっそのことクソゲー以外(・・・・・・)はどうかな?」

 

刹那、店主が意味深に笑い、背後のポスターを指差す。其れは二人が好むクソゲーの対極に位置するゲーム、神ゲーだ

 

「シャングリラ・フロンティア(・・・・・・・・・・・)………映えそうな鬼バズり案件っすね、神ゲーだなんて☆ニッシッシッ」

 

悪戯っ子の様に笑い、神ゲーを手に取る。其れが彼女とシャングリラ・フロンティアの出会い、これから始まる最凶の鬼バズり案件との始まりの日

 

そう、この日、彼女は、イナリ・ブリッツェンドナーは出会ったのだ。人生一番のライフルワークとなる神ゲーに




新たな世界を前に、トナカイ姿の美少女が暴れ回る。その時、彼女の前に半裸の鳥頭が姿を現す!!

NEXTヒント トナカイと鳥頭
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