「その力で、ユニべロスにどう立ち向かうか楽しみね♪」
「第65話、始まるわ♪」
〜三人称視点.
「さて、さっきの仕返しさせて貰うぜッ!!」
アクセルは大剣を振り下ろしてユニべロスに突撃した。
ユニべロスは水流を飛ばしてくるが、アクセルの力なのか、水流はアクセルを避けるように遠くに飛んでいった。「何!?」
ユニべロスは驚いたが、すぐに水流を操ってアクセルに向ける。
「させるかよ!」
翡翠は雷撃を飛ばしてユニべロスの水流に命中させて、水流を切り裂いた。
「な……!」
「今だ!」
翡翠とアクセルはユニべロスに接近して攻撃する。
ユニべロスは咄嗟にガードするが、二人の猛攻によって防ぎきれず攻撃を受けてしまう。
「くっ……流石ですね……だが!」
ユニベロスは再び水流を操って攻撃を仕掛けるが、アクセルは手にエネルギーを纏わせて手刀で水流を両断した。
「な……!」
「まだまだ!」
翡翠は雷撃でユニべロスを攻撃。ユニベロスはそれを避けるが、避けた先にアクセルがいて、大剣を振り上げていた。
「終わりだッ!!」
アクセルはそのまま剣を振り下ろしてユニべロスを叩き伏せた。
「ぐあっ!」
ユニべロスは吹き飛び、そのまま地面に倒れ伏した。
「……まだだ……」
だが、それでもユニべロスはまだ立ち上がろうとしていた。
「しぶとい奴だな。しつこい奴は嫌われるぜ?」
アクセルは接続した兵装『デストロイドユニット Ver.million』のモードを変更すると、先端のクローを展開した。
「この武器の性能を試させて貰うぜ!」
そして、アクセルはユニべロスに向かってクローを飛ばした。
「くっ!」ユニベロスは水流で攻撃を防ぐが、アクセルの放ったクローは水流を突き抜けてユニベロスに直撃した。
「ぐあっ!?」
「オラッ!」
そのまま地面に叩きつけられたユニベロスは、立ち上がろうとする。
だが、ユニべロスの体は限界を迎えていた。
「そろそろトドメを刺してやる!」
アクセルは再びユニットのモードを切り替え、ユニットは翼のように展開して背部に装備された。
両足に装備された菱形の弾丸を取り外して連結し、巨大な弾丸を形成する。
そして、ユニットの後部にエネルギーがチャージされ始めた。
「行くぜ!」
「押さえ込む!」
翡翠は雷撃を剣に纏わせ、そのままユニべロスに突撃した。
「ぐああああ!」
ユニベロスはガードするが、翡翠の一撃は強力で、ユニベロスはそのまま吹き飛ばされた。
「これでトドメだッ!ハイドロブラスター!」
弾丸を放つと同時に極太のビームがユニベロスに直撃した。
「ぐあああッ!!!」
ユニベロスは断末魔を上げて、消滅した。
翡翠とアクセルはユニべロスを撃退した。
「……倒したのか?」
「多分な。」
「ああ。」
「さて、これからどうするかな?」
アクセルがそう言った時、ゼーレ達が近寄ってきた。
「翡翠!」
「皆!無事だったか?」
「……ああ。なんとかな。」
翡翠は御影にそう言う最中、ゼーレはアクセルに近づいた。
「あ、ゼーレ。」
「…全く、先走っちゃって…心配したのよ?」
「悪い…」
「……でも、無事で良かったわ。」
「ありがとうな。ゼーレも無事でよかったよ。」
「ええ……それで、何があったの?」
「ああ、実は……」
アクセルはことの経緯を説明した。
「なるほど……つまり、その星核が覚醒してそんな姿になったって事?」
「ああ。なんでか分かんないけどな。」
アクセルはよく分からないという感じで頷いた。だが、突如としてミサイルが飛んできて、翡翠達は軽々と回避する。
「このミサイル…サムか!」
上を見ると、サムが飛んで降りてきた。
「デクター様の命令です。みんな、死にます。」
「そいつはどうかな?今のお前じゃ、勝てねぇよ。」
翡翠達が煽ると、サムはガトリングガンを起動して乱射し始めた。
翡翠はナノ粒子を出して弾を弾き、アクセルは能力を使い、弾丸を跳ね返した。
「くっ……!」
「オラァ!」
アクセルはサムに接近してクローで攻撃するが、閃光弾を放ち、目を潰した。
「ふんっ!」
アクセルはサムの足蹴りを受けて、少しのけぞった。
「ちょっとはやるみたいだな。」
すぐに立ち上がるが、目を開けられずに堪えるアクセル。
「目を潰しました。後はあなただけです。」
「どうかな。こっちには、お前の事をよく理解してるが居るからな。」
「何?」
サムが疑問に感じた瞬間、ホタルが剣を振り下ろしてサムにダメージを与えた。
「!?」
「ホタル!」
「翡翠!ここはアタシがやる!翡翠達は避難を急がせて!」
「わかった!行くぞアクセル!」
「ひー!ちょっと待てよ!」
翡翠とアクセル達は飛んでいき、ホタルはサムと一騎打ちとなった。
〜ホタル視点.
「………」
アタシは剣を構えてサムに向き合う。
「ホタル……なぜ邪魔をするのですか?」
「邪魔?あなた達のやってる事が、アタシ達にとっては嫌悪する行為だからだよ。」
「ふむ…最早、元操縦者とは相入れないようですね。ならば、ここで始末します。」
「……できるの?貴方に?」
「ええ、できますとも……」
サムはそう言ってガトリングガンを構えた。それを見てアタシも剣を構える。
(なんだろう…不思議と負ける気がしない。)
アタシは、自分の体に不思議な力が湧いてくるのを感じた。
「行きますよ!」
サムがガトリングガンを撃つが、アタシは剣で弾いていく。そして、一気に距離を詰めて剣を振り下ろした。
「はっ!」
だが、サムはそれを躱して距離を取るとミサイルを撃ち始めた。しかし今度は避けずに前に進む事にした。そのままミサイルを斬りながらサムに接近していく。
「何!?」
「はああ!」
そのまま剣でサムに攻撃した。サムはガードするが、アタシの一撃を受けて右腕が切断された。
「!?」
サムが怯んだ隙にアタシは剣を振り下ろして左腕を斬り裂いた。
サムはそのまま地面に倒れ伏した。
「馬鹿な…この私が…装備を更に戦闘用にカスタマイズしたのに…!?」
「もう…あの時のアタシじゃない。ただ武器だけを更新するだけの貴方に、アタシは負けない!」
そのまま切り裂いて、サムを撃破する。
「ぐああ!」
サムは断末魔を上げてそのまま機能停止した。
「ふぅー…」
アタシは静かに深呼吸した。少し何かが晴れたような感じがした。
「……さて、みんなを追わないと!」
〜三人称視点.
「よし…ひとまずこんぐらいか。」
アクセルと翡翠は、民間人を安全な場所に避難させた。
「これで一安心だな。」
二人が一安心していると、突然ホログラム状のデクターが現れた。
「デクター!」
『ほう…ユニべロスも倒したようですね。』
デクターは余裕そうにそう言った。
「ああ、倒したぜ。後はお前だな!」
アクセルがそう言うと、デクターは不適に笑った。
『いいえ、まだですよ。』
すると、異空間から二つのビームが飛んできてアクセルは吹き飛ばされた。
「ぐえー!」
「……!?」
翡翠はアクセルに駆け寄ろうとするが、異空間から出てくる敵を警戒する。
「ハッハッハッハッハ!」/「ここが貴様の墓場だ!」
異空間から出てきたのは二頭の頭を持つ竜の姿をした人工律者だった。
「お前は…?」
『彼は龍の律者、ヒドラパーン。」
「また新しい奴か!」
『そして、彼は私の忠実な僕です。』
「デクター様!あいつを倒せばいいんですかい!?」/「そう聞いていただろう愚か者め!」
右の首が左の首にツッコミを入れるヒドラパーン。
「はっ、面白くなってきたぜ。」
『ヒドラパーン。ここは任せましたよ。』
「はっ!お任せくだせい!」/「この程度の奴、我だけで十分です!」
デクターはホログラム状から消えた。
「……ちっ……逃げやがったか……」
アクセルは舌打ちした。
「さて、やるぜ?」/「貴様を屠り、その星核とやらを奪うとしよう。」
ヒドラパーンはそう言って構えた。
「翡翠。どうやるよ。」
「やるしか無いだろ。」
「だよな!」
アクセルはデストロイドユニットのモードを切り替えて、クローを展開した。
「さあ、行くぜ!」/「覚悟するがいい!」
ヒドラパーンは口から炎を放った。二人はそれを躱して接近戦に持ち込む。
「オラァ!」/「ふんっ!」
ヒドラパーンの爪とアクセルの剣がぶつかり合うが、パワーでは勝っている為、押し勝った。そのまま剣を振り下ろすが、硬い鱗に防がれて傷一つ付かない。
「ちっ、硬ぇな……」「ハッ!その程度か!」/「我の鱗は無敵なり!」
ヒドラパーンはそのまま尻尾で攻撃してくるが、アクセルはそれを跳んで躱し、そのままクローを叩きつけようとする。
しかし、それは尻尾によって阻まれてしまう。
「くっ!」/「甘いわ!」
そのままヒドラパーンは口から炎を吐き出してアクセルを攻撃する。
だが、それを翡翠が水流で防ぐ。
「……助かったぜ翡翠。」/「礼には及ばない。」
「ハッ!いいぜ……俺も本気で行くぜ!」
アクセルはデストロイドユニットのモードを切り替えて、クローを展開した。
「オラァ!」/「ふんっ!」
再び剣と爪がぶつかり合うが、今度はパワーで勝っている為、ヒドラパーンを押し切った。
そのまま剣を振り下ろすが、これも防がれる。
「か、硬い…!」
「ハッ!その程度か!」/「我の鱗は無敵なり!」
ヒドラパーンはそのまま尻尾で攻撃してくるが、翡翠が雷撃で相殺する。
「くそっ、だったらこれで!」
ユニットのパーツを組み替え、ビーム砲にしてヒドラパーンに向けるアクセル。
ヒドラパーンは防御の構えを取るが、突如として連絡が来た。
(ヒドラパーン。サムが大破しました。速やかに回収して撤退してください。)
「了解しやした!」/「仰せのままに。」
「くらえ!」
ヒドラパーンに向けてビームを放つが、ヒドラパーンは跳躍して躱した。
「なっ!?」
そのままヒドラパーンは炎を吐いて攻撃する。アクセルはそれを軽々と回避した。
「状況が変わった!」/「お前達の処理は持ち越しだ。」ヒドラパーンはそう言うと、炎を巻いて姿を消した。
「あ、待て!」
アクセルが追いかけようとするが、逃げられてしまった。
「逃げられたか……」
「そうみたいだな。」
二人は変身を解除した。
…………………
「翡翠達のおかげで、なんとか損害は抑えられたわ。ありがと。」
「ああ。三人とも気をつけろよ。」
「お前達も気をつけろよ。」
「頑張ってください!」
そうして翡翠達は羅浮の危機を再び救い、開拓者は羅浮を後にした。
………………
〜御影視点.
「不味いな…」
俺の顔に赤い線が出てきた。
今までは出た事なかったが、今になって出てきた。
「まさか…翡翠達の影響か?」
翡翠達が新しい力に目覚めてから、唐突に現れるようになった。
「…星は大丈夫かな。」
同時期に星核を埋め込まれた星は大丈夫だろうか。アイツは芯が強いから平気だろうが、星核はそうじゃない。いつ暴走してもおかしくない。
「…早くデクターをぶっ潰さないとな。」
俺は鏡で自分を見ながら、そう決意を固めた。
次回は御影回。