【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

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「御影にも覚醒が兆しが見え、物語も終局に近づいてきたわ。」

「でも…デクターも不審な動きをしてて怪しいわね…」

「…まあ、彼らならきっと大丈夫だと信じているわ。」

「というわけで、第66話。始まるわ♪」


episode.66:暗黒時代の終わり

 

〜御影視点.

「………」

俺はまた、夢を見る。

誰かが何かを語りかけている夢だ。

不思議に違和感を感じず、誰かが俺に語りかけて来る。

 

『彦卿と○○○○の声は同じだぞ…』

 

……こんな風に訳の分からない事とかをよく言ってくる為最近寝付けずにいる。

「…朝か…」

起き上がって横を見ると、星が気持ちよさそうに寝息を発てている。

「ったく……マヌケな寝顔しやがって……」

そう言いながら、俺は星の頬を突く。

「……んむ」

少し寝苦しそうにすると、またスースーっと寝息を立てて眠り始める。

「昔から変わらねえな。」

そんな事を言いながら、俺は立ち上がって軽く伸びをすると部屋の扉をそっと開け、部屋を出る。

俺は伸びをしてラウンジに向かった。

ラウンジに行くと、サンデーや姫子さん達が何かを話し合っていた。

「おはよ…なんの話?」

「御影か。今、新しい星に向かおうとしているところだ。」

「え!?新しい星!?」

俺は思わず叫んでしまった。

「デクターと言う者が、とある星に向かう為に、宙域を無理矢理開いたそうです。」

「ガーデンオブリコレクションのブラックスワンと言う方が言うには…『オンパロス』と言う場所だそうです。」

「『オンパロス』…聞いた事無いな……」

俺が首を傾げていると、姫子さんが説明を始めた。

「ブラックスワンが言うには、「オンパロスはガーデンの鏡にしか映らず、外界からも観測できない未知の世界」だそうよ。」

「ふーん。そこにデクターが向かっているのか?」

「その様だ。だが、デクターはオンパロスに向かうのに、相当負荷を掛けたらしい。お陰でオンパロスに入る為の裂け目が生まれたらしい。」

「じゃあ急いで向かわねぇと!」

俺がそう言うが、ヴェルトさん達は少し悩んだ顔をした。

「…列車のエネルギーが尽きそうになっている。オンパロスに向かえば、エネルギーが尽きて列車が動かなくなるだろう。」

「それでも向かうしかないぜ!このままじゃ世界が終わっちまうかもしれねぇんだからな!」

ヴェルトさんはしばらく考えた後、「分かった」と言って、オンパロスへの座標を設定する。

「よし、アイツらを起こしに行くか…」

「御影、ちょっと待て。デクターはオンパロスに裂け目を作った。だが、その裂け目は不安定でな……いつ閉じてしまうか分からないんだ……」

「大丈夫だ。無事に帰ってくるからさ。」

「あぁ。アイツらにはそう伝えておこう。」

そうして列車はオンパロスの近くに跳躍した。

 

翡翠達も外に出てオンパロスにできた裂け目を見つめていた。

「デカいな。」

「ああ、翡翠。お前は三月とホタルと御影を持ってあそこに向かう。俺はゼーレと星を持っていく。」

「俺だけ三人!?」

「大丈夫!ウチは背中に乗るから!」

なのかはウキウキで翡翠の翼の背中に乗った。

「…なんだか使い魔になった気分だな。」

「ぐずぐずしてないで、行くぜ!」

そうしてアクセルと翡翠はブーストを蒸してオンパロスに直進した。

一瞬にして裂け目を超えてオンパロスに辿り着いた。

 

「ここが…オンパロス…」

「綺麗な場所…」

オンパロスは思った以上に広大で美しく、目を奪われる程綺麗なところだった。

デクターが居なかったら…観光したかったんだがな…

 

「よし、こっから別行動だ。五人は地上を頼む!」

そうして翡翠達は手を離して俺たちは地面に落下し始めた。

「お、落ちるーーーーッ!?」

なのかが叫びながら、軽々と崖を走っていった。

ホタルとゼーレも高い身体能力を活かして軽々と着地したが星だけ着地できずに落ちていた。

エアシューズを蒸して、俺は星を抱きしめてそのまま滑って無事に地面に辿り着いた。

「いてて……」

星を降ろして俺は周囲を見渡した。

「さて、行くぞ!」

「うん!」

俺たちはデクターを捜索しようと思ったが、近くから爆発音と共に人工律者の影が見えた。

「行かなくても見つかったな。」

「手間が省けてよかったじゃん。」

そして俺たちは爆発の元に向かう。そこには水銀を纏った神官の様な人工律者が居た。

「お前だな。デクターがよこした人工律者は?」

「その通り、私は流の律者・メルクリウス。お前達が開拓者だな?」

「そうだと言ったら?」

「消す。」

メルクリウスは水銀を飛ばして攻撃してきた。それをなんとか回避する。

「流石に強そうだな。」

翡翠達は大丈夫か…?アイツらはヒドラパーンと戦ってると思うが…

 

〜三人称視点.

「居たぞ!」

翡翠が指を刺すと、ヒドラパーンが辺りを火球などで

攻撃していた。

「げっ、もう見つかっちゃったか……」/「ふん。早かったな。」

ヒドラパーンは尻尾から毒液を噴射して攻撃してきた。それをなんとか回避した翡翠達だったが、次はヒドラパーンが口からブレスを放った。

「邪魔だ!」

アクセルはユニットで防いだ。

「ヒドラパーン。ここをお前の墓標にしてやるぜ!」

アクセルはブーストを蒸かしてヒドラパーンに突撃した。

「面白い!かかってこいよ!」/「ふん、そっちがその気なら良いだろう。」

ヒドラパーンもブレスを放ち、二人は高速移動で回避する。

「なかなかやるな!」/「ちょこまかと、小僧!」

アクセルはビームを連続で放つがヒドラパーンはそれを全て躱す。

そしてヒドラパーンはブレスを放った。

「舐めんなよ!!」

「ふんっ!」

アクセルはユニットで防ぎ、そのままブーストを蒸かして突撃した。

「オラァッ!!」

ヒドラパーンに攻撃がヒットし、そのまま後ろに吹き飛ばされるが、傷は浅かった。

「硬いな…」

「ふん!我が体は無敵!」/「貴様ら小童では砕けぬさ!」

「しょうがない…こいつを使う!」

翡翠はディスラプターを展開し、ヒドラパーンの心臓を超極細のビームで狙い撃ち、ヒドラパーンはブレスで弾こうとするが、そのブレスは真っ二つになってそのままヒドラパーンの心臓を貫いた。

「ぐぁぁぁっ!?」/「馬鹿な!?」

「こいつの威力は桁違いだぜ!」

翡翠達は武器を構えてヒドラパーンに突撃する。

「まだだ…!」/「ふん、まだ終わらぬわ!!」

ヒドラパーンは最後の力を振り絞って全方位にブレスを放った。

「無駄だ!」

翡翠は雷撃を放ち、アクセルはユニットを変形させてビーム砲でヒドラパーンを攻撃した。

「「ぐわあぁぁぁぁぁ!!」」

ヒドラパーンは絶叫を上げて消滅した。

地上ではメルクリウスが水銀を槍の様に変形させて星に突き刺そうとしたが、それを星が回避して逆に蹴り飛ばす。

ホタルやゼーレも攻撃するが、その全てを軽々と躱していく。

さらに水銀を剣の形に変えてホタルとゼーレを攻撃するが、それも全て防いだ。

そして御影はブーストで加速し、そのままメルクリウスの体を斬りつけた。

「…ぬっ!?…ヒドラパーンの霊圧が消えただと…」

「どうやら翡翠達がやってくれたみたいだな!」

「己…ただの人間如きに…」

「その人間がここまで強くなれるんだぜ!」

御影はメルクリウスを斬りつけながら蹴り飛ばした。

「ふっ…かかったな!」

「!?」

メルクリウスは不敵な笑みを浮かべると、メルクリウスは水銀状に変形し、御影を殴り飛ばした。

「しまっ…!」

ガードが遅れ、そのまま壁を突き破って御影は落下していった。

「御影ー!」

星は御影に手を伸ばしたが、届かずにそのまま御影は落ちていった。

 

………………

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここは……?」

俺は立ち上がると、真っ白な空間だった。

『やっと起きたか。』

後ろから声がしたので振り返ると、星核が居た。

「星核…?ここは何処だ。」

『ここはお前の精神空間だ。』

「……なんでここに……?」

『現在のお前の体を見越して、ここに呼び出した。』

星核は真剣な口調で話す。

『現在のお前は、メルクリウスの一撃で瀕死の状態だ。このままでは死ぬぞ。』

「マジか…」

『奴らの力は人間の力では太刀打ちできない。だが、奴らに対抗できる力が一つだけある。』

「本当か!?」

『私の力と同化し、奴を倒す。その為にはお前の体と一体化する必要がある。』

「え……一体化したらどうなるんだ?」

『私の精神は消え、お前と同化する。…だが…失敗した場合…死ぬだろうな。』

「マジか…」

星核はまっすぐな目で俺を見る。

『だが、お前はアイツらに勝てる唯一の方法だ。』

「やるしかない……よな?」

俺が聞くと、星核は頷いた。

「…翡翠もアクセルもできたんだ。俺にだって出来るさ!」

『ふん、そう粋がっていられるのも今のうちだ。』

星核はそう言って俺の体の中に入り込み、俺は目を覚ました。

「行くぞ…!」

エアシューズの出力を最大に設定し、俺は崖を駆け抜けで行く。

そして、先程の場所に戻ってきた。

 

「御影!」

「馬鹿な…この距離を戻ってくるなど…!」

メルクリウスは水銀を飛ばしてくるが、俺はそれを亜空間に送り込んだ。

「何!?」

 

「俺は進む!」

オーラが俺の周りに漂い、徐々に姿が変わっていく。

 

「この力と共に!!」

 

俺は全身が闇のオーラに包まれ、姿が変化した。手を出し、亜空間から刀を出現させてメルクリウスに睨みつける。

 

「さぁて…リベンジさせてもらうぜ!」

 




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