尊いを見つめる・秋織編
〜秋織視点.
「三月!遊びに来たよ!」
俺と雲璃は暇だったので列車に遊びに行くことにした。
「あ、師匠!それに秋織も!」
「おう!三月、翡翠も元気か?」
「ああ、にしても暇だったのか?蕎麦屋は?」
「言ってなかったけど実はアルバイトだったんだ。」
「ええ…」
明らかに引いてる翡翠。流石に嘘に決まってる。まだ蕎麦屋を運営するには20年若いんだ。
「…にしても、なんで二人ともまだ手を繋いでるの?」
雲璃が翡翠と三月の手を見てそういう。確かに、二人は恋人繋ぎをして、三月の左手と翡翠の右手が繋がっている。
「え?…あ…」
二人が気付いて思わず手を離して、顔を赤くした。ははーん…もしかしてこの二人…
「なあ、翡翠。」
「な、なんだよ?」
「おめでとう。」
………俺がそう言ったら翡翠は照れたのか顔を下げた。
「ふーん…」
青いなぁ…俺が言えたセリフじゃ無いけど…青いなぁ…1歳しか離れてないけど…青いなぁ…
「で、で?何するよ。」
話を逸らすかのように翡翠は三月に聞いた。
「ん?なんでもいいけど?」
「よーし!ゲームしようぜ!」
「あ、秋織…よぉし!俺の部屋行くぞぉ!」
そうして翡翠は逃げるかのように部屋に向かっていった。三月も追いかけるように部屋に向かっていった。
「よし、俺らも行くか雲璃………雲璃?」
俺が雲璃の方を見ると、手を出してきた。
「…あー…雲璃?」
「………」
雲璃はそっぽ向いて頬をふくらませている。
「……なんだ、手を繋ぎたいのか?」
「うん……」
俺は雲璃と手を繋ぐ。雲璃は満足そうにしていた。
「ふふ……秋織の手はおっきぃね。」
「…そりゃどうも…」
俺らはそのまま翡翠の部屋まで向かった。
…………
「えー…何するよ。」
「決めてねぇのかよ!」
翡翠は何をしようか考えていた。
「うーん…蒼の彼方のフォーリズムするか?」
「恋愛ゲームじゃん。」
「じゃあ、アイカギするか?」
「また恋愛ゲームじゃん。」
「……夢現Re:Master…」
「また恋愛ゲームじゃねぇか!引き出しそれしかねぇのかよぉ!?おい!?」
「………崩壊スターレイルするか…」
翡翠はPS5を起動して崩壊スターレイルを始めた。
…ゲーム内で雲璃と三月が動いているのを雲璃と三月が見ているのが気まずかった。
「スマブラするか…」
「最初からそうしろや。」
そしてなんやかんやでスマブラが始まった。
「翡翠。ここどうやって操作するの?」
「ここはこうして……」
「……あ、そこのボタンね。ありがとー♪」
……あの二人は俺らがゲームしてる間ずっとイチャイチャしてやがる……
……羨ましいなぁ!!お陰でプレイに集中できねぇ!
……そして1戦やって負けた。くそぅ……悔しいなぁ……
「ねえ三月……」
「ん?なに?師匠?」
雲璃は三月の耳元で囁いた。
「三月と翡翠って付き合ってるの?」
「………?」
「いや、なんか……さっきも恋人繋ぎしてるから……」
三月は顔を赤くした。
「……えっと…その…つ、つきあっひゃ…」
顔を赤くなって呂律が回らなくなる三月。恥ずかしいのか手で顔を覆った。
「……どっちから?」
「…ウチから…」
「告白した時…翡翠はなんて?」
「『俺もだよ、なのかの事大好きだよ。』って…」
「な、なるほど…」
あれ、もしかして俺で実践されようとしてる?いや、雲璃はそんなことしないよな……
「そ、それで……まだキスしてないの?」
「…しちゃった…」
そして雲璃はノリノリになって更に聞いてきた。
「……エッチは…??」
「そ、それで……その……え、エッチはまだ……」
雲璃は更に赤くなった。あれ、雲璃ってもしかして純情?
「翡翠とどんなエッチしたい……?」
「そ、それは…その…」
そして三月はもじもじして言った。
「……舐めたい……」
……俺は思わず雲璃の方を見た。あ、顔真っ赤にしてる……え、ナニコレ可愛い。
「そ、そっかー……翡翠に言ってみたら?」
……三月が顔を更に赤くした……あ、これはダメだな。
そして俺らの間に気まずい空気が流れて、ひとまず解散になった。
……………
「秋織…」
「…なんだよ…」
「秋織は……その……」
「……エッチしたいかって?」
「そ、そんなストレートに言わなくてもいいじゃん!」
顔を赤くしてそっぽ向く雲璃。俺も顔を赤くする。まあ、俺も男だし?思春期男子だし?やりたい気持ちは山々だけどさぁ!でもなぁ!?まだお互い15歳の男女だしなぁ!!
「あの二人見て思ったのか?」
「うん…」
「いいんだよ。あいつらは特殊だから。」
「そっか……」
……でも、いつかはするんだろうなぁ。
……俺らはその日眠れなかった。
テレビが煙出して壊れました。