【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

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第4話。


翡翠となのか その4

〜翡翠視点.

「翡翠ー。風呂入ろー。」

「え」

俺がラウンジでSNSを楽しんでいると、なのかにそう言われて固まった。

「…?」

「………」

キョトンとした顔で見つめるなのか。

「ナ、ナイッテルカワカリマセン。」

「なんでカタコトで敬語なの?いいじゃん。付き合ってるんだし。」

その一言で俺は何かを察して口を開いた。

「えっと、もしかしてなのかは俺と風呂に入りたいのか? 」

「うん。」

「そ、そうかー……。」

俺は少し考えてから、

「………分かった。一緒に入るか。」

「やったー!」

……いや待て。これは大丈夫なのか?確かに俺たちは付き合ってるし、そういうこともするかもしれない……でもまだ16歳だ。いざとなったら責任取れるか?いや、取ればいいのか……。いや、でもまだ早いんじゃないか……? 俺が1人でぐるぐる考えていると、いつの間にか風呂場に辿り着いていた。

そう言って中に入るなのか。俺は後に続いた。

俺たちは脱衣所で服を脱ぐ。そこで、俺は一つの疑問を抱いた。

……もし一緒に風呂に入るとなった時、普通は男女別々に入るよな?となると、これはなにかの試練か?俺が服を脱いでいる間になのかが俺を襲うという……。いや、でもさすがにそんなことしないか。

俺がそんなことを考えている間にも、なのかは服を脱ぎ終わっていた。そしてそのまま風呂場に入っていく。俺もその後、目を手で覆いながら風呂場に入った。

「……」

「……」

気まずい!いくら最近スキンシップが多めだとはいえ、ここまで気まずいものなのか!?

「えっと、翡翠?なんで目を隠してるの?」

「なのかが可愛すぎて直視できない。」

「いつも見てるじゃんウチのこと。」

「……確かに。」

どうやら言い訳は通じなかったらしい。

「ウチって…そんなに魅力無い…?」

「そんな訳ないだろ!…ただ…その、恥ずかしくて……。」

「…………」

「こんな風になのと風呂入ると初めてで頭が今ボーッとしてる…」

「…ふふっ…翡翠って…意外にウブ?」

「……言うな。」

俺はなのかの頬に手を当てた。

「えへへ…顔が熱いよ。」「俺も。」

「……あの、さ。」

「?」

なのかはいきなり真面目な顔になった。

「ウチと翡翠ってさ、もう付き合って1年ぐらい経つじゃん?でもウチはまだ知らないこと沢山あってさ……やっぱりちょっと怖いんだ。」

「……そうなのか?」

なのかは少し俯きがちに言う。

「うん……もちろん知識としては知ってるよ?だけど経験がないからいまいち想像出来なくて……」

「……」

俺は黙って聞いていた。

「だからその……もし翡翠が嫌じゃ無ければ……その…」

「その?」

「ウチに……色々教えてほしいな…。」「!」

俺はなのかを抱きしめた。そして耳元で囁く。

「……いいのか?俺で。」

「……翡翠が、いい……」

「……そうか……じゃあ……覚悟しろよ?」「……ん…」

俺たちはそのまま唇を重ねた。

「えへへ…」

「…ふっ…」

その後、視界が暗転した。

 

 

 

……………

 

「で?結局失敗したんだな。」

「…うるせぇよ…」

ベッドで御影に煽られる。顔がうざいからぶん殴ってやりたい。

あの後、俺となのかは体がすごく火照って体温上昇した挙句、のぼせて二人とも倒れてしまった。

その後はベッドで冷やされている。

「……お前なぁ…ほんとに(自主規制)する時運ないよな。」

「はい…」

「ま、次は運があったら(自主規制)できるかもな。頑張れよ。」

「……慰めかた雑じゃね?」

「知らん!」

 

やっぱこいつ後でぶん殴る。

 




運が悪い翡翠サン。
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