ただの息抜きなので短いです。
もしも、翡翠が失明したらなのかはどうするのか。
……その日も普通の日だった。
いつも通り、なのか達と現れた反物質レギオン達を倒していた時だった。
「翡翠!そっち行ったよ!」
「分かった!」
なのかに言われて俺は背後の敵を倒していく。
「ふう…翡翠ー。」
油断していた。なのかの後ろから近づく反物質レギオンに気付くのが遅れた。
「なのか、危ない!」
「……えっ?」
俺はなのを退かして、守るように前に立つ。頭に刃が迫り、俺は目を潰された。
「ガッ…!」
「翡翠!……貴様ァ!」
アクセル達の声が聞こえて、反物質レギオンを叩き潰した音が聞こえてきた。
辺りは一変して暗黒に染まっていった。
「翡翠!翡翠!」
なのかの声が聞こえる。
「……な、なのか……?」
「翡翠!」
「翡翠…返事しろ…!」
「目開けられる……?」
「ねえ…ナタ!早く…!」
みんなの声が聞こえてくる。
でも、何も見えない。
目が…開かない…
全身があつい…
俺は体が一気に重くなり、そのまま倒れてしまった。
……………………………
「…………」
目覚めた。光が見える。
「…あっ…!翡翠…起きたんだ!」
「なの…?」
目の前にはなのが見えた。
なんだか視界がぼやけて見えない。
「ここは…?」
「メディカルルームだよ。翡翠一ヶ月も眠ってたんだよ?」
「い、一ヶ月も……?」
「うん。ずっと目覚まさなかったから、皆心配したんだよ?一週間に一回くらい皆でお見舞いに来てたんだからね?」
「そっか…」
徐々に目が慣れていく。辺りはしっかりと列車のメディカルルームだった。
「あ、どっか痛いところある?」
「いや…特には…」
俺は棚に置いてあった鏡に目がいった。
そこには、ピンクと水色が合わさったような色した"瞳"がそこにあった。
「………あ?」
「あ…え…なん…で…」
その瞳は三月なのか特有の瞳だった。
「あー、よかった!翡翠ちゃんと目見えてるんだね!よかったぁ…合わなかったらどうしようかなと思ったよ…」
なのは目を閉じて笑う。俺は何が何だか分からず、鏡に映った自分の瞳を見ていた。
そして俺は理解した。なのかは自分の目を俺に移植したんだ。
「ウチの目、役立てて欲しいな!」
なのは笑った。俺はその笑顔はなんだか怖く感じた。
「……なの。」
「ん?どうしたの翡翠?」
「俺の目は……なんの役立てるんだ……?」
「え?なんのって……うーんと、ほら、綺麗な色してるでしょ?だからなんかこう……その……」
なのは少し考えるように上を向く。
「あ!そうだ!翡翠はさ!ウチがピンチになった時に助けに来てよ!」
「は……?」
「だってウチ、弱いからさ。もしまたレギオンとかにやられたら助けてね!」
唖然として何も言えなかった。
「あはは……まぁ、冗談だよ。翡翠は、ウチに付いてきてくれるでしょ?それだけでウチは嬉しいんだよ!」
「なの……」
「だからさ。これからもウチといてね。」
なのの言葉に俺は頷く事しか出来なかった。