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「と言うわけで…師匠を連れてきたわけだけど…」
ウチはジッと三人を見つめた。
「ふむ…」
翡翠、雲璃、彦卿は列車の技術を使ったウチの身体ステータスを確認していた。
・三月なのか 身体ステータス
体力:A+
筋力:B
防御:C
技術:B+
俊敏:S+
特殊:測定不能
「うーん…三月さんは俊敏だし、体も柔らかいから、羅浮の剣術を学ぶならピッタリだね。」
「でも正手は精度に欠け、裏手は力が足りない。それに剣を振るのが雑…どれも初心者にありがちだけど、朱明の剣法を学べば全て解決する。大丈夫。」
「決めた、三月さん。次の授業は……」
「足運びの練習をしよう!」「力の入れ方を勉強しよう!」
彦卿と雲璃の声が重なって、お互いを睨み合う。
「あなた、本当に剣法を理解しているの?」
「それはこっちのセリフ。そもそも双剣っていうのは、敵に素早く対応するために……!」
二人が口喧嘩している間に、翡翠が近寄ってきた。
「なの。少し、体を動かしてくれないか?」
「え?うん。」
翡翠に言われるがままに、少しその辺をうろちょろしたり、走ったり、バックフリップしたりした。
「うーん…よし、なの。今日は少し体を動かす事から始めよう。」
「え?どうして?」
「なのの動き、少し俺に似てるんだよね。体が柔軟っていうのかな?ま、なんでもいいけどさ。」
翡翠が紙を取り出してメモを取る。
「……よし、まずは5kmを5回、それから各筋トレを10回ずつやっていこうか。」
「ひぇ〜、5km!?ウチそこまで走れるかな…」
「気にするな。もし慣れてきたら少しずつ増やしてくんだ。」
「例えば?」
翡翠がウチにも分かりやすく教えてくれた。
「ちょ、翡翠さん!今は僕達が三月さんに教えてるんです!翡翠さんは付き添いできたんじゃ…」
「そうよ、本当なら何もしないって言ったのはあんたの方じゃ…
「彦卿は黙ってろ!雲璃にはこれ!」
そういうと翡翠は彦卿の頭にデコピンをした。すると彦卿は白目を剥いて気絶してしまった。
そして雲璃には三色団子を見せて、そのまま何処かに投げつけた。
「ちょっ…!私の団子〜!」
雲璃は団子を追いかけに行ってしまった。
「…こほん。まず、なのかが1日に5km走るとするだろ?」「うん。」
「それで、その時に5km走る時に大変じゃなさそうだったら、1kmずつ増やすんだ。筋トレは10回ずつ増やす。な?簡単だろ?」
「成程…それならウチもできるかも!」
すると、翡翠はため息を吐く。ウチは少し不安を覚えながらどうしたのか聞いた。
「どうしたの?」
「いやぁ…なのはピノコニーで俺を助けるために剣を使ったんだろ?使い始めてのは半年だけど…あれ以来弓だったよな?」
「彦卿と雲璃はさ…自分達は余裕できるのをなのに押し付けすぎなんだよ。まずは身の丈に合った事をしなくちゃな。」
「翡翠…」
思わず顔が熱くなる。翡翠はウチの事をよく考えてくれていた。
「そ、それに…なのが怪我したら…あの二人を…ボコボコにしなくちゃいけなくなるからなッ!」
その後顔を赤くして、照れながら目を逸らす。
翡翠ったら、滅多な事が無かったら女性を傷つけたりするとはしないから、これは多分嘘だ。
………彦卿の方は多分嘘じゃないと思うけど…
「ひ、ひとまず!走り込みー行くぞー!」
「おー!」
そうして翡翠と一緒に走り込みに向かって行くのだった……
「ところで、翡翠の身体ステータスは無いの?」
「あるぞ。」
翡翠はステータス表を見せてくれた。
・翡翠 身体ステータス
体力:B+
筋力:SS
防御:E
技術:S+
俊敏:測定不能
特殊:測定不能
「うわぁ…体力はウチより低くて防御が酷いよ…」
「う…言うな…」
・雲璃
短所を克服。
・彦卿
長所を伸ばす。
・翡翠
とにかく基礎を伸ばす。