「自分で超絶美少女とかヒーローとか痛いって、ただの記憶喪失だろ。」
「そんな彼はチリドッグ大好きで変態でスケベな翡翠さん!」
「俺は変態でもスケベでもねぇ!」
「そう言ってカンカンに怒る翡翠を心優しいウチが一緒に開拓の旅に連れて行く事に!どうなる第一話!」
「怒ってねぇし!」
「もうっ!ツッコミ遅いよ!」
episode.1:出会い、それは必然に
(呼びません)
「うーん…」
少年はあるところで色々な物を物色していた。
食料、お金、生活用品など…
「お、これ使えそう。」
少年はその場にあったある物を拾った。
???「トラップショート機…?一応持っておくか…」
そして少年は立ち上がって、とんずらしようとすると……
「うおっ!」
突然コロニーが揺れた。
「な、何だ?」
少年は通路に出る。
すると…
空間から"何か"が飛び出してきた。
「何だこいつ…?」
そう呟くと、"何か"が少年に攻撃してきた。
「うわっ!危ねぇな!」
そう言って少年は軽々と攻撃を回避する。
「何だか知らないけど…退散!」
少年はそのまま逃げていった。
そのまま"何か"から逃げていると……
「うえっ!?」
「え!?」
何やら少年はぶつかったようだ。
少年はそのまま尻餅をつく。
「いったぁ…もう!何するの!?」
少女は怒った。
「な、なんだ!?お前もさっきの奴らの仲間か!?」
「さっきの奴ら…?」
「ああ。両腕に刃物持ってる奴で…」
そう言うと少女は驚いた表情になった。
「え?反物質レギオンに?」
「反物質レギオン??」
少年はきょとんとする。
そしてしばらく黙った後、少年は口を開いた。
「そういえば名前聞いてなかったけど…おまえは?」
「ウチ?ウチは三月なのか。よろしくね!」
「なのか…か…俺は翡翠。よろしくな。」
少女は三月なのかと名乗った。
「ところで…今どう言う状況なんだ?」
翡翠はなのかに言う。
それに対してなのかは口を開いた。
「この宇宙ステーションが反物質レギオンの襲撃を受けたから、ウチら列車組がこのピンチを解決する為に来たって事!」
「へー…」
すると、奥から少女が歩いてきた。
少女の手にはバットが握られている。
「ん?なのか。その人は?」
「あ、星。この人は翡翠だよ。」
「翡翠…よろしく翡翠。私、星。」
「お、おう…」
翡翠は戸惑いながらも頷いた。
「なのか。この先のルートは分かったよ。」
「そう?じゃあ急ご!」
そして星に着いて行くなのか。
「あ、あんたも行くの!」
「え!?俺も!?」
なのかは翡翠の手を引っ張って星に着いて行った。
「…なあ、なのか…さん?」
「敬語は要らないよ。」
「じゃあなのか。聞くけどさ。これから俺達どうなるんだ?」
「えっと…まずはレギオン達を倒して…それから…」
なのかはしばらく悩み、考えをまとめようとするが…
「た、丹恒に聞けば分かるかなぁ…あはは…」
なのかは笑って誤魔化した。
すると、前から殺気を感じる星。
「二人とも気をつけて。」
すると、反物質レギオンが迫ってきた。
「あれが反物質レギオンか…」
「ここは任せて!」
するとなのかは弓を持って矢を放った。
すると反物質レギオンはこちらに迫ってきた。
「危ない!」
翡翠は武器を掴み、なのかの前に迫ってきた反物質レギオンから防御した。
「そらっ!」
そして翡翠は二刀の剣を構えて反物質レギオンを斬り裂いた。
倒された反物質レギオンは散り散りとなって消えた。
「お、驚いた…あんた。意外と戦闘慣れしてるんだね…」
「こう見えても、長年旅してるからな。」
翡翠は自慢げにそう言う。
「…一人だけで?」
星がそう呟くと、翡翠は続けて答えた。
「いや、親父が居たんだ。」
「餓鬼の頃から、親父と二人で旅を続けてたんだ。」
そして翡翠は父と旅をしてきた事を思い出した。
『親父。それは何だい?』
幼い翡翠が父がかけている首飾りが気になってその事を伝えた。
『一番強い男になる為の…道標だ。』
そして翡翠は首飾りを二人に見せた。
「親父はこれを俺に託して消えた。」
「今何してるのか、俺にもわからねぇ。」
「そっか…寂しくないの?」
なのかは寂しそうな顔をして言う。
「大丈夫だ。男なら涙は我慢しろって親父の約束なんだ。」
「強いんだね。」
「別に強くねぇさ。」
そして、なのかが口を開いた。
「じゃあ行こっか!」
そしてしばらく歩いて行くと、開けた場所に出た。
中央部では、ホログラムが回転していた。
「真ん中のエレベーターから降りたら、主制御部分があるよ!そこを目指そう!」
「だな。」
「うん。」
なのかの提案に二人も乗る。
反物質レギオンがこちらに近づいてきた。
「ヴォイドレンジャー…」
「来たな。」
翡翠は剣を抜いて構える。ヴォイドレンジャーはそれに構わず剣をなのか達に振り下ろす。
「きゃっ!?」
「辞めろ!」
間一髪で防御できた。
「ここは任せろ!でやっ!」
翡翠は一刀の剣を地面に刺し、もう一刀の剣を投擲する。
投擲した剣はヴォイドレンジャーに命中するのを確認すると、翡翠は足蹴りでヴォイドレンジャーを怯ませ、地面に刺した一刀で切り裂いた。
「急ご…」
そして納刀して二人の元に向かった。
その頃、二人はエレベーターに辿り着いていた。
「…………」
なのかがパネルをポチポチと弄る。
しかし、反応は無い。
「……どうしたの?」
星がなのかに問いかける。
「壊したのか?」
後ろから翡翠も寄ってきた。
それを聞いてなのかが振り返った。
「ウチじゃないからね!?絶対、反物質レギオンのせいだもん!」
「はいはい…」
「はあ…ここに万能な丹恒先生が居ればなぁ…丹恒はね、不思議な事をたくさん知ってるし、エレベーターだって直せる…」
「それは俺でも無理だ。」
後ろから長身の男性と、翡翠と同じ身長の少年が現れた。
それに対してなのかは驚く。
「わっ、なんでここに居るの!?…どうしてウチらより早いの?」
「別の通路を通ったからな。」
少年はそう言った。
それに対して翡翠はなのかに小声で言った。
「あいつは…?」
「彼は御影。記憶喪失でここで倒れてたの。」
「へー…」
翡翠はなんとなく理解した。
すると丹恒が口を開いた。
「アーランは少し負傷していたが、無事だった。」
「よかったぁ…アーランならエレベーターの動かし方を知ってるかな。」
「防衛課の責任者だから知っているだろう。」
「じゃあ、彼と合流しよう!」
なのかが先導して走って行った。
それに対して翡翠が口を開いた。
「行き方知ってるのか?」
「あ…」
なのかはそれに気づいて顔を赤らめた。
「ウチとした事が…失敗失敗…」
「俺に着いてきてくれ。道なら知っている。」
そして丹恒が先導する。
「お前、名前は?」
御影に名を聞かれる翡翠。
「俺は翡翠。よろしくな!」
「……御影だ。精々、お互い死なないように頑張ろうぜ。」
「……ああ。」
話しかけ辛い印象を御影に持っていた翡翠だが、話しかけられると意外とそうでも無かった。
そんな事を気にしながらも、翡翠達はアーランの元に向かった。
今回の登場人物
翡翠
CV:木村良平
宇宙ステーションにて星穹列車の面々と合流した。
長年旅を続けていたのもあり、戦闘は得意。好物はチリドッグ。
三月なのか
CV:小倉唯
記憶喪失の少女。写真撮影をして、自分の過去に関する写真を撮れると信じている。
御影
CV:相葉裕樹
記憶喪失の少年。暗い性格だと思われがちだが、意外とノリが良い。
星
CV:石川由依
記憶喪失の少女。目覚めた時以前の記憶を失っており、星穹列車に身を置く事になる。
ゴミ箱が好き。
丹恒
CV:伊東健人
凛とした無口な青年。列車が行く果てしない開拓の旅で護衛役を担っている。
翡翠の父親
CV:玄田哲章
かつて翡翠と旅をしていた。翡翠に首飾りを託してから消息を絶っている。