【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

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スターピースカンパニーの翡翠ルート。
トパーズかわいい。


ifルート トパーズ編
ifルート.1:ステーション・スクエア


〜翡翠視点.

「今日も眠い…」

俺はあくびをして今日も過ごす。

「…おやおや、君はいつも通りサボりかい?」

「なんだアベンチュリンか。」

「なんだとは酷いな。トパーズが君の事を探してたよ。」

「え?俺なんかしたっけ?」

「君が全然来ないから怒ってたよ。」

俺は立ち上がって、戦略投資部に向かう。

 

ここはスターピースカンパニー。「存護」のクリフォトを信仰する集団(らしい)。

宇宙各地で通用する通貨を発行する程の超巨大企業だ。

「やっぱ行きたくねぇなぁ。」

「どうしてだい?このままじゃまた降格するよ?」

「どうせ給料変わんねぇしいいだろ。」

「これ以上降格したら、もっと減額するよ?」

声がした方を向くと、そこには銀髪の髪に赤いメッシュがある、今最も会いたくない奴だった。

「げっ、トパーズ。」

「やあトパーズ。君がここに来るのは珍しいね。」

アベンチュリンはいつものようにトパーズと話す。

「探したよ翡翠。ほら、これから大事な会議があるから、翡翠も来て!」

「やなこった。一度だって捕まえられた事ないくせに。」

俺はトパーズを通り過ぎて、そのままバックれようとするが、前から同僚達が俺を捕まえてきた。

「うわぁ!なんだ!?」

「大人しくしろ!」「あら、いい筋肉♡」「動くと縛れないだろぉ!?」

………そして俺は縄で縛られた。

「Nooooooo!!」

「ありがとう皆。」

俺はトパーズにそのままどこかへ連れていかれた。

俺達は大きな会議室に移動した。既に数百人は居るだろう。それもそのはず、この企業は従業員数が約1500万人を越えている大企業だ。有名なネトゲの『the world』よりも多いとはたまげたなぁ…。それだけの人数が入れる会議室も当然大きい。

「さて、皆揃ったね?」

トパーズが言う。どうやら全員集まったらしい。……俺も含めて。

「ではこれからスターピースカンパニーの企業拡大の為に何処に向かうかの会議を始める。」

「「了解!!」」

周りの同僚が敬礼する。俺は椅子に縛り付けられて、立つことするすら出来ない。

「ではまず、何処に行くかだけど……今回はステーションスクエアに向かおうと思うわ。」

「ステーションスクエアって…第三地球にある巨大都市の一つですか?」

 

ステーションスクエア…第三地球に存在する『ブルーシティ』、『キヴォトス』と並ぶ三大巨大都市の一つ。

高層ビル、美しいビーチ、高級ホテル、テーマパーク、贅沢な雰囲気のカジノなど楽しい街だと評価されている街だ。

「誰が行くのですか?」

「うーん…悩んでるのよねぇ…あ、そうだ。」

するとトパーズが何処かから箱を取ってきた。

「こうなったらくじ引きで決めることにしましょう。」

トパーズは箱を机の中央に置く。

「翡翠。君も引いていいよ。」「じゃあこの拘束を解いてくれよ。」「駄目。」

解いてくれないらしい。まぁいいや、どうせ当たらないし。俺が手を突っ込むと、『あたり』と書かれたくじが当たる。

「あたりだ。」

「あたり?」

「ああ、あたりだ。」

「あたりかぁ……じゃあ翡翠。私と行くことになったから、宜しくね♪」

そう言ってトパーズは俺にウインクした。

……………………ん?

「はああああああああ!?」

いや無理だろ!!俺は椅子をぶっ壊して、トパーズの至近距離に近づく。

「どう言うことだよ!?なんで俺があたりなのにお前もついてくることになるんだよ!?」

「君だけじゃどうせサボるじゃない。」

「いや、そうじゃないだろ!?戦略投資部には俺以外もたくさんいるだろ!?」

俺は周りを見渡す。……おい、なんでみんな目を逸らす?まさか……

「おい見せてみろ。」

俺は同僚達の紙を奪って、中身を見る。

『あたりない』『はずれてる』『はずれw』『あたってない』『あたりと思った?』『あ…はずれ』

ふざけすぎでは…?

「いや、おかしいだろ!!なんでみんなはずれなんだよ!?」

「だって翡翠は『あたり』を引いたから。」

スー……

 

「…ちなみに俺があたりを引かなかったらどうなってたんだ?」

「行かないつもりだったけど。」

「マジかよ……。」

 

運が悪すぎる…

「…コホン…翡翠。これを見事に達成すれば今のP5からスピード出生が見込めるよ?」

「……それってぇ…もしかして大金持ちになれるってことか?」

「そう。」

俺は考え込む。大金持ちになるチャンスか……はぁ、仕方ないな……

「しょうがねぇなぁ…いいぜ。乗ってやる!いざ大金持ちィ!」

俺はそのまま宇宙港に足速に向かって行った。

 

 

〜トパーズ視点.

彼はすぐに視界から消えた。

「いつも早いなぁ…」

「いつもより張り切ってる…」

同僚達が呟く。確かに、翡翠はやけに乗り気ね。普段はすぐにサボるけど…熱中した事には人一倍取り組むからね。

「今回はいつもより楽しみかもしれないね!」

「……トパーズ様、行かないとステーションスクエア行きの便に間に合いません。」

「そうね!じゃあ行きましょう!」

私はアベンチュリンとジェイドさんにも連絡をしたのち、急いで宇宙港に向かった。

 

…………

 

「トパーズ。遅かったな。」

「君が早いだけだよ。」

彼はジュースに片手に持ち、私を出迎える。

「ほら、さっさと乗るぞ。」

そして私達はシャトルに乗って宇宙に向かった。

シャトルの中は歓喜に溢れており、私は周りの声を尻目に、翡翠を見てみたが……

「……翡翠?」

彼は涎を垂らしながら気持ちよさそうに寝ていた。

「トパーズ。君も苦労するね。」

翡翠の隣でジュースを飲んでいたアベンチュリンが私に言う。

「……まぁね。」

私と彼は昔からの仲だ。私の母星は資源が乏しく、環境破壊や大気汚染などが深刻化で、生態系はほぼ死滅し、人類は絶滅寸前だった。その時、貧困だった私と親しい仲だったのが彼だった。彼は絶望的状況でも諦めず、どんな過酷な環境でも生き抜こうとしている。それを見る度私は彼を尊敬している。それから暫くしてスターピースカンパニーに就職し、彼を部下にしたが、彼は相変わらずサボり魔でよく降格されている。

「でも、私は彼の事信頼してるよ。」

「そっか。さ、もう直ぐ着くよ。」

 

シャトルがステーションスクエアに到着した。

私は翡翠を揺らして起こす。

「ん…もう着いたのか?」

「うん。着いたから。早く降りて。」

そして私たちはシャトルから降り、空港から出た。

「うお〜…」

翡翠は初めて見る都市に目を光らせていた。

「うお…」

「おう」「すごいな……」

周りにいる他のシャトルに乗っていた人達もそれぞれの反応を見せていた。

「……で、まずはどうするの?」

「えっと……とりあえず自由散策かな。皆は見に行きたい所とかある?」

「自由散策か……それじゃあ適当に走ってくるぜ!」

そう言って翡翠は何処かに走って行った。

「……あっ…翡翠!…もう…」私は少しため息をした後、後ろにいるジェイドさんやアベンチュリンの方をむく。

「ちょっと追いかけてくるね!」

そうして私は翡翠の後を追って走って行った。

 

〜翡翠視点.

「すげぇ…自分が小さくなってるみたいだ。」

俺は辺りを見回して街を散策する。初めてこんな街に来たからテンションが上がる。

「…はあ…はあ…翡翠!」

「…ん?トパーズ?」

俺はブレーキを掛けて、減速する。

「なんで追ってきたんだ?」

「だって……はぁ……君が……急にどっか行くから……」

トパーズは息を切らしながら言う。

「別にいいだろ。それよりこの先に巨大なオブジェがあるみたいだぜ。」

俺は前方にある巨大な建造物を指を指す。

「見ろよ。人はイキイキしてるし、空は綺麗だし…それに…ゴミが全然落ちてない。綺麗で凄くいいじゃん。」

「…そういうもの?」

「偉い人には分かんないんだよ。」

「……そうかもね。」

「じゃあな。俺は散策続けるから。」

そうすると、トパーズのスマホから連絡が入ってきた。

 

「…?はい。トパーズ……えっ…!?」

「どうした?」

「アベンチュリンとジェイドさんが誰かの襲撃にあったって…」

「ここから東の辺り…って…翡翠!?」

俺は急いで東の方に向かった。

兎に角早く走って襲撃された場所に走った。

路地から出て、辺りを見回すとアベンチュリンとジェイドが倒れているのが見えた。

「アベンチュリン!」

「うっ…翡翠…」

「何があった。大怪我だぞ?」

「ほう…まだゴミが残っていたのか…」

声がした方を向くと、仮面を被った不気味な雰囲気を醸し出す男が浮遊していた。首元にはストライプ状の模様がある赤く光る鉱石が埋め込まれていた。

「なんだ…お前…」

「ゴミに名乗る名など無い…これで基石は残り8個…」

奴の手にはジェイドとアベンチュリンがいつも大切に持っている基石が握られていた。

「おい!その石は二人の大切なもんだ!返せ!」

「ふん。これは俺の計画に必要な物だ。」

そう言って奴は逃げていく。

しかし、俺は双銃を構え、奴を追って行った。

 

…………

 

奴が俺を認識したのか、光弾を撃ってくる。

「うわっ!」

俺は驚いてその場に立ち止まる。そしてすかさず銃で光弾を撃ち落とす。

「追ってきたのか。それほどこの石を返して欲しいらしいなぁ?」

「ただの赤の他人に…何故そこまでできる?」

「うーん…アベンチュリンがいないと…ジュース奢ってくれないからな!」

そう言って俺は銃を発砲する。

「…雑魚の癖に面白い男だ…特別に名乗ってやろう。俺は…ヴィアル…だが…会うのはこれで最後になるだろうがなぁ。」

すると奴は胸の宝石の力を使ったのか、世界がノイズと共に赤く染まり、俺の体は浮遊し始めた。

「うわあああ!」

しかし、すぐに地面に着地した…いや…正確にはビルの上だった。

「どうなってんだ?」

俺が空を見上げると世界が傾いているのが分かった。奴の能力なのか世界が90度に傾いている。

「薄汚いドブネズミが…何処まで俺に立ちはだかれるか…実物だな?」

「はっ!あいにく俺は自分を過信する奴と口うるさい奴が嫌いなんでね!」

俺はそう言いながら銃口を向ける。

「面白い…暇つぶしがてら相手になってやろう。」

そうすると、奴は光弾を生み出して、俺に向かって発射した。

「うわああ!?」俺は回避行動を取りながら、二発撃ち落とす。

「この野郎!」

俺は銃に弾をリロードして奴に向かって発砲する。しかし、奴の浮遊能力で回避される。

「だったらなぁ!」

俺は右腕に装備していたワイヤーを伸ばして奴に蹴りを一発お見舞いした。

「ぐっ……」俺は奴に銃を突きつける。

「蜂の巣だ!」

俺はワイヤーを使って再び奴を蹴り飛ばし、銃で乱射する。

「はっ!」奴はビームを放って、俺のワイヤーを阻止してきた。

「まだまだぁ!」

俺は残り少ない弾を使って奴に発砲して弾丸をばらまく。

「ゴミが……!調子に乗るなよ!」

ヴィアルはそう言うと、背中からキューブで出来た触手を伸ばしてきた。俺は早く走ってキューブを壊して行った。

「そこだッ!」

ヴィアルの顔面に蹴りを入れた。

すると、再びノイズ音と共に空間が元に戻った。

 

「がああああっ!」

「?」

ヴィアルは手で顔を隠しながら、近くに落ちていた仮面を拾い、顔にはめた。

「…………想定外の結果だ…雑魚如きに遅れを取るとはな…」

「はっ…負けた癖に雑魚扱いか。自分を過剰評価し過ぎなんじゃないか?」

「戯言もそこまでだ…次は黙らせてやる…!」

そうしてヴィアルはその場から立ち去ってしまった。

「…あんなんじゃ、アベンチュリンとジェイドがやられる訳だ……」

俺はヴィアルが逃げていったところを見つめた。

「兎に角、奴の計画を暴かないと…」




基石って美味しいのかな(?)

アナザーifルート・四作目

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