「だね。」
「話を戻して…エレベーターも直ったし、一件落着だったね!」
「ああ。それから俺達は主制御部分に行ったんだよな。」
「それから色々あったねぇ…」
「ま、それはこれからの話だな。」
「どうなるのかな〜…さて第三話!」
「毎度こんなスリルを味わうなんて…ま、帰って来られたし、結果オーライね。」
赤髪の女性がこっちにやってきた。
「三月ちゃん、丹恒、お疲れ様。」
「姫子〜もっと早く来て!最後に変な奴も出てきたんだよ。ウチは弓使ってるし、凄く苦労したんだからね!」
「…早く来ても意味無いわよ。私のレールガンなら確かに一掃できるけど、ヘルタが戻ってきて宇宙ステーションの現状を見たら絶対私を責めるでしょ。」
「そういえば大丈夫?アーラン。アスターが心配してたわよ。」
姫子はアーランを見つめた。
「別に大した怪我じゃない。傷口に包帯を巻けばいい。俺は先にアスター所長に状況を報告しに行く。じゃあな。」
そう言ってアーランは何処かに去った。
アーランが去った後、姫子が翡翠達の方を向いてきた。
「初めまして。私は姫子。星穹列車のナビゲーターよ。」
「翡翠だ。よろしく姫子さん。」
「…御影だ。」
「私は星。」
「…てか列車のナビゲーターってなんだ?列車にナビゲーターって居るの?」
翡翠がそう言うと、なのかが答えた。
「姫子は星穹列車の全行動を管理してるんだー。凄いよね。」
「そりゃすげぇなぁ…」
「ここまで来る間、三月ちゃんに迷惑掛けられなかった?」
姫子の問いに翡翠は悩んだ。
「……特には掛けられなかったな。」
「それに、こんなそそっかしい奴は初めて見たぜ。」
「……それがウチの性格なの!今回は騒ぎを起こさなかったし、慣れればいいんだよ……ほら、丹恒は慣れてるよね?」
「俺には黙秘権がある。」
すると姫子が翡翠達を見て笑う。
「ふふ、若者はすぐ打ち解けるわね。もう仲良くなってるじゃない。」
「じゃあ行くわよ。アスターがあんた達は心配してるわ。」
「……俺、トイレ行ってきていいか?」
翡翠が下半身を押さえながら言ってきた。
「ムード考えろよ…」
御影が翡翠にツッコミをいれた。
「わりぃわりぃ。アスターって人と話といてくれ!」
そして翡翠はトイレに走って行った。
「……ウチも行ってきていいかな?」
「…三月…」
丹恒は頭を抱えた。
「三月ちゃんもなのね。分かったわ、でもすぐ戻ってきてね。」
「はーい!」
そしてなのかもトイレに向かった。
数分後…
「ふぅ~スッキリしたぁ…」
なのかはトイレから出た。
それと同時に翡翠も出てくる。
しかし、翡翠は姫子達とは逆方向に向かって行った。
(え?翡翠何処行くんだろ…?)
なのかは翡翠について行った。
翡翠がしばらく走っていくと、広い空間に出た。
「ひ、翡翠…待ってよ…」
「なんだ。なのかも着いてきてたのか。」
「そりゃ着いてくるでしょ!急に逆方向に走るんだからさ!」
「ま、そんな事はいい。………何処かに居るんだろ?」
「え?」
翡翠が剣を壁に投げると、ステルスで隠れていたデクターが現れた。
「え!?デクター!」
「おやおや、開拓者のみなさん。Bonjour。」
「やっぱり居たのか。」
「よく気付きましたね。」
「殺気でバレバレだぜ。」
「ふむ…では…消えてもらいましょうかね。」
デクターはコードを壁に差し込んだ。
すると、量化されたレギラーが召喚された。
それを見た二人は武器を手に取る。
「こいつらを倒して早く戻ろうぜ!」
「うん!」
その声と共にレギラーが武器を持って二人に迫ってきた。
「せやっ!」
翡翠は一刀を納刀して足蹴りを繰り返す。
そしてもう一刀でレギラー達を切り裂き続けた。
「えーい!」
なのかも負けじと弓でレギラーの頭に矢を当て続ける。
「やりますねぇ」
デクターは二人の戦いぶりに拍手をした。
「デクター!」
翡翠は光円激化剣をデクターに投げ飛ばした。
デクターはその光円激化剣をシールドで防御して、手に掴んだ。
「おやおや、いい剣ですね。これは貰っておきましょうか。」
「しまった!」
翡翠はショックを受けるところにレギラーが全方から襲いかかってきた。
翡翠はジャンプして回転斬りをしてレギラーを一掃した。
「ふう…」
「大丈夫?」
「ああ…」
翡翠は武器を納刀する。
「ほら、急ごうぜ。」
翡翠はなのかの手を握って走って行った。
「うわっ!ちょっと翡翠!引っ張らないでぇ!」
二人が走っていると、開けた場所に出た。
すると、目先には宇宙が見えた。
「すげぇ…」
「あ、あれ!」
なのかが向こうに指を指すと、御影達が見えた。
「おーい!」
なのか達も御影達の元に向かうと、何かが迫って来た。
「なんだ!?」
「…終末獣…ここまで追ってくるとはな…」
御影が剣を握りしめた。
「来るぞ!」
終末獣が近距離まで近づいてきた。
「そこっ!」
なのかが矢を連射するが、装甲が硬くダメージが無い。
「やっぱり腕から壊すか?」
「だな!おらぁ!」
御影の力強い一撃が終末獣の右腕に叩きつける。
「くらえ!」
翡翠の飛び蹴りも加えると、少しダメージを受けていた。
「しゃあ!」
「このまま腕を破壊するぜ!」
「なのか、星!左腕は頼む!」
「うん!」
「分かった。」
星はバットを持って左腕に攻撃し始めた。
「えいっ!」
星は何度もバットで叩く、しかしダメージは無い。
「御影どうしよう、効いてないよ。」
「俺に聞くな!」
御影はバク転しながら攻撃を避け続けていた。
「せやっ!」
「くらえ!」
翡翠は剣を一刀投げてワープする。
「そこっ!」
そして剣を掴んで右腕に叩きつけた。
その一撃で右腕が粉砕された。
「よしっ!」
「やったね!」
「この調子で左腕も破壊してやる!」
御影と翡翠は急いで左腕に向かって破壊した。
「あとは中央だけだ!」
「よぉし…」
翡翠は納刀して足にエネルギーを貯め始めた。
「!?」
(なんだ…いつもより力が漲ってる…)
翡翠は身体の違和感を感じた。
「うっ…」
「何…これ!?」
御影達は力を吸い取られるかのように倒れ込んでいった。
「よぉし…喰らえ!」
翡翠は走って高く舞い上がった。
「せやあぁぁぁぁ!」
そのキックが終末獣に命中すると、辺りが光で包まれていった。
『始まったね…君の物語が…』
『君はこれからたくさんの苦難が待ち受けるだろう。』
『しかし、君なら必ず"終点"まで歩む事ができるだろう…』
『そろそろ時間だ。』
『君が"終点"に辿り着くのを…楽しみにしているよ』
「………ん?」
翡翠が目を覚ますと、そこは宇宙ステーションだった。
「ここは?」
「あ?起きた?」
「なの…?」
翡翠が起きると、頭上にはなのかがいた。
「どういう状況?」
翡翠が辺りを見回すと、どうやら膝枕をされている状態のようだ。
「なんで膝枕?」
「えへへー…なんとなくかな。」
「そ…」
翡翠は一旦なのかから離れた。
「あの後ってどうなったんだ?」
「丹恒が言うには…ヨウおじちゃんが助けてくれたんだった。」
「ヨウおじちゃん?」
「うん。物凄く強いんだー!」
「会ってみたいかもな。」
「星穹列車って楽しそうだな。」
翡翠はなのかの方を見た。
「でしょでしょ!?」
「ああ!毎日が冒険なんだよな!?」
「うんうん!色んな星を回って…敵を倒して、開拓もする!いいでしょ!」
「いいなぁ…俺も星穹列車乗りたいなぁ…」
「なら乗る?」
後ろを振り向くと、姫子達がやってきた。
「お前も乗るのか?」
「お前もって…御影もか?」
「開拓の旅は良さそうだからな。」
「私も。」
星も頷いた。
「それじゃあ行きましょう!」
そして翡翠達は急いで星穹列車に乗り込んだ。
「ここが星穹列車かぁ…」
「ええそうよ。イメージしたものと違った?」
「意外と広いなぁって…列車なのに。」
「そう。」
姫子と話す翡翠は少し頭を抑えた。
「うっ…」
「大丈夫?」
「……ちょっと疲れたかも…」
「ちょうど、客室車両に空きがあるから、そこで休んだら?」
「助かる。」
そして翡翠は客室車両に向かって行った。
しばらく歩いて客室車両に辿り着く翡翠。
部屋が7つ程あった。
「ん?」
翡翠は歩いて一部屋に入った。
「翡翠。」
「星か。」
最初に入った一室は星の部屋だった。
星の部屋は意外にシンプルなものだった。
寝る用のベッドと机、本棚、それと小型の冷蔵庫が置いてあり、 必要なものは一通り揃っている。
「へ~。意外と普通なんだね。」
「そうかな?」
「まあいいや、邪魔して悪いな。」
翡翠は星の部屋から出た。
そして三番目の部屋に入った。
翡翠の部屋は棚に飾ってある色々なフィギュアに、ベッドと机、本棚、小型冷蔵庫、それに壁にはポスターが貼ってある。
「よっと…」
翡翠はベッドに横になり、そのまま眠りについた…
今回の登場人物
翡翠
謎パワーで終末獣を倒した。
御影
意外と戦闘狂。
星
感情表現気薄。
なのか
まだノンデリではない。
星穹列車
見た目は同じなだけの別物。客室車両の部屋数が増えていたりしている。