【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

41 / 120
「ステーション・ヘルタでの問題が終わったね!」

「ああ、やっと開拓の旅が始まるって事だな。」

「っと…その前に…」

「その前に?」

「その前に?」

「ちょっとおまけだよ!」

「…だそうだ。第四話どうぞ。」


episode.4:ワイヤー・アクション

「起きた?」

「なのか。」

翡翠が目を覚ますと、なのかが起こしに来てくれた。

「なんかあったか?」

翡翠がベッドから起き上がると、なのかはカメラを弄りながら言った。

「姫子が呼んでたから、起こしに来たの。」

「わざわざ悪いな。」

二人はベッドを出て、広間に向かった。

 

 

……

 

「食料不足だわ。」

「急だな姫子。」

姫子にそう言ったのは、地味な見た目の眼鏡のおじさんだった。

「あんたがヴェルト?」

「そう言う君が翡翠か?」

「ああ。なんか強そうですね。」

「別にそうでもないさ。もう歳だからな…」

「でも、俺達を助けてくれたのは…あんただろ?」

「ありがとな。」

翡翠がそう言うとヴェルトはフッと笑った。

「姫子。食料不足って言ったって…どこで買うんだよ?」

「丁度、近くに星があるから、そこで食材調達ね。」

「近くの星か…なんで場所だ?」

 

「辺境の星でね、ある巨大都市があるの。」

「その都市の名前は?」

 

 

「『キヴォトス』と言うらしいわ。」

 

 

 

 

 

 

そして列車は跳躍を開始した。

「こ、これが跳躍なのか…」

「三月転んだな。」

変な体制の翡翠と御影。なんとか立ち上がって、窓を見た。

「うおっ!?スゲェー…本当に別の星だぜ。」

「これが星穹列車の力なのか…」

すると姫子達が歩いてきた。

「凄いでしょ?これが星穹列車よ。」

「一体どんなテクノロジーを使っているのやら…」

御影がそう言って考えると、翡翠が肩を叩いた。

「それより、キヴォトスって場所に行ってみようぜ!俺待ちきれないよ!」

「ふふ、若者は元気ね。急いで調達して、ヤリーロⅥに向かいましょう。」

「はーい!ウチ行きたい!」

「私も。」

「俺はパスだ。」

なのかと星が手を上げて、丹恒はパスした。

「俺も行こうかな。」

「じゃあ俺も。」

翡翠と御影も手を上げた。

「じゃあ四人に頼もうかしら。」

「話が分かるね姫子さん!じゃ、開拓の旅にー?」

「「「出発ーッ!!」」」

 

そして列車は地上に停まった。

「とりあえず適当に買ってくればいいんだな?」

「ええ。頼むわね。」

そう言って姫子はドアを閉めた。

「じゃあ行きますか。」

「「うん。」」

なのかと星が同時に頷いた。

「どういう感じで行動する?」

「ウチ、星と行きたい!」

「俺は一人行動で。」

「じゃあ俺も一人行動だな。」

 

そして翡翠、御影、なのかと星はそれぞれ食材を買いに行った。

 

 

〜翡翠は歩き続けて、清楚なところにやってきた。

「どいつもこいつも…頭に輪っかがある…」

「そういえば…数年前にテラを旅してた時にも…天使の輪っかを持った人間を見かけたっけ…サンクタだったかな…?」

翡翠が悩みながら歩いていると、向こうで爆発音がした。

「なんだ?」

翡翠は爆発音がした場所に向かった。

「んん?」

「戦車か!?」

翡翠は剣を抜く、するとキャタピラ音を鳴らして戦車が出てきた。

翡翠より一際デカい戦車だった。

「…とりあえずやってみるか…!」

翡翠は戦車に走り出した。

戦車は砲撃してくるが、翡翠は砲弾を切り裂いて進む。

「せやぁ!」

地面に衝撃を加えて、砲台に乗る。

「ここか!」

翡翠は荒々しくハッチを開ける。

そこには砲弾が見えた。

「でやぁ!」

そこに剣を突き刺した。

翡翠は急いで戦車から離れると、戦車は爆散した。

「危ねぇ…」

翡翠は頬の汚れを手で拭き取った。

「見つけたぞ!」

「!?」

後ろを振り向くと、機械の兵士が銃を持って翡翠に構えてきた。

「構え!」

「……撃てッ!!」

 

すると一斉に銃を発射してきた。

「やべっ!」

翡翠はローリングしながら射撃を回避していく。

瓦礫を駆使して、弾丸の雨から逃げた。

「クソッ!なんだあいつら!」

「逃がすな!追え!」

兵士達は翡翠を追って行った。

 

 

 

 

 

 

 

〜御影はキヴォトスで食材調達に勤しんでいた。

「これは全部何円だ?」

「12064クレジットです。」

「分かった。」

御影はクレジットを払う。

「ありがとうございましたー。」

「他の三人は買えたかな…」

御影は頭で考える。が、あまり期待はしない事にした。

 

 

 

 

 

 

 

〜なのかと星も買い物をしているようだった。

「あ!あれ気になる!」

と言ってなのかは写真を撮っていた。

「それにしても、ここの人達にはなんで輪っかがあるんだろう。」

「なんでだろうね?天使なのかな?」

「うーん…」

星が悩んでいると、路地裏から翡翠が出てきた。

「星!なのか!」

「翡翠!どうしたのその傷?」

「ちょっとな…向こうから機械の兵隊が来てんだ。危ないから早く逃げてくれ。」

「分かった。」

そう言って星は逃げていった。

「え!?翡翠は?」

「俺も後で行く!」

「ほらなの。行くよ。」

星はなのかの腕を引っ張って行った。

 

「………」

「居たぞ!」

その声に反応して翡翠は剣を抜いた。

「見つけたぞ。」

「お前ら…一体何者なんだ!」

「お前に関係無い。死んで貰うぞ!」

すると、左の道路からも戦車が複数やってきた。

「マジかよ…」

「ここで貴様は終わりだ…」

そして銃が翡翠に向けられそうになったその時……

 

「そこまでだ!」

謎の声と共に、空からミサイルが飛んできた。

「何ッ!?」

「しゃがめ餓鬼!」

「え!?」

翡翠は言われた通りにしゃがむと、何処からか青年が居合切りで兵隊を切り裂いた。

「ふんっ!」

同時に大剣を持った狼の青年も出てきた。

「全員下がれ!」

そしてジェッド噴射で地上に着地してくるアーマーを装備した眼鏡の少年が、腕のガトリングガンで敵を一掃した。

敵は一瞬で破壊されてしまった。

「………もういいぞ。」

「…あんた達は?」

「話は後だ。一旦近くのカフェテリアで話そう。」

そして翡翠は青年達と共にカフェに寄った。

 

 

「俺は獅童士。ここ学園都市キヴォトスで先生をしている。」

「教師って事?」

「……そんな感じだな。」

士は眼鏡をクイっとくる。

「先日からカイザーコーポレーションの機械共が街に跋扈した。原因は…連邦生徒会に問題が起きたからなんだ。」

「はえー…」

「俺達はそいつを見つけ次第に破壊しているんだが…問題が発生した。」

「その問題は?」

すると士は資料を見せてきた。

「カイザーコーポレーションが開発を続けている軍事兵器だ。これを…キヴォトスニ向かわせるとの報告があった。」

「それってかなりヤバいんじゃないのか?」

「ヤバい…」

士は冷や汗をかいていた。本気で不味いことなのだと悟る翡翠。

「俺達はこの兵器を破壊したい。だが…警備が厳重でな…入りきれないんだ。」

「そこでだ、お前の力を借りたい。」

「俺に警備を突破しろって事?」

「簡単に言えばそうだ。お前のその走力なら、警備からも逃げられる筈だ。」

「…警備を突破するのはいいけど…その後俺はどうすれば?」

「好きにしてもらって構わん。そのまま来るもいいし、帰ってもいい。」

「分かった。やってやるぜ。」

「助かる。」

二人は手を組む。

そして握手を交わした。

「早速、行ってもらうがいいか?ルートはこの通りだ。」

士はスマホのデータを翡翠のスマホにインプットさせた。

「サンキュ。」

「あ、後これも。」

士はある物を翡翠に渡した。

「これは?」

「ワイヤー射出機だ。ミレニアムの技術の粋を集めて作ったスーパーアイテムだ。」

「半径500mも射出できる。しかも壊れにくい。」

「俺達は使わないからな。お前にやるよ。」

「わざわざ悪いな、こんなの貰って。」

「遠慮はいい。存分に使え。」

翡翠はありがたくワイヤー射出機を受け取った。

そしてカフェを出る。

「じゃあ行ってくるぜ!」

そしてワイヤーを射出しながらカイザーコーポレーションの基地に向かった。

 

「眩しいな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翡翠がしばらくワイヤーを使いながら走っていくと、基地が見えた。

「あれか!」

そして兵士達が翡翠に狙いを定めて乱射しまくった。

「はあっ!」

翡翠はそれをワイヤーを使って上手く避け続けた。

そして剣を一つ抜いて、更に駆け出した。

「食らえ!」

「ぐわっ!」

そして兵隊達をどんどん切り裂いていき、基地の防壁を乗り越えた。

「よしっ!」

翡翠は地面に着地すると、士に連絡を始めた。

「士。潜入成功だ。」

『すまない。後は任せろ。』

翡翠がスマホを切ろうとするが、物陰から兵士達の声が聞こえた。

 

「バリアを?」

「ああ。隊長が言っていた。」

「侵入者から"あの兵器"を守る為か?」

「そうらしい。"あれ"があればキヴォトスはすぐ制圧可能だ…」

 

「……悪い。まだやる事がありそうだ。」

『……そうか。終わったら連絡頼むぞ。』

「了解。」

 

そしてスマホの電源を切り、翡翠は潜入を開始した。

 




最初のクロスはブルアカでした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。