「いや、この騒動には何か裏がありそうだな。」
「え?そうなの?」
「ああ。しばらくはデクターとシルバーメインに追われる身になりそうだな…」
「それは困ったね…第九話どうぞ!」
「おーい!」
翡翠はなんとかなのか達と合流した。
「翡翠!遅いぞ!」
「悪い!逃げてたらな。」
翡翠はチリドッグを食べる。
「呑気な奴だ…冤罪で追われる身の癖によく食べられるな。」
「そうか?こういう時こそ落ち着いてランチタイムだろ?」
「…御影、翡翠。早く行くよ。」
そして星達は走って行った。
裂界の中に居るモンスター達を薙ぎ倒していきながら進んでゆく。
「裂界って言うから汚染されてるのかなと思ってたけど…」
「案外そうでも無いんだねー。」
なのかはカメラで辺りを撮りながら散策する。
「…それにしても、一体どんな理由でウチらを急に捕まえようとした訳?」
「ま、何かあったんでしょ。本人から直接聞いてみないとな。」
そして再び歩みを進めると、出口を見つけた。
「見ろ!出口だ!」
翡翠達は急いで出口の方に向かう。
「ッ!気をつけろ!」
御影の呼びかけに翡翠はブレーキをかける。
「ふっ、甘く見られたものだ。」
「ブローニャ…」
「裂界に侵蝕されてもここはベロブルグの一部。シルバーメインは誰よりもここに詳しい。鬼ごっこは終わり。武器を降ろして降伏しなさい。」
「しつこい!ウチらがなんの罪を犯したって言うの?こんなに追われる筋合い無いって!」
「私が受けた命令はあなた達を逮捕する事、詳しい罪状と判決は裁判員から説明があるはずよ。」
ブローニャは銃剣を突き立てる。
翡翠は口に付いたチリを拭き取り、武器に手を置く。
「…おいしっかりとした説明を要求する。それでは納得できん。」
「うんうん。」
御影は剣を握って、深く腰を降ろす。
星もバットを持ち、御影の要件に賛同した。
ブローニャは要件を説明し始めた。
「大守護者様はあなた達が私達を欺いたと説明した。あなた達の目的が、ベロブルグの建創者の管理体制を破壊する事だとね。」
「はあ、陰日向のあるおばさん!」
なのかが口を滑らすと、ブローニャの顔が引き攣った。
「大守護者様への侮辱は罪を重くするだけ、早く武器を降ろして降伏しなさい!」
「へっ、なのか。今のこいつに何言っても聞かない。ただ、今の俺たちは捕まるわけには行かないのさ!」
翡翠はなのかの肩に手を置いて言う。
「俺達のコンビネーションで、ここはなんとかするぜ!」
すると、シルバーメインの面々が攻撃を始めてきた。
「ふっ!」
御影は地面に手を置き、影に沈む。
「何!?」
「どこに行った!」
シルバーメインの背後に忍び、そのまま居合で仕留める御影。
「アウトー!」
星はバットを使って兜に打撃を加えてゆく。
時々来る攻撃を回避しながら、着実にバットを頭に当ててゆく。
「へっ!ブローニャやるな!なかなかの腕だ!」
「…翡翠。認めたく無いけど、あなたの剣の腕は…誰よりも上ッ!」
「……そりゃどうも!」
翡翠はサマーソルトでブローニャの武器を蹴り上げて、ワイヤーを飛ばす。
「キャッ!」
ワイヤーがブローニャの腕を拘束する。
「そこで、大人しくしてな。」
「クソッ…!外れない!」
「キヴォトス証だからな。」
すると、横から階段から何かが落ち、コロンと音がした。
次の瞬間、その何かが爆発し、辺りに煙が起きた。
「げほっ!げほ…これは…催涙ガス!?」
「うっ…」
翡翠達は息が出来なくなり、倒れ込んだ。
「義理はしっかり返す。それがこのサンポなのです。」
…………
「ん…んん?」
翡翠が目を覚ますと、そこはベッドの上だった。
「おはよ翡翠。」
「なのか。」
横を見ると、なのかも起きていた。
「ここ、何処なんだろう?」
「さあな。てか、俺が起きるまで待っててくれたのか?」
「え!?…あー…まあ一応は…?」
「一応?」
翡翠はベッドから立ち上がり、部屋を見回す。
質素で家具が少なく、広々としている。
「他のみんなはもう起きたのかな?」
「多分。外に出てみよう。」
二人はドアを開けて、外に出て驚愕した。
「うわぁ〜…」
「おお…ここ…ベロブルグ…だよな?」
「…あ、ここが下層部なんじゃない?前に小耳に挟んだんだけど、ベロブルグには上層部と下層部があるって。」
「よく聞いてたな。」
「星や御影達、どこに居るのかな?」
翡翠は考える。
「とりあえず、辺りを散策しながら、話を聞いてみよう。」
「あいあいさー!」
そして二人は聞き込み調査を始めた。
………
翡翠はある路地を歩いていると、突然殺気を感じた。
「!」
翡翠は空から襲撃する剣を受け止める。
(重い…!)
「お前誰だ!?」
「お前も誰だ!?」
一旦、距離を置く二人。
翡翠を襲撃したのは赤い髪と黄色いメッシュが入った翡翠と同年代の青年だった。
「おい!いきなり襲ってくるなんて、正々堂々はどうしたんだ?」
「…知らない奴が居るから襲うに決まってるだろうが。」
青年は大剣を帯刀し、拳を握る。
「穏やかじゃなさそうだな。」
翡翠は剣を抜く。
「ハアッ!」
「でやっ!」
二人は剣を抜いて走り出していく。
剣がぶつかり合い、火花が知ってゆく。
「なかなかやるな!」
「そっちこそ!」
翡翠は青年の股間に金的する。
「〜〜〜ッ!!」
「あっ…ごめん…」
青年はその場に倒れ込んでしまう。
「だ、大丈夫か…?」
青年は悶絶しながら立ち上がり、翡翠に金的した。
「あああああああ!!!」
「お返しだこの野郎!」
「なんだとッ!?」
そして二人は髪を引っ張り合い、殴り始めた。
その殴り合いはしばらく殴り合い、そして二人は距離を取る。
「やりやがったなぁ…!?覚悟しやがれ!」
青年は大剣を抜き、力を溜め込んだ。
すると、剣の形が開き、そこからエネルギー刃が発生した。
(こりゃやばそうだな…)
翡翠は逆手持ちの刀を鞘に納めて、もう一つの刀に力を溜めた。
「くたばれぇっ…!」
「行けっ!」
青年は凄まじい力で大剣を振り下ろす。
翡翠は凄まじい速さで剣を振る、すると刃型の衝撃波が飛んでいく。
その攻撃がぶつかり合い、そのまま爆発した。
二人はその攻撃でお互い吹き飛ばされた。
「ぐっ…強い…」
「はあ…はあ…」
そして二人は再び拳を握り始めた。
すると、その辺りが振動した。
「な、なんだ!?」
翡翠は上を見ると、巨大化したガンロイドが現れた。
「…デクターめ!」
「…なんだあのデカさは…!?」
青年は屋根にジャンプし、滑空して行った。
「滑空すんのかあいつ!」
翡翠は走り出していく。
「みんな!カイタクオーで行くぞ!」
「了解した。」
丹恒は端末のアプリを押そうとするが…
「ガンガン!」
ガンロイドはライフルを撃った振動で丹恒は端末を落としてしまった。
すると、滑空で飛んできた青年が丹恒の端末を手に取った。
『みんな!開拓合体だ!』
『カイタクギア・アクティブ』
「開拓合体!」
『合体シフト・オン!』
『ダンプ!フォーミュラ!ジャイロ!ドーザー!マリン!』
『開拓フォーメーション!』
そしてマシンは徐々に変化していき、カイタクオーが完成した。
「完成!カイタクオー!」
翡翠が名乗り、辺りを見る。
「!?なんでお前が!?」
「丹恒じゃないのか…」
「拾ったんだよ。」
翡翠はしばらく悩む。
「…まあいいや!お前名前は!?俺は翡翠!」
「俺はアクセル!よろしくな!」
「そっか。じゃあアクセル。豪快に行くぜ!」
「はいよ!」
そしてカイタクオーは進んでいく。
ガンロイドに殴る。
「ガーン!」
「ぜやっ!」
しかしカイタクオーも負けじと拳を振るう。
「決めるぜ!」
カイタクオーは高くジャンプした。
「これでトドメだ!」
そしてカイタクオーは高く飛び上がってキックした。
「!?!??」
ガンロイドの頭部に激突し、ガンロイドは爆散した。
…………
「…悪かったな。」
アクセルは頭を書いて謝罪してきた。
「気にしてねぇっての。」
「…で?サンポがお前達を連れてきたのか?」
「あの野郎のせいで、俺達は苦労してるんだよ。」
御影は怒りを見せた。
「…まあいいや。改めて、俺はアクセル。地炎のメンバーだ。」
「…とりあえず、地炎に用があるんだよな?」
「ああ。」
「それじゃあ案内するぜ。こっちだ。」
そして翡翠達はアクセルに着いて行った。
それを遠くから見る紫髪の少女が居た。
「あいつ…」
彼女はゼーレ。彼らと遭遇するのもそう遠く無い…。
アクセル
CV:石川界人
属性:炎
運命:巡狩
地炎のメンバー。変形機構を備えた大剣と、格闘技を使う。
体を広げて滑空できる。
ゼーレ
CV:中原麻衣
地炎のメンバー。高速で鎌を振るう少女。