【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

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「俺とブローニャ、それと地炎組の四人でリベットタウンに向かった。」

「ウチらが寝てる時にそんな事してたの!?」

「うん。アクセルのパワーとゼーレのスピードは優れたものだ。」

「そう言う話じゃ無くて!何にも無かったの!?」

「え?なんも無かったけど?」

「ホントかなー?第十一話!早く!」

「いつもより焦ってない?」


episode.11:合体攻撃

「ここだ。」

アクセルとゼーレに案内されて、目的地のリベットタウンにやってきた。

「……懐かしいな。俺とゼーレは、昔ここに住んでた。」

「そうだったのか。」

「孤児院生まれでな。今は、裂界に侵蝕されて、住めなくなっちまったけど……」

「そうだったのか…悪いな。」

「気にすんなって。過ぎた事だ。」

アクセルはそう言って、歩き続ける。

四人は見晴らしのいい高台からリベットタウンを眺めた。

「…あれだ。あの丘にあるのがナターシャが管理してた孤児院だ。餓鬼の頃は、幼少期の半分はあそこで過ごしてた。」

「ん?」

翡翠がブローニャの方を見ると、少し悩んでいるように感じた。

「どうした?」

「いえ、ただ何処かで見たような気がして…なんでもないから気にしないで。」

「……変な奴。」

四人は高台の下にある市場で目的の物を探す。

「……あれ、無い。」

「んー…じゃあ別の場所に行ってみるか。」

そして四人は市場を走り回った。

モンスターを薙ぎ倒しながら、物資を探し回る。

「あ〜!何処にもねぇ!」

「クソッ、流浪者に物色されたんじゃねぇの。」

「裂界のモンスターは人間のアイテムを必要とはしない。じゃあ…誰かが物色したって訳ね。」

ブローニャは地面に足跡があるのが見えた。

アクセルは地面に触って目を閉じた。

「……………」

翡翠はアクセルの奇妙な行動について聞いた。

いくらなんでも、地面に触って目を閉じるのは奇妙と感じるからだ。

「…なあゼーレ?あいつ何してんの?」

「…アクセルの不思議パワーよ。あいつ、地面に触って誰が通ったかを確認できるの。ま、追跡に便利って訳ね。」

「見えた。向こうだ!」

アクセルが走っていくと、ゼーレ達も追っていく。

 

…………

 

そして、しばらく走っていると、向こうに何やら少年が居るのが見えた。

「ん?あれは…エリック?」

「おいこら餓鬼!なんでこんなとこに居るんだよ!」

「ゼーレ、こいつは?」

アクセルがエリックと話している最中、翡翠はゼーレで小声で話しかける。

「こいつはエリック。有名なコソ泥。今着てる服も他の餓鬼から盗んだ奴。」

「悪ガキだなー。」

 

「で?鋼板と包帯で何するんだ?」

「…200」

「あ?」

「…200ガルド…」

「嘘だろ?こんな時に交渉かよ!?」

「200ガルドって高いのか?」

「……別に高くは無いけど…今財布持ってなくて…」

「間に受けんな。いつもの手口だ。で、どうなんだ。またオヤジを言い訳にしたら…」

アクセルは殺気を漂わせながら剣を握ろうとする。

「うぅ……」

「アクセル、もうやめとけって。」

翡翠がアクセルを止める。

翡翠はエリックに近づき、懐からある物を取り出した。

「エリックだっけ?足しになるか分かんないけど、これ。」

それは、美しい輝きを放つ宝石だった。

「こ、これは?」

「これはオパールって言ってな。これを目利きできるやつに売れば、高く売ってくれるはずだ。」

「ぐすっ…ありがとうお兄ちゃん!俺…」

「これを機に、物なんて盗んだりするなよ?いいか?」

「分かった!俺絶対もう盗んだりしない!」

「じゃあ指切り。嘘ついたら、こわーいアクセル兄さんが襲ってくるからな。」

「ありがとう、名前の知らない兄ちゃん!ここにある物全部兄ちゃんたちにやるよ!」

そしてエリックはそのまま去って行った。

 

「頭上に注意しろよー!」

……………

「いいのかよ。あんな貴重な物。エリックに渡しちまって。」

「いいんだよ。困ってんなら、助けなきゃな。」

「…例え、その行いが偽善だとしても、俺は困ってる奴は見過ごせないんだ。」

翡翠の言葉にアクセルは黙った。

「そっか。お前らしいな。」

「そうかな?」

そして四人が歩みを進めようとすると、翡翠の頭に電撃が走った。

 

「…!…なあ、ちょっと迂回しないか。嫌な予感がする。」

「は?いきなりかよ。」

「商店街って…こっちか?」

「そっから行くつもりなのか?」

アクセルは暫く悩んだ後、翡翠に賛同した。

「分かった。ゼーレ、ブローニャ行くぞ。」

アクセル達は翡翠に着いていくように歩いて行った。

アクセルは急に翡翠の事が気になった。

(確かにさっき確認した時に…孤児院の道は封じられていた…)

(あいつの能力なのか…?)

 

数分も歩いて漸くして孤児院に到着した。

 

「ここだな?」

アクセルとゼーレが目的の物を探している間、翡翠はブローニャと話していた。

「…私…なんだかここに見覚えがある…」

「そうなのか?お前上層部の生まれじゃ?」

「うーん…どうなんだろう…分かんない…」

 

そしてアクセル達が落ち込んだ表情をしていた。

「無かった。」

「は?嘘だろ?」

「本当だよ。畜生…」

アクセルが壁に拳をぶつける。

しかし、そんな余裕は無く、後ろからストーンロイドが現れた。

「チッ、お前が来やがったか!」

「ちょうどいいわ!包帯が無かった腹いせにあんたをボコボコにしてやる!」

二人は武器を構えてストーンロイドに向かって行った。

「ブローニャ行くぜ!」

「うん!」

ブローニャは銃剣で援護射撃を行い、翡翠は剣を抜いてストーンロイドに走って行く。

三人の攻撃が命中するが、ストーンロイドの硬い外皮に弾かれた。

「畜生!硬すぎる!」

「何か…奴に対抗できる武装があれば…」

アクセルがそう言うと、翡翠の宝石が光を放ち始めた。

「!?」

六つの宝石を取り出すと、それがゼーレとアクセルに飛んでいき、残った三つの宝石も何処かに飛んで行った。

「こ、これは…?」

すると、宝石は武器に変化した。

「凄い…翡翠の宝石が武器になった…」

「…よく分かんないけど…これなら行ける!」

三人は武器を持ち替えてストーンロイドに攻撃を再開した。

「おりゃ!」

翡翠の剣が攻撃をすると、ストーンロイドの腕にヒビが入った。

「!効いてるぜ!」

「それが判ればこっちのもんだ!」

アクセルは至近距離まで近づいてストーンロイドの胸部分に連射する。

「グゴゴゴゴゴ!」

「そらっ!」

ゼーレも続いてクローで回転攻撃を続ける。

 

「そろそろトドメだ!」

三人の武器を連結されていく。

「「「『トリプルバスター』!」」」

武器を連結させてストーンロイドに構える三人。

 

「「「バニッシュ!」」」

そして超加速された弾丸がストーンロイドを貫いた。

「ウガガガガガ」

そしてストーンロイドはそのまま爆散していった。

 

…………………………

 

そして、ひたすら目的の物を探し続ける事数時間。

「あっ!これよ!見つけたわ!」

「殆ど無傷だ。やったな。」

ゼーレとアクセルは拳を合わせる。

「一応、アルコールの使用期限は確認した方がいいと思う。期限が切れてたら効果も落ちるだろうから。」

「そうだな。えーっと…ん?これは?」

アクセルが謎の物体を発見した。

「そ、それは…私が小さい頃に持っていた物…」

「え、ブローニャの小さい頃の?それって間違いないのか?」

「昔、ここに来た事があるのか?」

翡翠はそう言うと、ブローニャは頷く。

「思い…出した。私は、昔ここに住んでいた。建創者に連れて行かれ、カカリア様に引き取られるまで……ここに住んでた…私は…下層部の人間だったんだ…」

「ブローニャは下層部の人間…?てかっ、カカリアって『大守護者』の…」

「そう、私は建創者によって定められた継承者。将来、ベロブルグを率いる『守護者』になる存在。」

「………」

「でも、どうして今まで思い出せなかったんだろう。小さい頃の記憶がはっきりしない…」

「…もしかしたら、カカリアが細工でもしたんじゃ?」

「それはあり得るかもな。」

そして三人は考え込んだ。

それからはブローニャの話が続いた。

守護者が極秘で選ばれる事や、その際の記憶を消す事。

 

など…

それを聞いた翡翠がブローニャの前に立った。

「ブローニャ。お前、少し背負い過ぎだって。自分を追い込もうとするな。」

「ベロブルグの未来の守護者として…私は常に自分の行いと考えを見つめ直す必要があるから…」

「…ま、俺はブローニャの意思を尊重するさ。」

そう言って翡翠はブローニャに肩を置いた。

 

「…なあ、アクセル…ちょっと二人にしてやろうぜ。俺達は陣痛剤を探そう。」

「…それがいいかもな。」

 

そしてアクセルと翡翠はこっそりとゼーレ達から離れ、陣痛剤を探しに向かった。




この世界の通過について(妄想)
各作品によって通貨が違います。(願望)

1モラ=1円(原神)
1ガルド=10円(テイルズ、スタレ)
1龍門幣=10円(アークナイツ)
1クレジット=100円(ブルアカ、ゴッドイーター)
1信用ポイント=0.5円(スタレ)


【今回の用語】
マルチウェポン
翡翠やアクセルが持つ個別装備。
合体させる事で凄まじい威力を発揮する。
レッドスラッシャー
翡翠が所持する個別装備。オリハルコン製の刃でどんな硬いものでよ斬り裂く。

ブラックボウガン
アクセルが所持する個別装備。毎秒0.5秒の速度でエネルギーの矢を連射可能。

バイオレットクロー
ゼーレが所持する個別装備。オリハルコン製の鋭い爪を持つ。
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