【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

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「崩壊スターレイルが一周年だったらしいな。」

「だったら俺たちも出るしかないと言うわけだ。」

「でも〜…もうそれ3日前の話だよね?」

「何ィ!?俺の計算が狂ったか…」

「まあまあ…じゃ、episode.22。始まるよ〜♪」

「22話では無いのか。」

「細かい事突っ込んだら負けだよ。」


episode.22:共演芝居・エクストリーム

 

○○○○○

 

「……」

青年は眼鏡を拭きながら、風を感じていた。

「どしたの?」

「いや…悪しき魂の気配を感じてな…」

それを聞いた少女は驚いた表情を見せた。

「…何処から?」

「…向こうだ。すぐ行くぞ。」

そして二人はすぐさま飛び去っていった。

 

 

…………………………

 

その頃、なのかはため息を吐いていた。

「どうしたのなのか?」

星と御影が心配そうになのかに寄ってきた。

「…相談なら乗るぞ?」

「…聞いてくれる?」

「うん。」

「…実はね…ウチ…」

 

「………翡翠の事…好きになっちゃったの。」

なのかは頬を赤らめながらそう言った。

それを聞いた二人は、無関心そうに頷いた。

「え!?ちょっ…重要な事だったよね!?」

なのかは机を叩いて叫んだ。

しかし、星は笑いながら言った。

「いや、知ってたよ。」

「え」

「…最近、なのかが翡翠を見る目がうっとりしてたからね。」

「ああ。あれは恋の目だ。俺には分かる。」

御影と星はそう言ってジュースの飲む。

「あうぅ…バレてたなんて…」

なのかは顔を更に赤らめる。機械がオーバーヒートするほどになのかの体は火照ってしまっていた。

それを見た二人は内心ニヤニヤしていた。

……どうやらこの二人はなのかの恋を応援しているようだった。

「告白はしないのか?」

「……したいよ?だけど……翡翠ってあんな感じだからさ?」

「……確かに。」

「難しいよな。あいつ、周りのことばっか考えるし、鈍感だし、恋愛経験ゼロだし。」

星は昔翡翠にされた嫌がらせを苦々しく思い出しながら呟いた。

「そうだよなぁ……多分、あの感じじゃ告白されても『自分には釣り合わない』とか言って断るだろうな。」

「ウチ、どうすればいいんだろ……」

「……よし!なら俺達が手伝ってやる!」

「え?」

「そうだな!俺も手伝うぜ!」

「……いいの?」

「ああ!」

「勿論だ。」

なのかは二人の手を取った。

「ありがとう!御影!星!」

「礼には及ばないよ。」

「俺達が告白できるよう手伝うだけだからな。」

「……ホントはさ、二人にも協力してほしいんだ。ウチだけなんて心細いし……」

「……仕方ないなぁ。翡翠を振り向かせる為に一緒に頑張ろうぜ!」

「……うん!」

こうしてなのかの恋路を手助けする事になった二人であった。

「聞き捨てならないわ!」

すると、後ろから符玄が走ってきた。

「……符玄?」

なのかは不思議そうに彼女を見つめた。

「私も翡翠の事が好きなの。」

「え?」

「同じく。」

「……え!?」

(どうしよう!?まさかブローニャの他にもライバルがいたなんて!)

(でも、負けないよ!ウチが絶対に翡翠を振り向かせてみせる!)

なのかと符玄の間に火花が散った。

それを横目に見る御影と星。

「バチバチだね。」

「ああ、翡翠に響いたらいいな。」

「そうだね。」

二人は呑気にそんな事を言っていた。

「ねぇ、符玄。」

「何?なのか?」

「ウチらライバルじゃん?だから……正々堂々と戦おうよ。ウチは卑怯な手は使わないから!」

「……分かったわ。」

こうしてなのかと符玄の恋路を手助けする戦いが始まったのだった……

 

☆☆☆☆☆

 

「デクター何処にいるんだ?」

俺、アクセル、ゼーレの三人でデクターの捜索をしていた。

「何処にいるのかしらね。」「さあな、翡翠。何か感じられないか?」

俺は目を閉じて、風を感じた。

「……変わらない。風が怯えてる。」

「手掛かりは無し…か…二人とも、ここは手分けして探しましょう。」

「「おう。」」

そして俺達は散開して、デクターを追うことにした。

……数分後、ゼーレから連絡が掛かってきた。

『二人とも!アイツを見つけたわ。今すぐこっちに…っきゃあ!』

 

ゼーレからの連絡が途絶えた。

何かあったに違いない。俺は急いで走り出してゼーレの元に向かった。

向かう途中で、俺は御影やなのか達に連絡をして走り出して行った。

 

……………………

 

そこに向かうと、ゼーレが頭から血を流して倒れているのを発見した。

「ゼーレ!」

アクセルがゼーレの元に急いで向かう。

その奥には、三体の怪人が立っていた。

「お前達…何者だ!」

俺がそう言うと、デクターがワープでやってきた。

「彼らは私が複製したエネミーデータです。戦闘力も彼らと同等ですよ?」

「…右からそれぞれ『虐殺ののベーダ・ドレイク』『鎌鼬の凱モン』『ギガノイドの10チシャ』と…言った並びですね。」

「チッ…行くぞ翡翠!」

俺は御影と共に走り出して、三体の怪人に向かって行った。

 

「ワシに挑むか…!愚かな!」

ベーダ・ドレイクが超音波を発して、俺達の元に向かわせてくれなかった。

「おせぇなぁ!」

凱モンが風のように素早い攻撃を仕掛けてきて、10チシャがミサイルで俺達を一掃した。

「フフフ…全くもって愚かだ…貴様らが私たちに勝つ可能性は0.001%にも満たない。」

「くっ…格が違うのか…」

すると10チシャが凱モンとベーダ・ドレイクと何かを話し合った。

「あの翡翠という男を貴様らは潰せ。私はその他を仕留めさせてもらう。」

「ふっ、いいだろう。」

「ケッ!気乗りしねぇがやってやるよ。」

 

○○○○○

 

10チシャは有言通りに御影達を追い込んでいた。

「…ふふ…やはり愚かだな…」

「チッ…」

「御影!」

星が御影の前に立ち、散弾を撃ち込む。しかし10チシャはそれを安易と弾き返した。

「くっ…」

「私のルナチタニウム合金では、貴様の攻撃は通用しないぞ?」

 

「それは…」

「どうかしらっ!?」

しかし、背後からゼーレとアクセルの同時攻撃が迫ってきた。

「何!?」

「残念だったわね!私はこう見えても頑丈なのよ!」

アクセルは鎌を回転させて10チシャにぶつける。アクセルは大剣を展開し、エネルギー刃で燃やしながら振り回して行った。

「くっ…」

御影は星の槍を持ち、二刀流にして振り回していく。

「小癪なぁ!」

10チシャは怒りに震えて、ミサイルを撃ち込む。三人はそのミサイルを回避し、足にエネルギーを溜め込んだ。

 

「「ハアッ!!」」

ゼーレとアクセルが10チシャに回し蹴りを繰り出した。

その攻撃で10チシャは吹き飛ばされ、各部分から爆発して行った。

 

「…ぐっ!この私がやられるなどと…!」

そう言い残して10チシャは去って行った。

 

…………………

「間一髪であった…奴らめ…次こそは必ず…!」

10チシャは拳を握って足を引き摺りながら歩いていると、前から何者かが歩いてきた。

「…キ、キサマは…!」

「…俺は…風雲…」

そう言って風雲は鞘から刀を抜刀して、歩いてきた。

 

「…決める…!」

「邪魔をしよって…!」

風雲が刀にエネルギーを溜め込み、飛び上がって切り裂いた。

 

「ぐっ…ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

その斬撃で10チシャは爆散して倒れ込んだ。

その体は徐々に消え掛かっていた。

「ば、馬鹿な…何故…私…が…」

 

「………敵としては弱すぎる…もしかして偽物?」

風雲はそんな事を考えながら、その場を去った。

 

……………………………

 

その頃、翡翠は龍狼形態になって二体を相手取っていた。

「チッ!小癪な奴め!オラァ!」

凱モンは真空波を飛ばし、翡翠はそれを弾き返して、背後から攻めた。

「愚かな!」

ベーダ・ドレイクば超音波で翡翠を吹き飛ばした。

「…弱いな。貴様はワシに殺される運命にあるようだ…」

「…ふん!やっぱり雑魚か!詰まんねぇな!」

「クッソォ!どうすりゃいいんだ!」

翡翠が倒れて、不貞腐れていると、星核の声が聞こえてきた。

 

『諦めるのか』

『お前はここで諦めてはならぬ。』

『立ち上がれ、翡翠』

(言われるまでもねぇ…!)

翡翠は立ち上がって、星核の力を解放した。

 

「何!?」

ベーダ・ドレイクは驚いた表情を見せていた。

「こ、これは…」

翡翠は自分の体を見ると、青い狼の装飾した装備を纏っていた。

それを見た凱モンは一度後ずさるが、すぐに自身を奮い立たせた。

「ふざけやがって!お前ぶっ倒してやる!」

そう言って凱モンが走って行こうとすると、空から無数のビームが降り注いで行った。

「ぐっ!?この攻撃は…!?」

「!?」

翡翠が後ろを振り向くと、謎の青年と少女が歩いてきた。

「…やあ。」

「お前は…?」

「今は多くを語るまい。共に奴らを倒すぞ!」

「また復活したなら〜ぶっ潰したげる!」

少女は杖のような武器を取り出して走っていく。

青年も両手足の武装を展開して殴りかかって行った。

「俺も負けられねぇ!」

翡翠も剣を抜いて、瞬間移動で二体の元に向かって行く。

 

「そりゃ!」

「どりゃぁっ!」

少女と青年の攻撃がベーダ・ドレイクに迫って行く。

「貴様らァ!またしてもワシの邪魔を…!」

「また復活したのなら、何度でも駆逐してやる!」

「そうそう!死者は大人しく!地獄でおねんねしてよ!」

二人は同時に足蹴りを喰らわせた。

余所見をした凱モンも翡翠が殴りかかって吹き飛ばした。

「ふんっ!」

青年は背中の翼からファンネルを飛ばして、ベーダ・ドレイクの羽をもぎ取った。

「そこっ!」

少女は砲撃で吹き飛ばし、青年がキャノン砲で吹き飛ばした。

ベーダ・ドレイクはそのまま蒸発した。

「グワアアア!!」

 

「チッ!ベーダまでやられたのかよ!」

「余所見してんなよ!」

翡翠は高速移動で凱モンの装甲を破壊した。

「ちくしょう!こんなところで…!」

 

倒れ込む凱モンに翡翠の横に並んだ。

「行くぞ。」

「ああ!」

二人はエネルギーを溜め込んで、高く飛び上がった。

「行け行け!ゴーゴー!」

「はあああぁぁ!!!」

 

二人のキックは凱モンを貫き、そのまま凱モンは爆散した。

 

 

☆☆☆☆☆

 

「………ふう…」

翡翠はため息を吐いて、地面に座り込んだ。

「…あんたら、ありがとな。おかげで助かった。」

「ふふふ、気にしないでって〜。」

花火はいつも通りの口調で答えた。

すると、向こうから翡翠達の仲間も集まってきた。

 

「しかし、俺たちは会うのはまだ早い。」

俺達はカードセルラーを取り出して、それぞれカードを読み込ませた。

「『メモリーフライ』」「『ウィンドライブ』」

 

『EXPAND WASHING POWER』

『EXPAND WINDDRIVE POWER』

 

カードを力を読み込ませ、俺達は俺たちを出会った事を知らせないために翡翠の記憶を消して何処かに飛ばした。

それをやり終えた花火が俺に聞いてきた。

「ホントに良かったの?」

「…ああ。まだ会うには早いからな。」

そう言って、俺は振り返ってその場を去ることにした。

「じゃあな翡翠。」

「あ、待って〜!」

 

二人はその場を立ち去った。

花火が俺の近くまで追いつくと、手を繋いできた。

 

はあ…やれやれ…

 

………翡翠、俺達はまた会うだろう。だが、次に会う時の俺達は"俺達"ではないだろうがな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………

「さて始めましょうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




朱激龍/蒼激狼
翡翠の新しい強化形態。長期戦を得意とした朱激龍形態と翡翠の得意とする高速戦闘を得意とした蒼激狼の二形態を切り替えて戦う。

叢雨
CV:小西克幸
ピンチの翡翠達に手助けに来て複製エネミーを瞬殺した。近距離と中距離と遠距離に対応した装備で戦う。

花火
CV:上田麗奈
ピンチの翡翠達に手助けで来て翡翠達のサポートを行った。足癖が悪い。砲撃と剣撃を組み合わせた武器を使用する。

風雲
CV:鬼頭明里
10チシャの前に現れたとある世界の主役。凄まじい力で10チシャを瞬殺した。

【デクターの複製エネミーデータ】
虐殺のベーダ・ドレイク
CV:谷昌樹
蛾のような見た目をしているある軍団のボス。斧による荒々しい攻撃と超音波を発する。

鎌鼬の凱モン
CV:鈴木千尋
両腕に鎌のような刃物を装備したとある集団の首領。素早い斬撃と風による攻撃で敵を翻弄する。

ギガノイドの10チシャ
CV:小杉十郎太
鎧武者のような大柄且つ屈強な見た目のロボットでとある組織の首領。ミサイルによる爆撃と的確な指揮による戦術を得意とする。
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