「ああ。しかし、俺たちがテンクウジンを奪った事を知られたら、とんでもないだろうなぁ。」
「でも、私達は負けないよ。新しい力も手に入ったからね。」
「お、じゃあ楽しみにしてるぜ。」
「ん、25話。始まるよ。」
○○○○○
「デクター様。どうなされますか。」
デクターは椅子に座りながら、イライラしていた。折角のテンクウジンを奪われ、内通者から伝えられた翡翠の戦線復帰も相まって、非常にイライラしていた。
それを慰めるようにゴーストロイドが語りかけていた。
「…ゴーストロイド。同士を集めなさい。作戦会議を始めます。」
「ハッ!……しかし、具体的にどんな作戦を?」
「総攻撃です!全軍でこの船を破壊します!」
デクターは声を荒らげ、ゴーストロイドに命令した。
ゴーストロイドはすぐさまお辞儀をして、その場を後にした。
(こんなところで私の計画を止めさせる訳にはいかないのですよ…)
そして、とある壁の片隅に朱雀が腕を押えて蹲っていた。
「あっ…がっ…ぐっ…」
ラビッドシンドロームによって朱雀は凄まじい高熱と激痛で苦しんでいた。
(頭が割れる…息がしずらい…)
(これが俺の望んだ力なのか…?)
(誰か…助け…)
自問自答を繰り返し、助けを懇願する。
しかし、その声は誰にも響かず、ただ虚空に消えていった。
………………………
その頃、翡翠となのかは御影達と合流していた。
「…翡翠、本当に大丈夫なのか?」
「おう。怪我はもう大丈夫だ。」
「すごい治癒能力…星核の力のお陰でもあるのかな?
星は翡翠の腹をツンツン触って言った。
「それで、これからどうするの?デクターって奴を倒しに行くの?」
「だな。一気に攻め込まれたら大変だ。俺達から一気に攻めかかる。」
翡翠達がそう言い合っていると、何処からか爆発音がした。
翡翠がベランダから確認すると、海から謎の宇宙船が向かってきていた。おそらくデクターがいるだろうと翡翠は考えていた。
「みんな行くぞ!」
「おう!」
御影とアクセルが飛び出して、魔陰の鎧に侵食された敵を倒していく。
「俺も行くぜ。」
翡翠は龍狼形態になり、海に飛び出して行った。
なのか達は武器を構えて、空からくる魔陰の鎧の敵を迎撃していった。
…………
「…!」
翡翠は空から来る攻撃を回避した。
敵が誰か見ると、それは朱雀だった。身の丈に合わない大剣を持ち、歯を食いしばっていた。
「………!」
翡翠が朱雀の顔を見ると、何やら全身の血管が浮き彫りになっていた。
「…こ、これがラビッドシンドロームか!?」
「ぐううぅっ…!」
「……ッ…デクターァ!」
翡翠はラビッドシンドロームを打ち込んだデクターに怒りを露わにした。
そして剣を握りしめる。
「がぁぁぁ!」
「朱雀!」
暴れ散らかす朱雀に剣を振る翡翠。二人の激闘は他の接触を許さなかった。
それを横目から見る青雀。
「………」
「でやぁぁぁあ!!」
翡翠は朱雀の刃をへし折り、エネルギーを纏った足蹴りを繰り出して吹き飛ばした。
「…眠れ…!」
「グワァァァァァ!!」
翡翠は朱雀に乱舞を繰り返し、その辺の地面に叩き伏せた。
☆☆☆☆☆
「御影!」
私はガンランチャーで敵の脳天を正確に撃ち抜く。
「くっ…ちょっと数が多い…」
そう呟く暇も無く、敵は迫ってくる。
「…!」
私は向こうから迫ってくる太刀を持った敵に遭遇した。
「あの武器…取れる!」
「やっ!」
太刀を構えて殴りかかる敵を踏みつけて、ガンランチャーを撃ちながらローリングし、敵が落とした太刀を拾い上げる。
(この太刀…炎の槍と同じ…)
私はそう思い、ライフルとランチャーをしまって太刀を抜いた。
「行くよ!」
走り出して、敵を居合で真っ二つにしていく。
爽快感があるけど、使いにくいな…御影に渡しとくか…
「…!」
私が避けても敵は迫ってくる。
すると、通信機から姫子の声が聞こえてきた。
「姫子!」
『聞こえる?丹恒がそっちに向かったわ。丹恒、援護頼める?』
『任せろ。』
すると、水上から水の龍が現れた。
「な、何!?」
私が地上を見ると、そこには見知らぬ姿をした丹恒が居た。
「…あいつ…なんか雰囲気変わった?」
ゼーレがそう言うと、私は「多分ね。」と言って頷く。
ツノに長い髪の毛、だいぶ前の丹恒とはかけ離れてる。
「…なんか凄い…」
「ええ…手助けにはもってこいね!」
ゼーレはそう言って、目を赤くして高速移動で敵を蹴散らしていった。
私も続くようにゼーレの元に向かっていった。
○○○○○
翡翠と御影は一旦合流した。
「翡翠!朱雀は…?」
「なんとか倒した…多分青雀が見にいってると思う…」
「そうか…やはりあの母艦を叩く以外に奴を倒す手段が無い。」
御影はドクターの乗っているとされる母艦に指を向けた。
「…ああ!行くぞ!」
翡翠はそう言って、母艦に急いで向かうのだった。
………………………………
そして、地面に叩きつけられた朱雀は目を覚ました。
「…うっ…うう…」
「朱雀…」
目を覚ますと、青雀が膝枕をしていた。
「…青…雀……」
朱雀は疲れからか、上手く言葉を発せなかった。
それを見て青雀は朱雀を撫でた。
そして、現在の状況を朱雀は横目に確認した。
「……俺は…何を…」
「…さぁ…私には分かんないよ…」
青雀と朱雀はその場に佇み、この戦いが終わるまで見届けるのだった…
……………
そして、翡翠達は無事に母艦に突入した。
「…ここから先には行かせん!」
すると、地面からゴーストロイドが攻めてきた。
「くっ…!レギオロイドめ!」
「デクター様の計画を邪魔されるわけには行かない!ここで食い止めさせてもらう!」
そう言ってゴーストロイドは幽霊弾を飛ばして攻撃してきた。
「うわっ!」
翡翠と御影は回避して、走り出していく。
それをゴーストロイドは地面に透けていくように消えていった。
「くっ…!」
「はあっ!」
今度は背後から攻撃を仕掛けられた。
「チッ…!厄介な!」
すると、地面からなのか達がやってきた。
「なの!この敵は地面を透けたりするから注意しろ!」
「え!?そんな事あるの!?」
なのかは翡翠の助言を受けて、地面に矢を放った。
「!?」
ゴーストロイドは氷に纏わりつかれ、その場に倒れ伏した。
「…手こずらせやがって…」
「オラッ!」
御影が勢いよく、母艦から突き落とした。
それと同時に奥から虫が飛んできて、ゴーストロイドに張り付いた。
「うおおおお!デクター様に栄光あれ!」
「巨大化しやがった…!こっちも行くぞ!」
翡翠達はそう言ってテンクウジンとカイタクオーに搭乗する。
お互い走りながら殴り合っていく。
「ふんっ!」
しかし、ゴーストロイドの能力で、カイタクオーの攻撃が通らず、向こうはダメージを与え続けていった。
「厄介だな…」
「このままでは…まずいぞ翡翠。」
「どうするの!?」
翡翠は、考え、そしてテンクウジンに乗るゼーレに声をかけた。
「テンクウカイタクオーで行く!ゼーレ合体だ!」
「了解よ!」
ゼーレはテンクウジンをカイタクオーの近くに寄せドッキング、キャノンを向けてテンクウカイタクオーにした。
「なのかの攻撃であいつはダメージを受けてた…多分、飛び道具に弱いかもしれない…」
「なるほど、だったら試してみるか!」
御影はそういって、ミサイルを発射した。
すると、ミサイルはゴーストロイドに命中し、装甲が剥がれ落ちた。
「よしっ!今だ!」
テンクウカイタクオーの一斉射撃がゴーストロイドを貫き、そのまま断末魔を上げられずに爆散した。
翡翠達は母艦に戻り、デクターの捜索を始めた。
「…行くぞ…」
翡翠はそう静かに呟き、奥地に進んでいった。
桜華ノ太刀
居合斬りと抜刀カウンターを得意とする。巡狩の運命の風属性。星は『爽快感があるけど使いにくい』と溢した。
……………………
原作崩壊スターレイルとは私のことです()
ピノコニーのストーリー更新されましたね……第三章のストーリー変わるかもしれん……