【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

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「えっと…何話せばいいかな、秋作…」

「うーん…とにかく前回のあらすじみたいな事を言えばいいと思う!」

「でも、前回あたし達出てた?」

「出てない。つまり何があったか分かんないな!」

「駄目じゃん!二十六話始まる!」


episode.26:最後の力

 

☆☆☆☆☆

 

俺達は、デクターの母艦の奥に歩いていった。

途中で遭遇するレギラーを倒していきながら、俺達は玉座の前に辿り着いた。

 

「おやおや、来たのですね。」

「当然さ。お前が何しでかすか分からんからな!」

アクセルはそう言って剣を展開して迫った。

御影も剣を手を置き、いつでも戦闘体制に入れるようにしていた。

「…羅浮にまで来て、やってることは侵略かよ。」

「いけませんか?私は自身の計画の為に動いてるだけに過ぎません。」

「計画?」

「あなた達に教えるほど私の口は軽くありません。」

そう言ってデクターは立ち上がった。

「何故、あなたは私を止めようとするのですか?」

「何故って…お前が羅浮をめちゃくちゃにしようとしてるからだ!」

「なんと傲慢な…英雄にでもなったつもりですか?」

「俺はそんなものは望んでいない!」

 

「では、何故です?」

 

「俺は……俺は、俺の守りたいものを守るだけだ!」

 

俺はそう言ってデクターに剣を投げつけた。

デクターは剣を避ける事なく、その剣に自ら当たった。

「……今は私の負け、ですね。」

「何?」

デクターの体が淡く光り始めた。

「しかし、次の星で…私は"脚本"通りに進めて見せましょう……」

デクターの体は光に包まれて、その場から消えた。

逃げられたか…いや、もしかしたら既に逃げてたか…

俺がそんな事を考えていると、母艦が崩れていくのを感じ取った。

「おいおい、こんな所で……!?」

「まずいな……」

俺達は急いで母艦から飛び出した。

俺と御影は何とか脱出が出来、アクセルも出遅れたが無事に脱出した。

 

そのまま海に飛び込んで、母艦が爆発していくのを見届けた。

「終わったな…」

御影はそう呟いた。

 

○○○○○

 

それから数日後…。

 

 

朱雀はおぼつかない足で慰霊碑に向かっていた。

青雀は朱雀を支える形で共に歩いていた。

慰霊碑には、御影と星が花を添えていた。

 

「えっ…じゃあお墓無いの?」

「うん…ちっちゃい慰霊碑があるだけ…」

朱雀はボロボロになった慰霊碑の前に立った。

そして青雀が持っていた花を受け取り、そのまま添えた。

 

「大丈夫なのか?」

朱雀が後ろから声がして振り返ると、翡翠、なのか、符玄とアクセル、ゼーレもやって来ていた。

「…はい。今は落ち着いてます。」

「そっか…よかった…」

 

……………

 

翡翠とアクセルも花を添えて、朝日を眺めた。

「…なあ、朱雀…お前に何があったのか…聞かせてくれないか…」

「……!」

「今になってから…言うのは嫌か?」

「……いえ、言います。言わないと…スッキリしないと思うから…」

朱雀はそう言って、昔の事を話してくれた。

 

「俺、家族を戦争で失って…これ以上誰も死なせない為に雲騎軍に入って…」

「馴染めなかったけど…あんまり…」

「……その後、デクターの言葉を信じて戦った…って事か…」

「…はい…今考えれば…なんでもっと考えなかったんだろ……って……」

「それは……」

「俺のせいです…」

朱雀がそう言うと、御影は肩を叩いた。

「間違いは誰にでもある。」

「だが、それを悔やむな。お前は今、生きているんだ。」

「……はい……」

朱雀は涙を拭って前を向いた。

「なんだか…スッキリした気がします。」

「そか…これからどうすんの?」

「ラビッドシンドローム治療の為に…月に行こうと思います。」

「私は朱雀の付き添いで…」

青雀がそう言うと符玄がジト目で睨み、青雀はビクッとした。

しかし、すぐに笑みを浮かべる。

「しょうがないわね…有給休暇ってことにしておくわ。」

「ありがとう太卜様…!」

青雀は嬉しそうに飛び跳ねた。

「……いいんですか?」

「いいのよ!それより、行ってらっしゃい。」

「はい、行ってきます。」

朱雀と青雀は満天の星空の下を歩いていった。

そんな二人を見て、なのか達は微笑んだ。

「行っちゃったね……」

「うん。」

「また……会えるよね?」

「ああ。きっと会えるさ。」

なのかと翡翠はそう言って、青雀達の姿が見えなくなるまで見送った。

 

…………………………

 

「…さて…そろそろ俺たちも行くか。」

アクセルはそう言って先に列車に戻って行った。

「…翡翠。」

「どうした符玄。」

「…折角だし、散歩しないかしら?」

「え?」

符玄はそう言うと、少し顔を赤くする。

翡翠はキョトンとした顔をするが、続けて符玄が言う。

 

「お、お願い、よ!」

「………分かった。」

そして翡翠は符玄に連れられるがままに歩いて行った。

 

…………………………

 

その頃、星は列車内で武器の手入れをしていた。

「何してるんだ。」

御影が部屋に入って星に尋ねて来た。

「武器の調整だよ。」

「そっか。疲れてるなら明日にやればいいのに…」

「ううん。今やらないと多分当分やらないと思うし。」

御影は星の横に座った。すると、星は御影の匂いを嗅ぎ始めた。

 

「……御影から知らない匂いする…」

「え」

「ふーん…御影って浮気した?」

それを急に言われた御影は思わずビクッとしてしまう。

「いやいやいやいや!してないって!」

「うぅ〜…じゃあこうする。えい!」

「うわっ!」

星は御影と共にベッドに倒れ込んだ。

「えへへ…御影の匂いを私で上書きする。」

御影は恥ずかしくなって目線を逸らすが、星に目線を合わせられる。

「そう言えば…お互い初めてだったよね…」「あ、あの…星さん?」

思わず敬語になる御影、しかしそれを気にも留めない星。

 

「今日は楽しい夜になるね。」

「だから話をぉぉぉぉ!!」

 

…………………………

 

「行くんだね。」

なのか達は月に向かう朱雀達の見送りに向かっていた。

「ええ。翡翠さんは?」

「符玄とデート中…癪だけど…」

「なのかさんは翡翠さんの事好きなんですね。」

「うん…他の子には負けたく無いかな…」

なのかはそう言ってカメラを握りしめた。

 

「…朱雀。ゼーレが弁当作ってくれたから。腹減ったら食えよ。」

「ええ。あたしが作った弁当だから…味は保証できないけどね…」

ゼーレはそう言うが、朱雀はありがたく受け取った。

 

「…じゃあ、行って来ます。」

そう言って、朱雀達の乗る、ジェット機が宇宙への向かって行った。

 

…………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は短めです。

第二章も終わりかけなので第三章のストーリー書き始めます
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