【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

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「みんなってループの経験はある?アタシはあるよ。」

「リセットロイドのせいで何回か戦って…最終的に勝ったはいいんだけど…」

「このリセットボタンどうしよう…」

「せっかく貰ったはいいものの…どう使えばいいのか…」

「まあいいや。そういうのは後から考えたらいいよね。」

「さて、そういうわけで50話、何やら不穏な影が渦巻いてる…」

「でも、何が来てもアタシ達なら負けないからね!」

「焦土作戦実行!」


episode.50:新たな襲来者

 

☆☆☆☆☆

 

「…ハンバーグ!」

 

「オムライス!」

 

「カレー!」

 

「焼きナス!」

 

「パエリア!」

 

「麻婆豆腐!」

 

「………」

俺は席に座っているなのか達を見つめていた。

「…あら、何を見ているの翡翠?」

「…ん?姫子さんか…あいつらの話聞いてるのよ。」

「…夜ご飯かしら?」

 

「ピーマンの肉詰め!」

 

「オムライス!」

 

「ビーフシチュー!」

 

「焼き玉ねぎ!」

 

「ピラフ!」

 

「麻婆茄子!」

 

「「「「「「……………」」」」」」

 

「もー!なんでこうも決まんないの!?」

「だー!みんなそれ食いたいだけじゃないのか!?」

 

「…はあ…」

俺は溜息を吐き、頭を抱える。

「…俺、散歩行ってくるわ…」

そして星穹列車は現在ピノコニーに立ち寄っている。

夢境が消えてから半年経ち、ピノコニーでは色々あったそうな。

 

ロビンからの連絡によると、ファミリーは解体され、カンパニーも復旧作業に追われているらしい。

トパーズたちも大変だな…と思っていたら…

 

「どいたどいた〜!」

「うおっ!?」

俺はバク宙して誰かが通るのを避けた。

「…ん?」

するとそのうちの一人が止まって、俺の方を見てきた。

少女の方はヘソ出しに鬼のような帽子を被っていて、少年は和風チックな衣装をしていた。

「…いきなり危ないな。」

「いや、悪いな。あいにく気づかなかったからな。」

少年は悪気無く笑う。愉快な奴だな。

 

「…俺は翡翠。あんたらは?」

「荒霜だ。こっちは乱破。」

「よろしくな、翡翠。」

荒霜と乱破と名乗った二人の男女。俺たちはひとまず路地を出て黄金の刻に向かうことにした。

 

………………

 

「巡海レンジャー?」

「ああ。知らないか?」

「いや、知らないな。」

二人は巡海レンジャーという組織に属しているらしい。

「まあそうだな。ここらじゃ派閥が少ない組織だからな。」

「…夢境が消えてからは割とピノコニーに滞在しているが…そろそろ別の星に向かうかな。」

荒霜がジュースを飲み干し、立ち上がって缶をゴミ箱に入れる。

荒霜はガッツポーズを取ると同時に向こうから振動が起きた。

 

「な、なんだ!?」

「向こうからか?荒霜、行ってみようよ。」

乱破にそう言われて頷く荒霜。再び立ち上がって、振動がした場所に走り出していった。

暫く走って数分後、黄金の刻の中心で大きなクレーターができており、その中心には何かが立っていた。

「あれは…?」

乱破が目を擦って見ようとする。しかし、それと同時に光弾が乱破に飛び、荒霜が引っ張って危機を逃れた。

『へぇー、避けられたか。人間にも面白いやつがいるんだなぁ。』

煙が払われ、そこから出てきたのはレギオロイドらしき存在だった。

「レギオロイドか…?」

「いや、そんなちゃっちぃのじゃねぇよ。俺はディウェンゴ。他のやつから呼ばれて、ようやく参上…ってところか?」

 

新しい敵…しかも、レギオロイドと違いサムやディペクトと同様のクラス…俺は冷や汗をかく。

「へっ!よくわからんが!敵ってことはわかったぜ!」

 

「来い!ユニコーンドリル!」

すると荒霜はホタルの持っていた端末に似たアイテムを使い、武装を召喚した。

荒霜がそう叫ぶと同時に右腕にドリルの武器が召喚された。

「行くぞ!」

そのまま突撃していき、ディウェンゴの共に走り出す荒霜。

ディウェンゴは両腕から刃を生やして応戦した。

「こいつ…!」

「甘いな人間!この程度で…「この程度でなんだって?」…何?」

乱破が手裏剣を投げつけ、ディウェンゴの背中に当たる。

しかし、すぐに回避して距離を取るディウェンゴ。

俺も後を追い、蒼激狼になってディウェンゴの前に出る。

「おっと…」

「そこまでだ。残念だったな。」

荒霜はドリルをディウェンゴに向けて脅す。

「チッ…ウィップロイド!」

しかし、ディウェンゴが指を鳴らすと何処からか鞭を生やしたレギオロイドが現れた。

 

○○○○○

 

「ウィップロイド!ここは任せるぞ!」

「うふふ、いいわぁ…ちょうど楽しそうな遊び相手がいるものね…」

くすくすと笑い、不敵な笑みを浮かべるウィップロイド。

翡翠と荒霜は見合い、ウィップロイドに向けて武器を構える。

「あらあら、遊んでくれるの?なら…可愛がってあげる!」

ウィップロイドが鞭を振るうと、鞭の先が3つに分裂した。

翡翠たちは回避し、攻撃を加える。翡翠が蒼激狼、荒霜がドリルと乱破でウィップロイドに挑む。

ディウェンゴは遠くからその様子を見ていた。

ウィップロイドには鞭を打ち、乱破の左脚に巻きつける。

「しまっ…!」

そのまま鞭を引っ張り、乱破を転倒させた。

しかし乱破もやられっぱなしではなく、手裏剣でウィップロイドを切りつけた。

すると、ウィップロイドは鞭を乱破に向けて飛ばし、乱破の右腕に巻きつける。

そこに翡翠が蒼激狼のまま飛び蹴りをし、翡翠の方に鞭が飛んでいく。

しかしそこで荒霜が乱破の代わりにダメージを受けた。

「イッテェ…!」

「大丈夫か!?」

「これぐらい平気だぜ!」

荒霜は立ち上がって再び端末を取り出す。

「鞭には鞭だ…!来い!バイパーウィップ!」

荒霜はそう叫ぶと同時に左腕に蛇の見た目をした武装を纏った。

「このっ!」

ウィップロイドに合わせて荒霜も鞭を振る。

「舐めるなよ!こいつッ!」

バイパーウィップを伸ばして大きく回転させ、ウィップロイドに叩きつける。

地面が抉れると同時にウィップロイドは地面に叩きつけられる。

「今だ!翡翠!」

「おう!」

抜刀し、乱舞を繰り返して空に吹き飛ばす。

「今だ!乱破!」

「おう!いでよドラゴンハリケーン!」

乱破も荒霜が持っていた端末を出し、右足にドラゴン型のキャノン砲を纏う。

「トドメだ!」

砲塔が展開し、大きな竜巻を起こしてウィップロイドはそのまま爆散していった。

 

「それを見越しての、こいつだろ。」

ディウェンゴは指を鳴らして、ビービ虫を呼び出した。

ビービ虫はウィップロイドに噛みつき、そのままウィップロイドを巨大化させた。

 

 

「消し炭にしてくれるわ!坊や達ィ!」

 

「くっ…」

翡翠はフェニックスサモナーを構える。気配がして後ろを振り向くと、なのかたちが走ってきた。

「レギオロイドが出たから!急いで来たよ!」

「翡翠!さっさと倒して飯会議だ!」

(まだやってたのかよ…)

翡翠はそう呆れながらも、弦を引いてスーペリアフェニックスを召喚した。

 

「その程度で勝てるとでも!?」

ウィップロイドは鞭を振ってスーペリアフェニックスにぶつけてきた。

その衝撃で七人は体勢を崩す。

「おいおい、どうするんだ。あいつかなり強いぜ?」

「でも!このコンボなら!」

スーペリアフェニックスのフェニックスバインドを発動させ、ウィップロイドの動きを止める。

「これでトドメだ!グランド…」

 

「甘いわぁ!」

しかし、ウィップロイドは無理矢理バインドを壊し、鞭をスーペリアフェニックスにぶつけて転倒させた。

 

「うわぁ!フェニックスバインドが破られた!」

体勢を崩した星は再び操縦桿を握る。

「いつものコンボは通用しないらしいな!」

「なら!」

ゼーレが操縦桿のモニターを押し、ゴウリュウジンを呼び出した。

地面から這い出てきたゴウリュウジンに乗り込むゼーレとアクセル。

「行くわよ翡翠!開拓合体!」

ゴウリュウジンにスーペリアフェニックスのパーツがドッキングしていき、スーペリアランサーの先にゴウリュウジンのドリルが装備された。

「完成!ゴウリュウフェニックス!」

「何を装備しても無駄よ!」

鞭をゴウリュウフェニックスに振り下ろすが、仁王立ちのゴウリュウフェニックス。

「ゴウリュウジンの装甲を甘く見るなよ!」

そしてドリルでウィップロイドに攻撃する。

「くっ…」

「そらっ!」

ドリルで腹を突き、そのまま投げ飛ばして転倒させる。そしてランサーを構えて突撃の構えを取る。

 

「喰らえ!ゴウリュウ鳥タックル!」

「「いや名前雑ゥ!!」」

乱破と荒霜の的確なツッコミが広場に響いた。

それとは裏腹にドリルを回転させてそのままウィップロイドを貫いた。

 

「あああああっ!ディウェンゴ…」

 

そう言い残してウィップロイドは爆散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………

 

「今回の出会い、縁が言えよう。」

乱破はそう言ってなのかに握手する。翡翠も荒霜と共に空を見上げていた。

「開拓の旅は大変だろうが、頑張れよ。」「おう!」

拳を合わせ、二人は意気投合したのだった。

 

 

 

 

その頃、ディペクトとサムはディウェンゴを待っていた。

「よう。ディペクト…それに…そっちはサムだったな?」

「はい…あなたは?」

「こやつはディウェンゴ。かつてのデクターのレギオロイドだ。」

「おいおい、語弊があるぜ。俺は自ら抜けたんだ。あんな奴守ったって意味あるかよ。」

ディウェンゴはヘラヘラ笑い、乾瓶を壁に叩きつける。

叩きつけた瓶は粉々に割れ、辺りに飛散した。

「ははは…」

そして丁度良い破片を手に取り、自身の体に突き刺した。

「!?」

「………」

サムは突然の行動に驚き、ディペクトは呆れるかのように頭を抱えた。

「これで後39回か…」

その様子を見て、サムはディペクトに尋ねた。

「ディペクトさま…あれは…?」

「奴は…攻撃を受ける度にああやって自身に傷をつける。そうして忘れないようにするのだ。」

「は、はあ…」

 

「あいつら…俺の自慢のボディに傷をつけるとはな…次あったらぜってぇにぶっ殺してやる…」

ディウェンゴは傷を付けた場所を触って不的な笑みを浮かべるのだった……




荒霜
CV:逢坂良太
巡海レンジャー。様々なアイテムと『データビースト』と呼ばれる武装を使用して戦闘を行う。

乱破
CV:潘めぐみ
巡海レンジャー。忍者を自称する少女。トリッキーな動きと攻撃で敵を翻弄する。

ディウェンゴ
CV:古島清孝
新たな幹部。好戦的で残忍で狡猾。

ウィップロイド
CV:竹達彩奈
ディウェンゴの側近。両腕から生えた鞭の攻撃が得意。
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