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「はあ…はあ…」
俺は暫く走って森の中に入った。
「何処だ…なの…」
俺は辺りを見回して歩き始めた。
森は静かで虫のさざめきが静かに聞こえてきた。
ここになのかが居るかもしれない。
俺はそう思いつつ、森の中を暫く歩き続けた。
……そして俺は森の中で小さな小川を見つけた。
そしてそのままその小川を辿って、小川を歩いて行くと……。
「あっ……」
俺は見つけた。
「なのか……」
巨大な樹がある湖に、なのかは居た。
「あ、翡翠。」
「なの!」
俺は湖に入ってなのの元に向かう。
「馬鹿、心配しただろ。」
「ごめん。」
なのかが俺に抱きついてきて、俺も抱き返した。
暫く抱き合った後、離れて笑い合った。
…………
「ここ、綺麗だよね。」
「ああ。水が空と反射してる。」
お互い湖の中に入って、水と空が反射しているのを見ていた。
「ウチさ、翡翠に会えて嬉しかったよ。」
「うん。」
なのかは湖に寝転びながら言った。
「あの時から翡翠の事しか考えてなかったもん。」
「……俺も…多分そうだと思う。」
俺も寝転んで言った。
「あはは、そっか。」
そして暫く水の中で2人で寝転がって空を眺めて……。
「ねえ翡翠。」
「ん?」
「好き。」
「……。」
なのかが起き上がって、俺に言った。
「俺は……好きじゃなくて、愛してる。」
「えへへ……。」
俺がそう言うと、なのかは恥ずかしそうに笑った。
俺も起き上がって、なのかの手を握る。
「…俺と…付き合ってくれないか。」
「……。
」
俺がそう言うと、なのかは俺の事を見て固まっていた。
「……何してるの?」
「い、いや……まさかこんなあっさり行くとは思わなかったから。」
なのかが俺の手を握り返しながら顔を赤くして言った。
「……嫌なら……」
「嫌じゃない!……だから、その……」
俺が少し手を離すと、なのかはそれを握って止めた。
そして俺に顔を近づけて来て、目を閉じた。
………………。
「……ん。」
「んっ……。」
俺となのかは、キスをした。
……少し経ってから口を離した。
「えへへ……。」
「……っ。」
なのかは嬉しそうに笑った後、俺に抱きついてきた。
俺はそれを受け止める。
「ウチね、翡翠の事大好き。」
「俺もだよ、なのかの事大好きだよ。」
俺はそう言って、なのかを抱きしめた。
……………………………
「ねえ翡翠。」「ん?」
「ウチ…幸せだよ。」
「俺もだよ。」
なのかがそう言って、俺はそれに答える。
「……ずっと一緒だよ、なのか。」
「うん。ウチも……翡翠とずっと一緒がいい。」
俺がそう言うと、なのかは俺に抱きついてきた。
……湖から出て手を繋いで歩く。
「ねえ、翡翠。」
「何?」
なのかは嬉しそうに微笑んで俺に言った。
「愛してるよ。」
「はは、何回言うんだよ。」
「えへへー、何回でも言うよー。」
俺はそれを聞いて笑う。
「俺も愛してるよ。」
「うん!」
俺もなのかに笑って言った。
……………
○○○○○
「「…ただいまー。」」
翡翠達が帰ってくると、仲間達が出迎えてくれた。
「お帰りなさい。」
「「おかえりぃ〜♪」」
姫子はいつものように迎えてくれたが、御影と星は凄くニヤニヤして出迎えた。
「……な、何?」
なのかがそれに引いていた。
「別にぃ〜?漸く付き合ったんだなって。」
「なの。どうだった?初体験。」
それを聞いた翡翠達は頬を赤く染める。
「…ま、まだしてないからぁ…」
「……その……だな。」
「してないのぉ?じゃあ、今しなよ!」
「そうだよ!今しろよ!」
御影と星は翡翠達を急かして、2人は慌てていた。
「まあまあ、今は二人を祝おうじゃん。」
アクセルが御影と星の肩を叩いて言った。
「……アクセル……って、お前もニヤニヤしてるじゃねえか。」
「…ふっ、そうか?なら、そうなんだろうな。」
そしてアクセルは二人をどかして翡翠の肩に手を置いた。
「おめでとう。」
「……うん。ありがと。」
翡翠はそれに笑って答えた。
「自分の手で掴み取った女だ!大切にしろよ!」
「…言い方悪意あるけど…分かった!」
「あはは、翡翠は幸せものだな。」
そしてアクセルは翡翠の頭を撫でた。
「やめろよ。」
翡翠は恥ずかしくなってアクセルの手を払う。アクセルはそれを見て笑った。
「…ただいま戻ったわ。」
するとゼーレとホタルが帰ってきた。
「あれ、ゼーレ達何処行ってたんだよ?ホタルも。」
「ちょっとコンビニにね。ね?ホタル。」
「…うん。一応、ね。」
ホタルは居心地が悪そうな顔をしていた。
「アタシ、ちょっと部屋で休んでるね。」
そう言ってホタルは足早にその場を離れた。
なのかはホタルの後を追って行った。
……
ホタルは通路で星を眺めていた。
「ホタル!」
「あ、三月ちゃん。」
ホタルはなのかの方を向くが、すぐに空を見上げた。
「翡翠と付き合えたんだね。おめでとう。」
なのかはホタルにそう言って微笑んだ。
なのかは少し心配そうに見る。
「あ…あの…ホタルもさ。翡翠が……」
「ストップ。」
なのかはホタルに言いかけたが、それをホタルは遮った。
「……本当のこと言うと…アタシも翡翠が好きだったよ。」
「そう……なんだ。」
なのかは悲しそうに俯いた。
「でも、二人の事見てたら、勝てないなって思っちゃった。」
「ホタル……。」
なのかはそれを聞いて、少し辛くなった。
「三月ちゃん…ううん、なのか。翡翠の事、幸せにしてあげてね。」
「うん……。」
なのかはそれに頷いた。
「……アタシさ……翡翠の事は好きだけど……やっぱりなのかの事も好きだからさ。だから……」
ホタルはそう言って涙を拭った後、微笑んでなのかに言った。
「二人が幸せになったら……アタシも嬉しいから。」
「ホタル……。」
2人は暫く見つめ合って、そして笑った。
「……ねえ、翡翠とはどこまで進んだの?」
「そ、それは……その……」
なのかは顔を赤くして焦り出した。
そんな様子を見て、ホタルは笑った。
「あはは!冗談だよ。」
そして2人はまた笑い合ったのだった。
……………………………
「……。」
星は海を眺めていた。
「よ、何してんだ?」
御影が星の隣に座ってきた。
「御影……別に何もしてないよ。」
「そうか?なんか悩んでるように見えたけどな。」
星はそれを聞くと、少し言い淀んだ後言った。
「……御影がいつ私を抱いてくれるかなって。」
「!?!??」
御影はそれを聞いて、飲んでいたジュースを吹き出した。
「な、何言ってんだよ!」
「だって……ずっと一緒なのに、全然付き合ってくれないじゃん。」
星は少し拗ねたように言った。
「そりゃ……色々あるだろ?」
御影は目を逸らして言った。
「……私じゃ嫌?」
「馬鹿、そんな事ねーよ。」
御影はそう言って星の頭を撫でた。
「不安なんだよ。俺は穹みたいに責任感なんて無いから…お前をしっかり支えられるか…」
「確かに御影はお兄ちゃんみたいに世話焼きじゃないから、ちょっと不安はあるよ。」
「……。」
星は御影を挑発するように笑いながら言ったが、そう言われて少し落ち込んでいた。
「でもさ……私はそんな優しい御影の事が好きなんだよ?」
「……そうか。」
御影は少し照れた顔をして言った。
「それにね、あの時、御影が助けてくれなかったら、私はもう生きてなかった。」
「それは……そうかもしんないけど。」
「だから、御影は私の中でお兄ちゃんと同じくらい大事な人なんだ。だから……そんなに優しくされると、嬉しくなるよ。」
星はそう言って笑った。
「……そっか。」
御影は星を抱きしめた。
「ありがとな、星。俺で良ければ……お前の側にいるから……。」
「……うん!」
そして二人は暫く抱き合っていたのだった。
……
☆☆☆☆
「ゼーレ。」
「何よ。」
俺はゼーレと共に近くの森を歩いていた。
「きょ…今日もいい天気だな。」
「…そうね。晴天ね、こんな朝は滅多に無いわ。」
歩みを始めて、暫く経つ。
俺は歩くのをやめて、ゼーレを呼び止めた。
「ゼーレ…あのさ。」
「……」
「俺……俺の事…好きだ。」
「つ…付き合って…くれ!」
俺の声は震えており、手も少し震えていた。
すると、ゼーレは少し微笑んで近づいてきた。
「バーカ。」
「え!?」
すると、ゼーレは俺の顔を触ってそのまま口付けをしてきた。
「…ん!」
「言うのが遅いわよ。」
ゼーレが笑い、俺も釣られて笑うのだった。
………………………
「…………」
「ヴェルトさん。どうしてそんなにコーヒーをがぶ飲みするんだ?」
「…いや、青春だなって。」
「……?」
「丹恒…お前にもいつか分かるさ。」
「……??」
52話掛けてようやくですよ主人公。
前回も言ってましたけど、ifルート書こうと思ってます。
誰のルート書くかはアンケートで…
期限は多分最終章書くまで。(多分年は越さない…はず。)