【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

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episode.52:二人手をとって

 

☆☆☆☆☆

 

「はあ…はあ…」

俺は暫く走って森の中に入った。

 

「何処だ…なの…」

俺は辺りを見回して歩き始めた。

 

森は静かで虫のさざめきが静かに聞こえてきた。

ここになのかが居るかもしれない。

俺はそう思いつつ、森の中を暫く歩き続けた。

……そして俺は森の中で小さな小川を見つけた。

そしてそのままその小川を辿って、小川を歩いて行くと……。

「あっ……」

俺は見つけた。

「なのか……」

 

巨大な樹がある湖に、なのかは居た。

「あ、翡翠。」

「なの!」

俺は湖に入ってなのの元に向かう。

「馬鹿、心配しただろ。」

「ごめん。」

なのかが俺に抱きついてきて、俺も抱き返した。

暫く抱き合った後、離れて笑い合った。

 

 

…………

 

「ここ、綺麗だよね。」

「ああ。水が空と反射してる。」

お互い湖の中に入って、水と空が反射しているのを見ていた。

「ウチさ、翡翠に会えて嬉しかったよ。」

「うん。」

なのかは湖に寝転びながら言った。

「あの時から翡翠の事しか考えてなかったもん。」

「……俺も…多分そうだと思う。」

俺も寝転んで言った。

「あはは、そっか。」

そして暫く水の中で2人で寝転がって空を眺めて……。

「ねえ翡翠。」

「ん?」

「好き。」

「……。」

なのかが起き上がって、俺に言った。

「俺は……好きじゃなくて、愛してる。」

「えへへ……。」

俺がそう言うと、なのかは恥ずかしそうに笑った。

俺も起き上がって、なのかの手を握る。

 

「…俺と…付き合ってくれないか。」

「……。

俺がそう言うと、なのかは俺の事を見て固まっていた。

「……何してるの?」

「い、いや……まさかこんなあっさり行くとは思わなかったから。」

なのかが俺の手を握り返しながら顔を赤くして言った。

「……嫌なら……」

「嫌じゃない!……だから、その……」

俺が少し手を離すと、なのかはそれを握って止めた。

そして俺に顔を近づけて来て、目を閉じた。

 

………………。

「……ん。」

「んっ……。」

俺となのかは、キスをした。

……少し経ってから口を離した。

「えへへ……。」

「……っ。」

なのかは嬉しそうに笑った後、俺に抱きついてきた。

俺はそれを受け止める。

「ウチね、翡翠の事大好き。」

「俺もだよ、なのかの事大好きだよ。」

俺はそう言って、なのかを抱きしめた。

 

 

 

……………………………

 

 

 

 

 

 

「ねえ翡翠。」「ん?」

「ウチ…幸せだよ。」

「俺もだよ。」

なのかがそう言って、俺はそれに答える。

「……ずっと一緒だよ、なのか。」

「うん。ウチも……翡翠とずっと一緒がいい。」

俺がそう言うと、なのかは俺に抱きついてきた。

……湖から出て手を繋いで歩く。

「ねえ、翡翠。」

「何?」

なのかは嬉しそうに微笑んで俺に言った。

「愛してるよ。」

「はは、何回言うんだよ。」

「えへへー、何回でも言うよー。」

俺はそれを聞いて笑う。

「俺も愛してるよ。」

「うん!」

俺もなのかに笑って言った。

 

 

……………

○○○○○

 

 

 

「「…ただいまー。」」

翡翠達が帰ってくると、仲間達が出迎えてくれた。

「お帰りなさい。」

「「おかえりぃ〜♪」」

姫子はいつものように迎えてくれたが、御影と星は凄くニヤニヤして出迎えた。

「……な、何?」

なのかがそれに引いていた。

「別にぃ〜?漸く付き合ったんだなって。」

「なの。どうだった?初体験。」

それを聞いた翡翠達は頬を赤く染める。

「…ま、まだしてないからぁ…」

「……その……だな。」

「してないのぉ?じゃあ、今しなよ!」

「そうだよ!今しろよ!」

御影と星は翡翠達を急かして、2人は慌てていた。

「まあまあ、今は二人を祝おうじゃん。」

アクセルが御影と星の肩を叩いて言った。

「……アクセル……って、お前もニヤニヤしてるじゃねえか。」

「…ふっ、そうか?なら、そうなんだろうな。」

そしてアクセルは二人をどかして翡翠の肩に手を置いた。

「おめでとう。」

「……うん。ありがと。」

翡翠はそれに笑って答えた。

「自分の手で掴み取った女だ!大切にしろよ!」

「…言い方悪意あるけど…分かった!」

「あはは、翡翠は幸せものだな。」

そしてアクセルは翡翠の頭を撫でた。

「やめろよ。」

翡翠は恥ずかしくなってアクセルの手を払う。アクセルはそれを見て笑った。

 

「…ただいま戻ったわ。」

するとゼーレとホタルが帰ってきた。

「あれ、ゼーレ達何処行ってたんだよ?ホタルも。」

「ちょっとコンビニにね。ね?ホタル。」

「…うん。一応、ね。」

ホタルは居心地が悪そうな顔をしていた。

「アタシ、ちょっと部屋で休んでるね。」

そう言ってホタルは足早にその場を離れた。

なのかはホタルの後を追って行った。

 

 

……

ホタルは通路で星を眺めていた。

「ホタル!」

「あ、三月ちゃん。」

ホタルはなのかの方を向くが、すぐに空を見上げた。

「翡翠と付き合えたんだね。おめでとう。」

なのかはホタルにそう言って微笑んだ。

なのかは少し心配そうに見る。

「あ…あの…ホタルもさ。翡翠が……」

「ストップ。」

なのかはホタルに言いかけたが、それをホタルは遮った。

「……本当のこと言うと…アタシも翡翠が好きだったよ。」

「そう……なんだ。」

なのかは悲しそうに俯いた。

「でも、二人の事見てたら、勝てないなって思っちゃった。」

「ホタル……。」

なのかはそれを聞いて、少し辛くなった。

「三月ちゃん…ううん、なのか。翡翠の事、幸せにしてあげてね。」

「うん……。」

なのかはそれに頷いた。

「……アタシさ……翡翠の事は好きだけど……やっぱりなのかの事も好きだからさ。だから……」

ホタルはそう言って涙を拭った後、微笑んでなのかに言った。

「二人が幸せになったら……アタシも嬉しいから。」

「ホタル……。」

2人は暫く見つめ合って、そして笑った。

「……ねえ、翡翠とはどこまで進んだの?」

「そ、それは……その……」

なのかは顔を赤くして焦り出した。

そんな様子を見て、ホタルは笑った。

「あはは!冗談だよ。」

そして2人はまた笑い合ったのだった。

 

 

……………………………

 

 

「……。」

星は海を眺めていた。

「よ、何してんだ?」

御影が星の隣に座ってきた。

「御影……別に何もしてないよ。」

「そうか?なんか悩んでるように見えたけどな。」

星はそれを聞くと、少し言い淀んだ後言った。

「……御影がいつ私を抱いてくれるかなって。」

「!?!??」

御影はそれを聞いて、飲んでいたジュースを吹き出した。

「な、何言ってんだよ!」

「だって……ずっと一緒なのに、全然付き合ってくれないじゃん。」

星は少し拗ねたように言った。

「そりゃ……色々あるだろ?」

御影は目を逸らして言った。

「……私じゃ嫌?」

「馬鹿、そんな事ねーよ。」

御影はそう言って星の頭を撫でた。

「不安なんだよ。俺は穹みたいに責任感なんて無いから…お前をしっかり支えられるか…」

「確かに御影はお兄ちゃんみたいに世話焼きじゃないから、ちょっと不安はあるよ。」

「……。」

星は御影を挑発するように笑いながら言ったが、そう言われて少し落ち込んでいた。

「でもさ……私はそんな優しい御影の事が好きなんだよ?」

「……そうか。」

御影は少し照れた顔をして言った。

「それにね、あの時、御影が助けてくれなかったら、私はもう生きてなかった。」

「それは……そうかもしんないけど。」

「だから、御影は私の中でお兄ちゃんと同じくらい大事な人なんだ。だから……そんなに優しくされると、嬉しくなるよ。」

星はそう言って笑った。

「……そっか。」

御影は星を抱きしめた。

「ありがとな、星。俺で良ければ……お前の側にいるから……。」

「……うん!」

そして二人は暫く抱き合っていたのだった。

 

……

☆☆☆☆

 

「ゼーレ。」

「何よ。」

俺はゼーレと共に近くの森を歩いていた。

「きょ…今日もいい天気だな。」

「…そうね。晴天ね、こんな朝は滅多に無いわ。」

歩みを始めて、暫く経つ。

俺は歩くのをやめて、ゼーレを呼び止めた。

 

「ゼーレ…あのさ。」

「……」

「俺……俺の事…好きだ。」

「つ…付き合って…くれ!」

俺の声は震えており、手も少し震えていた。

すると、ゼーレは少し微笑んで近づいてきた。

「バーカ。」

「え!?」

すると、ゼーレは俺の顔を触ってそのまま口付けをしてきた。

 

「…ん!」

「言うのが遅いわよ。」

 

ゼーレが笑い、俺も釣られて笑うのだった。

 

 

………………………

 

 

 

 

 

「…………」

 

「ヴェルトさん。どうしてそんなにコーヒーをがぶ飲みするんだ?」

 

「…いや、青春だなって。」

 

「……?」

 

「丹恒…お前にもいつか分かるさ。」

 

「……??」





52話掛けてようやくですよ主人公。







前回も言ってましたけど、ifルート書こうと思ってます。
誰のルート書くかはアンケートで…

期限は多分最終章書くまで。(多分年は越さない…はず。)
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