【本編完結】開拓者のとある物語   作:サツキタロオ

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「今回は拙者達と三月殿達が巻き込まれる話らしい。」

「ふん。ま、何があろうと解決するのみだ。」

「また面倒ごとか…だが、拙者達がなんとかして見せよう!」

「乱破の言う通りだ。54話。始まるぞ。」


episode.54:真実

 

〜翡翠視点.

 

「ねえ翡翠?」

「ん?」

「荒霜さんから連絡が来てるよ。」

俺はなのから渡されたスマホを見る。

 

『翡翠。面白い情報を得た。できるなら仲間を連れて来い。』

 

「…んん?荒霜からか…なんだいきなり…」

俺は目を擦りながら、私服に着替えてあくびをしながらラウンジに向かう。

「やあ翡翠殿!遅かったな!」

 

「わああ!」

俺は目の前にいた乱破に驚いて転げてしまった。

「はっはっはー!元気だな翡翠殿!」

「おいおい、大丈夫か?」

荒霜が近寄ってきて手を差し伸べてきた。俺はその手を掴んで立ち上がる。

「で?話ってなんだ?」

「…実はな…近くの廃棄されたコロニーに不自然な動きがあってな。」

 

荒霜はそのコロニーの写真を見せた。

俺は目をよく見て確認するとレギオロイドが四体いるのが見えた。

「これは…」

「ここに何かあると思ってな。一応報告を。」

「…わざわざ悪いな。」

「良いって事よ。」

「何かあるって事だよな?」

御影達がそう言い、曖昧だが頷く。

「行ってみるか?」

「うん。ディペクト達がいるんなら、叩くしかないよね。」

「みんないいな?よし!行くぞ!」

 

俺はみんなを引き連れてそのコロニーに向かう事にした。

 

 

…………………………

 

 

「ここが?」

俺たちは近くのデブリからその廃棄されたコロニーを発見した。

「あれか…」

俺達はそのままコロニーに向かう。

「星。見えるか?」

「うん。レギオロイドが四体いる。」

「中に入った。」

「よし!俺たちも入ろう。」

そして、俺たちもそのレギオロイド達を追ってコロニー中に入って行った。

 

「……」

ダクトの中を通って、進んでいく。

酷く狭いが、七人も入っていれば先が見えない。

「ん、出口が見えた。」

星がそう言って先にダクトから出た。

「よし、何かあるか?」

「……?なんだろこれ。」

すると星が何かを見つけた。しかも、それを見た瞬間星は驚いた顔をした。

御影も出て星の事を確認して、同じく驚いた顔をした。

「どうした?」

俺らもダクトを出て星の見た物を確認しに行った。

「…これって…」

「核…か?」

ミサイルの入ったコンテナを見ると、そこにはハザードシンボルが描かれていた。

「…ここ…私たちが前に所属してた軍の…コロニー!?」

「え…それって…星や星のお兄さん達が所属してた…」

なのが星の発言に気になって疑問を述べる。

「もしかして…ここはそいつらが放棄した軍事コロニー…」

「ほう…よく分かったな。」

すると、奥から声がして俺たちはそこに目を向ける。

すると、ディペクトとディウェンゴ、そして四体のレギオロイドが歩いてきた。

「ディペクト!」

「そこの女の言う通り、ここは放棄された軍事コロニーだ。我々は利用させてもらった。」

「核を見られた以上、お前達はここで殺すしかねぇなぁ?」

ディウェンゴがそう言うのを聞いて、七人は武器を手に取る。

「お前達!奴らの相手をしろ!」

ディウェンゴとディペクトは格納庫から出て、広いコロニーに出た。

「待て!」

俺となのとホタルの三人で奴らを追って行った。

 

 

〜三人称視点.

 

「待て!」

「翡翠!」

御影達は後を追うが、刀が空から降って突き刺さる。

「…待て、お前の相手はこの我だ。」

「刀!?」

「そう…我はカタナロイド…貴様を屠り、刀の錆にしてくれよう。」

 

「御影!」

星が御影を助けようとして向かおうとするが、殺気を察知してバク転して回避する。

空から天使の見た目をしたレギオロイドが現れた。

「…おやおや、僕に殺される可哀想な小娘だなぁ?」

「天使…」

「天使…?僕はエンジェルロイド…君を天国を誘ってあげるよ…」

その天使のレギオロイド、エンジェルロイドは陸に着陸し、懐からナイフを取り出した。

「…!そのナイフ…」

「このナイフかい?この前主人から貰ったのさ…」

星はそのナイフに見覚えがあった。

 

………数年前

『お兄ちゃん。それは?』

『ん?ああ、貯まったクレジットで買ったのさ。50万もしたよ。』

『50万…!?お兄ちゃん、そんなのよく買えたね。」

幼い星は穹の買ったナイフをキラキラした目で見つめていた。

『かっこいいー…ねえお兄ちゃん!私もつかいたい!』

『駄目だ。このナイフは、お兄ちゃん専用だからな!』

穹は笑顔でそう言いつつ、ナイフをベッドに置いた。

『でも…いざとなったら、星に使って貰おうかな。』

『本当に!?』

 

 

 

「…それのナイフは…お前のじゃない!」

星は怒りを見せてガンランチャーをエンジェルロイドに向けた。

 

 

……………

 

「こいつら…動きを止めてくる!」

「…その間にあいつが殴りかかってくるか…」

フィルムを纏ったような見た目をしたフィルムロイドと、アコースティックギターが体に固定しているアコギロイドとゼーレとアクセルは戦っていた。

「はっはっはっ!俺達は無敵のコンビだよなぁ!」

「そうですなぁ!お主の攻撃と我の停止操作で無敵なり!ゼハハハハハ!」

ゼーレとアクセルはお互い見合って頷く。

「…へっ!なら、こっちもコンビネーション攻撃ってやつを見せてやらぁ!」

「はぁ!?コンビネーション攻撃?知らないんだけど…?」

「細かいことはいい!叩くぞゼーレ!」

アクセルは大剣を持ち上げ、剣を展開する。ゼーレはやれやれと言う表情をしながら、鎌を構えて走り出して行った。

 

 

〜なのか視点.

 

「待ちやがれ!」

「くっ…!」

ホタルがフェニックスサモナーで狙いを定めて連射するけど、当たる様子はない。

「…!」

ホタルが何かに気付き、ウチらを飛ばす。

俺らは勢いで地面に着地したと同時に後ろから爆発音と共に何かが降ってきた。

「くっ…サム!」

ホタルがそう言うと煙が晴れ、剣で鍔迫り合っているホタルとサムがいた。

「行って二人とも!」

「でも!」

「アタシは…コイツと決着をつける!だから行って!」

ウチはホタルを一人にしたくなかったが、翡翠に肩を置かれた。

「なの、ここはホタルに任せて行こう!」

「……うん!」

ウチは翡翠と共にディペクト達を追うのだった。

 

 

 

 

 

 

……………………………

 

暫く走ると、巨大な研究所のようなところに着いた。

ディウェンゴの姿は見えなかったが、ディペクトが走っているのが見えた。

「なんだろうここ…」

「さあ…」

ウチらが研究所に入る。しかし、そこは既にボロボロになっており、死体の臭いで吐き気がする。

「…見るな。」

翡翠がウチの肩を寄せて見せないようにした。

「ん?」

翡翠が足元にあった拳銃とマガジンを拾った。

「ここで剣を振るには狭い。使い方は分かるか?」

「う、うん…映画で見たから大体分かるよ。」

ウチは受け取った拳銃のセーフティを解除する。

そしてウチらはディペクトを探す為に奥に進んで行った。

 

「…!」

翡翠が奥を見るとディペクトが居た。翡翠はすぐに拳銃を向けたのを見て、ウチも拳銃を向けた。

「…懐かしいと思わないか?」

「…?」

ディペクトは振り返って拳銃を撃ってきた。

「なのっ!」

反応が遅れたウチを翡翠が庇って銃弾が当たった。

「翡翠ッ…!」

「大丈夫だ…これぐらいな。」

近くの壁に隠れて翡翠が銃を撃つ。

「…真実を知りたくはないか…?ならば、着いてくるといい。君たちの正体を…」

そう言い残してディペクトは奥に進んで行った。

「くっ……追うぞ。」

「う、うん……」

ウチらはディペクトを追いかけた。

……

「ここは禁じられた禁断の聖域…人間が神を越えようとした愚か者達の夢の跡…」

「三月なのか君は知っているかな?自分が六相氷に閉じ込められ、列車に拾われた事を…」

「えっ…なんでそれを…それはヨウおじちゃんや姫子しか知らない筈なのに…」

「…そうか…もう覚えていないようだな…」

ウチは震える手で銃を向ける。何か嫌な予感がして仕方ない。

「翡翠君と言ったかね?てっきり死んだものかと思っていたよ。」

「何…!?」

「デクターから送られてきた情報から少しは予感していたが…まさか生きていたとは……」

「アンタは!アンタは一体何者なんだ!」

「君たちは人類の夢…

 

『人工律者』…」

 

「律者…?」

「人類最大の敵…崩壊の代弁者…人間如きが辿り着けない神の領域…」

「そんな律者を超える願いの元作り出された人工子宮…そして数多の犠牲の果てに生み出された存在…それが君達だ!」

「ああっ…」

「なのっ!」

ウチは反応できず、翡翠が庇った。

「しっかりしろ!どうせ与太話だ…」

翡翠はそう言うが少し焦って、息を切らしていた。

ウチらは近くの機材の後ろに隠れる。

「…律者の起源…それは人の律者の誕生だ。」

「律者は高い破壊衝動に駆られ…文明を崩壊させた…人々はその様子に恐怖した。だから、この実験は始まった。」「律者の力に対抗すべく、人類は人工的に律者を作り出そうとした。それが……」

ディペクトがそう言うとウチらのいる機材に銃弾を撃ってきた。

「うっ!」

「なのっ!大丈夫か?」

「う、うん……大丈夫。」

「……しかし、実験は失敗続きだった…人工的に作り上げた律者では、崩壊エネルギーの負荷に耐えられずゾンビ化してしまう…だが、人類はあるものを使って、それを可能にしたのだよ。」

「…それは『星核』だ…。」

「星核だって…」

ウチは自身の体を触る。

「死んだ星神から生み出された最高の星核…そして残された最後の崩壊エネルギーを使い…遂に生み出された!最後にして最高傑作の人工律者がな!」

「そして生まれたのが……」

ディペクトは銃でウチらを指した。

「君たちだよ。」

 

 

 

…………

 

「う、嘘だ!俺は親父と旅をしてた!俺は…こんな所で…生まれた訳が…」

「君は母親を知らないだろう?君の父は、人工律者を作る事には反対していたよ。」

「君を連れてすぐに出て行ったよ…どう言う存在なのか分かっていて、ね…」

「…………」

翡翠は黙って項垂れてしまった。

「翡翠……」

「三月なのか君…六相氷に君を閉じ込めたのは失敗だったよ…列車に拾われるとは予想していなかった…」

ディペクトはそう言い、ウチらに近づいてくる。

「…ああそうだね。元々は人の律者を元にして作られている。お陰でこのような性格になってしまったようだな…」

「だが、安心したまえ。ここで君の命は尽きる……」

ディペクトは銃を取り出してウチらに向ける。

「ふざけやがって!」

「!」

翡翠はディペクトに向けて銃を放った。ウチもすぐに引き金を引いて、ディペクトの足元を狙う。

「ぐっ…」

再び銃を向けようとするディペクトに向けてウチは拳銃を投げてディペクトの拳銃を落とした。

ウチが投げた拳銃を翡翠は上手く掴んでディペクトを向けて引き金を引いた。

「……この……失敗作共め……!」

すると、瓦礫が落ちてきて、辺りに降り注いだ。

「ぬうっ!?」

翡翠はウチの手を握って走り出した。

「翡翠…怪我は…」

「ははっ…治っちまったよ…律者ってこんなもんなのか…」

「そんな事はないと思う……多分……」

 

ウチらは瓦礫を振り切って、そのまま研究所を出て行った……

歩みは止めず、ゆっくりとそのまま。




翡翠の正体、ようやく明かされる!
詳しい話はまた裏設定で……
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