「その事で意気消沈してしまった二人は崩落する研究所から脱出する事になったのだった!」
「一体どうなる翡翠!どうなる三月!」
「次回!第55話!始まるぞ!」
「秋織!もう始まる!」
「ええっ!?嘘ぉ!?」
〜三人称視点.
翡翠となのかが研究所にいる頃、他の面々は外でレギオロイドと戦っていた。
「…くっ…なんて馬鹿力だッ!」
「お前達如きに…構ってられるかぁ!」
アクセルは大剣をアコギロイドに突き飛ばし、その後に頭から一刀両断した。
………
「遅い…!」
ランチャーで至近距離から散弾を連射する星。
「ちぃぃぃ!この僕をここまでコケにしやがって!」
エンジェルロイドの閃光が辺りを輝かせた。
星もあまりの眩しさに目を瞑り、その背後にエンジェルロイドが立っていた。
「いただきぃ!!」
そのままナイフを喉元に突き刺そうとするが、星は回転してその手を掴み、攻撃は失敗に終わった。
「なっ…!?」
「そんなこけおどしで…!」
星はエンジェルロイドの腕を折り、持っていたナイフを奪って連撃を浴びせた。
エンジェルロイドは倒れる様に爆散した。
「やったよお兄ちゃん…」
星は取り返した兄のナイフを見て静かに呟いた。
………
その頃、カタナロイドは刀を振るって御影に攻撃を繰り出していた。
御影は太刀筋すら見ることなく避けていく。その事に徐々に癇癪を起こすカタナロイド。
「貴様ァ!」
「その程度か!」
カタナロイドの斬り上げをいなし、更に激昂するカタナロイド。
「貴様だけは絶対に許さん!我の裁きを避けるなどぉ!!」
「無駄だ!太刀筋は見えている!」
御影は距離を取り、居合の構えを取る。
「ふざけるながぁぁぁ!」
激昂して突撃してくるカタナロイド。御影は呼吸を整え、構えたまま動かない。
そして……カタナロイドの攻撃が当たるその瞬間に御影の紫の瞳が光を放ち、そのまま斬り落とした。
カタナロイドは断末魔すらあげられず、そのまま真っ二つになって爆散した。
「傲慢さが仇となったな。」
………
「ぐえっ!」
ゼーレはフィルムロイドに対して猛攻を仕掛けていた。
「やっぱりね。あんた、相方がいないとまともに攻撃出来ないのね?」
「うぅ…何故それを…」
「さっきのアコースティックギターみたいな攻撃を出さず、あんたは動きを止めることしかしなかったじゃない。」
「それに、その体の付いてるフィルムを回さないと対象の動きは止められない…どう?」
弱点を言われて動揺するフィルムロイド。
「遺言は言った?ま、言っても聞かないけど!」
構えを取り、標的を定めるゼーレ。
「蝶と共に…散れ!」
凄まじい速度でフィルムロイドに近づき、多方向からの分身斬撃でフィルムロイドをズタズタに斬り裂いた。
フィルムロイドはバラバラになった体ごと爆散した。
………
「…ハハっ、まさかやられちまうとはなぁ…俺の傑作達が…」
ディウェンゴは傍観していたところから降り、地面に着陸した。
「はあ…しょうがねぇ、久しぶりに本気を出すとするか…」
ディウェンゴがそう言った瞬間に辺りに電撃が飛び交う。
「なんだ…?」
「見せてやるよ…!ボルテックスボルテージモードをなぁ!!」
ディウェンゴは身体中から棘が生え、電撃を浴びると共に全身が蒼白く光り始めた。
「な、なんだ!?」
「俺の切り札だよ。1時間しか持たねぇから、すぐに終わらせてやるよ!」
その瞬間にその場から消えたディウェンゴ。
瞬間にはアクセルが吹き飛ばされてしまった。
「アクセル!」
ゼーレがアクセルを見てそう言った瞬間に背後から電撃を浴びせられた。
「ああああああっ!」
ゼーレはその場で悶絶してしまい動かない。
「…くっ…なんてパワーだ。」
「ハハハァ!その程度かぁ!」
更に空から電撃を降らせるディウェンゴ。
アクセルは大剣で防御し、星と御影も遮蔽物に身を潜めている。
「このままじゃやられるのは時間の問題…どうする……?」
「なにか打開策があれば……」
星と御影が考えている時、ゼーレが立ち上がり、アクセルの肩に手を置いた。
「アクセル。あいつにキャノンを食らわせられる?」
「…!そうか!」
アクセルはすぐに大剣を展開して、剣先にプロミネンスキャノンを装備させた。
遮蔽物の裏に隠れて、ディウェンゴに狙いを定める。
「ほう、まだそんな力が残ってたのか?」
ディウェンゴはアクセル達を見下し、電撃を降らせる。
「今だ!」
アクセルはプロミネンスキャノンを発射させた。
熱線は遮蔽物ごと溶かしてディウェンゴに直撃し、大爆発を起こした。
……
爆炎の中からディウェンゴが姿を現した。その体には傷1つ付いていなかった。
「無駄無駄……他のレギオロイドだったら効いてたかもな。」
すると、翡翠となのかがようやく戦線に戻ってきた。
「二人とも!大丈夫か?」
「ああ…大丈夫だ…」
翡翠は少し苦しそうな顔をしていたが、今は気にせずに敵を見る御影。
「…何か打つ手は…」
〜なのか視点.
「!」
御影がそう言った次の瞬間。ウチの脳内に
それはディウェンゴの右足が破損した時の光景だった。
「…みんな。奴に勝つ方法が見つかったかも…!」
「え…」
「三月、どういうことだ?」
「それはあいつを地面に着地させてからだよ!」
ウチは雷撃が収まるのを確認して、翡翠と一緒にディウェンゴに走って行った。
「翡翠!」「ああ!」
翡翠は空中に飛んで、ディウェンゴに蹴りを入れて地面に叩き落とした。
「チッ!小癪な!」
怒ったディウェンゴが雷撃を飛ばしてくる。それでも翡翠は猛攻を仕掛けて行った。
バキッ!
「何ィ!?」
バキッという音と共に、ディウェンゴの右足に亀裂が入った。
「え!?」
「あの時のアクセルの攻撃が効いてたんだよ!」
「…ともかく…これで奴に攻撃が入るチャンスだ!」
アクセルと御影が飛び出して、ディウェンゴに攻撃を仕掛けていく。
「くそっ!」
「こいつも持ってけ!」
星の対装甲散弾砲を浴びせ、ディウェンゴは壁に激突してその場に伏せた。
「はははっ…こいつは参ったぜ。まさかここまで追い詰められるとはな…」
追い詰められるも余裕の表情を見せるディウェンゴ。
すると、後ろから巨大な戦術兵器が姿を現した。
「さあナナシビト!遊びは終わりだ!この『ギガゾード・ペガサス』を使って!お前達を消し炭にしてやるよ!」
ディウェンゴの両手が棘に変わって操縦桿らしきところに突き刺した。
「…こちらも出すぞ!」
翡翠がそう言って久しぶりのカンゼンカイタクオーを呼び出した。
「その機体で何ができる!」
ギガゾードに装備された背部の大剣が振り下ろされ、雷撃と共にカンゼンカイタクオーに襲いかかるが、全くの無傷だった。
「なに!?」
カンゼンカイタクオーは歩き、そのまま何発も攻撃を繰り出していく。
「くらえ!」
ドリルによる攻撃でセンターコアを貫いた。
センターコアを貫かれたギガゾードはその場に倒れ込んでしまった。
「くそっ!こんな一瞬で…!」
「だが、自爆装置を作動させた!お前らは負けだ!」
そう言ってディウェンゴはその場から消えてしまった。
ウチらも急いでコロニーから脱出した。
…………
数分後、コロニーは核による爆発とギガゾードの自爆も相まって消滅してしまったのだった……
……………
ウチらはベッドの上に座っていた。翡翠はいまだに落ち込んでいる感じだった。
「…大丈夫?」
「大丈夫だ。」
少し無理をしていそうな言い方でそう言った翡翠。
「…」
ウチは無意識に翡翠の頭をなでていた。
「…なの…」
「翡翠、こういうときは泣いてもいいんだよ?」
「……」
「翡翠は…頑張りすぎなんだよ。」
そう言うと翡翠はウチの胸で静かに泣き始めた。
「今は……休んでいいよ。」
「……うん……」
翡翠はウチに抱きしめられながら眠りについた。
「ふふ……おやすみ、翡翠。」
ウチも翡翠の頭を撫でながら、そのまま眠りについた。
風は冷たかったが、不思議と寒気は感じられなかった。
翡翠、泣く。
なの、慰める。
これじゃ逆だな。