「甲子園は終わったし、もう秋だぞ。」
「…あ、秋の味覚楽しまないと〜…」
「もうすぐ冬だぞ。」
「………あー…」
「詰まるな詰まるな。今日は何するんだ?」
「56話は野球するよ!」
「……はい?」
〜なのか視点.
「翡翠…大丈夫?」
「うん。あの時考えて、自分の中で結論は出たよ。」
「たとえ俺が作られた存在だとしても…この心も命も俺のものだ。」
「…うん。翡翠らしい回答だと思う。」
「ああ、ありがとう。」
翡翠はウチの頭を撫でてくれた。……なんか恥ずかしいかも……
「……ふふ。」
「……ははは……」
2人はしばらく笑い合った後、一緒にラウンジに出た。
〜翡翠視点.
「ふんっ…ふんっ!」
俺たちがラウンジに来ると、星がバットを持って素振りをしていた。
「…何してるんだ?」
「秋だから、野球だってさ。」
俺が持っていた疑問を御影が教えてくれた。
確かに秋だ。もうすぐ11月だけど。
「…最近、二人とも元気無いからさ。野球して元気を出そー!って訳。」
「…あー…」
確かに昨日は元気が無かった。
「というわけで地球に行こう!」
そうして俺らは地球に向かって跳躍を始めた。
「来たよ!阪神甲子園球場!」
「おお…よく来れたな。」
「許可は取った。」
「でもどうするのよ。アクセルは居ないし丹恒は風邪引いてるから人数が足りないわよ?」
「大丈夫!翡翠!」
「あ、はい…」
俺は力を貯めて、龍狼、蒼激狼、朱激龍の分身体を呼び出した。
「…出したけど…」
「よし!それで野球しよう!」
星はバットを取り出した。しかも既に野球用のユニフォームに着替えていた。
「…でも、相手が居ないじゃないか。」
『ならば引き受けよう!』
遠くから誰かの声がして全員振り向く。
「我らはベースボールロイド!貴様らに勝負を挑む!」
「ふーん。確かに9人居るね。」
星が言った通り、ベースボールロイドは9人も居た。
「ならば、試合だ!」
『おう!』
そうしてなんやかんやで試合が始まった。
俺はグローブを嵌めて打席に立っていた。……キャッチャーは誰だろう?
「あ、赤い方だ…」
キャッチャーは朱激龍の俺だった。髪の毛が赤いお陰で見分けがつきやすい。
「審判は?」
「俺がやろう。」
と言って現れたのは審判服姿のヴェルトのおっさんだった。
「え?ヨウおじちゃん??」
なのかも困惑している様子だった。
「若者が楽しそうにしてるから審判しに来たぞ。姫子は置いてきた。」
姫子さんカワイソ。
「でも、ヨウおじちゃん。審判できるの?」
「任せろ。」
……それから試合はスムーズに進んだ。面白みもなく。
「やー!」
星が打った球がホームランになったり。
「いて!」
分身が頭にボールをぶつけて失神したり…
「ほちゃー!」
ベースボールロイドがホームランを打ったりと、面白みなく進んでいき、こちらが6、向こうが5点という感じになった。
「このままこの得点を記録すれば私たち勝てるよ!」
「「「その通り!!!」」」
「………」
「………」
「………」
「………」
「あれ?みんなどうしたの?」
「いやさ、なんでレギオロイドと野球してるのかなって。」
「このまま倒せば良くね。」
「……一旦、落ち着こうか。」
なんか急に試合が止まってしまった。そもそもなんで敵と野球なんかしてるのかって話になる。
「そもそも、この野球って意味あるの?」
「いや……無いけど……」
星は困惑している。……俺もだけど。
「このままあいつら倒せばこんな無駄な事しなくてもいいんじゃないか?」
「た、確かに…!」
星はびっくりしていた。確かに野球したいと言ったのは星だけど。
「ヨウえもーん。擬似ブラックホールで敵消してー。」
「問題ないが…他のみんなは?」
「早くして。」
「問題なし。」
「手短にな。」
「疲れたし。」
「まだなの?」
「頼みます。」
「…わ、わかった…」
ヴェルトさんはメガネをクイッとあげて、杖の力で擬似ブラックホールを作り出した。
「うわあー。」
ベースボールロイドの断末魔(らしきもの)が後ろから聞こえてくるが気にしないことにした。
………………
〜三人称視点.
「…おーい戻ったぞー!」
アクセルがお土産と共に戻ってくると列車にはコーヒーを嗜んでいる姫子しかいなかった。
「あれ?」
「みんなは?」
「野球してるそうよ。」
「はい!?」
「だから暫く帰ってこないわ。」
それを聞いたアクセルは落胆してソファに座った。
「…いつ戻ってくるの?」
「数日後かしらね。」
「………」
アクセルは棚に置いてあったノートパソコンを起動させる。
「あら?パソコン使えたかしら?」
「折り紙学園でちょっと習った。」
そうアクセルは言ってカタカタとパソコンを打つ。
「…何調べてるの?」
「釣り道具買おうかなって。」
アクセルはそう言って姫子にパソコンを見せる。
そこには通販サイトで釣り道具に関する物が乗っていた。
「釣りするの?あら、いいわね。」
「でも、釣竿とかリールとかルアーとか分からないから調べないとな。」
そう言ってアクセルは釣り道具の通販サイトを漁り始めた。
「……ふふ。」
姫子はそんなアクセルを見て微笑んだ。
「なんだよ。」
「いえ、楽しそうにしてるから。」
「……そうか?」
「ええ。とても楽しそうよ。」
アクセルは少し照れて頬を赤くした。
「はい、これあげる。」
そう言って姫子はアクセルにコーヒーを渡した。
「…要らないです…」
アクセルは丁重に断った。
「あら、遠慮しなくていいのに。」
姫子は少し残念そうにした。アクセルは姫子のコーヒーの味を知っているので飲みたくなかった。
「……私のコーヒーそんなに美味しくないかしら…?」
「はい!美味しくないですよ。」
「そう……なら仕方ないわね。」
姫子はそう言ってコーヒーを自分で飲んだ。
「……え?」
「あら、どうしたの?アクセル君。」
「いや、その……」
「ふふ。冗談よ。はい、コーヒーどうぞ。」
そんな姫子を見てアクセルは溜息を吐いたのだった。
尻切れトンボになっちゃった…
体育の野球ちゃんとやっとけば…
更新が遅れてたって?ソニックが楽しかったせいです……