数分戻り、狩人視点。
「オラっ!!」
俺は双剣を2つ持ち、何度もフリーダムガンダムの装甲を斬る。傷が段々とついて行くのを見ると、フリーダムガンダムも耐久が無くなってきたんだろ。
それに、1番はやっぱり…
「せいっ!」
五条悟の術式だろう。殴るだけでおかしいほどぶっ飛ばされる。無下限呪術は本編でもエグい描写されてたけど、生で見るとチートってぐらい強いな。
フリーダムガンダムが動き、俺をたたき落とすかのように動く。俺は先程まで斬っていた場所を蹴り、勢いよく逃げる。
『(アイツ、黒閃を決めたあとのパフォーマンスが高くなってやがる…!)』
フリーダムガンダムが後ろへ、ズザザッと飛ぶ。それを五条が逃がすはずもなく。
「どこ行くんだよ!」
術式順転『蒼』
その技によって、フリーダムガンダムの胸辺りにある装甲が剥がされ、内部が見えるようになる。
だが、ただでは済まない。
「っ! ちっ!」
五条に大量のビームが飛ぶ。無下限を使ってるとはいえ、ビームが長く発射されているため、視界が悪くなるのは避けたい。
そこで俺は『片手剣』の盾を五条にぶん投げる。
五条は察したのか、盾を手に取り、ビームに向かって投げる。
ビームは盾にあたり、一瞬止まる。だが、盾はその一瞬で壊れ、また動き出す。
だが、そこには既に五条は居なかった。
『! フリーダム!飛べ!』
メインスラスターとサブスラスターの2つを上手く使い、空へ飛ぶフリーダムガンダム。
さらに、後ろのウイングのようなものがバッと開く。
『ハイマットモード!!!』
必殺技のようなものだろうか?その形態になった途端呪力が大きくなった。
五条はそのまま無下限呪術のおかげで飛び、俺は呪力を練り、自身の体を強化する。
「『大翔虫』!」
下から大きな蟲のようなものが出てきて、上へ飛んでいく。それに向かって紐のようなものを付け、俺も一緒に飛んでいく。
「からの『エリアルスタイル』!!」
フリーダムガンダムを踏みつけて頭の方まで飛ぶ。そこから『大剣』を担いで、勢いよくたたっ斬る。
フリーダムガンダムはガガガッと音を立てて傷がつき、更に五条も追い打ちをかける。
「『蒼』!!!!」
『ちっ!!!』
メインスラスターを『蒼』によって壊し、飛行出来なくさせる。
落ちていくフリーダムガンダム。その隙は逃がさない。
「『
剛勇と宿望の凄絶弓を手に持ち、構える。瞬間、俺の中にある全ての呪力を一気に練る。
察したのか、五条が遠くの方へ避け、フリーダムガンダムもそれに気づく。
「喰らえっっ!!」
『チッ!! お前がな!』
矢が1本、そして2本と飛びサブスラスターを使えなくする。そして最後の1本を構え、勢いよく引っ張る。
弓からギリギリとなっちゃいけない音が鳴るも、構わずに構える。
フリーダムガンダムは全ての砲台を俺に向けて構える。
「『トリニティレイヴン』!!」
『ハイマットフルバースト!!』
最後の1本が放たれ、ハイマットフルバーストも放たれる。
トリニティレイヴンはフリーダムガンダムの頭をぶち抜き、地面に落ちて、ハイマットフルバーストは俺を包み込み、帳を突き破った。
■
「おい!狩人!おい!!」
なんだ…うるさい……。
静かにしてくれ。いま寝てるんだ…それに頭も体もズキズキするんだ…。
「目ぇ覚ましてくれ!狩人!!」
だから……うるさいって……。
寝かせてくれよ……
「狩人…!!」
「……う、るせぇ…起きと、るわ!」
五条の言葉に答える。だが、口からゴボッと血が出てくる。それをみた五条は慌てて夏油に電話をかける。
「どうする傑!狩人が死んじまう!」
『いま高専に硝子を呼ぶように頼んでる!』
なんだ…?目があんまり見えないのだが…。
俺は重たく、ズキズキする体に鞭を打ち、無理やり体を起こす。
周りは静かで、五条が俺を見て「寝てろ!」と叫ぶ。
ふと、自分の体を見る。
「……は、はは…笑えねー」
右足は丸焦げ。左足も焼け爛れ、左腕の感覚はもう無い。右目は潰れているのか見えないし、左耳から……いや、左耳があった場所から暖かいものがドボドボと流れていた。
重症も重症。そして何より、腹の感覚がすでに無くなっている。
立っていることも奇跡だった……ってことか。なるほど。
痛んでいる以上、感覚は何とかなってるし、大怪我なだけかな。これで全ての感覚がシャットダウンされてたら死んでたな。
「五、条……俺はどうやって耐えた、んだ?」
「分からん。けど、凄い呪力が体を包んでたぞ」
……山勘で守ったのか。自分ながら天晴れだな。
「すま、ん……寝る…」
「死ぬなよ?」
「誰に…言っ、てん……だよ」
俺はフッと鼻で笑ったあと、意識を暗闇の中に放り込んだ。
「で、帰ってきたのかい」
「…あぁ、正直ヤバかった…」
胸部にあるコックピットから出てきた血みどろになっているキラ・ヤマト。
それを見て羂索は冷や汗を垂らす。
(それほどまでに飛龍の孫は強かったのか…さすがだね)
キラ・ヤマトは自身の体に呪力を廻す。それを見て羂索は驚く。
「反転術式?」
「うん。使えるようになったんだよ」
五条悟が死の淵で反転術式を掴んだように、キラ・ヤマトもまた、黒閃を経て掴んでいた。
「次は負けないよ…」
「いや、休んでいてくれ」
キラ・ヤマトが呟いた言葉に羂索が首を横に振る。キラ・ヤマトの上に『?』が浮かぶ。
「星奬体と同化してもらっちゃ困るからね」
「どうするんだ?」
羂索がフフフッと笑う。
「忘れたかい?私は人脈が広いんだ」
そう呟く羂索の顔を見てキラ・ヤマトは察して、ニヤッと顔を緩ませた後、頷く。
星奬体同化まで、後18時間。
天内を簡単に同化させると思うか?このマヌケがァ!
帳を突き破るレーザー食らって生きてるのおかしいんじゃないか?ガッツは訝しんだ。