狩人は呪術廻戦で何を見る?   作:YY:10-0-1-2

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玉に瑕・・・すばらしい人物や事物に、ほんのわずかな欠点があることのたとえ。


【緊急クエスト】玉に瑕

 

 

 「『闇より出てて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え』」

 

 全員がそこで固まる。

 唐突に聞こえてきた言葉。それの意味は嫌という程習って、知っている。

 

 簡単な結界術。だが、縛りなどの要素が出てくると複雑となる。

 

 夏油は自身の最高硬度を誇る呪霊『虹龍』を天内の近くに配置、そして自身の出せる最高最適の呪霊を置く。

 

 五条は自身が解いた無下限呪術をもう一度起こし、空を見る。

 

 黒井は天内の近くへ走り、抱きつき、自分が身代わりになるようにする。

 

 天内は訳が分からず、混乱してただ抱きついてきた黒井を抱きしめることしか出来ず。

 

 狩人は痛みを忘れ、武器を手に呼び起こし、構える。

 

 

 

 「やぁ、狩人(かりうど)。いや、ここでは狩人(かりと)か」

 「…テメェ、誰だ?」

 

 先程まで歩いていた階段から、女が手を振りながらこちらへ来る。

 その言葉に狩人は冷や汗を垂らしながら問いかける。

 

 「忘れたのかい?悲しいね…」

 「悪ぃな。コイツは物覚えが良くねぇんだよ!!」

 

 術式反転『蒼』

 

 男は全てを飲み込む虚無の渦、術式順転『蒼』を喰らい、『蒼』は地面を抉る。

 

 「夏油!黒井さん!理子ちゃん優先!!速く中に連れていけ!!」

 「ここは俺と狩人がやる!!」

 

 五条と狩人が2人で振り向き、夏油にそう伝える。夏油は少し躊躇った後、頷いて天内と黒井を連れて中へと向かう。

 

 後ろを振り返り、五条と狩人を見る夏油。 

 

 「2人とも、死ぬなよ!」

 「誰に言ってんだ!」

 「誰に言ってんだよ!」

 

 2人はニヤッと笑い、前を向く。

 

 煙が消え、前が見える。そこには既に、先程の男はいない。どこへ消えたのか?

 五条と狩人が2人で探る。

 

 そして、見える女の姿。森の奥へと、まるで誘うかのように消えていく。

 

 その姿を見て狩人が走り出す。

 

 「チッ!待て狩人!」

 

 五条が慌てて追いかけようと足を前に出した瞬間だ。足に木のようなものが絡みつく。

 

 五条はそれに気づき、再び無下限呪術を使い木を剥がそうとする。

 

 狩人は五条の足に巻きついている木に気づくも、時すでに遅し。

 

 

 領域展開、朶頤光海

 

 

 無下限呪術を相殺し、生得術式を具現化し、現実へ持ってくる、まだ五条が行き着いていない呪術の極地。

 

 森を忌み、妬み、畏怖した感情から生まれた特級呪霊は、五条を閉じ込めるため領域を展開する。

 

 

 「…クソ。やられたな…」

 「最強の術師。五条悟よ…ここで死んでください

 「ちっ、喋り方が気持ちわりぃんだよ!!」

 

 具現化された無限の発散、術式反転『赫』。

 それを放つが、木によって防がれてしまう。さらに、木は五条を仕留めるべく動く。

 

 澄み渡った青空の下、一面に色とりどりのお花畑が広がっており、そこに点々と螺旋状に伸びた木がそびえ立っているこの領域で。

 

 花御(雑草)五条(最強)がぶつかり合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

 

 「待て!!」

 「ふふ、待たないよ」

 

 森の奥へと入った狩人は、その女、羂索を追うべく走っていた。

 

 右目が使えない状況で戦えるのかと言われれば、OK(戦える)だ。だが、それでも不利に変わりはない。

 

 森の奥へ進むと、開けた場所へ出る。

 そこに羂索は立っていた。

 

 「少し昔の話をしようか?」

 

 羂索は笑いながら狩人へ言う。

 

 「平安時代、呪術全盛期の時、大勢の術師が宿儺敗れた。そこでとある男が一人、宿儺に立ち向かったんだ」

 「? ()()()()()

 

 狩人がそう言うと、羂索はまぁまぁ、待て待てと宥めるかのような手を動かす。

 

 その仕草を見て頭を抑える狩人。

 

 (なんだ?どこかで見たことある仕草だ…敵?いや、コイツは知らない顔だ。だが、どこで…?)

 「その男は宿儺を楽しませたんだ。たった一人でね。私はまるで映画を見ている少年かのように目を輝かせたさ!」

 

 羂索は目をキラキラさせながら大声を上げて、狩人を見る。

 

 「分かるかい? 君が()()時代の話だよ」

 「………………は?」

 

 なんでコイツ平安時代からの転生のこと知ってるんだ?

 いや、そもそも待て。こいつ宿儺の話をしたのか?立ち向かった?

 

 なんだ?

 

 

 違和感。

 

 

 

 違和感。違和感。違和感。

 

 

 戦った。確かに狩人は宿儺に立ち向かった。だがコイツのことは知らない。だが平安時代のことを知っている。

 

 宿儺のように呪物になり、現代に生き返る奴もいる。

 

 術式は沢山ある。その中に転生のようなものがあってもおかしくはない。

 

 

 狩人は頭の中で弾けるそれを見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自身に課した縛り。

 再び自分が生まれるための縛り。全てをかけた縛り。

 

 

 それが達成されたが、無意識の内に縛りを解除しなかった。

 

 

 それが狩人の誤算。

 

 

 

 その縛りはいま、弾けた。

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 それが解除されたことにより、目の前にいる女の名前が今、ハッキリした。

 

 

 「け…け…!!」

 「ん、なんだい?」

 

 怒りに身を包まれる。

 確かに合点が行く。

 

 キラ・ヤマトが狩人を狙ってきた理由。謎の懸賞金。いまここで天内を殺そうと仲間と共に来たこと。

 

 計略を巡らせ、非常に慎重で用心深く計算高い狡猾な奴。

 

 

 自身の探究心や欲を満たす為ならどんな手段も厭わず、何者をも犠牲にする事も一切気にしない極めて非情な人物。

 

 血液が沸騰するかの感覚に陥る。

 

 そして何より、生きていることが信じられない。

 

 

 

 

 「羂索ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!」

 「もっと腹から声出しなよ!狩人!!!」

 

 

 狩る者の怒声が空に響いた。





縛りの内容
・自身の記憶を忘れされる。
・術式の一部を縛る。
・六眼が再び生まれた時のみに復活する。
・術式は変わらずそのまま(転生した時に術式が変わる可能性があるため)

記憶を封印することで、宿儺の術式を知らずに復活できる。
つまり、宿儺と戦う時、初見のようになってしまうため、大きい縛りとなった。

無理やり感凄いね。これは酷評ですわ。
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