現代から約1000年前の平安時代。呪術全盛期。
両面宿儺と呼ばれる4本腕の呪詛師を倒すために様々な術師を集めた隊が宿儺に挑んだ。
結果は言わずもがな、敗北。圧倒的敗北。
だが、一人の男にその情報が伝達される。
「宿儺ァ?最近有名になってる……」
大石の上に乗り、顎に手を当ててう〜んと考え込む男。彼こそが、五条悟、夏油傑、家入硝子の同級生として現代に転生した男。飛龍狩人である。
狩人は宿儺と呼ばれた男に挑むために練り上げる。自身の術式を。呪力を。
そして、挑む。
結果として負け。ただし、彼を追い込んだ唯一の術師である。
宿儺を追い込んだ彼は、縛りを結ぶ。
もしも、自分がもしも生まれ変われるのなら。宿儺と呼ばれる呪詛師を
自身の記憶も、術式の一部も、いつ生まれてくるか分からない六眼持ちと共に挑むため。
自身の全てをかけて宿儺を殺せるよう……。
■
「はっ、変わってないな!」
「テメェは!女体化かよキモチワリィ!!!」
羂索に蹴りを入れる狩人。
羂索は腕でそれを防ぐも、勢いが強かったためか、木に叩きつけられる。
ここで逃がすような甘い考えを持っていない狩人。さらに追撃をするべく、自身の呪力を練り上げる。
「『
出したライトボウガンを羂索に向けて問答無用で撃つ。羂索はニヤッと笑った後にそれを避ける。
キラ・ヤマトの戦いを知っている羂索は、狩人の腹に蹴りを入れ込む。
狩人はズキッと痛む腹に蹴りを入れられたことで顔を顰めるも、ライトボウガンを使い、羂索の肩にライトボウガンを重みを利用してぶつける。
羂索は一旦離れ、肩を摩る。
「君さ、普通蹴られたら腹抑えるでしょ」
「しねぇよバァカッ!!」
ライトボウガンを投げて、『パラスパイクサークス』を作り出し、一気に羂索に向かって走り出す狩人。
羂索はライトボウガンを叩き落として、首元に迫った片手剣をヒラリと避ける。
さらに追い打ちをかけるかのように盾を前に突き出す。
盾はゴツンといい音を立てた。羂索の腹に当たったのだ。
羂索はゴフッと咳き込んだ。
(なんて力!篭もりすぎてるだろ…!)
(殺す!コイツは殺さなきゃ不味いやつだ……!!)
再び駆け出す狩人。羂索は近くに落ちていた木の破片を掴んで狩人に投げ飛ばす。
狩人はそれを盾で防ぐ。だが、既に目の前には羂索はおらず、木の上から羂索が足を突き出て落ちてきた。
ブシドースタイルになっていた狩人はジャスト回避して、距離を取る。
今度は羂索が攻める。
右拳。左足。ジャンプして右足。着地してから足下に向かって横から左拳を入れ込む。
盾で防いでいた狩人は左拳を避けれずに当たる。が、その右足で羂索を蹴り上げる。
羂索は蹴り上げられたが、足を前に出して同じような狩人を蹴り飛ばす。
「キッショ。なんで蹴り上げるんだよ…!」
「残念。こちとら反転術式あるんだわ」
反転術式を回しながらなんて出来ない。だからこそ鍛え上げ、体術を極めたのもある。
さらに狩人は、平安時代の記憶を縛ったものの、体自身は覚えているものがある。
それが体術。体の使い方は既に染み込んでいた。
(思い出すんだ……あの時に掴んだ、呪力の核心……!黒閃をもう一回決められれば、分かるはずなんだ!)
そんな言葉を頭の中で浮かばせながら、羂索の攻撃を防ぐ。
隙があれば片手剣を振る。そして拳を盾でガードする。
優勢に見せるが、実際追い詰められていたのは……。
(くっそ!アイツ、なかなか力強えな……!盾で威力を防いでるものの、蓄積されてるダメージがデケェ……!)
そう、ゴリ押し。
羂索の力は女性ながらも、盾でガードしている狩人の腕に響かせるほどの威力はあった。
さらに、治したばかりの、まだズキズキ痛む体でガードしている狩人にはキツかったのだ。
そして、終わりが見える。
「せいっ!」
「ゴフッ!?」
盾すらも無駄にするほどの威力。今まで蓄積されていたダメージ、そして全力の殴りで盾は粉々に砕け、狩人の左頬に拳が入る。
そのまま勢いよく吹き飛ばされ、木に叩きつけられる。
それで終われば……いや、
羂索は木に叩きつけられた狩人を蹴る。蹴る。蹴る。
顔面がぐちゃぐちゃになるまで。狩人の気を失わせるまで。あわよくば死んでくれればそれでいい。
もっとも、羂索の目標は星奬体同化の失敗。邪魔することだけである。
故に、タフな花御を五条に当て、自身は持ってる力の限りで狩人を潰す。
夏油に関してはどうにでもなる。反転術式を持っていないためである。
そう確信した羂索。
ピクッと手を震わせた後、そのままぐったりし始めた狩人。それを見て羂索はふっ、と鼻で笑う。
「この程度だったか、飛龍の孫」
羂索はさて、と高専の方を向く。
後に残るのは夏油のみ。その後に星奬体を殺し、花御と共に逃げ帰る。
そして、羂索の唯一の失敗でもあった。
どこまでやろうか…
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起首雷同
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死滅回游
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おいでガッツ。全部だ