狩人は呪術廻戦で何を見る?   作:YY:10-0-1-2

14 / 27
【緊急クエスト】玉に瑕-弐-

 

 現代から約1000年前の平安時代。呪術全盛期。

 

 両面宿儺と呼ばれる4本腕の呪詛師を倒すために様々な術師を集めた隊が宿儺に挑んだ。

 

 結果は言わずもがな、敗北。圧倒的敗北。

 

 

 だが、一人の男にその情報が伝達される。

 

 「宿儺ァ?最近有名になってる……」

 

 大石の上に乗り、顎に手を当ててう〜んと考え込む男。彼こそが、五条悟、夏油傑、家入硝子の同級生として現代に転生した男。飛龍狩人である。

 

 狩人は宿儺と呼ばれた男に挑むために練り上げる。自身の術式を。呪力を。

 

 

 そして、挑む。

 

 

 

 

 

 

 

 結果として負け。ただし、彼を追い込んだ唯一の術師である。

 宿儺を追い込んだ彼は、縛りを結ぶ。

 

 もしも、自分がもしも生まれ変われるのなら。宿儺と呼ばれる呪詛師を祓える(殺せる)のならば……。

 

 自身の記憶も、術式の一部も、いつ生まれてくるか分からない六眼持ちと共に挑むため。

 

 自身の全てをかけて宿儺を殺せるよう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 「はっ、変わってないな!」

 「テメェは!女体化かよキモチワリィ!!!」

 

 

 羂索に蹴りを入れる狩人。

 羂索は腕でそれを防ぐも、勢いが強かったためか、木に叩きつけられる。

 

 ここで逃がすような甘い考えを持っていない狩人。さらに追撃をするべく、自身の呪力を練り上げる。

 

 「『XX(ダブルクロス)』『ライトボウガン』『ベルダーバレット・ランク3』!!!」

 

 出したライトボウガンを羂索に向けて問答無用で撃つ。羂索はニヤッと笑った後にそれを避ける。

 

 キラ・ヤマトの戦いを知っている羂索は、狩人の腹に蹴りを入れ込む。

 狩人はズキッと痛む腹に蹴りを入れられたことで顔を顰めるも、ライトボウガンを使い、羂索の肩にライトボウガンを重みを利用してぶつける。

 

 羂索は一旦離れ、肩を摩る。

 

 「君さ、普通蹴られたら腹抑えるでしょ」

 「しねぇよバァカッ!!」

 

 ライトボウガンを投げて、『パラスパイクサークス』を作り出し、一気に羂索に向かって走り出す狩人。

 

 羂索はライトボウガンを叩き落として、首元に迫った片手剣をヒラリと避ける。

 さらに追い打ちをかけるかのように盾を前に突き出す。

 

 盾はゴツンといい音を立てた。羂索の腹に当たったのだ。

 

 羂索はゴフッと咳き込んだ。

 

 (なんて力!篭もりすぎてるだろ…!)

 (殺す!コイツは殺さなきゃ不味いやつだ……!!)

 

 再び駆け出す狩人。羂索は近くに落ちていた木の破片を掴んで狩人に投げ飛ばす。

 

 狩人はそれを盾で防ぐ。だが、既に目の前には羂索はおらず、木の上から羂索が足を突き出て落ちてきた。

 

 ブシドースタイルになっていた狩人はジャスト回避して、距離を取る。

 今度は羂索が攻める。

 

 右拳。左足。ジャンプして右足。着地してから足下に向かって横から左拳を入れ込む。

 盾で防いでいた狩人は左拳を避けれずに当たる。が、その右足で羂索を蹴り上げる。

 

 羂索は蹴り上げられたが、足を前に出して同じような狩人を蹴り飛ばす。

 

 「キッショ。なんで蹴り上げるんだよ…!」

 「残念。こちとら反転術式あるんだわ」

 

 反転術式を回しながらなんて出来ない。だからこそ鍛え上げ、体術を極めたのもある。

 

 さらに狩人は、平安時代の記憶を縛ったものの、体自身は覚えているものがある。

 それが体術。体の使い方は既に染み込んでいた。

 

 (思い出すんだ……あの時に掴んだ、呪力の核心……!黒閃をもう一回決められれば、分かるはずなんだ!)

 

 そんな言葉を頭の中で浮かばせながら、羂索の攻撃を防ぐ。

 隙があれば片手剣を振る。そして拳を盾でガードする。

 

 優勢に見せるが、実際追い詰められていたのは……。

 

 (くっそ!アイツ、なかなか力強えな……!盾で威力を防いでるものの、蓄積されてるダメージがデケェ……!)

 

 そう、ゴリ押し。

 羂索の力は女性ながらも、盾でガードしている狩人の腕に響かせるほどの威力はあった。

 

 さらに、治したばかりの、まだズキズキ痛む体でガードしている狩人にはキツかったのだ。

 

 

 そして、終わりが見える。

 

 「せいっ!」

 「ゴフッ!?」

 

 

 盾すらも無駄にするほどの威力。今まで蓄積されていたダメージ、そして全力の殴りで盾は粉々に砕け、狩人の左頬に拳が入る。

 

 そのまま勢いよく吹き飛ばされ、木に叩きつけられる。

 

 それで終われば……いや、()()()()()()()()

 

 

 

 羂索は木に叩きつけられた狩人を蹴る。蹴る。蹴る。

 顔面がぐちゃぐちゃになるまで。狩人の気を失わせるまで。あわよくば死んでくれればそれでいい。

 

 もっとも、羂索の目標は星奬体同化の失敗。邪魔することだけである。

 

 故に、タフな花御を五条に当て、自身は持ってる力の限りで狩人を潰す。

 夏油に関してはどうにでもなる。反転術式を持っていないためである。

 

 反重力機構(アンチグラビティシステム)で潰せる。

 そう確信した羂索。

 

 

 ピクッと手を震わせた後、そのままぐったりし始めた狩人。それを見て羂索はふっ、と鼻で笑う。

 

 「この程度だったか、飛龍の孫」

 

 羂索はさて、と高専の方を向く。

 後に残るのは夏油のみ。その後に星奬体を殺し、花御と共に逃げ帰る。

 

 無問題(モーマンタイ)

 

 

 そして、羂索の唯一の失敗でもあった。

どこまでやろうか…

  • 京都姉妹交流会
  • 起首雷同
  • 渋谷事変
  • 死滅回游
  • おいでガッツ。全部だ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。