狩人は呪術廻戦で何を見る?   作:YY:10-0-1-2

16 / 27

金科玉条・・・一番大切なきまりや法律。


【キークエスト】金科玉条

 

 饕餮に大きく傷を付けたのは、先程夏油が狩人も五条と共にであった男、フィジカルギフテッドゴリラの伏黒甚爾である。

 

 どこから湧いたのか、呪霊を体にまきつけており、そこから大きな刀を取り出す。

 

 「コイツは敵だよな?」

 「え?…………あぁ!」

 

 甚爾が確認してきたので夏油は一瞬固まるも、頷く。饕餮の傷はすぐに治り、ブンブンと腕を回していた。

 

 「速ぇ〜。見えなかったもん」

 「あっそ」

 

 甚爾が地面を蹴る。饕餮はそれをギリギリのところで避け、手の平にある口で甚爾に噛み付こうとする。

 

 しかし、刀でガードされ、蹴り飛ばされる。

 

 「…!」

 

 甚爾が脚に傷口がついたのに気づく。饕餮を見ると、腹部にある口がもぐもぐと動いていた。

 

 「なるほどね…そこら中に口がある訳だ」

 

 口にさえ気をつければ問題なし。

 そう判断した甚爾はチラッと天内の方を見る。

 

 (ここじゃ危険か…?あの夏油(前髪)がアイツをどっかやってくれればいいんだが…)

 

 そう考えていると、饕餮が動く。

 饕餮が近くへと走り、脚で顔面を蹴り飛ばそうとする。それを甚爾は回避して、刀を首にぶち込む。

 

 しかし、刀は首元にある口に噛まれ、防がれてしまった。

 甚爾がそれに驚いていると、再び顔面に手の平が近づく。

 

 薄皮1枚の所で避ける。

 

 「ははっ、やっぱ強いじゃん」

 『ね、ねぇ?』

 

 饕餮が横を見る。

 そこには長い髪の毛の女性が立っていた。

 

 『わ、わた、わたし…き、キレイ?』

 (なるほど、簡易領域か…)

 

 饕餮が考え込んだ後に口を開く。

 

 「まっっっったく?」

 

 瞬間、周りに糸バサミの様なものが飛び散り、饕餮に向かって飛んでいく。

 

 饕餮はそれを口でバリバリと食う。

 

 「不味いね。鉄はゴミだ…」

 

 饕餮がチラ見すると、甚爾が迫っていた。

 甚爾の刀をギリギリのところで避ける。が、後ろから飛んできた呪霊の攻撃には当たった。

 

 「邪魔くせぇ〜」

 

 夏油の方を振り向き、口から何かを吐く。

 夏油はそれを避け、その何かを横目で見る。

 

 (なんだこれ?塩酸…いや、胃酸か?)

 

 ジュ〜と音を立て地面が削れる。夏油が前を見ると、既に饕餮が迫っていた。

 

 だが、それを遮るように鎖鎌が飛んでくる。

 

 「大丈夫か?」

 「…はい。なんとか!」

 

 甚爾に声をかけられた夏油は焦るも、何とか頷く。それを見た甚爾はニヤッと笑った後に1つの武器を取り出す。

 

 全体的に赤い太刀、飛竜刀【朱】である。甚爾がそれを投げ、夏油がそれをキャッチする。

 

 「それ使え」

 「え?」

 

 甚爾が走り出す。

 夏油も困惑しながらも同じく走り出す。

 

 饕餮の首や脚を狙って飛竜刀を振る夏油。それと同時に大きく袈裟斬りしようと後ろにつく甚爾。

 

 だが、饕餮は夏油の脚に向かって噛み付こうとする。それを夏油が飛んで避ける。

 その隙を逃さなかった饕餮は再び胃酸を吐き出す。

 

 何とか首を動かして避けるも、皮膚に胃酸が付く。ジュワっと灼ける様な痛みが伴うが、夏油は顔を歪ませた後、饕餮の腕を切り裂いた。

 

 「っ!やるねぇ!」

 

 饕餮がそう言うと、甚爾が動いた。

 脚から上っていくように切り裂こうとする動き。饕餮は腰まで切られたあとに後ろに飛ぶ。

 

 呪霊なので反転術式は楽に行えるものの、ダメージはある。

 

 「あんまり反転術式を使わせるなよね」

 「チッ…化け物め!」

 

 夏油がそう悪態をつく。

 

 

 

 ■

 

 

 

 人が暴食を畏怖する感情から生まれた呪い、饕餮。

 術式は『餐餓呪術(さんがじゅじゅつ)』。その能力は全身に口のようなものを発生させ、そこから食らったものを呪力へと変える呪術。

 さらには、呪力で強化した胃酸なども吐き出せる。

 

 口はあらゆるところに発生させることが出来る。

 

 さらには術式の効果すらも喰らえる術式で、呪霊操術や狩猟開始などとは相手からしたら相性が悪い能力である。

 

 さらに、呪霊である饕餮は、反転術式も行える。

 

 近づけば喰われ、遠くに入れば胃酸を飛ばしてくる。

 

 

 花御と共に行動している呪霊にしては、その強さはトップクラスに登る。

 

 

 

 ■

 

 

 

 「ッ!」

 

 夏油が再び後ろへ避けることとなった。

 饕餮が大きな口を開け、甚爾に噛み付こうとしているのだ。

 

 「う〜ん、中々喰わせてくれないね…悲しいね…」

 

 夏油が再び考え込む。

 

 (コイツを祓うしかないのか?!それに、五条と狩人はどこに行ったんだ!コイツにやられたのか?!)

 

 甚爾が動き出した。

 その手には、先程とは違う武器が握られていた。

 

 まるで十手に似た特徴的な形をした短刀。甚爾は自身の出せる最高速度で饕餮の喉にぶち込む。

 

 饕餮は無論、首に口を出現させ、食おうと噛み付く。

 瞬間、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 饕餮は汗を吹き出し、跳び退けて反転術式を廻す。

 

 「…へ、へへ…なんだいそれ?」

 「…特級呪具…天逆鉾(あまのさかほこ)だ」

 

 その異質な武器に饕餮はさらに脳内で警報を鳴らす。今は何とか耐えたが、次に喰らえば…

 

 確実に死に至る

 

 饕餮も、夏油も、甚爾も。

 全員で動きだした瞬間、上の方で…

 

 

 それも、狩人に似た呪力が凪いだ。





饕餮→「不味いね。鉄はゴミだ…」
黒沐死→「私ハ!鉄ノ味ガ!好キダッ!」

ん〜これは相反するわ…
そして胃酸を呪力で強化するとは?(哲学)

どこまでやろうか…

  • 京都姉妹交流会
  • 起首雷同
  • 渋谷事変
  • 死滅回游
  • おいでガッツ。全部だ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。