「殺すッ!!」
気絶が解けた羂索はギリッギリのところで狩人の拳を避ける。
だが、黒閃を食らった部分はまだズキズキと痛む。
羂索は顔を顰めながらもなんとか
しかし、まだ未熟な羂索。術式を使うも、その要領をわかっておらず、狩人は重力で動けないはずなのに、怒りによる呪力強化により立ち上がる。
羂索はさすがに不味いと狩人から離れる。
だが、既に狩人は武器を構えていた。
「『剛勇と宿望の凄絶弓』!」
羂索に向かって1本、2本と放つ。そして、ギリギリと弓が音を立てる。
そして、瞬間に放つ。
「『トレニティレイブン』!!!」
だが、それが届くことは叶わなかった。
羂索…ではなく豚の歯を持ち、虎のような爪が生えた謎の呪霊が矢を掴んでいた。
それを見て、狩人の顔がさらに歪んだ。
「おい、羂索…」
「
「檮杌?」
檮杌って、中国の方の怪物だよな?と心の中で呟く狩人。
すぐに思考を切り替え、ヘビィボウガン『ヒドゥンスナイパー』を構える。
瞬間、狩人の視点がグルンと回る。
何が起きたのか分からない狩人の腹に蹴りが入れられる。
「こいつは俺がやっていいか?」
「…あぁ、頼むよ」
羂索がそう言って立ち上がる。
狩人はすぐに立ち上がり、通常弾を放つ。が、檮杌によって防がれる。
「どけ!俺は飛龍狩人だぞ!!」
狩人は叫ぶ。
逃がすものかと再び通常弾を次々と放つ。が、檮杌によって全て防がれる。
「テメェが誰だか知らねぇが!俺と殺りあえ!」
「クソッ!!邪魔だァァッ!!」
双剣『ツヴァイタバルジン』
XXの性能のまま作られたその双剣は、毒が多めに入っている。
紛うことなき、毒の双剣。
呪力の消費は、ランクによって決まる。最終強化状態のツヴァイタバルジンはランク2である。
つまり、簡単に作れ、程よく毒の効果を与えられる双剣である。
ツヴァイタバルジンを手に持ち、駆け出す狩人。檮杌はそれを見てニヤニヤとしながら構えた。
ツヴァイタバルジンを上手く使い、腕や足に切り傷をつけることに成功する。
檮杌が腕を動かす。
檮杌の腕は虎のようになっており、それが彼の術式『
虎龍寅鑼は、自身の身体能力の底上げだけでなく、自身の体の一部を変えている術式。
その猪のような牙も、虎のような爪を持った腕も、術式であった。
「オラァオラァオラァッ!」
「チッ!羂索ゥッ!待てェェェッ!」
「よそ見かァ?!」
狩人が叫んだことで、檮杌がさらに攻撃を仕掛けてきた。
狩人はツヴァイタバルジンで再び檮杌の体を袈裟斬りするも、浅かった。
袈裟斬りの後は反転術式によって、治った。それを見て狩人はチッと舌打ちをする。
既に羂索の姿は見えず、呪力も消失していた。逃げられた…とため息をつく狩人。
(今はとりあえずコイツを祓う。その後でいい…華香のことは…その後で…)
ふぅ〜と息を吐く狩人。
「…
「お、いいねぇ!!目が
檮杌は笑いながらそう言うと、再び蹴りを入れてくる。
狩人はそれを躱し、檮杌の顔面に横から蹴りを入れる。そして、檮杌の肩に踵落としする。
それによって、地面にクレーターが出来るも、檮杌は冷静に足を掴み、上に投げ飛ばす。
「は?!力強すぎんだろ!」
「オラァッ!」
空中でそう言葉を発すると、影ができる。振り向くと頬に強烈な痛みが走る。
そのままの勢いで地面に叩きつけられる。
ガボッと血を吐きだす。
「はぁ…はぁ…っ!」
「張り合いがねぇなぁ…術師よぉ…」
狩人は血を拭って立ち上がる。
「本気でかかって来いよ」
「やってやるよ…」
『領域展開』
術式の最終段階であり、呪術戦の極致。
それぞれの術師の中にある生得領域を「結界」という形で体外に創り出して敵を閉じ込め、その結界に術師本人の生得術式を付与する事で術式に基づく攻撃を必中とする結界術の一種であり…
その極致に辿り着ける術師は数少ない。
そして、なにより。今の領域は複雑化されている。
その理由が、『必中必殺』のうち、『必中』のみに縛っていた領域が、『必殺』にも拘るようになったことで、領域を構築する条件のハードルが上がってしまったからだ。
平安時代を生きた彼にとっては………。
「飛竜ノ巣。砂漠舞ウ女王。絶対強者。紅煌流星。月下雷鳴。大海ノ王……」
「ッ?!なんだこの呪力量!」
畝る。廻る。捻れる。爆ぜる。
呪力が大きく、狩人の周りを包み込む。
「剛拳爆砕。黒キ衣。千刃来襲。灼熱刃。赤キ災厄ノ凶星。渇望ノ黒創。氷炎ノ狭間。悪逆無道。月光ヲ染メル紅」
檮杌がこれを呪詞と分かるまで時間は有さなかったが、時すでに遅し。
どこまでやろうか…
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京都姉妹交流会
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起首雷同
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渋谷事変
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死滅回游
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おいでガッツ。全部だ