狩人は呪術廻戦で何を見る?   作:YY:10-0-1-2

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【緊急クエスト】玉に瑕-伍-

 

 

 

 

「領域展開」

 

 

 ズアァァッと広がる領域。檮杌は驚愕の顔を浮かべ、狩人から距離をとる。

 

 

 

狩戦大闘平(しゅせんたいとうへい)

 

 

 

 周りを見ると、そこは金色の平原に囲まれていて、領域内には遺跡群が存在していた。赤っぽい岩と灰色の岩が混在いて、なにより、山岳地帯が見える。

 

 

 檮杌は舌打ちする。

 領域展開。まだ自分の向かっていない極致。

 

 どんな術式かをまだ見ていない檮杌に取って、これは後手に回るしかなかった。

 

 瞬間、檮杌の脳内に大きな動きが起きる。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 「はい!狩戦大闘平(しゅせんたいとうへい)のルール説明だよ!」

 「……あ?」

 

 そこには、インディアンに似た雰囲気の服装をしていて、二の腕、太股、腹部はほとんど露出している女の子と、忍者か暗殺者風の格好をしていて、胸部はベルト状のパーツ二本が交差したブラ状防具で、腹部は網目状の女の子の姿が。

 

 檮杌は一気に頭を掴み、粉々にしようと動くも、すり抜けた。

 

 (なるほど……領域の縛りか)

 

 檮杌が一瞬で理解する。

 

 「私はキリン娘!」

 「アタシはナルガだ」

 

 それぞれ自己紹介するが、檮杌は興味がなさそうにハイハイと頷く。

 

 「ここは、狩人の領域!領域内は、とても広大なフィールドになってるの!」

 「さらに、幾つもの縛りをかけている。このルール説明をしたりするのも縛りの1部だ」

 

 キリン娘は元気良さそうに言い、ナルガはクールに言う。

 キリン娘が横からガラガラっとホワイトボードを持ってくる。

 

 「この領域は、必中効果、そして必殺効果を捨て、バフのみに全てを注ぎ込んだ領域!」

 「領域範囲を最大で約140mのみに開き、呪詞を省略しないのがまずの大前提」

 

 驚きの言葉が出てくるが、檮杌はそれを飲み込む。

 

 「呪力はそのまんまだけど、フィジカルをとことん上げてる領域なんだよ!」

 「狩人の縛りは以下の通りだ」

 

 ナルガがそう言うと、ホワイトボードに以下のことが書かれる。

 

 

 武器、持ち物、装備、護石など、自分が着用するもののランクが弱ければ弱いほど縛りの効果が上がる。

 武器を2つに絞る。

 作れるシリーズ武器は『モンスターハンターXX』のみ。

 相手に自身のいる場所を随時知らせるマップを脳内に共有する。

 自分の呪力を消費し、相手の呪力を大きくする。

 領域展開終了後、2時間のインターバルを挟ませる。

 

 

 (なるほどな…領域内から出ても良し、耐えきって2時間のインターバルを挟ませるもよし……相手に塩を送りすぎな領域か)

 

 檮杌はそう考える。

 

 「つぎはランクのシステムで、RANKは1〜10まであって、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、の10個!ただ、イレギュラーとしてXがあるんだよ!」

 「術式だと、呪力量が少なく作れる……だが、この領域内では幾つもの縛りを結んでいるから違ってくるんだ」

 

 キリンがホワイトボードに図を書く。

 

 「RANK1の装備ならば、縛りで底上げされ、RANK10並の攻撃力、防御力を誇れるんだ!また、RANK6になると、縛りの効果は消え、そのままRANKに応じた装備になっちゃうんだ!」

 

 

 RANK1=RANK10並の攻撃力or防御力

 RANK2=RANK9並の攻撃力or防御力

 RANK3=RANK8並の攻撃力or防御力

 RANK4=RANK7並の攻撃力or防御力

 RANK5=RANK6並の攻撃力or防御力

 RANK6=RANK6並の攻撃力or防御力

 RANK7=RANK7並の攻撃力or防御力

 RANK8=RANK8並の攻撃力or防御力

 RANK9=RANK9並の攻撃力or防御力

 RANK10=RANK10並の攻撃力or防御力

 

 と、図が描かれる。

 檮杌が脳内で疑問を抱く。

 

 「Xシリーズはなんだ?」

 「よくぞ聞いてくれました!Xシリーズは例外で、1度作り出すと呪力を全て消費しちゃう『奥の手』みたいなものだよ!防御力攻撃力共にRANK10に勝るほどの強さとなっているんだ!」

 「また、装備を1式揃えればその装備によって勝手にスキルがついてくれる。スキルの種類は色々ある。さらに、攻撃を当てれば当てるほど、身体能力を向上してくれる機能がついているのが特徴的だ」

 

 なるほど。

 

 「一通り説明は終えたよ!なにか質問はある?」

 「特にねぇ、さっさと殺ろう」

 

 ナルガが頷く。

 

 「なら、マップを脳内に張り出すぞ」

 「敵だけど、頑張ってね!」

 


 

 

 

 檮杌が現実世界へと意識を戻す。

 檮杌の中にマップが表示される。マップは、BC(ベースキャンプ)と1〜10と言う文字とステージが描かれており、マップに行くためには特定の場所を通過しなければならないらしい。

 

 檮杌自身はマップでは『6』にいるらしい。

 

 そして、肝心の狩人だが……。

 

 「……いま、『1』を出た…『2』にいるのか」

 

 檮杌がそちらの方を向く。

 

 檮杌が『2』を出て『8』に向かう。

 周りは高台に囲まれており、登れそうなところも多々ある。

 さらに、山岳地帯にも近く、ここで待ち伏せすれば良いと考えた檮杌は、そこで狩人が来るのを待った。

 

 

 狩人が『3』から『8』へ来ると、檮杌にすぐ気づいた。

 狩人が持っていた武器は弓のようなものと、太刀であった。

 

 檮杌が『虎龍寅鑼』を発動し、狩人に迫る。と、狩人は太刀を使って、それを避ける。

 

 太刀を一振り、二振り。

 

 檮杌から血が吹き出すが、反転術式でそれを治す。が、すぐに違和感が走る。

 

 (なんだ?!体が鈍く…………そうか()!)

 

 反転術式使いに対抗する方法。

 ひとつは、反転術式を使い、体に呪力を回せる脳を直接潰す。

 

 そして、もうひとつが毒物である。

 単純な肉体の再生とは異なり、毒は原因物質の特定に除去と、より高度な反転術式の運用が求められるためである。

 

 

 だが、呪霊……それも特級相当ならば簡単に治せる。

 ただし、それは()()()()

 

 ここは狩人の領域な訳で……

 

 

 (毒が!治せねぇっ!)

 

 ハァハァと息を荒くする檮杌。それを嘲笑うかのように、狩人は太刀を持ち、檮杌を祓うために走り出した。




ステージ:遺跡平原
マップは遺跡平原を見てもらえれば分かります。「知らねぇよ!」って方はお手数おかけしますが、ネットなどで見てみてください。



(おまけ)
ナルガ→敵にも自分にも味方にも厳しいタイプ。
キリン→全員に優しいけど意外に戦うと容赦なく叩きのめすタイプ

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