禅院家では今日も今日とていがみ合いが続く。
だが、それを止める者も居た。
「はいはい。いがみ合いはそこまでや。この子らが可哀想や」
そう言って止めに入るのがドブカスこと禅院直哉。
本編では絶対と言っていいほど見せないその綺麗な笑顔で禅院家の人間を黙らせる。
その後ろにはまだ幼い禅院真希と、禅院真依の姿が。
それと。
「ドブカ………直哉君の言う通りですよ。喧嘩してても仕方が無いです!」
そう言って直哉の隣に立つのは1人の少女。
金髪の髪。顔立ちも整っており、まるでロシアにでもいた?と錯覚するほどの白い肌。
……だが、安心して欲しい。日本人だ。
「なんや。
「はい。この前の任務から帰ってきてまして」
そうにこやかに言う真徐と呼ばれた少女はにこやかに笑った。
私、禅院真徐は転生者だ。
無論、これは誰にも言っていない秘密だ。
元々はアイスランドにある学校に通っていたのだが、日本に帰る途中の飛行機がハイジャックされてしまい、そのまま地面に向かって突撃して大爆発。
おかげさまで呪術廻戦の世界に来てしまったわけだ。
最初はどうしたものかと悩んだが、術式がヤベーイだったからまぁ、なんとかなった。
ただ、術式のせいもあり……。
「真徐ちゃん、なんか欲しいもんあるか?」
「いえ?特には無いですね…」
「なんや、可愛げ無いな〜せや!アニメグッズ買ってこよか!」
呪術廻戦本編でも、ネット民やあだ名としてもよく『ドブカス』と言われている禅院直哉の頭がお花畑……もとい、優しい性格になった。
優しいとは言っても未だに女性に向かってあたりは強いが、本編ほどではなくなった。
何故か私にはメロメロっていうか、気持ち悪いほど優しくなってるが。
「直哉、ここにいたか!」
「なんや親父?なんかようか?」
ドンドンと音を立てて歩いてきたのは、禅院直毘人だ。現禅院家当主である。
「おまえ、訓練はどうした?」
「はぁ?これだからクソ親父は……いまからアニメグッズを買いに行くんやわ」
すると直毘人の目が変わる。
「ほぉ…?何を買ってくるつもりだ?」
直哉が指をピンと立て、ズバリと呟く。
「プリキュアや…」
「……なるほど…」
「なにがなるほどなんですか?!というか、なんで買う流れなんですか?!」
私がツッコミを入れる。
すると、直哉が不服そうな顔をしてこちらを向いてきた。
「なんや?買わんのか?」
「買いませんよ?!」
直哉がため息をつく。
直毘人はガハハッと豪快に笑う。すると、何かを思い出したのか、急に切り替えだした。
「そういえば、直哉には伝えておらんかったな…」
「なんや?」
「何がです?」
私も不思議に思い、首を直哉と共に傾げる。
そして、次に直毘人から発せられた言葉で私と直哉はポカンと口を開くのであった。
「お主、高専には行かんのか?」
「は?」
■
なんでや…。
直哉は心の中で呟く。
高専に行かないのかと聞かれた直哉。無論、どこに行くのかを聞いた。
東京の方にある呪術高専に向かうこととなった直哉。
電車で移動しながらまだ11歳になる魔徐にメールを送る。直ぐに返信が来ることは無いので、携帯をポッケにしまい、外の風景を見ている直哉。
直哉の目標。
それは、禅院家に生まれた鬼神、禅院甚爾に追いつき、隣に立つこと。
そして、その過程で必要なことは真徐の隣に立つこと。
そのために、勉学は必要だ。
禅院家から飛び出して心機一転。それもまた必要であろう。
「
小さく宣言してみせる。
いつか、甚爾の……真徐の隣に立つために。
その前に、馬鹿共3人を超えなければならないことをまだ知らない。
南無三。
直哉が反転術式を覚えたとして、それを五条みたいに技として使うならどうなるんや…?
相手の動きを遅くする…とか?
コイツは……
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特級呪術師だ
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1級呪術師じゃない……?
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それ以下やろ