黒い沈黙の行先   作:シロネム

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評価、感想ありがとうございます!


シュポガキ……良いですよね……
相変わらず、SD班が変態で変態で最高でしたね

技術が凄すぎて驚きですよ……。







~成長~ モモフレンズの力

 

 

――合宿所・教室

 

 

ミカとの話し合いを終えた二人は、補習授業部が待つ教室へと足を運んだ。

 

 

 

「あ、二人とも!」

 

「悪い、遅くなったな」

 

"ごめんね~"

 

「いえいえ……! あ、ところで見てください! こちら、ちょうど先ほど受けた模試の結果です!」

 

"お、採点してくれたんだ。ありがとねヒフミちゃん"

 

 

 

 

第2次補習授業部模試、結果――

 

ハナコ―― 8点 不合格

アズサ――58点 不合格

コハル――49点 不合格

ヒフミ――64点  合格

 

 

 

 

「……紙一重の差だった」

 

「アズサは大分良くなったな」

 

"惜しかったね……"

 

「はい! 今回は本当に紙一重でした! アズサちゃん、すっごく惜しかったです……!」

 

「み、見た!? ヒフミ、私も結構上がったよ!?」

 

「はい、しかと見ました! コハルちゃん、前回は15点だったのに急に49点まで……伸びしろでは一番です、すごいです!」

 

「確かに、成長幅で言ったらかなりのものだな」

 

「ふっ、ふふーん! そうでしょ、凄いでしょ!」

 

「素晴らしいです……! ……そして、えっと……は、ハナコちゃんは……」

 

「あら? ヒフミちゃん、どうしてそんなに声量が下がってしまうのですか?

 

最初の試験が2点、次の模試が4点、今回は8点ですよ?」

 

「それは……」

 

「これは数列として考えたら、あと3回受ければきっと合格圏内に届くはずです♪」

 

「そ、そう考えたらそうかもしれませんが……」

 

 

 

「……先生」

 

"……うん、代理人の予想通りだったよ。……ハナコちゃんについては、私の方で何とかしてみる"

 

「……」

 

 

 

やっぱり、ハナコはわざと点数を調整していたか。

 

……まぁ、そうでなければ、今頃ティーパーティーには不満を抱えた生徒が押し寄せているだろうしな。

 

 

 

「次こそ任務を成功させて、あの可愛いやつを受け取って見せる。それが、私がここにいる理由であり戦う目的だ」

 

「あ、アズサちゃん!? 私たちがここにいる理由は試験と勉強であって、目的は落第を免れることですよ!? いつの間に変わって……」

 

「そんなこともあったな。ついでにそれもやっておこう」

 

「ついで!? ついでなんですか!? あうぅ……も、モモフレンズファンとしては嬉しくもあるのですが……」

 

 

 

(ピンポーン)

 

 

 

模擬試験の結果を見て、一喜一憂していた補習授業部。そんな彼女達が使っている合宿所に、来客を知らせるチャイムが鳴り響いた。

 

 

 

"この教室に、インターホン付いてたんだ……"

 

「あら、どなたかいらっしゃったみたいですね?」

 

「そうですね……この合宿所に、どんな用事で……」

 

 

 

「し、失礼します……」

 

 

 

「あら、この声は……」

 

「……なんか、聞き覚えのある声だな……」

 

 

 

どこだ……? つい最近、聞いたような声だが……。

 

 

 

「侵入者か。大丈夫、準備はできてる」

 

「アズサちゃん、準備って……?」

 

 

 

(ドカーーーン)

 

 

 

「きゃぁっ!?」

 

 

 

鳴り響く爆発音。……教室外から響き渡る悲鳴。

 

 

 

「ブービートラップ。誰かの侵入を感知したら起動するようにしてある」

 

「……は?」

 

「アズサちゃん!?」

 

 

 

「こ、これは一体……? え、あ、こっちにも……!?」

 

 

 

(ドカーーーン)

 

 

 

「きゃああああっっ!?」

 

 

 

「逃げても無駄だ。逃げる方向を予測して、その先にもちゃんと仕掛けてある」

 

"ちょ、ちょっとアズサちゃん!?"

 

「何やってんだお前……」

 

 

 

 

 

 

――合宿所・入り口

 

 

 

大急ぎで入口へと向かったローラン達。爆発によって発生した黒煙の向こう側には、シスター服に身を包んだ一人の少女がよろめきながら立っていた。

 

 

 

「けほっ……けほっけほっ……」

 

「だ、大丈夫ですか……!? け、怪我とかは……?」

 

「きょ、今日も平和と、安寧が……けほっ、けほっ……あなたと共に、けほっ……ありますように……」

 

「まずはご自分の安寧を心配してください!? ……って、あれ? よく見たらその服装、シスターフッドの……」

 

「……あぁ、マリーだったか」

 

 

 

どおりで聞き覚えがある声な訳だ。

 

 

 

「だ、代理人さん……」

 

「怪我は……まぁ、お前なら大丈夫か」

 

「は、はい。驚きはしましたが、だ、大丈夫です……」

 

 

 

★★★★★

 

 

 

――合宿所・教室

 

 

 

「はい、お水」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

(こくこく……)

 

 

「……ふぅ。び、びっくりしました。入った途端に何かが作動して……」

 

「……いつもの警戒態勢はどうしたんだ?」

 

「あ、あれはあの時間限定です……! 常に警戒しながら生活なんて出来ませんよ……」

 

「……それもそうか」

 

 

 

「……アズサちゃん」

 

「……」

 

 

 

「……ごめん。……てっきり、敵襲かと」

 

「え、えぇっと……?」

 

「と、ところでどうして、シスターフッドの方がこんなところに……?

 

もしかして代理人に用がありましたか?」

 

「あ、いえ。代理人さんではなく……」

 

「まぁ、俺に用があるなら直接電話してくるだろうしな」

 

「……その、こちらに補習授業部の方々がいらっしゃると聞きまして……ただ、ハナコさんがここにいらっしゃるとは存じておりませんでしたが……」

 

「……私も、成績が良くないので」

 

「そう……でしたか。はい……」

 

「ハナコ、知り合いなの?」

 

「あはは……少しだけご縁があって、と言いますか。……マリーちゃんは、補習授業部にどういった用事で?」

 

「……」

 

 

 

……誤魔化したな。

 

マリーの反応を見るに、ハナコの成績が悪いことに不信感を抱いてるみたいだが……。

 

……やっぱり、元々成績は悪くなかったみたいだな。

 

 

 

「本日は、補習授業部の白洲アズサさんを訪ねてこちらに参りました。伺ったところ、ここにいらっしゃると聞きまして」

 

「私?」

 

「はい。実は、先日アズサさんが助けてくださった生徒の方から、感謝をお伝えしたいとのことでして。……諸事情ありまして、こうして代わりに伺った次第です」

 

「……?」

 

「感謝……?」

 

「クラスメイトの方々から、いじめを受けてしまっていた方がいらっしゃいまして……その日もどうやら突然、建物の裏手に呼び出されてしまったのだと聞きました」

 

「そ、そんなことが……!?」

 

「いじめ……っ!?」

 

「……まぁ、聞かない話ではありませんね。みなさん狡猾に、それに陰湿な形で行うせいで、あまり表には出てきにくいですが」

 

「そうなのか? ……トリニティの夜があることだし、不満があればあの時間に襲撃でもすると思っていたが」

 

「……実は、そのような話もありまして……」

 

"……やっぱり、襲おうとする子もいるんだね"

 

「実は私たちも、その方から相談を受けてようやく知ったのですが……。呼び出されてしまった日、偶然通り過ぎたアズサさんが、彼女を助けてくださったとのことで」

 

「そ、そうなんだ?」

 

「……そういえば、そんなこともあったな。ただ、数にものを言わせて弱い対象を虐げる行為が目障りだっただけだ。……むしろ、反抗せずに受け入れようとしていたことにも腹が立つ」

 

"そ、それはちょっと言いすぎなんじゃ……"

 

「その後アズサさんに怒られた方が、正義実現委員会と連絡を取られて……どこで情報が歪曲されたのか分かりませんが、なにやら正義実現委員会とアズサさんの間でそれなりの規模の戦闘に発展してしまったとか……」

 

「!?」

 

「そうしてアズサさんが催涙弾の倉庫を占拠し、正義実現委員たちを相手にトラップを駆使して、3時間以上戦い続けたと……」

 

「……一人でよく3時間も持ち堪えられたな」

 

 

 

……トリニティの生徒、それも正義実現委員会を相手に3時間以上戦い続けられるとはな。

 

トリニティの夜に多少確認したが、決して戦闘能力が低いとも言えなかった筈だが……。

 

 

 

"え、……いや、反応するのそっち!?"

 

「それってあの時の!?」

 

「何がどうあれ、売られた喧嘩は買う。あの時も弾薬さえ切れてなければもっと長く戦え……いや、言い訳だな。

 

……弾切れに気づいた瞬間、即座に肉弾戦へと移行できなかった私の負けだ。……短剣も持ち歩くべきだった」

 

「肉弾戦!? ちょ、何言ってんの!?」

 

「あ、アズサちゃん?」

 

「短剣なんて持ってたんですか……?」

 

 

 

「それで、その方が報告も兼ねて私たちの元を訪れてくださり、アズサさんに感謝をしたいと……ただ学園では見つけられずに、ここに辿り着いたという次第です」

 

「……そうか。別に、特別感謝されるようなことじゃない。結局私も最終的に捕まったわけだし」

 

「後半は特に関係ないと思いますが……」

 

「それにあの事態は気の毒だけど、虐げられる方も悪い。……世界は弱肉強食なんだ」

 

 

 

――弱い奴から死んでいく

 

 

 

「アズサちゃん……?」

 

「どれだけ弱くとも、たとえ虚しいことだとしても……抗わないとダメなんだ。抗えるだけの力をつけないと……」

 

「……そうかもしれませんね。……あの方にも、そのように伝えておきます」

 

「……」

 

「あ、それと……これはあくまで噂なのですが、アズサさんに妨害された方々が、トリニティの夜を利用してアズサさんを襲撃しようと企んでいるみたいでして……」

 

「……あぁ、だからあれだけの人数が襲い掛かってきたのか」

 

「……その様子ですと、代理人さんが対処してくださったみたいですね」

 

「……Aチームの隊長もだがな。……アイツはしっかり休んでるか?」

 

「隊長ですか? ……あの人はいつも通り、()()()()()は大聖堂で絵を描いていますよ」

 

「……そうか」

 

「……業務時間外?」

 

「……アーティストチームの噂は嘘じゃなかったんですね」

 

 

 

「ハナコさん……」

 

「……マリーちゃんが元気そうでよかったです」

 

「はい、私は……ですが……」

 

「玄関まで送りますね。さぁ、一緒に行きましょう」

 

「あ、はい……」

 

"気を付けてね~"

 

「……」

 

 

 

マリーと関係があるみたいだが……。

 

……ハナコはシスターフッドの関係者なのか?

 

 

 

――だとしたら、旧L社についても把握していそうだが……。

 

 






私事で申し訳ないのですが、今後更新が遅くなる可能性があります。

……どんなに遅くとも、3,4日以内には1話投稿する予定ですので、お待ち頂ければ幸いです!

(4月25日の発売日を過ぎたら、もっと遅くなる可能性があります……)



評価、感想お待ちしております。


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