黒い沈黙の行先   作:シロネム

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祝! ブルーアーカイブアニメ化!!



嬉しすぎてねじれそう!

あれ……頭の中に声が…………











~贖罪~ 人形師は砂に沈む

 

「……お前ら、先生を頼む」

 

 

デュランダルを取り出し、走り出すローラン。……その勢いに続くよう、走り出したホシノ。

 

――二人の戦闘技術は、即興で組んだばかりのコンビとは思えないほど、卓越していた。

 

 

「……ア……ゥ…ッ……、……ッ…ホシ……ノ………ッ……チ……ャ……」

 

 

(ガキンッ!)

 

 

ローランが振るったデュランダルは、またしても人形に弾かれる。

 

 

……だが、今回は

 

 

「……ッホシノ!」

 

 

「分かってる!」

 

 

 

(ダダンッ!)

 

 

 

両手に持った散弾銃を、同時に発砲。

 

……ただでさえ威力の高い散弾銃に、EGOとしての散弾銃の威力まで乗った一撃は、人形を盾ごと吹き飛ばした。

 

 

 

「……ほんと、いい動きするよな」

 

 

 

2級の上澄みなんて言ったが……訂正する。

 

E.G.Oまで発現させたコイツは、2級なんかじゃ収まらない。

 

 

 

――正直、コイツとならペアで動いてもいいぐらいだ。

 

 

 

 

「馬鹿な……。……こんな筈では……」

 

 

 

 

 

「……ゼホン。……俺の妻に手を出し、関係のない生徒にまで手を出した報いを受けろ」

 

 

「ユメ先輩に手を出すなんて、……ほんと馬鹿なことをしたね」

 

 

 

 

「何故だ……。……小鳥遊ホシノ。

 

……何故、ローランに協力する。

 

……何故、私の邪魔をする。

 

 

……何故、美しい声を否定した!」

 

 

 

「……」

 

 

「……黙れ。……あんなの、美しくもない。私のユメ先輩を騙った偽物だ……。それに靡かれるほど、私は甘くない……」

 

 

「ホシノ……」

 

 

「それに、……お前はユメ先輩を利用した! 

 

……こんな姿にして、眠っていた先輩を無理やり叩き起こしたんだ!

 

 

 

――生きて帰れると思うな」

 

 

 

 

「……だそうだ。残念だったな、ゼホン」

 

 

 

 

(ザンッ!)

 

 

 

 

デュランダルを振るい、ゼホンの身体を切り飛ばす。

 

……都市の技術が詰め込まれているせいか、両断することはできなかったが、

 

 

 

――それでも、デュランダルの刃は、確実に肉体へと傷をつけた。

 

 

 

「ぐっ……。……使うつもりはなかったが、

 

 

……借りるぞ、理事殿」

 

 

 

(パチンッ)

 

 

 

ゼホンが指を鳴らすと、戦場に変化が起きた。

 

 

周囲の建物から武装したPMCロボットが数体……、……数十体現れ、ローランとホシノを包囲した。

 

 

 

「……これは不味いね、代理人」

 

「……あぁ」

 

 

 

数が多いな……。……ゼホンの奴、人形以外にも戦力を用意していたのか。

 

 

 

「……ねぇ、代理人。……この前使ってたマシンガンは使えないの?」

 

「……アレか。……使いたい気持ちは分かるが、制圧するには弾丸が圧倒的に足りない」

 

「……そっか」

 

 

 

……。

 

 

 

……現状を解決する手段はある。

 

 

 

……。

 

 

 

……手札は晒したくなかったが、仕方ない。

 

 

…………どうせここで殺すんだ

 

 

 

ホシノにとっても、いい手本になるだろ……。

 

 

 

 

「……仕方ないか」

 

 

「……代理人? ……それって、本?」

 

 

 

ローランは、手袋から一冊の本を取り出し……、ページを一枚破り取る

 

 

 

「……少し借りるぞ、ティファレト」

 

 

 

破ったページは眩い光を放ち……、

 

 

 

――一瞬のうちに、ローランの姿を変化させた。

 

 

 

「だ、代理人……? なにその服装……」

 

 

「……まさか。……その姿は……」

 

 

 

先ほどまで、黒いスーツに身を包んでいたローランの姿は、見る影もなく……、

 

黒を基調とし、黄金色の装飾が施された服装

 

……黄金色に輝くマントと篭手を身に着けた姿へと、変貌していた。

 

 

 

「ホシノ……。お前に、E.G.Oの使い方を教えてやる……」

 

 

 

ローランはそう告げると、黄金色の篭手を前方へと構える。

 

 

構えられた篭手は、ローランの前方に幾何学模様の紋章を描き上げた。

 

 

 

 

――空中に残存する紋章。

 

 

 

 

その紋章に触れたローランは、己の姿を搔き消した。

 

 

 

 

――黄金狂(ゴールドラッシュ)――

 

 

 

 

ホシノの目の前で、姿を消したローラン。……突然起きた現象に驚いていると、

 

 

 

――包囲していたPMCロボットの目の前に、先ほど見た紋章と同じ柄の紋章が描かれた。

 

 

 

 

(ドゴッ!)

 

 

 

 

「まずは一体……」

 

 

 

描かれた紋章からローランが飛び出し、黄金色の篭手でPMCロボットを殴り飛ばす。

 

 

目の前で行われた、理解の外側にある行動に驚愕を隠せないPMC達だったが、

 

 

 

――悪夢はまだ、終わらない

 

 

 

 

もう一度紋章に触れたローランは、またしても姿を搔き消した。

 

 

 

 

 

――また同じことが起きる。

 

 

 

そう確信し、警戒するPMCロボットだったが、

 

 

予備動作もなく、一瞬で現れるローランに対応できる者は……居なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――繰り返されること、25回

 

 

 

戦場が紋章で埋め尽くされる頃には、先ほどまで包囲していたPMCロボットは、

 

一体も居なくなっていた。

 

 

 

 

「……終わりだ、ゼホン」

 

 

「馬鹿な……。……なぜ、図書館の力を使える。

 

この世界に、図書館は存在しないはず……」

 

 

「言ってる意味が分からないが、……これは紛れもなく図書館の力だよ」

 

 

「……そんなことが、有り得る筈……。

 

………………まさか、

 

……蒼白の司書は、可能性の世界に干渉できるのか……?」

 

 

 

 

……可能性の世界?

 

 

 

「……無駄話は終わりだ。…………あの世でアンジェリカに殴られて来い」

 

 

 

ローランはそう言うと、……黄金色の篭手でゼホンの体を掴み上げた。

 

 

「……これも全部、お前が観測した結末なのか……。…………連邦生徒会長

 

 

 

……何かを喋っていたようだが、ローランはそんなこと気にも留めず

 

 

――ゼホンの頭だけを紋章の中にねじ込んだ。

 

 

 

 

(パチンッ!)

 

 

 

 

ローランが篭手を装備していない手で指を鳴らすと、……服装が元のスーツ姿へと戻り、

 

 

 

 

 

――首から先のない人形師と、ユメ先輩の死体だけが…………その場に残された。

 

 

 





ローラン、話は最後まで聞くべきだよ……。


そういう所、都市に居た頃から変わらないね!



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