黒い沈黙の行先   作:シロネム

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評価・感想ありがとうございます


ウタハの啓蒙が高いなぁ……
……キュートちゃんの評判、ミレニアムでも割れてそう


あ、それとpixivにも同じ内容で投稿始めました
……けど、やっぱりハーメルンは、特殊タグのおかげで書きやすいですね

(今後もハーメルンを最優先で執筆致します)






~勝負~ Nerd VS Maid&Silence

 

――ミレニアム校舎内部

 

 

「さっきの停電、ウタハ先輩とヒビキの策が成功したってことだよね?」

 

「うん、そのはず。あ、先生。足元暗いので、気を付けてくださいね」

 

"うん、ありがとう"

 

「ここさえ抜ければ……」

 

「うん、もう生徒会の差押品保管所のはず。ようやくこれで……!」

 

 

 

 

「お、やっと来たね!」

 

「だいぶ遅かったな」

 

 

 

 

「!?」

 

「ほんとほんと! だいぶ待ってたよ~」

 

「まぁ、退屈はしなかったがな」

 

「あ、それは私も! いや~都市の話って面白いね!」

 

「そうか? 俺としてはこの世界の方が何倍もマシなんだが……」

 

「ようこそ、ゲーム開発部! それに、えっと……先輩、だっけ?」

 

「……先生のことか?」

 

「あ、それそれ! ずっと会えるのを楽しみしてたんだよ~?」

 

「あ、アスナ先輩!? どうしてここに!?」

 

「代理人までいるなんて、聞いてない!」

 

「どうしてって言われても~……代理人の指示だから?」

 

「……」

 

「なんでバレてるの!?」

 

"まさか、…………アロナ?"

 

「いいや、違うぞ先生。……もっと単純な話だ。

 

 

 

 

――ここ以外の道は全て破壊した。

 

 

 

 

……通りたくても、他の道なんて存在しないんだよ」

 

 

「「……は?」」

 

 

差押品保管所に繋がる道。

 

……幾つもの経路があり、ゲーム開発部を待ち構えるには、差押品保管所の入り口で待つぐらいしか方法がなかったのだが……。

 

 

「本当はここも潰すつもりだったが、まさかお前たちが居るのが最後に残ったこの道だとは…………運が良かったな」

 

 

広間に存在する柱を斬り崩し、瓦礫の山に変え、ここ以外のすべての道を封鎖してきたローラン。

 

 

「なにそれ、力業じゃん! ユウカがそんな方法許す訳……」

 

「勿論、許可なんて取ってないぞ」

 

「はぁ!?」

 

「誰かのおかげで停電したみたいでな。お陰様で監視カメラは停止。……俺が施設を破壊して回ったことなんて、一緒に破壊して回ったアスナしか把握していないんだよ。

 

 

……だから、

 

 

 

――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ってわけだ」

 

 

「聞いたときは思わず笑っちゃったよね! 理にかなってるし、頭はいいんだけど、ユウカちゃんが可哀想だなぁ~」

 

「……まぁ、モモイがなりふり構わず破壊した……ってことにすればいいだろ」

 

「なにそれ!! 私関係ないじゃん!?」

 

「代理人さん……」

 

"代理人……、まさかそんな方法を取って来るなんて……"

 

「先生……。あんたの指揮は完璧だったよ。……正直な話、魔弾でモモミドのどちらかは倒すつもりだったんだけどな」

 

「いやぁ、映像で見させてもらったけど、いい動きだったね!」

 

"そ、それは……ありがとう……?"

 

 

 

「――だけど、ここまでだ」

 

「さっ、じゃあ始めよっか」

 

「えっと、念のために聞くのですが、何を……?」

 

 

戦闘を!(殺し合いを)

 

 

「ちょっと! 今殺し合いって言った!?」

 

「あ、そうだ。まだ自己紹介してなかったね。

 

――C&Cコールサイン・01(ゼロワン) アスナ!

 

「……これ、本当に俺も言わないとダメか?」

 

「もちろん! 今だけは私たちの味方なんでしょ?」

 

「……はぁ。……C&Cコールサイン・000(トリプルオー) ローラン

 

 

「「行くよっ!(行くぞ)」」

 

 

"みんな構えて!"

 

 

 

★★★★★

 

 

 

乱戦になる戦場。

 

前衛をアスナ、後衛をローランが務める編成は、ゲーム開発部に対して最適な対処となっていた。

 

 

「あと5発でリロードか。……アスナ、下がれ」

 

「了解っ! ……それにしても、よく私のリロードタイミングなんて分かるね!」

 

「まぁ、見てれば分かる」

 

 

(バラララララッ!)

 

 

手袋から取り出した、()()()()()()()()()()()()()()()をばら撒くローラン。点ではなく面で攻撃する制圧射撃は、着実にモモイとミドリの体力を削っていた。

 

 

「すごいねその銃! 補給しなくていいんだ」

 

「その分、弾薬の消費が激しいが……。……よし、交代だ」

 

「オッケー!」

 

 

アスナのリロードが終わると、すぐに二丁拳銃へと持ち替え、援護射撃に移るローラン。

 

 

「何あれ! あの銃、リロードがいらないなんて聞いてない!?」

 

「あれじゃあ、攻撃する隙がないですよ……!」

 

"廃墟に行く前に、アロナが補充をしたばかりだったね……"

 

「……あっ、弾が……」

 

「で、でたらめに、強い……。……これが、C&Cのエージェント……」

 

「ふーん……」

 

(思ってたより、全然悪くない。お世辞にも戦闘能力がすごいとは言えないけど……)

 

「双子のパワーってやつかな。良いじゃん! 良いじゃん!」

 

「くぅっ、まさかここでアスナ先輩と出くわすなんて……」

 

「お姉ちゃん、一旦退こう!」

 

「うん、仕方ない……」

 

 

「そうはさせないよっ!」

 

 

(ドガアァン!)

 

 

「きゃあっ!?」

 

「大口径弾!? 何で!?」

 

「これ、カリン先輩の……っていうことはまさか、ウタハ先輩……!?」

 

 

 

★★★★★

 

 

 

「うーん……」

 

「「「「「キューン……」」」」」

 

「まさか、私たちがやられるとはね……」

 

「結構勢い良く殴り飛ばされてたはずだけど……思ったより早いお目覚めだ」

 

「代理人め……。まさか、瞬間移動が出来るなんて……」

 

「あれはすごかったな。……正直、一撃で犬たちを殴り飛ばしていくとは思わなかったよ」

 

「……あの金色の篭手……、いつか解析して……やる……」

 

「確か、ゴールドラッシュって言ってたか?

 

……あの篭手、C&Cにも欲しいな……」

 

 

 

★★★★★

 

 

 

「ハレ先輩から連絡! カリン先輩を抑えられなくなって、ウタハ先輩が代理人に殴り飛ばされたって!」

 

「この状況を見れば分かるよ!」

 

「殴り飛ばした?」

 

「さっきカリンの援護に行ってきたんだ。……あれは、一人で相手にするのはキツそうだったからな」

 

「え? 援護って、二つ隣のビルだけど……」

 

「……まぁ、空間跳躍みたいなものだ」

 

 

黄金狂の移動可能距離に制限がないのは、嬉しい誤算だったな。

 

 

「あっ、マキからも連絡! アカネ先輩がシャッターを爆発させて、こっちに向かってるって!」

 

「ええっ!?」

 

「あははっ、何が何だか分からないけど、私たちが優勢って感じ?」

 

「油断するなよアスナ」

 

「分かってるって!」

 

「うぅっ……」

 

「作戦失敗……」

 

「…………違う、まだ、失敗じゃない……」

 

 

 

★★★★★

 

 

 

――作戦開始から15分前

 

 

「うぅっ、どう考えても結局ここで詰まっちゃう……」

 

「お姉ちゃん……」

 

「電源を落として、停電させる所までは行けるはずだけど……」

 

「次にアカネ先輩とアスナ先輩を封じて、カリン先輩を阻止。代理人さんと対峙する。ここを突破すれば、差押品保管所に侵入するまでは難しくないけど……。

 

……その内の、どれか一つでも失敗した場合……」

 

「そしたら、計画が丸ごとダメになる。きっちり身構えたメイド部と代理人を相手にするなんて、ミレニアムのどんな集団でも無理」

 

"代理人が幾つのE.G.Oを持ってるのか分からないけど、あの魔法の武器みたいなのは対策が……"

 

「侵入から2分以内にアカネ先輩、もし一緒にいればアスナ先輩も合わせて二人を封じる。5分後にカリン先輩を阻止、11分後に代理人を突破、13分後に鏡を確保、その後……」

 

「……どう頑張っても、20分後には全員捕まっちゃう」

 

「……」

 

"そうだね……"

 

「……全員じゃなければ、良いんじゃない?」

 

「え?」

 

「たとえ私たちの内の何人かが負けたとしても、最後には勝つ方法……。

 

……もし、そのタイミングで……」

 

「み、ミドリ? 何を言ってるの?」

 

「……計画通りに行かなかった場合のことも、計画しておかないと」

 

"サブプランは大事だね。……その時は、……アリスちゃんに頑張ってもらおうか"

 

 

 

★★★★★

 

 

 

私たちが派手に動けば動くほど、一度閉じ込めたアリスへの警戒は薄くなるはず……

 

お姉ちゃん……

 

「それにもし捕まったとしても、謹慎ぐらいだったら、部室でこっそりG.Bibleを見ながら『テイルズ・サガ・クロニクル2』が作れるはず!」

 

「うーん、何の相談かなー?」

 

「……謹慎で済むと思ってるのか?」

 

 

「そうね。これだけやっておいて、謹慎だけな訳ないじゃない」

 

 

「うっ、ユウカ!」

 

「久しぶりね。とりあえず、ここまで状況を引っ掻き回したことについては褒めてあげる。それについては本当に驚いたわ」

 

「確かに用意周到だったな」

 

「でも、それはそれ、これはこれ……。こんなありとあらゆる方法を使ってまで生徒会を襲撃するなんて、やり過ぎよ」

 

「……」

 

「猶予を与えたことと言い、ちょっと甘すぎたのかしら」

 

「まぁ、それは確かに甘かったかもな」

 

「……もう悪戯じゃ済まされないわよ! 無条件の1週間停学か、拘禁くらいは覚悟しなさい!」

 

「停学!? 拘禁!?」

 

「だいぶ優しいな」

 

「そ、そうですか……?」

 

「早瀬。……悪い報告なんだが、()()()()()()()()()()()()()()()()()で、ミレニアムの廊下は暫く使えそうにないみたいだぞ」

 

「……やっぱり、一ヶ月は停学にしようかしら」

 

「ちょっ、それは違……」

 

「そんな、1週間だと……ミレニアムプライスが終わっちゃう!」

 

「アリスちゃんも、今は反省部屋に入ってもらってるわ。一人だけで可哀そうだったけど、あなたたちが来ればきっと喜ぶでしょう」

 

「うぅっ……!」

 

「お、お姉ちゃん……」

 

「捕まっても大丈夫だと思ったけど……。……このままじゃ、たとえ鏡を奪えたとしても、アリスとユズだけじゃゲームは作れない……」

 

「……」

 

「どうにかして、突破しないと!」

 

「突破? へぇ、私たちを?」

 

 

「ふぅ、やっと着きました……。こんなに息が切れるなんてまさか、本当に体重が……いえ、そんなはずは……」

 

 

「「うえぇ!?」」

 

「あ、アカネ先輩!?」

 

「ふふっ、どうやら間に合ったみたいですね。あらためて、初めまして。モモイちゃん、ミドリちゃん」

 

「ううっ……」

 

「……先生もお疲れさまでした。生徒を見捨てられないその姿勢は、先生として素晴らしいと思います」

 

"……ありがとう"

 

「ここで、本当に……? 嫌だ……っ!」

 

「お姉ちゃん……っ!」

 

「ごめん、ごめんね先生……先生は色々助けてくれたのに、私たちの力不足で……私たちのせいで……!!」

 

"……まだだよ。……諦めないで、モモイちゃん"

 

「そうしたい、けど……もう無理だよ……」

 

「……うぅ」

 

「前にはC&Cに代理人、後ろにはミレニアムの生徒会……ミレニアムでもトップレベルに強力な二大勢力。

 

……こんな状況で、一体どうしたら……!」

 

 

 

 

ターゲットを確認。

 

 

(ウィーーン……)

 

 

魔力充電、100%……

 

 

「こ、この音は……」

 

「お姉ちゃん、伏せて!」

 

 

「まさか……、お前ら、横に避けろ!」

 

「?」

 

「ん?」

 

「……?」

 

 

「光よ!!」

 

 

(ドカアアァァン!)

 

 

「くっ!!」

 

「きゃあっ!」

 

 

後方から放たれた光の本流。

 

……その一撃は、アスナを巻き込みながら、広間の中央を通過した。

 

 

「アスナ先輩! 大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫じゃないよー! あははっ、思いっきり当たっちゃった! 何これめっちゃ痛い!」

 

「……大丈夫そうですね」

 

「そんな、アスナ先輩を一撃で……」

 

「……忠告が遅かったか」

 

「た、たったの一発で、この火力……」

 

「そういえば、援護射撃が……。……カリン、状況を報告してください!」

 

「……カリン?」

 

 

 

「君たちの大事な仲間なら、私のカワイイ!ペットたちに遊んでもらっているよ」

 

「「「「「ワンっ! ワンっ!」」」」」

 

 

 

「嘘だろ? 確実に殴り飛ばしたはずだが……」

 

 

「いやなに、かなり前だが、少々特殊な腕輪を作っていてね。キュートちゃんたちに装備させておいて正解だったよ」

 

 

「治癒力の向上か……それに類似した効果でも持っていたのか……」

 

 

「モモイ! ミドリ! 今です!」

 

「アリスちゃん!?」

 

「どうしてここに!?」

 

 

「……」

 

 

 

まさか、アリスを捕まえさせる所まで作戦の内だったとは。

 

 

……考えたな、先生。

 

 

……ここまで連携できるなら、……もう少しだけ、都市の戦い方を教えてやる。

 

 

……それでいいんだろ?

 

 

 

 

……明星。

 

 

 

 

「えぇ、AL-1Sの戦闘能力を確認してくだされば、手段は問いませんわ」

 

 

 

 






通れる道が複数あるなら、ぶっ壊して通れなくすればいい。byローラン


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