黒い沈黙の行先   作:シロネム

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誤字報告、及び評価、感想ありがとうございます。


エデン条約編に関しては、4章まで纏めて進行する都合上、間違いなく話数が多くなりますので、


予告PVと言う名の、ダイジェストを挟んでから本編を書かせていただきます。



大雑把ではありますが、今後の展開を楽しみにして頂ければ幸いです!




Vol.3 T区 エデン条約編
エデン条約編・予告PV1


 

――Yostar

 

 

ゲヘナとトリニティ間の平和を目指す取決め、

 

通称:エデン条約

 

 

その条約を巡り、それぞれの思惑が交錯する

 

 

都市と都市

 

 

二つの世界が交わる時、物語は破滅へと進行する

 

 

 

 

 

「補習授業部?」

 

「えぇ。シャーレのお二人には、落第の危機に陥っている生徒たちを救っていただきたいのです」

 

"本当に学校の先生って感じだね"

 

 

 

――補習授業部

 

成績が振るわない4名の生徒

 

エデン条約の調停前に解決しておきたい問題

 

 

「新聞で見たんだけど、猫探しから宅配便の配達まで! シャーレは何でも解決してくれるんでしょ?」

 

「……猫探し?」

 

"……そんなことも、あったね"

 

「こちらが補習授業部の生徒リストです」

 

「…………ちょっと待て、こいつって」

 

"…………ヒフミちゃん?"

 

 

 

――空き教室

 

 

 

「やっぱりお前だったか」

 

"私たちの知ってるヒフミちゃんだったかぁ"

 

「あ、あはは……こんにちは先生、代理人。あの、これはその、やむを得ない事情がありまして……」

 

「やむを得ない事情?」

 

「あぅ……、ぺ、ペロロ様のゲリラ公演に参加するために、テストをサボってしまって……」

 

"……"

 

「……」

 

「うぅ……、そ、そんな冷たい目で見ないでくださいぃ……」

 

"……うん。……これは、問題児ちゃんだね……"

 

 

阿慈谷ヒフミ

 

補習授業部の部長を務める、ペロロ様が大好きな問題児1号

 

 

 

 

★★★★★

 

 

 

 

部長を筆頭に、教室へと集められた問題児4人

 

 

阿慈谷ヒフミ、浦和ハナコ、白洲アズサ、下江コハル

 

 

第3次特別学力試験までに成績の向上が認められなかった場合、

 

……連帯責任として、全員退学処分となる

 

 

 

「……一人でも合格しなかった場合、全員退学っておかしくないか?」

 

 

「いいえ、おかしくなどありませんよ。……このゴミ箱は、裏切り者を処分するのに最も適した形をしていますから」

 

 

暗躍する思考

 

エデン条約の調停の前に達成しておきたい、不穏分子の排除

 

 

補習授業部という部活を通して結ばれた絆が、4人の前に立ち塞がる障害を退ける力と成る

 

 

 

家族と仲間

 

 

 

その狭間で揺れる少女は、何を裏切るのか

 

 

 

 

「私は、アリウスからナギサを守りたい。……その為に、力を貸して欲しい」

 

 

 

 

「――ネズミ(RAT)チーム、到着。特段変わった様子は無し、警戒も予想通り」

 

「――カラス(Raven)チーム、アライグマ( Raccoon)チーム、全て準備完了とのことです」

 

「ターゲットの位置は確認済み。予定通り作戦を開始する」

 

 

 

 

 

「……紅茶でしたらもう結構です」

 

「……悪いな、紅茶は淹れられてた側なんだ」

 

「……代理人? なぜ、あなたがここに……」

 

「あらあら、察しが悪いみたいですね」

 

「う、浦和ハナコさん……!?」

 

「動くな」

 

「白洲アズサさんまで……まさか……!」

 

 

(ダダダダダッ!)

 

 

 

 

 

「これで身柄は確保できたか」

 

「そうですね、あとは正義実現委員会の部隊が到着するまでの間、時間を稼げれば……」

 

 

 

「――ネズミ(RAT)チーム、現着。総員、戦闘準備」

 

 

 

ガスマスクを身に着け、アリウスの校章が印字された防弾ベストを装備した集団

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

その特徴的な姿をした集団が……、

 

 

――総勢、50匹

 

 

 

「数が多すぎる。……アリウスに、ここまでの生徒は居なかった筈……」

 

「……ヘイローが無い? それに、あの装飾……まさか……」

 

「代理人?」

 

「どうして、これだけたくさんの方が、トリニティの敷地内に……」

 

 

 

「どうしてって、私が許可したからだよ?」

 

 

 

ティーパーティーの命令によって、動くことの出来ない正義実現委員会

 

50対6という、圧倒的な人数差

 

今ある手札では、覆すことの出来ない戦況

 

 

 

 

 

――しかしそんな状況も、長くは続かなかった

 

 

 

 

 

「シスターマリー、4()()()()()()()()()に点火を」

 

「は、はい! み、皆さん、下がってください!」

 

 

 

ドカアアァァァン!!

 

 

 

 

「…………シスターフッド?」

 

 

 

「お待たせしました。契約に基づき、これよりティーパーティーの内紛に介入させていただきます。

 

――シスターヒナタ、()()の起動を」

 

「うぅ……、い、痛いかもしれませんが、我慢してください!」

 

 

キュイィィィィンン!!

 

 

 

 

圧倒的な人数差に対し、装備の性能差で勝るシスターフッド

 

50匹という数も、致命的な欠陥のせいで、徐々にその数を減らしていった

 

 

 

「……やっぱり、R社のクローンだったか。その割には動きが洗練されていないが……、……質より量で補うつもりだったのか?」

 

「た、躊躇いもなく殺すなんて……」

 

「今更過ぎるな。…………聖園。……勘違いしてるみたいだから一応言っておくが、……セイアは生きているぞ」

 

「…………えっ?」

 

 

 

隠匿され続けた事実

 

人知れず救出されていた存在

 

 

 

「……降参。私の負けだよ……」

 

 

 

戦う理由を失った少女

 

戦力差を正しく認識できなかったことによる敗北

 

……シャーレという、存在を甘く見ていた

 

 

 

「……また、翼が絡んでいるのか」

 

 

 

明けない夜は、存在しない

 

だが……、

 

 

――どんな日だって、夜は必ず訪れる

 

 

 

 

「やはり、量産品では対応できないか」

 

「そうですよね……あんなので十分なら……、わ、私たちの苦しみが、無駄になっちゃいますもんね……」

 

「……まぁ、アンプルも温存できたし、いいんじゃない?」

 

「……準備しろ、みんな。……お前たちは、どうするんだ?」

 

 

 

「お気になさらず。今回は、私たちも同行しますので」

 

「キャハハッ! 私の心配をするぐらいなら、自分たちの心配でもしておきな!」

 

 

 

「……別に、心配なんてしていない」

 

 

 

立ち込める暗雲

 

トリニティの裏側で進行される計画

 

 

そんなことに気づきもしない表側では……

 

 

 

"第3次特別学力試験……開始!"

 

 

 

平穏な日常が繰り広げられていた

 

 

――合格

――合格

――合格

――合格

 

 

 

 

★★★★★

 

 

 

 

「皆さんこんにちは! クロノススクール報道部のアイドルレポーター、川流シノンです!」

 

 

エデン条約調印式

 

調印式の会場である古聖堂に集結した、ゲヘナとトリニティの生徒たち

 

 

 

「――陸八魔、準備しておいてくれ。……この前話した通りなら、この調印式は翼によって襲撃される可能性が高い」

 

(バチッ)

 

「や、雇われた以上護衛は努めるけれど……、……また翼なの!? この間、T社に喧嘩売ってきたばかりなのだけれど!?」

 

「……いや、気持ちは分かるが……、……俺に言われてもな」

 

 

 

かつてトリニティに存在した分派の一つ、アリウス分校

 

第1回公会議にて、過半数の生徒が葬られ、自治区から追放された集団

 

 

――そんな組織が、……調印式などという絶好の機会を逃すはずがなかった

 

 

 

「準備は?」

 

「……問題なし。()()()()()()()()()()()()()()使用許可が降りてる」

 

「は、はい! 終わりました、チェックもできてますし、色々と確認も……」

 

「(スッ、スッ……)」

 

「……よし。……全て整ったな。……もう一度確認するが、あの大人の相手はお前たちに任せていいのか?」

 

 

「えぇ、構いませんよ。彼女ともそういう契約ですから」

 

「カッカッカッ!! ローランの相手なら、私たちに任せな!」

 

 

「……そうか。……巡航ミサイルは?」

 

「既に発射済み。これから5分後に着弾する」

 

――カラス(Raven)チーム、アライグマ( Raccoon)チームは?」

 

アライグマ( Raccoon)チームは、つ、通路の前で待機中ですが……、()()()の方は連絡が……」

 

「……カラスか。……まぁいい。ミサキは量産ネズミと共にトリニティを、ヒヨリはアライグマと共にゲヘナの方を頼む」

 

 

 

絶望へと進むカウントダウン

 

爆炎に飲み込まれる古聖堂

 

 

――調印式の会場は、炎と悲鳴に包まれていた

 





次回、エデン条約編・予告PV2


評価・感想お待ちしております。


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