黒い沈黙の行先   作:シロネム

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評価、感想ありがとうございます!



本編とは一切関係ない雑談なのですが、

……読者の皆様は聖者の行進と言う曲をご存じでしょうか?


本編を書くにあたって、作業用によく聴く曲なのですが、この曲の歌詞がまた、

エデン条約の内容と絶妙にマッチしていて最高なんですよね!




実はこの曲の歌詞の一部から、今後の展開を想像していたりも……



以上、どうでもいい雑談でした!
興味を持って頂けた方は、是非一度聴いてみてください





~補習~ 第1次特別学力試験

 

――補習授業部・教室

 

 

放課後、補習授業部の教室に集まった一同は、各々苦手分野の勉強に励んでいた。

 

 

「ハナコ、この問題はどう解けば良い?」

 

「どれですか? あぁ、なるほど。こういう時はですね、倍数判定法を用いてこのように……」

 

「なるほど……うん、理解した」

 

「……」

 

「……?」

 

「えっと、コハルちゃん? 何か分からない問題でもありましたか?」

 

「いっ、いやっ! 別に!?」

 

「あー、コハル? ……今見てるそのページは、試験範囲じゃないぞ?」

 

「えっ、うそっ!? ……やっ、ちが……っ! し、知ってるし! 今回の範囲は余裕だから、先のところを予習してただけ!」

 

「あ、あはは……」

 

 

その後も順調……、……順調に自習を進めていった補習授業部たち。

 

 

"この様子なら、問題なさそうだね"

 

「はい! ハナコちゃんが何だかとってもすごくって……! それにアズサちゃんも学習意欲たっぷりです!

 

……コハルちゃんは実力を隠していたそうですし、これならもしかして、余裕で合格できてしまうかもしれません……!」

 

「……だと良いんだがな」

 

「きっと大丈夫ですよ! ……実は、すっごく心配してたんです……。……ナギサ様から、もし1次試験で不合格者が出てしまったら、合宿をしてくださいと言われてまして……」

 

"合宿?"

 

「初耳だな」

 

「はい、そうなんです……それに、もし3次試験まで全て落ちてしまったら……あうぅ……」

 

"何か、マズいことに……?"

 

「な、なんでもありません……! 心配は杞憂で終わりそうですし、暗い話はこの辺りにしておきましょう!」

 

「……3次試験か」

 

 

……言い方的に、3次試験まで落ちたら不味いことになるんだろうな。

 

 

「ハナコちゃんはどうやらすごく勉強ができる感じなのですが、どうして落第してしまったんでしょう……? 私みたいにテストを受けられなくてとか、何か事情があったんでしょうか……?」

 

"どうなんだろうね?"

 

 

 

★★★★★

 

 

 

その後も勉強を続ける日々が続き……

 

 

――気が付けば、第1次特別学力試験当日

 

 

 

「……っ」

 

「うぅ……」

 

「ふふっ」

 

「……」

 

"みんな、落ち着いて頑張ってね"

 

「……なぁ、試験前に言うことじゃないとは思うんだが……」

 

「……? えっと、何かありましたか?」

 

「いや、……今更だがこれ、試験の形を取る必要あるのか?」

 

"どういうこと?"

 

「桐藤や聖園が監視してる訳でも無いみたいだし、……全員合格ってことで処理したらダメなのか?」

 

「「「「……!?」」」」

 

「試験だって、勉強に使ってた資料を見ながらやれば解けるだろ?」

 

"いやいやいや、ダメだよ!? それじゃあ、自分の実力にならないよ"

 

「あ、あはは……。卒業までまだまだ試験はありますし、今だけ合格できても……またすぐに補習授業部に入れられてしまっては……」

 

「……それもそうか」

 

「……」

 

"そ、それじゃあ、試験を始めるよ! みんな席についてくれるかな"

 

 

 

★★★★★

 

 

 

(あっ、これ、補習授業でやったところです……!)

 

 

席に着き、ペンを走らせる補習授業部一同。ローランと先生が確認した限りでは、補習授業で教えた内容ばかりだが、

 

 

……一同の反応は様々であった

 

 

「こ、これは……え、えぇっと……」

 

「ふふっ……」

 

「……ふむ」

 

 

 

(ピピピッ!)(ピピピッ!)(ピピピッ!)

 

 

 

「……時間だ。お前ら、回収するぞ」

 

「お、おわった……」

 

「うふふ……」

 

「手応えは十分だ」

 

「み、みなさんお疲れさまでした……!」

 

"それじゃあ、採点するからちょっと待っててね"

 

「俺も手伝おうか?」

 

"いいや、大丈夫。これも先生の仕事だからね! 代理人は、みんなと一緒に待ってて"

 

「分かった」

 

「……えっと、代理人」

 

「うん? どうした、ヒフミ」

 

「今回の試験の合格ラインって、100点満点中60点以上でしたでしょうか……?」

 

「あぁ、そうだ。6割合っていれば合格だな」

 

「そ、そうですよね! ……良かったぁ。……試験内容も結構簡単でしたし、60点であれば余裕ですかね」

 

「……あー、うん。……そうだといいな」

 

「……?」

 

 

ハナコとアズサは分らんが、……コハルは表情的に……ダメそうだな……。

 

 

「そ、そう言えば…………代理人。……聞きたいことがあるんだけど」

 

「聞きたいこと? ……コハル、悪いが試験については俺に聞かれても困るぞ」

 

「ち、違うわよ! ……聞きたいのはその手袋! あんたこの前、その手袋からスマホを取り出してたじゃない! ……それ、どうなってるの?」

 

「私も気になってた」

 

「そういえば、そんなこともありましたね~」

 

「……あー、説明すると長くなるんだが……。……まぁ、何でも収納できる手袋だと思ってくれ。

 

――こんな感じでな」

 

 

そう言うとローランは、お菓子の入った小袋を5つ取り出した。

 

 

(サクッ)

 

 

「お前らも食べるか? ……というか食べてくれ。これがあと40個もあるせいで、中々無くならないんだ……」

 

「40個!? な、なんでそんなに買ってるわけ?」

 

「いや、俺が買ったものじゃなくてな。……食玩って言ったか? おまけに付いてる玩具が欲しいから、お菓子は食べてくれって渡されたんだよ」

 

 

ゲーム開発部に遊びに行った際、モモイから渡された50個のウエハース。格ゲー大会*1の賞金をつぎ込んで買った2()0()0()()()()()()()()()()()()()()()()

 

先生に説教されたモモイが明かした、大規模な無駄遣い。……優勝賞金が没収された理由として、この大人買いがユウカの逆鱗に触れたのも……理由の一つだろう。

 

 

「あ、あはは……。 そ、それじゃあ、お一つ頂きますね」

 

「貴重な糖分だ。ありがたく頂こう」

 

「あらあら、それじゃあ頂きますね」

 

「し、仕方ないから貰ってあげるわ! …………あ、意外と美味しい

 

 

(サクッ)

(サクッ)

(サクッ)

(サクッ)

 

 

"みんなー、採点終わったよー! ……って、みんな何食べてるの?"

 

「……先生も食べるか?」

 

"あー……、それ、モモイちゃんの食玩かぁ。……わ、私は良いかな。……もう食べすぎて飽きちゃったし"

 

「あの50個、もう食べ切ったのか?」

 

"だ、だって、食べないと勿体ないかなぁって思ったから……"

 

「……俺ももう、食べ飽きてるんだよな……」

 

 

(サクッ)

 

 

"あ、あはは……。……と、取り合えず、採点終わったから、結果を発表するね!"

 

「あ、はい! 先生、お願いします!」

 

"それじゃあまずは、ヒフミちゃん! …………72点!"

 

「あ、ありがとうございます! 何だか無難な点数ですが、良かったです! では、次に……」

 

"アズサちゃん! …………32点!"

 

「…………はいぃっ!?」

 

「まじか……」

 

「ちっ、紙一重だったか」

 

「……ま、待ってください! 紙一重っていう点数じゃないですよ!? 結構足りてないですよ!?」

 

"コハルちゃん! …………11点!"

 

「コハルちゃんんんんっ!? ち、力を隠してたんじゃないんですか!? 今回はちゃんと1年生用の試験を受けたんですよね!? ま、まさかまた2年生用の……いえその点数、3年生用の試験を受けたんですか!?」

 

「……残念だがヒフミ、コハルが受けたのは1年生用だ」

 

「やっ、その……! か、かなり難しかったし……」

 

「すっごく簡単でしたよ!? 小テストみたいなレベルでしたよ!?」

 

「あらあら……」

 

「……ハナコは余裕みたいだな」

 

「そうみえますか~?」

 

「うぅ……合格したのは私とハナコちゃんだけ、ということでしょうか……となるとまた次の、二次試験を受けないと……」

 

"ハナコちゃん! …………2点!"

 

「……は?」

 

「2点!!?!?!?!?!?!?」

 

「……マジか、先生」

 

"……うん。……マジだよ"

 

「2点、2点ですか!? 20点ではなく!? いえ、20点でもダメなのですが……! むしろ何が正解だったんですか!? と言いますか待ってください、ハナコちゃんものすごく勉強ができる感じでしたよね!?」

 

「俺もそう思っていたんだが……」

 

「確かに私、そういう雰囲気あるみたいですね。まぁ成績は別なのですが」

 

「雰囲気!? 雰囲気だけだったんですか!? 成績とは別ってどういうことですかっ!?

 

……うっ……あうぅ……」

 

 

(バタン)

 

 

"ちょ、ヒフミちゃん!? 大丈夫……!?"

 

「……ショックのあまり気を失ったか」

 

 

 

 

 

 

第1次特別学力試験、結果――

 

ハナコ――不合格

アズサ――不合格

コハル――不合格

ヒフミ―――合格

 

 

補習授業部の合宿が決定した!

 

 

*1
Κιβωτός Championship






皆様、アンケートのご協力、ありがとうございました!

本編を最優先に、次点で掲示板会を優先して書いていこうと思います!



評価、感想お待ちしております!


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