モラトリアムinキヴォトス(本編完結)   作:空豆 勇魚

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(受験本番があったけどエタっては)ないです…完結した作品をエタるってなんだ?

読み飛ばして、どうぞ


EX+① 死の神(アヌビス)の回顧

あの日、つまりは私が色彩に呑まれた日に私は大切なものを無くしたのだろう。

 

あの時、つまりは私がシッテムの箱を撃ち抜いた時に私は大切なものを失ったのだろう。

 

あの場所で、つまりは私が大好きな人とはぐれた時に私は――大切な人を、亡くしてしまった……。

 

 

瞳を閉じ感覚を遮断して暗闇の中を揺蕩いながら取り零してばかりの過去を夢を見る。

 

みんなと"頑張った"思い出、大変だけれどそれでも希望の"あった"物語、そして幸福"だった"記憶。

 

脳裏をよぎるのはいつだって私が終わらせてしまった過去のことばかり、未来への展望なんてものは何一つ持てやしない。

 

世界を終わらせ人々を死に向かわせる醜い存在にはお似合いだろうと自嘲する。

 

(あぁプレナパテス先生…気にしないで、私は大丈夫だから…)

 

 

 

箱舟は進む、眠る死神と嚮導者を乗せて次なる場所へ。方舟に乗る者は世界の滅びから逃れた者。ならば、逆説的に世界は滅んでなければいけない。

 

──救世主の舟に乗る者が世界を終わらせる者だなんて、それはなんと皮肉なことだろうか。

 

 

『方舟ガ世界ニ到着シマシタ、アンカーヲ固定、多次元バリアヲ展開シマス。』

 

極彩色の暗闇の中で微睡んでいると機械音声が無遠慮に起こしてきた。冴えた(疲れた)頭で聞こえた言葉を反芻する。世界に着いた、そう言っていた。ならばすべきことは一つ、滅ぼすだけだ。

 

ではなにから手を付けようか?

 

まずはあの大人たち、神秘を研究するために生徒(ホシノ先輩)をモルモットにした彼奴等からだ。彼らは神秘を知っている、恐怖を知っている。対抗策は用意させない。先手を取るのは私だ。

 

その後はこの世界の私を捕まえないといけないかな。世界は同一人物が複数いることを許さない、あの忌々しい司祭たちはそう言っていた。

 

やることが多いとぼやいているとプレナパテスが先生がこの世界の私を捕まえてくると言ってくれた

 

ありがとう、先生。(ごめんなさい)

 

何だか胸が苦しいけど、これはきっと気のせいだ。

 

◆◆

 

……逃げられた、まさかすでに対策を持ってるとは思っていなかった。どうやったのかはわからないけど、戦闘途中で体を硬直させるだなんて。

 

まあいい、重傷は負わせた。どうせあいつらはこの世界のシャーレへ──先生のところへ行くに決まってる。

 

 

「ん……私…?」

 

「……いま、貴女がそれを知る必要はない。私はあなたの敵、それさえわかればいいはず。」

 

そこへ、プレナパテス先生が私を連れてワープしてきた。この世界の私は即座に離脱、こちらに銃口を向けてきている。

 

それでも誘拐された恐怖か、あるいはその先に自分とよく似た人がいる衝撃か、どちらにしろ構えた銃は震えている。投げてきた問いも明瞭ではない。

 

──話にならない(ふざけるな)

 

この世界の私は動揺を隠せていない、どうしてお前にはそんな無様が許されるのか。私はそんな甘えたことが許される環境にいられなかったのに…。

 

胸を燃やす激情に支配されて、それでも決して感情を表情には出さない。戦いはすぐに結果が出た。

 

姿勢を低く突進して狙いを外す、慌てて照準を合わせてきた銃口を弾く、最後は相手の体制が崩れたところで銃本体を手から吹き飛ばす。

 

ただ、これだけだ。その後も反撃しようとするたびに鉛玉を撃ち込んでいるとプレナパテス先生が制止してくる。

 

「……ん。……じゃあ後はお願い。」

 

プレナパテス先生がこの世界の私を幽閉しに行く背中を見送ってシャーレへと行く。

 

別の時間軸とは言え先生だけは撃ちたくない。

 

 

 

 

シロコに負けてグッタリしてるこの世界の砂狼シロコを背負って歩く。色彩に接触して今の姿になる前の彼女を見ていると、なんだか懐かしいものを感じると同時に寂しさとか後悔といったものも出てくる。

 

色彩に接触し、姿の変わった彼女はその瞳から輝きを失った。いや、決め手になったのは私達の目の前で彼が文字通りに姿を消したことか。

 

それから彼女は世界の滅びを自らの責任として背負い、そして世界の滅びを自らの本質(意思)と思っている。

 

私は大人としてそれは違うと、シロコの責任ではないと伝えることができなかった。

 

ボロボロの私の体はこのゴテゴテしたものを纏わなければ生きることすらできない。ハッキリ言って私にはもう後がない。けれど彼女の未来はこの先も続く。

 

このままでは彼女は一人で苦しみ続けることになってしまう、それはあんまりじゃないか。

 

故に、私は先生に後を頼もうと画策している。彼、あるいは彼女がどういった人物かはまだわからない。それでも、きっと、生徒の為ならと進み続けてくれる人だろうから。

 

そんなことを考えながらついた部屋に目を閉じているシロコを横たえる。

 

助けが来た時に彼女が容易に脱出できるように武器や鞄を近くに置いて。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

この世界でも先生は先生だった。生徒の為ならと自分の身を顧みずに突き進んでいく太陽のような人だった。この世界のアビドスのみんなも………

 

……それでも、私はキヴォトスを滅ぼす。大丈夫(疲れた)問題ない(嫌だ)きっと上手くいく(やりたくない)

 

 

結局、先生は船を用意して突入してきた。船にグレネードを放り込んだりしてきたけど時間稼ぎにしかならなかった。

 

まあ、いいや。ここで全員始末して、方舟を壊されなければキヴォトスは予定通り破滅の運命を辿る。

 

なぜ幽閉されてたこの世界の私が銃を手にしてるのかはわからないけど……問題ない。先生の指揮は脅威だけど、もう一度勝つだけだ。

 

私は、銃口を静かに向けた。それが戦いの始まりだった。

 

◆◆◆◆

 

──心の傷は増えてくばかりで、黒い棘は抜けそうにないや……

 

──誰か……私を助けて……




感想、高評価お待ちしてます。マジで駄作なのはわかるがどこを直せばいいのかわからん…。

以下描写したかったこと、およびネタバレ(?)
クロコvsゲマトリア戦にてゲマトリアはクロコへの対策は講じてない、完全に奇襲なので。体の硬直、脱力はクロコの無意識。
プレ先のシロコ幽閉はこういう感じだったのかな?という妄想。でないとシロコが武器、道具を持って幽閉されてた理由がわからん。
クロコの感情も妄想です。PVでクロコがシロコを圧倒してたシーンの解釈。


原作で描写されてたかもしれないしされてなかったかもしれない。許せ、サスケ。主人公出てないけどそれも許せ。

シロコ*テラー(クロコ)は言葉の前に「ん、」を付けるか否か

  • 付ける、なぜなら彼女もまたシロコだから
  • 付けない、なぜなら始発点編で無いから
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