読み飛ばして、どうぞ。
〜1週間後〜
ひっきりなしに鳴っていたシャーレの電話はようやく鳴りを潜めた、まるで嵐の前の静けさのように。
結婚の噂はどこまでも広がった。
道行く生徒に今最も気になってることを聞けば10人に8人は結婚と答え、結婚という単語がキヴォトスのSNSのトレンド1位にまでなった。
判明した噂の出どころはどうやら恋塚さんの大声が少しだけ外に漏れ聞こえてたらしい。
そしてそれを聞いた人が勘違い、SNSに投稿しそれが拡散したという寸法だ。
なんともまあ、はた迷惑な…
当の恋塚さんは記事が売れるとわかって一枚噛もうとしてくるに上司に対して、遠回しな表現でボコボコに口撃したらしい。
気を取り直して予定表を確認する。
今日は待ちに待った先生たちの披露宴(偽)である。
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最初は百鬼夜行、武家屋敷を借りて人前式。
(残念だが)本当に結婚するわけではないため、本格的な神前式は神社側が反対したらしい。
しかし、白無垢を着た先生と黒袴を羽織るプレナパテス先生はどこか神聖さを感じさせるものだった。
先生の衣装選びは狐坂さんが手伝ったようだ。
なんせ隣で一仕事終えた感を出しながら感動しているのですぐわかる。
「いいですよー!この格式の高さや厳かな雰囲気が醸し出す神聖さ!静かに、粛々と行われていくこの雰囲気こそ和装婚の醍醐味!売れます!これは売れますよー!」
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写真を取り終わったら次は山海経へ。
こちらは玄龍門を筆頭に協力してもらった。
なにせだれも細かい工程を知らないので教えてもらわなければならないのだ。
細かい部分は割愛するが、山海経には新郎側が新婦に会うために新婦の家族の出すクイズに答えるというものがある。
クイズの内容は新婦に関するもの―今回で言えば先生に関するものになる。
しかし我らがプレナパテス先生、見事に全問正解。
紛うことなきイケメンでした。
先生は羞恥心が凄かったのか赤面したかと思えば、俯いて顔を抑えていた。
「いいですねー!赤色が齎すめでたさ!これこそ祝事!工程は少々多いですがそれもまたスパイス!1日を掛けて全力で結婚式を行う!いけます!これはいけますよー!」
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3つ目は少し移動してアビドスへ。
アビドス自治区が急激な過疎化で廃れているため本来は記事にはしない事になっていたが、ここは私がねじ込まさせてもらった。
少しでも多くの人にアビドスのことを知ってもらいたいからね。
アビドスの伝統的な結婚式では、女性の衣装は白や空色などのドレスを着用。
ここに関しては他とはさして違いはない。
特徴はヘジャブというヴェールを被り、額に宝石を飾る。
また、腕にヘナタトゥーというオリエンタルな美しい花柄の紋様を腕にいれる。
男性に関しては白のタキシードがもっぱらだが、今回は少し民族的に改造したものを着てもらった。
我ながら砂に埋もれた過去の資料を参考に作り上げたが、なかなかのものだ。
今回の企画が成立してすぐに後輩やまだ地元に残っていてくれてる人たち、アビドスを出ていったが気にかけてはくれてる人たちに声をかけた甲斐がある。
…それにしても柴大将が詳しかったのは驚いたが。
式の特徴としてはとにかくダンス、ダンス、ダンス。
また参列者の席の区切りはだいぶ緩め、なんでかは知らない。
「いいですよー!百鬼夜行や山海関とはまた異なる民族的な装い!花嫁が腕にいれる模様は美しく、ダンスのおかげでどこまでも楽しい式となる!素晴らしい!これはとても素晴らしい!」
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そして大トリは待ちに待ったトリニティである。
「それでは、新婦の登場です。」
女の子なら誰もがかつて将来の夢はお嫁さんと答えたことだろう。
そんな夢の結晶、憧れの象徴。
女の子ならだれもがいつかは私もと夢見るウェディングドレス。
穢れなき純白に身を包み、きらめきの花束を手にしてゆっくりとヴァージンロードを進む先生の姿は見事なものであった。
白のタキシードをキメたプレナパテス先生のもとまで辿り着くと2人は祭壇の前まで足並みをそろえて行く。
ほう、と誰かがうっとりと息を漏らすのが聞こえる。
参列席に座る生徒たちはみなすでに夢中だ。
山海関やアビドスへの道中でいつの間にかかなりの数に増えてたが、誰もが何も喋らない。
いや、喋れない状態だ。
静寂の中、式は進む。
祭壇へ辿り着いた司教の前で誓いを交わして結婚指輪を交換したら、新郎と新婦愛する2人はそのままキスを―
突如、協会の扉が開け放たれ誰かの声が響き渡る。
その結婚、待った!!
本編他者視点はキャラのエミュができてなさすぎて書いても書いてもボツになるのです…
結婚式に関しては
百鬼夜行式=和装婚
山海経 =唐装
アビドス =エジプト
トリニティ=洋装
をイメージしましたが作者は結婚式エアプな上にゼク◯ィなどの結婚情報誌とは無縁の人生なので、果たしてこれがあっているのかとんとわからない。
まあ、雰囲気で書いてるのでみなさんも雰囲気で受け取ってください。
シロコ*テラー(クロコ)は言葉の前に「ん、」を付けるか否か
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付ける、なぜなら彼女もまたシロコだから
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付けない、なぜなら始発点編で無いから